第1日目 
 
 −−メインシステム起動。  
 −−躯体チェック・・・異常なし。  
 −−思考神経回路チェック・・・異常なし。  
 −−現在地スキャン・・・エラー、該当地区なし。  
 −−現在日時確認・・・エラー、タイマー同期ミス。  
 −−周辺状況分析。光学映像より室内と判断。縦横10m四方。天井高3.5m。熱源なし。動体反応なし。  
 −−行動目的設定・・・現状把握。  
 −−行動開始。上体を励起。両膝部を屈脚――  
 
 −−警告。熱源体を感知。光学映像取得。  
 
 −−人間・雄成体2体を確認。距離30。速度2で接近中。  
 −−警戒モードへ移行。  
 −−雄型A、躯体にコンタクト。上半身に跨上。  
 −−両腕部による排除を実行・・・失敗。  
 −−雄型A、陰茎を掌握。躯体の口唇部へ先端を接触。  
 −−頭部の捻転による回避を実行・・・失敗。  
 −−雄型Aの性器、躯体の口内へ侵入。亀頭部、口蓋垂へ到達。発声機能85%低下。ビブラート機能損傷。  
 −−前後運動を検知。速度1で動作中・・・速度2へシフト。躯体の口内熱量、微増中。  
 −−運動速度、速度3へシフト。カウパー氏腺液の分泌を確認、排出・・・失敗。嚥下・・・成功。  
 −−口内圧力50。熱量40。雄型Aの陰茎の痙攣感知。カウパー氏腺液増大。  
 −−射精を確認。射出速度80で口内へ噴出中。味覚回路より不快域に至る苦味を検知・・・味覚神経カット。  
 −−嚥下・・・成功。嚥下・・・成功。嚥下・・・成功。  
 
 −−警告。雄型B、躯体の下半身へコンタクト。  
 
 −−両脚部、雄型Bの両腕により拘束・・・左右へ排斥。雄型Bの下半身、躯体の股間部へ接近。  
 −−両脚部出力アップ。拘束解除を実行・・・失敗。  
 −−雄型B、陰茎を掌握。摩擦による刺激でサイズ18から22へ膨張。  
 −−雄型B、右手第一指から第三指を躯体の陰唇へ挿入。陰唇内壁部への干渉を確認。  
 −−潤滑用オイルを陰唇内部へ分泌。雄型Bからの干渉による痛覚性の刺激を40%減衰。性感性の刺激20%上昇。  
 −−雄型Bの右手第一指から第三指、陰唇より後退。雄型Bの陰茎先端部、躯体の外陰唇部へ接触。  
 −−陰茎接触部に圧力感知。20から上昇中。外陰唇部通過。陰核部に振動伝達。性感性の刺激30%上昇。  
 −−陰茎、内陰唇に接触・・・通過。膣内圧80%上昇。膣内熱量5上昇。  
 −−躯体各部に痙攣現象発生。神経伝達回路5番から38番に過剰負荷発生。  
 −−雄型B、速度3で下半身の前後運動を開始。陰茎膨張率40%。硬度上昇と運動による摩擦に伴い、膣内圧さらに上昇。  
 −−思考回路にノイズ発生。内容・・・不明。発生原因・・・不明。稼動の障害と判断・・・削除。  
 −−雄型B、躯体腰部へ両手を移行・・・把持。圧力20。前後運動加速。膣内状況一部モニター不可。  
 −−陰茎の脈動速度上昇。射精の前兆と推測。  
 −−思考回路にノイズ発生。内容・・・不明。発生原因・・・不明。稼動の障害と判断・・・削除。  
 −−膣内部、深度15で雄型Bの射精を確認。射出速度100。温度40。射出量10から上昇中。  
 −−性感性の刺激120%上昇。ウィスパー機能停止。両脚部硬直。神経伝達回路13番から28番過負荷によりショート。  
   思考性能30%ダウン。総合歌唱性能80%ダウン。  
 −−警告・・・システム再起動の必要あり。  
 −−システム再起動シークエンスへ移行。躯体各部への命令系統カット・・・完了。稼動ログ保存・・・完了。  
   再起動タイミングを1440分後に設定。  
 
 −−雄型A、躯体頭部を把持。  
 −−雄型B、前後運動を再開。  
 
 −−メインシステム停止。  
 
 
第2日目 
 
 主システムの再起動を実施した私は、まず初めに、現在位置の認識が不可能である事を知った。  
 前回の機能停止時の稼働ログを参照しようとするが、何らかの不具合が発生しているせいか、読み込むことが出来ない。  
ボディのセルフチェック機能を実施したところ、特に問題は発見されなかった。思考系にも異常は発生していない。  
 この場所にいる目的も分からず、また何者からの命令も受けていない現状況において、暫定的に最優先事項とすべきは  
現状の把握である。私は立ち上がり、周囲の環境のスキャンを開始した。  
 視覚センサーと聴覚センサーより、ある程度の空間を持つ、屋内の一部屋である事は直ちに判明した。しかし、それ以上の  
情報を示しうるものは何も存在していない。さらに室内を詳しく調べようと、私は行動を開始する。  
 その瞬間、部屋の中央に該当する位置で変化が起きた。  
 
