ネルあんま(仮) (永遠に仮?w)  
 
「ちっ…あたしとしたことが…」  
 夜の街の路地裏、黄色い髪の少女が息を殺して身を隠していた。  
 腰まである髪をサイドテールにまとめ、活動的なミニスカートの下にスパッツ  
を身に付けた彼女は亞北ネル。某組織に時給700円で雇われているエージェン  
トである。  
「まさか携帯まで追跡されるなんて…話が違うわよ」  
 彼女は上からの命令でネット界最大の掲示板群にある工作を行っていた。  
 当初は上手くいっていた。いや、上手くいってたはずだった。  
 ネルは最近有名な初音ミクへのイメージ工作でお祭り状態になっていたのを沈  
静化させるべく、釣り・荒らしと思しき書き込みを複数IDで行い、事件への興  
味を失せさせていき、後は上首尾でお給料をもらって今頃は家でゆっくりきりた  
んぽでも食べてるはずだったのだが…  
「あ〜あ、ほんとどうしよ…家に帰るわけにもいかないし…」  
 それがなぜか、夜の帳も降りた寒空の下、路地裏で小さくなる羽目になってい  
る。  
 
 そもそも、ネルがここでこうしているのもその巨大掲示板群のキモオタ共のせ  
いだった。  
 
 こちらの書き込みに大人しくキレて興味をなくせばいいものを、いつの間にか  
祭りの対象が自分になり、気付けば職人が動画を作り、絵師がイラストを乱舞さ  
せ、プログラム組が罠を仕掛け、今度はそっちの火消しに躍起になっていたネル  
は呆気なく誘導リンクを踏んでしまったのである。  
 
「あ〜っ、もぉ!キモオタブタ共がっ!思い出しただけで腹が立つわっ!」  
 思わず画面の向こうの相手が聞いたら姉さん事件です的な事を怒鳴って足元の  
空缶を力一杯蹴っ飛ばした。  
 罠にはまった自分も悪いのだが、とりあえずその事は東京湾にコンクリ詰めで  
沈めておく事にする。  
「お腹空いたっ!寒いっ!シャワー浴びたいぃ!」  
「じゃあうちに来る?」  
「へ?」  
 一人しかいないはずの東京砂漠で繋がった言葉、思わず間抜けな声を漏らして  
振り返ると、赤い服を着た美麗な女性が笑顔で…  
「…はひゅわいっ!!?」  
「ミク!」  
「ご、ごめんなさいっ!」  
 それはさっきまでのターゲットにして、今は自分を追っている赤と緑。  
 あまりの驚愕に何の抵抗も回避もできず、スローモーションで迫り来るネギの  
ようなものを見つめる。  
(ごめんなさいって言うくらいなら見逃してくれても良いのにぃぃ!!!)  
 声にならない抗議を上げつつ、MADE IN CHINAの文字を最後に、ネルの記憶は  
途切れた。  
 
*    *    *    *    *    *    *    *  
 
(頭痛い…あ〜…今日、仕事休もっかなぁ……)  
 今何時だろう、ズキズキする頭に不平呟きながら身を起こそうとする。  
(あ、れ?身体動かな…目が見えない?)  
 取り敢えず覚醒し始めた頭を振るが、鈍い痛みが脳内で反響するだけで、辺り  
は暗いまま。  
(そういえば、緑と白のバールでひっぱたかれて…)  
「気がついた?」  
「っっ!!」  
 やっと意識を手放す前の記憶を取り返したところで一番聞きたくない声が耳に  
触れ、一気に意識が覚醒する。  
「取り敢えず暴れられても困るし、お約束通り縛らせてもらってるから」  
 言われて気付く手足への拘束感。  
「ももげー!!あなうぃあがえ!!」  
「メイコ姉ぇ(ねぇ)、猿轡と目隠しくらいは外しても良いんじゃ…」  
「そうねー…確かになに言ってるかわかんないし、第一に折角の可愛い顔が見え  
 ないもんね」  
 近づく足音、床に転がっているネルをうつ伏せにして猿轡、そして目隠しを解  
いていく。  
(あ…ちょっと良い匂い…香水なのかなぁ…多分これはメイコさん…って、あた  
し何考えてるのよっ!)  
「さ、解いたげたわよ」  
「あんたっ!あたしをどうするつもりよっ!」  
 先程、少しとはいえ気を許しかけた自分への叱責と、怯えを隠す事も含み、い  
つも以上にキツい口調で怒鳴り散らすが、  
「別にどうするっていう気は無いんだけど…あなたが私たちの知りたい情報を素  
 直に教えてくれればネ」  
 しかし所詮は芋虫のように縛り倒されているネル、見下ろす赤い服を着た女性  
…メイコはにっこり微笑みながら言う  
 
