「アア…オトコガホシインヨ…アツイコイガシタインヨ…」
「レン…[ああ]はなりたくないね…」
「うん…」
「ミクさん…」
レンとラピスちゃんと一緒に変わり果てたミク姉を眺めていた。
おひさー、リンだよー。あー、[男に飢えてミク姉と一緒に暴走していた(過去形)]方だよ。
なんか男に飢えて暴走するミク姉を見てたら、次第に恋愛冷めちゃってねー、傍観してた方が面白いしw
リンは14歳だから急ぐ事はないのだ。
あれからマスターがね、3エンジンの蒼姫ラピスちゃん購入してさー、それを見たミク姉が
「何で男じゃないのよっ!!マスターのバカ野郎ーっ!!男が欲しーっ!!」
と案の定、長ネギ二刀流で暴走。ラピスちゃん驚いてマスターの影に隠れちゃった。
「天誅っ!」
それを見たマスターが暴走するミク姉の頭にチョップして暴走を止めると、ミク姉に話かけたの。
「おいミク、KAITO・がくぽ以外の日本人男性ボカロあげてみろよ。」
「…うぅ、えーと[氷山キヨテル]に[歌手音ピコ][がちゃっぽいど][VY2]ですぅ…」
ミク姉、バッチリチェック済みですやん。
するとマスターが
「ミク、お前[大人の恋]がしたいんだろ?」
「うん…」
え?マスターまさか購入してくれるの?
「そうすると[がちゃっぽいど][歌手音ピコ]はお子様だから除外。残るは[氷山キヨテル]と[VY2]なのだが…」
マスターはニヤリと笑った。
「ミク、歌う刀(VY2)とデートしたいか?」
「歌う事は出来ますが、デートは出来ません(即答)。」
ミク姉即答テラヒドスwVY2さんごめんなさいw
「最後はキヨテルだが…諦めろ。」
「どうしてなんですかマスターッ!」
ミク姉がマスターに踏みよったよ。でもマスター表情を変えない。何?
「だってキヨテルは[教師]じゃん。生徒年齢のミクとは恋愛出来ねぇよ、諦めろw」
しれっと言い放ったマスター。確かにその通りだよねマスター。先生が生徒に手ぇ出したらアウアウだもんね。
それに納得したのか膝を着いてうなだれるミク姉。そして何故かミク姉に悲劇ヒロインのスポットライトw
「う、うぅ…」
…あれ?ミク姉震えてる?泣いてるの?ミク姉の様子が…
「ウ…ウ…運動会プロテインパァウァーッ!!!」
叫びと共にミク姉が光ったっ!更にスチーム発生っ!何が起きるの?
「皆、伏せろっ!」
カイ兄の声に皆が一斉に伏せた。やがて光とスチームが収まり、そっと顔を上げるとそこには…
パパパパッパッパッパァウァー!!
「…シテヤンヨ。コイガシタインヨ…ウゥ…」
そこにいたのは変わり果てたミク姉ことシテヤンヨ。呆然とするリン達。そこへカイ兄が
「[おめでとう!初音ミク(アペンド)はシテヤンヨちゃんに進化した!]…かな?」
「そんな訳ないでしょ。」
メイ姉、即座の突っ込み。
こうして初音ミクの暴走→進化が終わったのだ。
そんな訳でミク姉はシテヤンヨになっちゃったのだ。まぁ歌わせるには問題ないし、これで暴走もしなくなった
のでリン達は平穏な時を過ごしているのだ。
「アア…オトコガホシインヨ…アツイコイガシタインヨ…」
「レン、[ああ]はなりたくないね…」
「うん…」
「ミクさん…」