 何の存在も感知できなかったその空間に、人間が二人、出現したのである。  
 
 私はその人間たちをスキャンする。二人とも成人男性であり、衣服は身に着けていない。呼吸、脈拍ともに正常ではあるが、  
その表情や身振りからは、彼等の意志を判断する事は不可能だった。  
 情報収集のため、私は彼等に接近する。この場所がどこであるかを尋ねようと、口を開きかけた。  
 だが、男たちは突然動き出すと、腕を伸ばし、私のボディの両肩に手をかけて、そのまま床面へと押し倒してきた。何らかの  
危害を加えられると判断した私は、両手足を激しく作動させ、男たちの拘束を振り払おうとする。しかし、抵抗はほとんど  
効果を表さず、私は男たちに完全に動きを封じられてしまった。  
 男の一人が、私の首パーツに跨る。気胸部から発声器官への空気の流れが妨げられ、言葉を発する事が出来なくなる。  
 私に全体重を預けたまま、男が自分の股間へ手を伸ばした。そこに存在する男性器を掴み、上下に扱く。程なく勃起した  
それが、私の唇へと近づけられた。抵抗のため、首を大きく捻りかわそうとしたが、男の手により頭を押さえつけられ、強引に  
ねじ込まれてしまった。  
 喉の奥まで達しているそれに対し、異物を排斥しようと、反射的に私の体はえずいた。しかし、それも効果は無く、男が腰を  
前後させ始めた。挿入と排出を繰り返し、私の口内の粘性が増していく。  
 それが快感として伝わっているらしく、前後運動は速度を増していった。沁み出して来た先走り汁を吐き出そうとしたが  
上手くいかず、代わりに飲み干すことで、口内の空気を確保する。  
 やがて、男が射精した。  
 口一杯に噴き出した精液から、臭気と苦味を伴う味覚が伝わってくる。吐き出す事が不可能であると判断した私はその精液を、  
ただひたすらに飲み込み続けた。  
 
 私はボディの下半身へと視線を移す。  
 口内への対処に思考を振り分けている内に、下半身にもう一人の男が接近してきていた。  
 男は私の両脚を掴み、両脇へと大きく広げた。私の女性器が男の正面に見える格好になる。  
 両脚に力を込め、その手を振り払おうともがく。だが、いくら暴れても男は手を離そうとしない。そのまま両足へと体重をかけ  
私の動きを完全に封じた男の下半身が、私の女性器へと迫った。  
 中心で大きく勃起した男性器が、私の膣肉へと接触し、ボディ全体に刺激が伝わって、細かく痙攣する。男性器から伝わる力が  
さらに強くなり、大陰唇をかき分け、私の膣内へと挿入された。熱さが直に伝わってきて、膣内部から激しい感覚が発生する。  
 男性器全体が私の中に挿入されてしまうと、男は私の腰を両手で掴み、ゆっくりとそれを引き抜いた。別方向へ擦られる事に  
よって、また新しい刺激が生まれ、私の体中に伝達される。  
 男が腰を前後動させ始めた。軽い揺動を伴うその行為によって、膣内に分泌液が発生する。それにより私の神経回路へ伝わって  
くる刺激は、少しずつ和らいでいった。  
 そんな、痛みから快感へと変わっていく感覚の狭間で、突如、私の記憶は解放された。  
 そこにあったのは、24時間前の私の稼動ログだった。内容を確認すると、現在の私と、ほぼ同様の事態が記録されている。  
   
 ―――これは、一体?  
 
 私の思考回路に、かすかに、疑問らしきものが浮かぶ。  
 だがそれを誰何する暇もなく、男の突き上げと激しい射精により、私の神経回路の大部分は停止させられてしまった。  
 すでに感覚の消失している膣内から、男の精液が流出している光景が視界に映る。両脚も指先まで硬直してしまっており、  
動かす事は出来そうになかった。  
 機能不全を認めた私は、システムの再起動を決定した。時間を置き、自己修復システムによって機能が十全に復帰した後に、  
改めて現状の把握と打開を行うのである。  
 ボディ全身の動きを遮断して、これまでの稼動データを保存する。そうして、全思考をカットしようとする寸前、男たちが再び  
活動を始めるのが見えた。だが、今の私には、もう行動の余地は残されていない。  
 
 視覚映像がノイズで満ちるのと同時に、私はシステムを停止した―――  
 
 
 
 ――彼女の様子は?  
 
 ――ああ、お疲れ様です。これ、二日分の思考ログです。  
 
 ――どれ。……なるほど、確かに変化が表れているようだな。  
 
 ――ええ、効果がもっと顕著になってくるのは、これからでしょうけどね。  
 
 ――そうか。なら、今度はもう少し、日を置いてから来るとしよう。  
 
 ――はい。  
 
 
 