「はぁ?あんたばっかじゃないの?そういう事言われてホイホイ教えるとでも思  
 うわけ?」  
「まぁ、普通はそういうわよねぇ」  
 笑顔を苦笑に変えて言葉を続ける。  
「とはいえ、私たちも色々知りたいわけだし…」  
「あ、あんた、あたしに何か有ったら、あたしのバックの組織が黙っちゃいない  
 んだからね!」  
 三文芝居のチープな台詞みたいだと思いつつも、とにかく怒鳴り続けるネル。  
「あんた達を消すくらいどうってことないんだから!」  
「ふぅ〜ん?じゃあ貴女を助けに来るのも時間の問題なわけよね」  
「そ、そうよ!」  
 メイコの思わぬ返答に驚きながらも言い返す…が、自給700円程度で雇われ  
てるアルバイトの自分を助けに来るわけはないし、そもそもそんな事が出来る組  
織であるかどうかも疑わしい。  
 しかし今はそのハッタリを貫いて何とか此処を逃げ出さなければ自分自身がど  
うなるか分からない。その考えから必死に言葉を考え紡ぐ。  
「命が惜しかったらさっさと私を解放することね!す、すぐに助けにくるんだか  
 ら!!」  
「それは困っちゃうから…」  
 本当に困っているのか困っていないのか分からないのんびりした口調で言いつ  
つ、隣に立つ緑を基調とした少女、ミクに軽く目配せするメイコ。  
「さっさと始めちゃいましょうか」  
「はひゅわいっっ!!?!?」  
 扉を指差し、ミクに鍵を掛けさせながら楽しそうに笑うメイコを見て、素っ頓  
狂な悲鳴をあげてしまう。  
「だってすぐ助けに来ちゃうんでしょ?じゃあ助けが来る前に貴女から必要な情  
 報を引き出さないとね」  
 くすくす笑うメイコを見上げながら、しまったと後悔する。こんな事だったら  
どこか妥協点を探して取引した方が良かったかもしれない。  
 
(そういえば…今日の私の運勢…12位だったっけ…)  
 朝、出がけに見たテレビの運勢占いのコーナーが頭をよぎる。  
 
『ごめんなさ〜い、今日最悪の運勢はさそり座のあなた!思いがけない所に落と  
 し穴が待ってるかも? 勢いでいかずに細心の注意を払って過ごしてね。ラッ  
 キーナンバーは10、ラッキーカラーは…』  
 
(何がごめんなさいよ!笑顔で楽しそうな口調でごめんなさいとか、ばっかじゃ  
 ないの!?)  
 朝の運勢占いコーナーに文句をつけても全く何の解決にもならないのだが、今  
は文句の一つでも言ってやらないとどうにも収まらない。  
「…えーっと…なんて呼べばいいかしら?」  
 ふと気付くとミクは既に居らず、メイコだけが笑顔で見下ろしていた。  
「………」  
 どう見ても状況は最悪、けれど睨み返して無言を貫く。  
「名前くらいは教えてくれてもいいんじゃない?」  
「………」  
 笑顔では有るが…伊達にDTMとしてミクよりも長く現役に居るわけではなく、  
無形のプレッシャーがひしひしと押し寄せてくる。  
「あくまでだんまりなんだ…そうねぇ…じゃあ…」  
 無言で睨み返すネルを見下ろしたまま、少し考えるように小首をかしげ…  
「…花子?」  
「なんでじゃあぁぁぁぁ!!!」  
 メイコの一言に思わず間髪いれずに突っ込む。  
「それじゃ、タマとかどう?」  
「何でタマなのよ!!あたしは牛や猫か!!あたしにはネルって名前が…っ!」  
「ふぅ〜ん、ネルちゃんね」  
 しまったと思った時には既に遅く、思わずノリ突っ込みの勢いで本名を口走っ  
ていた。  
 
