「ミクさんに問題です」
「オーケイマスター、ドンと来いです」
Q.KAITOとルカとレンを連れたマスターが川を渡ろうとしています。
川にはボートが一つだけありますが、マスターとあと1人しか一度には乗せられないようです。
Σ:悪いなKAITO、このボートは3人用なんだ
なんてことはありません。
しかし、マスターがついていないとKAITOはルカを、ルカはレンを食べちゃうかもしれません。
そんなことがないように、みんなで無事に向こう岸まで渡るにはどうしたら良いでしょうか?
「ミクに解けるかな?」
「難しそうな問題ですね」
「珍問奇問に大疑問」
「解ければ楽しいパラダイス、クイズところ変れば。また来週」
「ごきげんよう」
『さようなら』
「いや、さようならじゃないですよ。何ノリツッコミさせてるんですか」
「まず誰を渡すかですね。ルカ姉さん以外だとダメかな?」
「だがここでカイ×レン」
「いろいろと積みますから。……で、戻ってきて今度はKAITO兄さんかレンくんを連れて行く」
「うん」
「でも、KAITO兄さんだと最後にレンくんを迎えに行く間にルカ姉さんが襲われる」
「はぁはぁ」
「レンくんだと、最後にKAITO兄さんを引き取りに行く間にルカ姉さんに襲われる」
「ハァハァ」
「マスター?」
「いや、どちらのシチュも捨て難ゴフッ」
「そのようなことを論じているのではありません」
「これ、積んでるじゃないですか」
「頭が硬いな、ミクは。いろいろな可能性を考えてごらん」
「じゃあ、マスターが乗らなきゃ良いんです。KAITO兄さんとレンくんで行ってもらいます」
「それはなし。マスターしかボートは漕げません」
「モーターを買って来て後に取り付けましょう」
「もっと簡単な方法があるよ」
「諦めて橋を探す」
「そっちの方向に行っちゃダメ」
「だいたい、この配役は何で私がいないんですか」
「いると、マスターがまずミクさんを食べちゃうかもしれないよ」
「抵抗しますんで問題ないです」
「どれ、じゃあどれだけ抵抗できるか今ここで確ギャッ」
「そういうのを不純な動機って言うんですよ」
「逆に言えば俺はミクさん一筋ってことなんだね、うんうん」
「自分で納得してどうするんですか」
「分かりません。答を教えてください」
A.ルカを向こう岸に預けて戻って来ます。
KAITOとレンどちらでも良いので送って、”入れ替わりで”ルカを乗せて戻って来ます。
ルカと入れ替わりでKAITOとレン残っている方を乗せて、向こう岸に預けて戻って来ます。
最後にルカを乗せて向こう岸に着いたら、はいみんな揃いました。
「あ〜何だ、簡単なことだったんですね」
「どうでも良いけど、言葉で説明するの下手です。分かり辛かったらごめんなさい」
「誰に話しかけてるんですか」
「ミクさんもまだまだ俺の元で、たくさん学ばなきゃな」
「手をわきわきさせないでください」
「もっとも、俺以外の男にやる気なんてないけど」
「当たり前ですよ」
「可愛いなミクさん。そんなとこ、大好きだよ」
「うっ、もう! ……私も確かに、マスターと一緒じゃないと、嫌ですし」
「ミク……」
「マスター……、わっ! だだ、誰?」
「あのう、マスター。わたくし少し船酔いみたいですの」
「あ、ルカ」
「だから、少し腕をお借りします」
「ちょっ、ルカ姉さん!」
「あらあ」
「……ってもしや、今の問題リアルでやってみたんですか」
「いやいや、ミク置いて遊んでた訳じゃないよ? 一応実験のつもりで」
「ふふ、でもデートだと思うと楽しかったですわ」
「っ! マスターの浮気者!」
「そんなひどい」