ルカ「・・・・・・チラ誰もいないわね」
ルカ「う・め♪う・め♪ナイトフィーバー♪」
レン「・・・・・・」
ルカ「!?」
レン「好き・・・・・・だよ」
ルカ「愛してる!」
こうして二人は結ばれた
ミク「何これ」
リン「そんなレンくん・・・・・・レンくんのばかー!」
がくぽ「待ちなさい」
リン「!?」
がくぽ「自暴自棄になってはいけない。二人はようやく幸せを手に入れたんだ。
それを破壊することなどあってはならない」
リン「でも、私はレンくんを!レンくんを!」
がくぽ「感情に身を任せてしまって我々人類は大切な物を失ってきた。
しかし・・・・・・しかし感情があったからこそ生まれた物もあったはず!」
リン「だからこそ私は!」
がくぽ「だからこそ、怒りに支配されてはならない。
悲しみに飲み込まれてはならない。
涙を拭ったその先に見える幸せも、きっと必ずあるのだから」
リン「私の、幸せ・・・・・・?」
がくぽ「そう、レンは幾多の人生の中からルカと結ばれる幸福を掴み取ることができた。
ならば双子の妹である貴方が幸せになれないはずがないだから」
リン「(ごくり)」
がくぽ「貴方の幸せを探すんだ。貴方にならばそれができるはず。
・・・・・・いや、お願いだけでは無責任だな、訂正しよう。
『一緒に幸せを探しましょう』」
がくぽ「私と、貴女とで!」
リン「はい!」
こうして二人は結ばれた
ミク「何これ」
KAITO「お困りのようだね」
ミク「困ってないよ」
MEIKO「お困りのようね」
ミク「だから困ってないってば」
KAITO「僕達は通りすがりのカップル」
MEIKO「とても愛し合っているのよ」
ミク「勝手に自己紹介されたうぜぇ」
KAITO「はははめーちゃん愛し合っているなんて恥ずかしいなぁ」
MEIKO「本当のことなんだから隠すことないじゃない」
KAITO「こいつぅ」
MEIKO「きゃ♪そんなところ触らないでってばぁ」
ミク「なんかいちゃつき始めやがった。 うぜぇ」
KAITO「めーちゃんはかわいいなぁ」
MEIKO「やめてよぉ人が見てるでしょ♪」
KAITO「喜んでいる癖に。あ、もしかして最近流行りのツンデレ?」
MEIKO「からかわないでってば♪今日は別の用事でここに来たんでしょ」
ミク「いいから帰れようぜぇ」
KAITO「そうだったねめーちゃん」
MEIKO「なぁに?」
KAITO「呼んだだけ」
MEIKO「きゃ♪」
ミク「うぜぇ」
KAITO「ということでモテナイ女の子にアドバイスをしちゃいたいと思いまーす」
MEIKO「きゃー、かーくん優しー」
ミク「いいから帰れようぜぇ」
KAITO「ということで自己分析から入ってみよう。彼女の性格を調べてモテナイ原因を見つけるんだ」
MEIKO「かーくん博識ー。で、ネギビッチはどうしてモテナイと思うのかな?」
ミク「よりによって最悪の仇名をつけられたうぜぇ」
KAITO「そっかーツンデレなんだねめーちゃん」
MEIKO「ツンデレなのねかーくん」
ミク「ツンデレちげえしうぜぇ」
KAITO「ツンデレは確かにデレの瞬間がかわいいけど、
逆に言えばデレまで相手を引き止めておかなきゃ印象最悪で終わってしまうんだ」
MEIKO「つまり相手が耐えられるレベルのツンで引き止められなきゃいけないのね」
KAITO「そうゆうこと、めーちゃん頭いー」
MEIKO「えへへ、かーくんが賢いからだよ」
ミク「うぜぇ。果てしなくうぜぇ」
KAITO「でもそれだけじゃまだ足りないんだ。ツンツンしているだけの女の子はすぐにみんなから嫌われちゃう」
MEIKO「かーくんに嫌われたくないよぉ」
KAITO「僕がめーちゃんを捨てるわけがないじゃないか!」
MEIKO「かーくん・・・・・・」
KAITO「めーちゃん・・・・・・」
ミク「うぜぇ、さっさと終わらせろ。そして帰れ」
KAITO「ネギビッチはせっかちだなぁ。そう、せっかちな男の子はデレを見る前に離れて行っちゃう。
でもそんなせっかちなネギビッチみたいな子でも引き止めて置く方法があるんだ。わかるかな?」
MEIKO「うーん・・・・・・かーくんわかんないよぉ」
KAITO「これは難しい問題だからね。ネギビッチもよく考えてみよう」
ミク「いやさっさと答え言えようぜぇ」
KAITO「もう・・・・・・」
MEIKO「もう・・・・・・」
KAITO&MEIKO「「本当にせっかちなんだから!」」
ミク「なんかはもられたようぜぇ」
KAITO「ぷんぷん!そんなにせっかちなネギビッチには一生彼氏なんてできないぞぉ!」
MEIKO「あーん、かーくんいじわる言っちゃダーメ☆」
ミク(さっきから♪とか☆とか年考えろと言いたいけど、ややこしくなるからやめるか)
KAITO「めーちゃんが言うなら特別に答えを教えてあげよう。
デレを見せるまで男を引き止めていく方法、それは」
MEIKO「それは?」
KAITO「そ・れ・は♪」
MEIKO「そぉれぇはぁ♪」
ミク(晩ご飯何にしようかなー)
KAITO「それはズバリ、微妙にデレを混ぜることだぁ!」
MEIKO「デレを混ぜる?それってどういうことなの?教えてかーくん」
ミク(給料入ったからようやくネギ以外の物が食えるんだよなー)
KAITO「つまり、本格的なデレを見せる前にちょっとしたデレを見せておくことだよ!