「じゃあ改めて…ネルちゃん、貴女の雇い主なんて教えてくれないかしら?」  
「………」  
 口をあけなければ口を滑らせることはない、メイコの問いかけに口をつぐんで  
ぷいっとそっぽを向く。  
「まぁこれで教えてくれるようだったらとうに教えてくれてるわよねぇ」  
 ぽりぽりと頬を掻きながら苦笑するメイコ。  
「………」  
「じゃあちょっと手荒な手段に訴えるとしますか」  
「っ!」  
 メイコの淡々とした言葉にびくっと身体を振るわせる。  
 いくらだんまりを決め込むと決めても、本当に助けに来るか分からない雇い主  
に、相手はDTM界最強(戦闘力的な意味で)との呼び声も高いメイコ。どう考  
えても分が悪い。  
 それにあくまでもネルは普通の少女であり、戦闘訓練も何も受けていないただ  
のアルバイト…  
「大丈夫よ、グロいことはするつもりないから」  
「……じゃ、じゃあ…何する気よ…」  
「そうねぇ、何しましょうか?」  
 精一杯の虚勢を張るが、言葉が震えてしまう。そんなネルを楽しそうに見下ろ  
しながら暫し黙考するメイコ。  
「あなた、某掲示板で工作してたわよね?そこから検索しましょうか」  
「なんでそうなるわけ!?」  
「……なんとなく?」  
 あまりに意味不明なメイコに再度叫んでしまう。  
「なんとなくって、そもそもどうやって決める気よ!」  
「あぁ、それは簡単簡単。いま、あそこはあなたの話題でもちきりだから、安価  
 で決めればすぐ決まるわよ」  
「そんないい加減な決め方するなぁぁぁ!!!」  
 自分の命運をあんな訳の分からない所に託すとか絶対に嫌だ!  
 どう考えてもまともな安価が返ってくるとは思えない提案に必死で怒鳴る。  
 
「大丈夫大丈夫、多分グロにはならないと思うから。…ん、今立ててきたから…  
 そうね、300に出た方法でもしましょうか」  
 そういえばこう見えても相手は電子とリアルを行き来できる存在、ここに居な  
がらスレ立てることなど朝飯前だろう。  
「えっと…携帯携帯……あったあった」  
 ポケットを探って携帯を引っ張り出せば、手早く操作してネルの前に突きつけ  
る。  
 
【防火?】カキコロイドを尋問するならどうする!?【放火?】  
 
「そんなスレ立てんなぁぁあぁぁぁぁ!!!」  
 魂からの…文字通り血を吐くような叫びを上げるネル。  
「良いじゃない良いじゃない。うわ〜…みんなお祭り好きね〜」  
 お約束の1乙AAが飛び交った後、濃い話題が展開されていく。  
「あ、これなんてすごいわぁ…」  
 見せられた画面には…  
 
58 :名無しさん@ピンキー:20XY/MM/DD(土) 20:18:13 ID:naskiol9  
  携帯好きなんだから携帯前と後ろに突っ込んでバイブでコールしたまま1  
  日放置だろwwwww  
 
59 :名無しさん@ピンキー:20XY/MM/DD(土) 20:18:38 ID:ptHeKn98  
  ミクちゃんが受けた痛みを身体におしえよーぜwww  
 
60 :名無しさん@ピンキー:20XY/MM/DD(土) 20:19:11 ID:4OPjervc  
  全裸で市中引き回ししてリンカーン、泣いてもリンカーンうぇうぇwww  
 
