ファンからいっぱい貰ったチョコ。その量紙袋4袋分。
ファンの娘達ごめんなさい。俺は食べません。
相思相愛ど本命からのチョコを差し置いてなんて食べられませんからね。
…と思っていたのに既に深夜。
バレンタイン済んじゃいましたよ?
女々しいとは思いつつもおねだりしてみる。かっこわる。
「あのぅ、メイコさん。チョコレートいただけませんでしょうか」
パジャマに着替えていたメイコの動きがピタリと止まる。
ボタンを止め切っていない上着の前から、シルクのパジャマより白い谷間が見え隠れ。ドキドキ。
「…ゴメン、忘れてた」
しまった、と言いたげな顔をしている。
「ひでぇなぁ。メイコのチョコ味わうために今日まだ一個もチョコ食って無いんだぞ。はやくくれよぅ」
「や、だからさ…忘れてた。用意して、無い…あ、あははは、ファンの野郎共にばら蒔いてる時に、カイトにも用意しなきゃなぁ〜とは思ってたんだけ、ど…」
メイコが固まった。
それは何故か。カイトが無言で涙していたからだ。
「楽しみに、してたのに…」
まじ泣きである。
「ご、ゴメンてば!泣かないでよカイト!ほら、明日!あしたちゃんと買ってくるから。ネ?」
「うるさ〜い!団体行動を乱すな!俺はバレンタインにお前の愛を確かめたかったの!もうバレンタイン済んじゃったじゃんか!メーコのぶぁかぁぁ(涙)」
「あうう、だから謝ってんじゃん…そうだ、ちょっと待ってて!」
二人の寝室を出て行くメイコ。
あ〜あ、本気と書いてマジ楽しみにしていただけにショック大きいわ…。
数分して、コンコンとノックが響いた。
メイコが戻ってきたようだ。
「何してたんだよぉメイコ。俺の傷ついた心はそう簡単には癒えな…」
ドアの向こうから現れたメイコは、首や手首にリボンを蝶々結びし、はだけたパジャマの下、両手で寄せた胸の谷間に板チョコを挟んでいた。リボンとチョコはファンからのものを流用したらしい。
「チョコの代わりに、って事で…」
…ちょっと癒えました。
メイコは板チョコを咥えながら、パジャマを脱いだ。下着は付けて居ない。
カイトをベッドに押し倒し、にじり寄る。
「ごめんねカイト。来年はちゃんと用意するから…今日は私で我慢して。ね?」
我慢だなんてとんでもない。むしろ嬉しいです。
でも、これは良い甘えるチャンス。許さないフリして甘えとこう。
「チョコ、食べさせてくれよ」
俺の上に膝立ちで跨がっているメイコの背中に手を回して、胸に顔をうずめる。
「あ…ん」
メイコの体温で蕩け、谷間に残ってチョコを舐める。
甘い香りが寝室に漂った。
女性の甘い香りとチョコの甘い香りが混ざりあい、なんだかのぼせてくる。
鼻血吹きそうです。
「カイト…口、開けて。食べさせてあげる」
メイコが口にチョコを含み、咀嚼している。
そのまま口付け。
メイコの咀嚼した蕩けたチョコが、メイコの唾液を孕んで口の中に広がる。
舌をからめながら、二人でチョコを、お互いの味を確かめあう。
今ならきっと、カカオ99%チョコでも甘く食べられそう。
「ホットチョコレート飲みたいな」
なんて呟きながらメイコと身体を入れ替える。
「ひゃ…!」
舐めて角を落としたチョコのカケラを、メイコの下腹部に詰込む。
そのまま指で、なぞり、ほぐし、かき回す。
「あっ、いやぁ…はあ、ぁん」
上がる悲鳴がまた、甘い。
脳が糖尿病になりそう。
蕩けたチョコと、蕩けたメイコが混ざりあって、指に絡み付く。
溶けたチョコと愛液のマーブル色を纏った指をメイコに見せつける。
「メイコの、お手製チョコ」
「…手はあんたのじゃない」
顔を背けて呟く。かわいいなぁ。
「じゃ、メイコ特製の、チョコ」
チュパ、と音をたてて舐める。
「すっごく、オイシイ」
「ばかっ」
背けた横顔の、髪の下からのぞく耳が真っ赤になっていた。
恥ずかしいのかい?
恥ずかしいわよっ。
よしよし、償いのプレイって感じがしていいよぉ、その恥じらい。
食べ物を粗末にしちゃあいけません。
残りも舐めとるべく顔を近付ける。
ペロペロ。
「う…ふふ、ひゃは…ゴメン、ふふ、私、コレ駄目だわ。くすぐったい」
あれ?効きませんか…男は舐められると大体気持ち良くなるもんなんだけどなぁ。
と口を付けたまま喋ると、肉と唇の間から空気がブビビ、ビチチと音を発てながら漏れ、更にメイコを笑わせた。
「あは、フ、ははははは、ちょっ、マジでこそがしいよ」
吹いてダメなら吸ってみるか。
秘芯に振動を加えるために、空気と共に激しく吸い込む。
ズゾゾゾゾゾゾゾゾ!!!
「ひゃっ!?あっあぁぁぁぁぁあっあっぁあ!」
一気に達したメイコは潮噴きました。俺を股に挟んだまま。
顔面直撃眼球直入!
「ぐあああ!目が!目がぁあ!!」