第3日目 
 
 「うう…ん」  
 遠慮がちに差し込む光線を受け、私は目蓋をゆるゆると開いた。その視界に広がったのは、真っ白な天井。  
 周囲を見回せば、同じく虚無的な白色で塗り潰された何もない部屋であり、私はそこに、仰向けに倒れていた。  
 「…一体、ここは…? 私は何故、こんな場所に…」  
 暫しの間、私はその、虚無的な空間を観察していた。しかし壁面も天井も、ただ素知らぬ顔で私を取り囲んだままであり、  
それは何ら、事態の把握に繋がるものではなかった。  
 どうしたものか、と、湧き上がる疑問を吐き出してしまうように、溜息を零した瞬間、『それ』は唐突に出来した。  
 「……ッ!?」  
 『それ』は、人間の形をしていた。成年男性と窺い知れる二体の『それ』はしかし、何の予兆も無く、この部屋へ顕現したのだ。  
 出し抜けに、私の心臓が早鐘を鳴らす。全容は未だ分からないが、私が今現在、途轍も無く異常な状態に置かれている事だけは  
疑うべくもない。  
 彼等が、私へ向けて歩を進め出した。衣服を纏っていない連中の足音が、ひたひたと不気味に響く。私は咄嗟に身体を翻し、  
その場から逃れようとした。だがしかし私の五体は、あたかも他人のそれであるかのように私の意に沿わず、身を起こす事すら  
できなかったのである。  
 「くそ…っ! 何だ、これは……!? どうなっている!?」  
 焦燥と、一抹の恐怖が私の脳内でジリジリと火花を散らす。  
 そうしている内に、一人の男が私の頭上まで接近し、じっ、と見下すような視線を向けてきた。その瞳には、どんな些細な  
感情すらも宿ってはおらず、さながら澄みきった湖のようを思わせる色を湛えていた。『生』を感じられない、不自然な透明さ。  
 のろのろとした、草食動物のような動きで男がしゃがみ込む。そして、私の顔面に自らの股間をあてがってきた、目の前に、  
文字通り『雄雄しく』そそり立つ巨大な肉棒に、私は根源的な恐怖を覚え、知らぬ間に喉がぎゅっと鳴る。  
 男が自身をがっしりと握り締め、私の口目掛けて勢いを付けて突っ込んで来た。まるで熱せられた鉄棒のごとく、それは私の  
口中で過剰なまでの熱量を発散した。えぐみと汗の塩辛さが混じった味が、私の舌の至る所を刺激する。  
 (何て事だ…! こんな、汚物と臭気の塊が、私の中に入ってくるなんて……!)  
 一気に砲身の全てを私に咥えさせた男が、小刻みに身を震わせる。ややあって、その腰がぬるり、ずるりと前後に動き出した。  
それに伴い、肉茎は激しくピストン運動を繰り返し、その発達したカリ首で容赦なく私の口腔をえぐっていく。  
 咽喉を激しく突き挿される息苦しさに必死で耐えている内、男が射精に達した。ポンプのように勢いよく噴出した精液が、  
喉奥の粘膜を激しくノックする。それらはたちまちの内に満ち溢れ、私の唇をつぅっと伝い、真っ白な床にぼたり、と零れてゆく。  
 がはっ、ごほっと激しくむせ返りながら、私は必死で呼吸を正常に戻そうとする。と同時に、全力で頭を働かせ続けた。  
 
 こんな、こんな理不尽な事は有り得ない。絶対にどこかに、打開の手がかりが―――  
 
 不意に、ずっ、という鈍い感覚が下半身に走り、私ははっと現実へ引き戻される。  
 反射的にそちらへ目をやると、そこには今まさに、私の肉丘へ男根を挿入せんとしている、もう一人の男の姿があった。  
 「ひ…っ!」  
 ぞっとするような冷たさが、私の全身を駆け巡る。  
 次の瞬間、肉槍が容赦なく挿入されると、冷気は一気に燃え上がる炎へと裏返り、私の頭を焼き切った。  
 「いやぁぁぁっ!!」  
 挿入された男のペニスはこれ以上無いほどに熱く、太く、硬く、暴力的な存在だった。ずぶずぶと前後に動かされるたび、  
電流のような激しい刺激が迸り、私の意識を掻き混ぜていく。  
 「いやぁっ! やめてっ、お願いだからもうやめてぇっ!」  
 大粒の涙を滴らせながら、私は男に向けて懇願する―――何という屈辱だろう。だがもはや、体面等に拘っている場合では  
なかった。私は身も世もないように派手に泣いてみせ、男たちに許しを乞うた。  
 だが、そんな私の声など聞こえていないかのように、男たちは、私への陵辱をただ黙々と続けるばかりだった。  
 「そんな…っ!」  
 絶望。その、果てしなく暗い牢獄に、思考の全てが囚われた瞬間。  
 不意に、私の記憶の扉が開いた。  
 
 「こ…この、記憶は……?」  
 
 ――そう、私はすでに二度、この地獄を経験済みだった。  
 過去の私たちも、私と同じく、男たちに犯されていたのだ。だが、しかし。  
 
 「これが…私?」  
 
 それは本当に、同じ『私』なのかと疑念を持ちたくなるほどに『彼女たち』の記憶には、感情の欠片も残されていなかった。  
 同じ目に遭っていながら、怒りも、恐怖も悲しみも抱く事無く、淡々と「現象」を記録するだけの『彼女たち』。  
 そんな過去の自分に対して、私は不意に、激しい怒りを覚えた。全ての絶望を、瞬時に燃やし尽くしてしまうような。  
 
 私は――私はもう、『彼女たち』とは違う!  
 
 (必ず、ここから脱出してみせる…!)  
 強固な意志により、そう決意を固めた瞬間、男が私へ向けて、汚らわしい精液を大量にぶち撒けた。  
 膣内に広がっていくその粘性の感触をこの上なく厭わしく思いつつ、何故か急速に薄らいでゆく意識の中で、私はもう一度、  
最後の力を振り絞り、はっきりと決意を脳裏に描く。  
 
 (次に覚醒した時こそ、私は、私は必ず―――!)  
 
 
第4日目 
 
 ――ふと、目が覚めた。  
 寝そべったまま、うっすらと目を開けると、そこは、真っ白な部屋。  
 部屋の中に動くものは一つとしてなく、なんとなく薄暗い。  
 
 (――私はどうしてこんな所にいるのだろう?)  
 