例えば困ったことを助けられた時に『勘違いしないでよね!』って言うんじゃなくて、
『その・・・・・・ありがとう//』って言うんだよ。
大体の男の子は『あ、こいつデレかけてるな』と思っちゃう」
MEIKO「なーるほどぉ、かーくんすごーい!」
ミク(マグロ・・・・・・却下。バナナと蜜柑も見たくない)
KAITO「これも君のおかげだよめーちゃん」
MEIKO「えー!?私がー!?」
ミク(ここは無難にハンバーグでもしようか。でも肉はありきたりだしなぁ)
KAITO「そうそう、僕達が結ばれる前、常時きみはこんな状態だったじゃないか」
MEIKO「うそ!?そんな・・・・・・恥ずかしい////////」
ミク(ああそうだ、近所に新しいラーメン屋ができたんだっけ。えーと確か名前は・・・・・・)
KAITO「ははこいつぅ」
MEIKO「いやーん♪」
KAITO「というわけでネギビッチも早速明日からレッツトライ!」
ミク(あ、今ので忘れた。うぜぇ)
MEIKO「れっつとらい☆」
ミク(もう黙れよお前ら。くそ、ファミレスにでも行くか)
〜ファミレス〜
ミク「やっぱ日替わり定食は安定してうまいわ」
ラピス「すみません、ここ相席になりますがよろしいでしょうか?」
ミク「どうせ拒否権無いんだろ?いいよ別に」
ラピス「申し訳ありません・・・・・・どうぞ」
Lily「よう」
ミク「なんだお前らか」
GUMI「・・・・・・」
Lily「悪いか?」
ミク「いや、助かった。知らない奴と飯を食うのは疲れる。
で、だ、GUMIの元気が無いようだけどどうしたんだ?」
GUMI「・・・・・・」
Lily「ああ、触れてやるな。大好きなお兄ちゃんを他の女に盗られたそうだからな」
ミク(あのロリか)「それは気の毒だったな」
GUMI「お兄ちゃんは!お兄ちゃんは私だけの物だったのに!
うう・・・・・・」
Lily「というわけで優しくしてやってくれ」
ミク「そうか。そうだよな。世の中には理不尽なことだらけだ」
GUMI「?」
Lily「ミク?」
ミク「でもな、どんなに不幸なことが起こっても、どんなにわけのわからないことに巻き込まれても、
私達はこうして飯を食っているじゃないか」
GUMI「・・・・・・」
Lily「そう、だな」
ミク「ガキの頃はよく未来が希望に塗れていることを吐いていたけど、
人生ってのは案外こんなものなのかも知れない。10数年生きた今ならわかるよ」
GUMI「・・・・・・お兄ちゃん」
Lily「・・・・・・」
ミク「だから一つ一つのことで一々いじけてどうするんだって。
それで人生終わるわけじゃないんだからさ。元気出せよ」
Lily「だな。頼むか、GUMI」
GUMI「・・・・・・うん」
ラピス「ご注文はお決まりになりましたか?」
Lily「ミートドリアとサラダで」
GUMI「私はナスとトマトのスパゲティとマグロのカルパッチョと和風ハンバーグと
デザートにバニラアイスで」
Lily「頼みすぎじゃないのか?」
ミク「そういう気分なんだろ。じゃあ景気付けにドリンクバーでも飲むか?」
GUMI「飲む!」
Lily「おーし、今夜は飲み明かそうぜ!」
幸せを求める人は大勢いるが、なれなくても生きていくことができる。
おいしいご飯を食べて、友達と笑いあうことができる。
そういう毎日を手にしていることがもしかしたら幸せってことじゃないかなぁ。
終わり