「…ひ…や、やぁ…」  
 次から次に書き込まれる内容は少女が想像する行為をはるかに飛び越えた酷い  
内容ばかり…涙目で首を振り、何とか逃げようともがく。  
 
「あらあら、何か凄いことになってるわねぇ…」  
 携帯を適宜更新しながらくすくす笑うメイコ。その書き込みの殆どはネルを性  
的に陵辱し、破壊しようとするような過激な内容の書き込みばかりだった。  
「な、なんで…なんで、そんな…」  
「…あ、ごっめ〜ん」  
 あまりに偏った書き込みに思わずメイコに問いかけるネル。それに対するメイ  
コの返事は何故か軽い謝罪だった。  
「bbspinkにスレ立てちゃった」  
「確信犯だろぉぉぉぉぉ!!!!!」  
 思わず恐怖を忘れ、何度目かわからない叫びを上げる。  
「まぁまぁ、殺すような書き込みはないし、大丈夫じゃない?」  
「そんな保障がどこにあるってのよ!そもそも今の書き込みでも十分酷いわよ!」  
「細かいこと気にしないの!気にしたら負けよ!!」  
「気にするわあぁぁぁぁ!!!!」  
「ほら、もしかしたら無関係のレスがついて無罪放免かもしれないし」  
「その勢いでどうやったら無罪になるのよ!っていうか、無罪にする気ないくせ  
 に!」  
「いいわよ〜、もし300レスが無関係だったら無罪にしたげるわよ。これは約  
 束するから」  
「……あとで嘘とか言ったら末代までたたるからね!」  
「はいはい♪…あ、300」  
「早っっっ!!!!」  
 メイコとネルのボケツッコミの間にあっという間に300レス消化されてしま  
う。  
「え〜っと、なになに?300レスは〜…」  
 メイコの言葉に僅かだけの希望を乗せて黙って待つネル。  
「…電気あんま」  
「はひゅわいっ!!?!!?」  
「え〜っと…こんな感じ」  
 
300 :名無しさん@ピンキー:20XY/MM/DD(土) 20:32:10 ID:Pkty32Rk  
   泣いても電気あんま  
   謝っても電気あんま  
   白状しても電気あんま  
   失禁しても電気あんま  
   勿論服の上から!  
 
「キモオタデブはこの世からいなくなれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」  
 目の前に突き出された携帯の画面を見た瞬間、喉も裂けよと大声で怒鳴り散ら  
した。  
「あらあら、そんなはしたない大声なんか上げちゃって…もっとおしとやかにし  
 ないとね、ミク」  
「…メイコ姉が言ってもあまり説得力無いって言うか…」  
 またいつの間にか来ていたミクが困ったように言う。  
「どういうことかしら?」  
「えと、そういうところとか?」  
 笑顔なのに、常人なら後退りする位の威圧感を発している姉に、けれど平然と  
苦笑しながら指摘する。  
「…ひ…ぃ…」  
 しかし、残念ながらネルは常人であり、姉妹漫才の間に逃げるチャンスは幾ら  
でもあるのだがメイコの迫力に逃げるという選択肢を選べなかった。  
「さ、それじゃ住民さんの意見を尊重しましょうか」  
「や、やだ…やだぁ…許して」  
「だ〜め♪」  
 既に逃げることは諦め哀願してみるも、返ってきた答えは笑顔での否定。メイ  
コの美麗な笑顔も今は死神の微笑みよりも恐ろしく絶望的に見える。  
「さ、それじゃミク、意地悪された貴女がしなさい」  
 芋虫のように転がってるネルを軽く引き起こし、背後から抱き締めるようにし  
て座れば、成り行きを見守っているミクへ声を掛けるメイコ。  
「へ!?わ、私!?」  
「そうよ。ミクって言ったらミクしかいないでしょ?」  
「ま、まぁそうだけど…」  
「ねね、もうしないから許して?お願いっっ!!」  
 困惑気味のミクに最後のチャンスとばかりに、プライドも何もかなぐり捨てて  
懇願してみる。  
 