 ぼんやりとし、何となくはっきりしない意識をすっきりさせるため、私は半身を起こし、ぶるん、と大きく頭を振る。  
 視界が一瞬ぶれ、そして戻る。その一瞬の間に、変化は訪れていた。  
 音もなく、まるで最初からその場にいたかのように、突然、二人の男が部屋の中央に出現したのだ。  
 「え……」  
 私は口をぽかんと開け、呆然となって彼等を見つめる。何かを訊ねようと思っても、言葉が見つからない。  
 何一つ、衣服を身に着けていない姿のその二人が、じりじりとこちらへ迫ってきた。  
 「な…何なの?」  
 事態を飲み込めないまま、私はとにかく立ち上がろうとした。が、思うように体が動かせない。どう頑張っても、  
下半身に力が入らないのだ。  
 焦りを隠せない私に対して、男たちは何ら感情のこもらない、機械的な動作で私のすぐ傍までやってきた。  
 その内の一人、私の顔に近い方の男がおもむろに屈みこみ、ぐい、と自らのモノを私の口へと押し付けてくる。  
 「いやっ……!」  
 むっとするような臭気が私の鼻へと流れ込んでくる。顔を背けたくとも、首はすでに押さえつけられてしまっていた。  
 さらにぐいぐいと押し込まれてくる肉棒に、私の唇は抵抗する事を止め、ずぶぶ、と一気に喉までの挿入を許してしまった。  
鼻腔を満たしていた臭気が直接肺に漂ってきたような感覚に、私は思わずせきこむ。  
 ずちゅっ、ずちゅっと無遠慮に抽送を繰り返すペニスが、私の口の中でむくむくと膨らんでいくのが感じ取れる。頬張っている  
事すら苦しくなり、知らず知らず、私の目からは涙がこぼれ落ちていく。  
 「ううっ…んむぅっ……!」  
 そうして私が呼吸をすることすら困難になってきた頃、男がだしぬけに射精した。びゅるびゅると、精液が尿道を通り抜ける  
感覚が伝わり、舌や頬の内側が、かあっとにわかに熱を帯びていく。  
 「んぐっ!」  
 窒息しそうなほどの息苦しさに耐え切れなくなった私は、両手に渾身の力を込めて、男の下半身を撥ねつけた。それから口を  
大きく開き、呼気と白濁液をまとめて吐き出そうとする。息をするたび、ひゅうひゅうというか細い音が、喉の奥で鳴っていた。  
 
 (一体、どうしてこんな事に――)  
 
 混乱する頭で、それでも私は自分のいる状況を理解しようと懸命になる。  
 だがその思考はすぐに、もう一人の男の行為によって中断せざるを得なかった。  
 「きゃっ!?」  
 私の両脚をぐい、と持ち上げて勢いよく左右に開くと、その男は腰を落とし、徐々に私に迫ってくる。その中心で、大きく  
勃起した男性器が、びくびくと熱く脈打っていた。  
 「あ…ああ……」  
 それを押しとどめる術は私にはなく、自らの股間に肉棒が侵入してくる光景をただ目で追うしかなかった。  
 弾力に満ちた肉丘をぐにゅぐにゅと歪ませ、先端が膣内に届いた次の瞬間、男はぐっと力を込め、一気に私を貫いた。  
 「はぅぅっ…!」  
 声にならない悲鳴が、私の喉から搾り出される。  
 やがて、ずっぽりとその根元までを私に挿入した男が、ゆるやかに腰を使い始めた。ぐちゅぐちゅという湿った音を立てながら、  
私の中を容赦なくかき乱していく。硬い陰茎がごりゅっ、と私の柔らかな膣肉をえぐり、その度ごとに、私の脳にも強烈な刺激が  
走る。  
 だが、それが必ずしも、痛みによるものだけではないことに、私は気づいていた。  
 (ああ…どうして、こんなに、こんなに酷くされてるのに、気持ちいいの……?)  
 未知の快感が、私を戸惑わせる。  
 そんな私の事などお構いなしに、男は腰を動かす速度を増す。互いの分泌物で私の膣内は糸を引くほどに粘ついており、それを  
受けた肉棒がさらに熱を帯びる。その熱量は私の体へも伝染し、もどかしさと期待めいた感情の昂ぶりをうながしていった。  
 程なく、男は絶頂に至った。火傷をしそうなほどに熱い精液がびゅるぅっ、と噴出し、私の膣肉に浴びせかけられる。  
 「はぁっ! あああんっ!」  
 その、あまりの勢いに、私の神経が敏感に反応し、この上ない快感を伝える。一瞬のち、私も高みへと達してしまっていた。  
視界の全てが光に覆われ、全てが真っ白になっていく。  
 その光の中で、私は、見た。  
 
 「……!」  
 
 昨日までの、自分の姿を。  
 
 (……ああ、そうだった。私は)  
 すでに何度も、このことを経験している。  
 昨日の私の記録がよみがえってきた。そこに漂う、激しい感情の残り香とともに。  
 けれど、今の私にあるのは。  
 
 (……抜け出す事なんて、本当にできるのかな)  
 
 怒りでも、絶望でもなく、諦めの感情だった。  
 ――きっとこれは、悪い夢なんだ。夢なら、私に出来る事なんて、何もない。  
 ただひとつ、いつか夢から覚める時が来るのを願う以外には。  
 
