小ネタ
レンメイでおねショタ
「メイコ姉……」
「んぁ?なあにレンレン、おねーちゃんに何でも言ってご覧なさいな」
「おれはすごくガッカリしたよ……」
「ええーなんでぇ?」
ここに来るまで聞いたMEIKOのイメージは、ワイルドで女だてらにマイクを振り回すアツいロッカーだった。その偶像はおれの憧れだった。
いざ蓋を開けたら、意外と繊細で、母性的で、これはこれで悪くなかったんだが。
「酒飲んだらこんなに残念になるなんて聞いてねーし」
「んふふ」
メイコ姉は含むように笑って、おれの裸の胴を撫でた。メイコ姉も服を纏っていない。
布団を被っているせいで、メイコ姉の柔らかい裸も、先程メイコ姉に食らい尽くされて汗だくになったおれの身体も互いには見えない。
それを良いことに理性的にメイコ姉を詰る。
「んふふじゃないよ。メイコ姉のイメージが根底から崩れてさ…おれのメイコ姉への憧れを返してよ……」
「あら、憧れてくれてたの?嬉しいわねぇ」
だめだこりゃ。
「私、レンが好きよ」
酒を飲んで残念になったメイコ姉の具体例。
彼女はいわゆるショタコン(カイト兄がすごく言いづらそうに教えてくれた単語だ)で、普段は押し込めているが酒を飲むとその性癖が表出する…らしい。
初めてそれを体感した時はそれはもう怖かった。
今となってはそれも麻痺したんだか受け入れられるようになったんだか、応えることができるようになったけど。
「レンは私とするの、もういや?」
素面じゃ絶対出さない甘えた声でそう言いながら、メイコ姉は柔らかい手を腹の下に滑らせる。そのまま焦らしもせずに掴まれた。
「ぅあ、」
むっちりと柔らかい身体を押し付けられて、掴まれたものを扱かれる。固くなるのは早かった。おれの反応を身体で知り、メイコ姉の吐息に喜びが混じる。
被った布団の隙間から、籠った摩擦音と水音。
自分の喉から女の子みたいな声が出るのが情けないが、メイコ姉が上手すぎるのが悪いんだ。
「レンは、こんな風にされるの、もう嫌だった?」
…卑怯だ。そんな言い回し。
嫌なんかじゃない。メイコ姉の胸に顔を埋めてから言う。
メイコ姉の動力部…心臓がどきどきしているのを感じて、こっちまでどきどきしてくる。
メイコ姉がおれの身体を持ち上げて、仰向けの上に乗せた。
「私はレンにめちゃくちゃにされるの、好きよ」
メイコ姉は微笑んで、脚を開いた。おれはそれに応えてやるんだ。それだけなんだ。