「KAITO、ちょっとツラ貸してくれる?」
ジョジョオーラの出たMEIKOにひょこひょこついていくと、居間のソファにミクとリンが
座っていて、レンだけが隅のほうで立っていた。
みんな一様に暗い顔をしている。
いや、一様、という風でもないか。ミクとリンはなんだか怒ってるようなトイレを我慢
しているような顔をしているが、レンだけ少し冷めている。
なんだろう?
「座って」
「どうしたの? 何かあったのか?」
「いいからす・わ・れ」
目の据わったMEIKOに命じられ、俺は奥の席についた。
ミクとリンが、横目で俺を見る。
なんかマズイ空気だ。俺何かしたっけ? マスターの買ってきたアイスをあらかた
俺が食べるのは今に始まったことじゃないし、風呂だって台所だって綺麗に使ってる。
ミクのネギにも水やったし、MEIKOに頼まれた熱燗も温度丁度よくして渡した。リンには
ミカンの筋綺麗にとって食べさせてやった。
うん、どう考えても俺、怒られるようなことなにもしてないけど。
正面のソファに座ったMEIKOがじっと俺を睨みつける数分が過ぎて、俺は自分の
行いを省みるのも終わって、やっぱり問題がないということになって、ようやくMEIKOが
口を開いた。
「アンタさ、あたしたちに謝らなくちゃならないことあるんじゃない?」
「ないよ」
既に心当たりを探し終えていたので、即答する。ないものはない。無実の罪で怒られて
いるのならば、それはきちんと反論する。
ぐ、とMEIKOは一瞬引いたようだが、すぐに気を取り直して、俺に迫る。
「とぼけるんじゃないわ!あ……、アンタ!
あたしたち全員と、か、関係持ってるでしょ!」
「……………………」
ミクとリンがじーっと湿っぽい視線で俺を見ている。
……なんだ、そのことか。
「うん」
「うんって何よ、うんって! なんか言うことないわけ!?」
「うん」
ない。
「お、お兄ちゃん!」
あっさり俺が答えると、しびれを切らしたようにリンが非難の声をあげる。ミクは
スカートの裾を握って涙を堪えている。
「待ってよ。あのさあ、自分で言うのもなんだけど、俺は悪くないでしょ?」
「開き直るのも……!」
「待って、って。それぞれ考えてみてくれる?
MEIKOの時は、酔ったMEIKOに押し倒されてほぼ逆レイプです本当にありがとうございました。
ミクはエンジン暴走して体が熱くてたまらなくて、どうしようもなくて止まらないから
お願いお願い!って狂ったように叫ぶからしょうがなく。
リンはMEIKOとミクを足して2で割った感じ。『お兄ちゃん好き!好き!』って言って
乗ってきたよね。
……俺が上にいたのってミクとの時くらいのもんなんだけど。
MEIKOとリンにはめっちゃ押さえつけられて否応もなかったし、ミクはほっといたら死にそう
だったし。
これってどの場合で俺が悪いの?」
女性3人の顔から血の気が引いて、レンが俺の肩をポン、と叩いて部屋を出て行った。