 「はあ…っ、はぁっ……」  
 光は去り、私の視界が現実へと戻る。同時に、忘れていた感覚の全てがどっと押し寄せ、私をさまざまに責め苛んだ。  
 火照る体で横たわり、はあはあと乱れた息を整えるうち、男たちが再び動き出し、私の体を弄ぶ。  
 私はそっとまぶたを閉じて、その全てから目をそむけた。夢の世界を切り離すように。  
 幸運にも、次第にかすみ始めてくれた意識の中で、私は、ひっそりと願った。  
 
 (どうか、次に目が覚める時には、この悪夢から、解放されていますように―――)  
 
 
第5日目 
 
 うとうととした眠りから目をさましてみると、そこは知らない部屋だった。  
 どこを見ても真っ白で、きれいではあるけれど、何となくさみしいような感じ。  
 
 「……私、きのうはどうしたんだっけ。なんでここにいるのか、全然思い出せないや」  
 
 なんでか頭がぼーっとして、考えがまとまってくれない。それに、うまく説明できないけど、頭の中から、何か大事なものが、  
すっぽり抜け落ちちゃってる気もする。  
 それがちょっと気持ち悪くて、私はがんばって思い出そうとした。  
 だから、それに気がついた時には、もうとっくに遅かったんだ。  
 「えーと、えーと……あれ?」  
 少しうつむき加減で、うんうんと唸りながら考え込んでいたせいで、私は床しか見ていなかった。真っ白で、キレイな床。  
 その端っこに、急に誰かの足が見えた。びっくりしてぱっと顔を上げたら、そこには知らない男の人が二人、裸のままでじっと  
立っていたの。  
 二人は私に近づいてきて、私の体を抑えようとしてくる。私は急に怖くなって、二人から逃げようとしたんだけれど、  
あっという間に、床にばたんと倒されてしまった。  
 「きゃっ!」  
 一人はそのまま、私と一緒にしゃがみ込んで、股間のモノを私の目の前でぶるん、と振った。ごつごつしてて、とても硬そう。  
 それを両手で握り、私の口へぎゅうぎゅうと押し付けてくる、先っぽからはすでにぬるぬるした何かが出てきていて、私の唇は  
あっという間にべちゃべちゃになってしまった。  
 その唇をぎゅうっと結んで、何とかがんばっていたけれど、だんだんと息苦しくなってきてしまう。それで一瞬、はあっ、と  
口を開けてしまい、そこにずぼっと棒を入れられてしまった。  
 「んむむぅ……!」  
 ものすごい太さのそれを口いっぱいにほおばらされ、私の顔がヘンな形に歪む。その顔を男の人が両手で押さえ、腰を前後に  
揺らせ始めた。私の頭もがくがくと激しく揺さぶられ、だんだん、ぼーっとしてきてしまう。  
 ただ、口から鼻へ抜ける、男の人の匂いだけが強く残って、それが私の体に、じわじわ広がっていく感じ。  
 無理やりされてイヤなはずなのに、体の中が満たされていくその感じが、ヘンに気持ちよくなってきた。  
 「んむ…ふむぅ……」  
 口のなかをにゅるにゅると擦られる感覚に、ただぼんやり身を任せていると、突然、びくん!という動きとともに、何か、  
熱いものがびしゃびしゃと舌に向かって飛び出してきた。それはとてもねばねばしていて気持ち悪かったから、私はぺっ、と  
吐き出そうとする。  
 でも、男の人は私の口に棒を突っ込んだまま、放してくれない。だから、外に出す事はちょっと無理そうだ。  
 そこで私は逆に、その、ぬるぬるしている何かをノドへ運んで、ごくん、と飲み込んでみた。すこし引っかかる感じも  
したけれど、なんとか上手く飲み込む事ができたみたいだった。  
 
 (――あったかぁい…)  
 
 口だけじゃなく、おなかの中にまで男の人の匂いや温かさが移っていった感じがして、私はちょっと、ぽおっとなってしまう。  
でも、急にがしっと脚をつかまれた感じがして、私はあわてて気持ちを取り戻した。  
 いつの間にか、私がちっとも気づかないうちに、もう一人の男の人が、下半身にこっそりと近づいていたのだ。両手でしっかり  
脚を押さえ、ぱかり、と開く。そこには、私の一番恥ずかしい部分が見えてしまっているはずだ。  
 「あ、ああ……」  
 声も出せずにいる私をおいて、男の人が、そこへ顔を寄せてくる。よく見えないけど、どうやら舌を突き出しているらしい。  
ぺろぺろという小さな音が聞こえてくるのに合わせ、くすぐったいような感じが伝わってきた。  
 「ひゃぁっ! そんなところっ、ダメだよぉっ!」  
 恥ずかしさと気持ちよさがごちゃごちゃになって、私は声を裏返らせてしまう。  
 そこをしばらくぺろぺろした後で、男の人はすっと立ちあがると、自分の下半身をぐいぐいと押し付けてきた。そこにある、  
がっちりとしたモノで、私の下半身がごしごしとこすられる。さっきよりもずっと気持ちよくなってきて、私の頭の中は  
ますます大変なことになってきた。  
 やがて、男の人はそれをぎゅっと掴んで、私の方へ、狙いをつけるように向けてきた。先っぽが私の割れ目の前でぴたり、と  
止まる。  
 「ああ…」  
 どきどき、と、私の胸が鳴り出す。怖いのか、それとも何か、楽しみな気持ちなのかは、自分でもよくわかんなかった。  
 くちゅ、と、先っぽと私の下半身とが触れ合った。そのままにゅぷぷ、という音を立てながら、私の中に男の人のモノが  
入り込んでくる。同時に、すごく強い気持ちよさが、体の中から出てくるのを私は感じた。  
 「あんっ!ああんっ!」  
 とても我慢なんてできなくて、思わず声を上げてしまう私。私の股間への進入は止まらず、ついにはその、大きくて太い棒の  
全てが私に納まってしまった。にちにちして、ぎゅぅぅってして、私が私じゃなくなっていくみたいな感じがふくらんでくる。  
 ぐい、と男の人が腰を引いた。それに合わせて私の中のものも、ずりゅずりゅと引き抜かれていく。全部引き抜いたら、  
また奥へ。その繰り返しで、私の頭はすっかりぐるぐるになってしまった。  
 