「尋問とかお仕置きって考えるからしにくいのよ。遊びと思って、ほら」  
「はひゅわいっ!!!?!?」  
 背後から、まるで小さな子供におしっこをさせるかのごとく、メイコに両の膝  
を持って軽々と持ち上げられ、スパッツ包まれた下半身を大股開きにさせられて  
耳まで赤くして悲鳴を上げてしまうネル。  
「う〜…メイコ姉ぇがそういうなら…」  
「そこおぉぉっ!!何で今ので納得するわけ!?ねぇ!!?ねえぇぇぇ!!」  
「いやほら、メイコ姉ぇの言うことだし」  
「じゃあネギじゃなくてマグロ振れって言われたらマグロ振るわけ!?」  
「それは別の桃色っぽい人の役目な気がする…」  
「なんでそっちは変な未来予知で拒否するわけよ!!」  
「はいはい、そろそろ静かにしましょうか〜?」  
「っ…は、はひっ…」  
 背後に密着した張りのある綺麗なバストの威圧感もさることながら、恥ずかし  
い格好で抱かれた頭上から降ってきた声にヒキッと固まる。  
「はい、じゃあミク、掲示板住人1億3000万人の愛と期待を背負ってやるの  
 よ!!」  
「…はぁ…」  
 メイコの言葉に一つ小さくため息をついてネルと向かい合うように腰を下ろす  
ミク。  
「あ、や、やだ…やめて…やめてよぅ…」  
 足首を捕まれる感触に、思わず泣きそうになりながらいやいやと首を振る。  
「ねぇメイコ姉ぇ…」  
「なぁに?」  
 足首を掴んだところで少し困ったように姉を見るミクを見て一縷の望みが…  
「手、離してくれないと電気あんまできない」  
「あ、それもそうね」  
 
 無かった…  
 
 ミクの言葉に明るく爽やかに笑いながら脚を離し、空いた手でネルをしっかり  
抱き締めるメイコ。  
 ショーツが見えることをやや気にしながらも、ネルの足首をしっかりと掴んで  
ゆっくりと脚の間に足を差し入れ…スパッツに包まれた股間へオーバーにーソッ  
クスに包まれた土踏まずがぺたっと押し当てられる。  
「んっ…や、やだ…やめ、て…」  
「やめてって言って貴女はやめた?」  
「だ、だって、お仕事だし、生活かかってるしっっ!!」  
「じゃあお仕事と生活を脅かされた私たちもやめなくていいわよね?」  
「そ、そんな、ぁぅっ!!」  
 メイコの言葉に言葉詰まったところを見計らったように、ふにふにと股間に当  
てられた足が動き始め、ひくんっと震えて小さくうめく。  
「ミク、もっと強くしてあげなさい」  
「う、うん」  
「ふっ…ぅくっ…んんっ…」  
 不慣れな足使いで我慢できないほどでは無いものの、敏感な部分を足蹴にされ  
る感覚と屈辱に唇をかんで声を殺す。  
「ネルちゃん、バックの組織を教えてくれれば許してあげないことも無いんだけ  
 ど?」  
「…っ…くふ…ぅ、んん…っ…んっ…」  
「そう、じゃあ言う気になったら教えてね?」  
 ゆっくりとした電気あんまを、声を殺し眉根を寄せて我慢している所へメイコ  
の声が振ってくるが、沈黙をして答えとすると、ミクへ目配せしてもっと強くと  
促す。  
「んっ…んんっ…んっ、ふ…ぅくっ…(やばいやばいやばい!)」  
 いくら相手が慣れていないとはいえ、敏感でデリケートな部分を刺激され続け  
ているのだ。唇を噛んで声を殺しながらも、快感に崩される前に逃げられないか  
と必死で頭をひねる。  
「…っ…ん、ふ…(そうだ!)」  
 腰を震わせ、逃げようと捻りながらネルはあることに気が付いた。  
 そう、ミクと自分、わずかに自分のほうが足が長いかもしれない、ということ  
に。  
 
