とある休日の午後。  
「マスター!」  
ソファでくつろいでいたマスターのもとにミクが駆け寄る。  
「どうしたの? ミ……んむっ!?」  
ミク、と言いかけたマスターの言葉は発せられず、代わりに出たのはくぐもった驚きの声。ミクがキスをしたからだ。  
「んっ、ちゅっ」  
「ん……」  
ミクはなかなか唇を離さない。マスターも最初は驚いていたが今はすっかり受け入れていた。  
「ぷはっ」  
ミクが唇を離す。  
「ふぅ、いつもミクは突然こういうことをするんだから」  
「嫌でしたか……?」  
ミクが上目遣いで聞く。  
「いや……、好きだけど」  
マスターが恥ずかしそうにそっぽを向きながら言う。  
「えへへ。マスター、大好きです!」  
そう言ってマスターに抱きつくミクは満面の笑みを浮かべていた。  
「もう、ミクは甘えん坊だなぁ」  
口ではそう言っているが、ミクを抱き返すマスターもまた笑顔だった。  
 
それから二人はいつまでもいちゃこらちゅっちゅしてましたとさ。続かない。  
 
 

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