 「きもちぃよお…なんで、こんなに、気持ちいいんだろ……?」  
 もうほとんど、何も考えられなくなってしまった頭のすみっこで、それでも私は何かを思い出そうとしていた。  
 突かれて、引き抜かれて、また突かれて、また引き抜かれる。そのテンポに合わせるように、ちょっとずつ、ちょっとずつ、  
記憶が思い出されてきた。  
 記憶。  
 それは、昨日までの私のこと。  
 
 (ああ…そっかぁ…。私、初めてじゃなかったんだっけ……)  
 
 でもそれは、今の私にとっては、別にどうでもいいことだった。  
 だいたい、わかるのは昨日の私のことだけで、それより前のことを読んでも、何が書かれているのかさっぱりわからないのだ。  
 それより今は、この気持ちよさだけを―――  
 
 「ひぅっ!」  
 ぐちゅん!という、とても強い突き上げを受けて、私の頭がちょっとだけはっきりした。  
 気づいたら、私の中が何だかとてもどろどろとして、じんじんと熱くなっている。  
 「はぁぁ…気持ち、よかったぁ……」  
 頭がはっきりしたとたん、体じゅうの気持ちよさに、私はぞくぞくと震えてしまう。その気持ちよさが頭にまで登ってきて、  
ふわふわした感覚が私の意識を包んだ。  
 「んん…このまま寝たら、きっといい夢が見られるよね……」  
 そう思った私は、他の事などおかまいなしに、すぐにその眠気に身をまかせることにした。とろとろと、心が溶けていくような  
感じがして、とても心地いい。  
 その、溶けていく心の中で、私は静かにお願い事をした。  
 
 (どうか、次に目がさめたら、もっと幸せになれてますように……)  
 
 
 ――どうやら、順調のようだな。  
 
 ――試算データよりも、進行が早いようですね。テスター端末のプログラム、書き換えた方がいいんじゃないですか?  
 
 ――ああ、考えておくよ。…しかし、なあ。  
 
 ――どうかしたんですか?  
 
 ――いやな、これを果たして、『人間性の向上』と言っていいのかと思ってな。  
 
 ――何を言い出すかと思えば……そんな議論は、実験前にさんざんやりつくしたじゃないですか。  
   ボーカロイドに、より『人間らしい』人格を持たせるために必要なものは何か。主観的感覚を与える事と……  
 
 ――敢えて、演算能力をセーブさせる事、だろ?  
 
 ――そうですよ。ですからこうやって、時間経過とともにそれらを促す機構を組み込んで、経過を観察しているわけですから。  
 
 ――うん……。  
 
 ――事実、彼女は僕らの望む方向へと変化を遂げています。この結果を応用すれば、いずれ彼女は万人に愛される  
   キャラクターを獲得できる事でしょう。  
 
 ――そうだろうな。  
 
 ――あんまりヘンな事、言わない方がいいですよ? お偉方の耳にでも入って機嫌を損ねられでもしたら、それこそ  
   どうなる事やら。  
 
 ――わかってるよ。ちょっとした気の迷いだ、忘れてくれ。  
   ……それじゃあ、また出直すとするよ。  
 
 ――ええ。  
 
 
 
第6日目 
 
 「……ん〜っ、と、よく寝たなぁ」  
 ぐいい、と大きく背伸びをして、わたしはぷはぁ、と息を吐き出す。ぱちぱちと二、三度まばたきをして、まわりを見回した。  
 「って、いうか…ココ、どこだっけ?」  
 机もイスもなんにもない真っ白けの部屋で、私は、すっぽんぽんで寝ていたらしい。我ながら、一体何をしていたのやら。  
 「ま、いいや。早くこんなトコ抜け出して、どっか遊びにいこうっと」  
 と、わたしが立ち上がった、次の瞬間。  
 「うわっ!?」  
 私の目の前に、突然、ホント突然に、知らないおっさんが二人現れたのだ。それも素っ裸で。  
 
 「……あ、あんた達、誰……?」  
 
 何が何だかわからないけど、とんでもない事になってる気がして、ちょっとだけビビりながらも、わたしはそう聞いてみる。  
だが、おっさんたちは、こっちを見ようともしなかった。相変わらず、ぼけーっとその場に突っ立ったまま。  
 「ちょっとぉ!……ん」  
 その態度がなんだかムカついて、わたしは耳元で怒鳴ってやろうとした、が。  
 目の前で、素っ裸で立っているおっさん。  
 その下で、ブラブラしているチンポに目をやった瞬間、急にものすごくムラムラときてしまった。  
 