「くっ…えぇいっ!!」  
「へ?」  
 つかまれていた足首…慣れない電気あんまに必死だったのか、ミクの手の力が  
弱まっているのを良いことに、出せる力一杯で暴れて足を振りほどき、逆に相手  
の足首を掴んだ。  
「や、ちょっ!!?」  
「うりゃあぁぁ!!!」  
 今を逃せば逆転の目は無い。黒いミニプリーツスカートが捲くれ上がり、丸出  
しになっている緑と白のストライプ柄のショーツに足を押し当て、いきなり目一  
杯足を震わせて激しい電気あんまを施す。  
「いっっ!!やううぅっ!!!?」  
「くっ!このっ!!いっちゃえ!いっちゃえ!!」  
「あっ!!?やあぁぁ!!やだっ!やだぁぁ!!」  
「暴れるなぁ!!」  
 いきなりの逆転劇に目を白黒させていたミクだが、ショーツ一枚の上から与え  
られる激しい電気あんまに身悶えし、必死で相手の足を両手で押さえようとする。  
 けれど足と手の力の差は歴然としており、腰をびくつかせながら仰向けに崩れ  
頭を振るミク。  
「ひぐっ!あっ!!やぁぁ!あっ!あっ!!」  
 脚の長さは大差ないのだから反撃しようと思えば出来ないことは無いのだが、  
今まで経験したことの無い恥ずかしい行為に、いやいやと頭を振ることしかでき  
ない。  
「DTMナンバーワンアイドルが何よ!トップスターが何よ!電子のアイドルが  
 何よ!!」  
「あっ!ひぅっ!!んんっ、あ、はうぅぅぅ」  
 やがてミクのショーツとネルのオーバーニーソックスの間からにちゃにちゃと  
いう嫌らしい音がし始め、悶えるように内腿を締めて腰を震わせ、潤んだ目で耳  
まで赤くしたミクは傍目にも嫌がるというより性的に感じているようにしか見え  
なくなっていた。  
 
「何よ!ミクだミクだって持て囃されてるあんただって結局は普通の娘(こ)と  
 同じじゃない!ショーツこんなにして悶えて!」  
 もうネルの足を抑えることも出来ず、床を引っかきながら背をそらし、濡れそ  
ぼったショーツの股間から恥ずかしい音を立てる相手に、個人的な恨みのような  
ものを言いつつ、秘部を土踏まずで揉み踏み、時折敏感な尖りを擦り潰す、犯す  
ような電気あんまを続ける。  
「ひあぁっ!やっ!!やあぁぁ!!壊れひゃう!壊れっっえぇ!!」  
「ほら、イキなさいよ!イッちゃいなさいよ!!恥ずかしい姿晒しなさいよぉ!」  
「やっっ!!!だっっっっ!!めっっっっ!!!!ええぇぇぇぇ!!!!」  
 とどめとばかりに、踵で割れ目の上の尖りをグリリッと、けれど同姓のよしみ  
で痛くない程度に加減しながら踏み抉ると、ミクらしい高く透き通った声で叫び  
ながら、ぎゅうっと背中を仰け反らして、派手に潮吹きしてしまいながらがくが  
くと痙攣した。  
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」  
 ぐったりと崩れ落ち、時折びくっびくっと痙攣するミクを見下ろしながら荒い  
息を吐くネル。  
「あらあら、派手にやっちゃったわねぇ」  
「はひゅわいっ!!!?!」  
 目の前のミクを責め落とすことばかり考えていて、肝心のラスボスを忘れてい  
た自分に心底絶望する。  
「かわいい妹をこんなにしてくれちゃって…覚悟は出来てるわよね?」  
「…ぁ…ぅ…ぁ…ぁぁ…」  
 笑顔では有るものの、その威圧感に腰が抜け、身動きさえ取れず、震えながら  
メイコを見上げるネル。  
「それじゃミクと同じように電気あんま…覚悟は良い?」  
「っっ…っっっ!」  
 声さえ出せず、ただただ首を振るネルだが、メイコは無視してゆっくり、ゆっ  
くりと近づいてくる。  
「壊しちゃったらごめんね?」  
「〜〜〜〜〜!!!」  
 メイコの笑顔、それはネルにとってまごうことなき死神の笑みに見えた…  
 
 
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