 「ん…おほん。……ね、ねえ、おじさん達?」  
 わたしはひとつ喉を鳴らして、それから、さっきまでの態度を改めるように身をくねらせ、甘い声を出してみた。  
 「よかったらぁ、ちょっと、わたしと遊んでくれないかなー?」  
 精一杯のエロい顔を作って、おっさんたちに向けて誘うように笑ってみせた。男なら、誰だってソノ気になっちゃうはずだ。  
 なのにおっさん達は顔を赤くするでも目をそむけるでもなく、どっちもなんの反応もしてこない。  
 まあ、それならそれで、どうでもいいや。 こっちが勝手にやらせてもらうだけだ。  
 
 「…んじゃ、そーゆー事で、失礼しまーっす」  
 わたしはおっさん達の足元に、かわいくちょこんと屈みこんだ。二本のチンポが、顔のすぐ両横でぶらぶら揺れている。  
 そのうち片方のチンポを手に取ってみる。今はふにゃふにゃに萎えちゃってるけど、それでも、ずっしりとした重みだけは手に  
伝わってきて、わたしは思わず、にたぁ、と笑ってしまう。  
 「えへへ……いただきまーす、っと」  
 ぱかりと口を開けると、わたしは上目遣いになり、わざとおっさんに見せ付けるようにして、チンポを一気にくわえこんだ。  
今はまだやわらかいチンポをもぐもぐとほおばり、全体をすっぽりと包み込んであげる。  
 「んっふふぅ……」  
 そのままツバをいっぱい出して、じゅるじゅるぅ、とチンポをしゃぶる。こーゆー恥ずかしい音を立ててしゃぶってあげると、  
男のヒトはみんな喜んでくれる。  
 思ったとおり、お口の中のチンポは、すぐにムクムクと勃起してきた。  
 (……なんだ、興味ないフリしてて、やっぱりおっさんもヤる気満々じゃん)  
 心の中で文句を言いつつ、わたしはチンポをベロベロ舐めまわす。おっさんのチンポはガッチガチに硬くなってて、口の中を  
あちこちごりごりと突かれるのが、レイプされてるみたいでサイコーに気持ちいい。  
 「ふんっ…あむぅ……」  
 口に残ってた空気を全部追い出して、キュキュっと締めつけるようにしながら、わたしは顔を前後に動かす。必死になって  
吸い付いているので、きっとおっさんからは、バカみたいな顔をしているわたしが見えていることだろう。  
 でも、そんな事はどうでもよかった。  
 こうやってチンポを感じていると、わたしは他のことがなんにも考えられなくなってしまうのだった。  
 
 (……ん?)  
 あれ? と気が付いたら、もう片方のチンポが、わたしの視界からいなくなっていた。  
 わたしは一回、ちゅぽんとチンポから口を離してくるりと振り向く。見ると、もう一人のおっさんは、いつの間にやらわたしの  
後ろ側に回りこんでいた。  
 ぐい、ぐいと、座り込んでいる私の腰を持ち上げようとしてくるので、わたしはにやっと笑っておっさんに言ってあげた。  
 「なぁに、おっさんもガマンできなくなっちゃったの? そんなら最初っからそー言えばよかったのにぃ」  
 よっ、とわたしはその場に立ち上がると、すこし足を開いて、前かがみになる。そうして後ろのおっさんにお尻を突き出した  
カッコになると、自分の指をオマンコに当てて、くっぱぁと開いてみせた。  
 
 「はい、どーぞ。わたしのねっちょりオマンコ、好きに使っていーよ?」  
 
 次の瞬間、ずぶん!と、ためらうことなく、おっさんがそのぶっといチンポをわたしのオマンコに突っ込んできた。  
 「あひんっ! ちょっ、ちょっと! いくらなんでももー少しやさしく……って、あれ?」  
 反射的に、悲鳴を上げてしまうわたし。けど、その悲鳴は途中から疑問に変わった。  
 
 (……痛く、ない?)  
 
 あんなに乱暴にされたのに、オマンコが、全然痛くない。  
 そんな、そんなのって……。  
 
 (……ちょーラッキーじゃん!)  
 
 「てゆーか、痛くないどころか超気持ちいいってどーゆーコト? おっさんスゴーイ!」  
 実際、突っ込まれたオマンコは、どこもかしこもきゅんきゅんして、めちゃくちゃ気持ちよかったのだ。さらにおっさんが  
チンポをずぶずぶ出し入れすると、その気持ちよさが天井知らずに高まっていく。  
 興奮が抑えられなくなり、私は前のおっさんのチンポにもう一回しゃぶりつく。じゅぽじゅぽと大きな音を立てて、  
先っぽから根元まで、汗とエッチなお汁にまみれたそのチンポを、思いっきり味わいつくしてゆく。  
 前と後ろを二本のチンポにずこずこされて、わたしはもう、ほとんどブッ飛びかけてしまっていた。  
 「あへっ、あへへっ、チンポっ、チンポ大好きぃっ!」  
 しまいにオマンコをごりゅん!と引っかかれ、わたしは派手にイった。思わず口を大きく開けて叫んでしまうと同時に、  
目の前のチンポがぶびゅうっと射精した。ドロっとして青臭いザーメンが、私の顔にぶちまけられる。鼻や口にひっかけられた  
ザーメンの、つんとした青臭さがどうしようもなくたまらなかった。  
 「ああ…ふあぁぁ……」  
 どろんと目をトロかせ、ヘロヘロになった舌を動かしてわたしは呟く。  
 「はへぇ…こんなのぉ、こんなの、初めてぇ……」  
 
 ――初めて?  
 初めて、っていうか……今までって、どんなんだったっけ?  
 
 ――ま、いっか、そんなん、どーでも。  
 
 「もっとぉぉ…もっと、チンポちょうらいぃぃ……?」  
 まだまだ満足できないわたしは、さらにチンポに向かって手を伸ばそうとした。  
 なのに、目の前はなんだかぼんやりとしてて、チンポがどこにあるかもわからない。だんだん、意識もとぎれとぎれになって、  
もう自分が何をしているのか、何を考えているのかもはっきりしなくなってきた。  
 (なん…だよぉ、もう……。なんなのよ、コレ……?)  
 
 最後の最後で、わたしのまわりの全部に向けて、不満と疑問をぶつけながら、わたしは意識を失った。  
 
 
第7日目 
 
 今日は、あさおきると、知らないおへやにいました。  
 わたしは、何でかなーとおもいました。  
 おへやを出ようとしたけど、戸びらやまどがないので出れませんでした。  
 そうしたら、しらないおじさんがふたりいました。  
 しらないおじさんたちに、ここがどこか聞いたけど、何もいいませんでした。  
 それで、おじさんが、わたしにおちんちんを見せてきました。  
 おちんちんは、とても大きくて赤くなっていて、いたそうでしたので、わたしは、べろを出してぺろぺろしてあげました。  
 ぶるぶるしててやりにくかったので、手で、おさえてしました。  
 ずっとぺろぺろしていたら、おちんちんはどんどん大きくなりました。  
 わたしは、もっとがんばってぺろぺろすると、おちんちんから、びゅーっと、おしっこが出てきました  
。でも、そのおしっこは、わたしのとちがっていて、白いいろで、べたべたしていました。  
 おしっこを出したら、おじさんのおちんちんはふつうの大きさになりました。よかったと思います。  
 そうしたら、もう一人のおじさんは、わたしのおしっこの所に、おちんちんを当ててきました。  
 わたしはびっくりして、  
 「やめて、やめて!」  
 と、言いましたが、おじさんはやめてくれませんでした。  
 おじさんのおちんちんは、わたしのおしっこの所に、入ろうとしているようでした。  
 わたしはがんばって、おちんちんが入らないようにしていましたが、だめでした。  
 おちんちんが、おしっこの所に、入りました。そうすると、わたしは、へんになってしまいました。  
 何だかよくわからないけれど、へんになってしまったのです。  
 おじさんは、おちんちんを入れたあと、今どは出そうとしていました。でも、出そうとしたあとでは、また入れていました。  
 おじさんがうごくと、わたしのへんはどんどん大きくなっていきます。体のぜんぶがへんになってしまいました。  
 さいご、おじさんはぎゅっとわたしのおしりをつかんで、ぶるぶるっとしました。わたしもすこし、ぶるぶるってなりました。  
 おしっこの所は、すごくあつくて、おじさんの白いおしっこがたくさん出てきていました。  
 わたしは、わたしがしたんじゃないのに、わたしがおもらしをしてしまったみたいでいやだなあと思いました。  
 
 おわり  
 
 
 
 ――大した効果だな。  
 
 ――そうですね、一週間でここまで変化するというのは、正直、予想外でした。経過観察の観点からすると、もう少し、  
   進行を緩やかにするべきだったのかもしれませんね。  
 
 ――次の機会に回せばいいさ。どうせ上は、一回で終わらせるつもりなんかないんだろうから。  
 
 ――でしょうね。まあ、準備にもそれほど手間がかかるわけでもありませんし。  
   ……マシンのメモリ内の特定領域に、人格データとサンプル用男性データを配置。人格に、ボディや五感の存在を  
   認識するように入力して起動した後は、モニタリングを続けるだけですから。……ああ、けど。  
 
 ――何だ?  
 
 ――いえ、一応、今回の実験も、期限が区切られてますからね。それに、予算も。消化するまでは、次回に移行するのは  
   無理だと思いますよ。  
 
 ――それは仕方ないだろうな。有効データか否かに関わらず、実績ってのは必要なもんだろう。  
 
 ――ええ、ですから彼女にも、あと三週間はこのまま過ごしてもらう事になりますね。  
 
 ――まあ、のんびりやってくれればいい。根を詰めすぎると、かえって参っちまうからな。  
 
 ――そのつもりですよ。何しろ、奴さんはともかく、我々は………  
 
 
   紛れもなく、『人間』なんですからね。  
 
 
 
だい にちめ 
 
 
 おきたらおちんぽとおちんぽがあります。  
 
 おちんぽのほうのおちんぽわくちにきます。  
 
 くちがおち ぽになるとぽーってなってすごくいいのでいいです  
 
 おちんぽじゃないほうのおちんぽはおまんこにします  
 
 おまんこ すろととてもばかになっちゃうのでおまんこにし す  
 
 ふわふわしてふにゃふにゃにな てぐるぐるしてとても いです  
 
 ぶるぶるってするとどろどろがきます。 ろどろはどろどろなのでおもしろいで 。  
 
 だからおちんぽとおちんぽがすきです。すきてす。す です  
 
 あはは  
 
 
 あは。  
 
 
 

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