ステージでのパフォーマンスを終え、控室に戻ろうとするところを捕まえてきた少女は、想像以上にじゃじゃ馬だった。
僕は仕方なくその細い両腕を背後で縛り上げ、自由を奪うしかなかった。
栗色の髪を肩口でふんわり揺らす彼女は、恐怖を抑え込み、背後から自分を抱きしめる男を気丈に睨み上げる。
「どういうつもり!私がいなくなったことが分かれば、すぐにみんなが探しに来るわよ?」
「あーヤバい体格差に萌える。めーちゃんってこんなに小柄だったんだね」
「ちょっと!聞いてるの!?」
きゃんきゃん吠える少女は愛らしかった。
僕のすねを蹴っ飛ばそうとする白い脚はか弱く、難なく腕で抑えることができる。
「君のね、歌う姿をずっと見てた。可愛いなあ触れたいなあっていつも思ってたんだ」
暴れたいなら好きにしていいよ。僕はそれを押さえつけるのが楽しみなんだから。
勝気な少女は変質者を罵倒しながらひとしきり抵抗を企てるが、僕を喜ばせるだけだと知って不貞腐れ、乱れた息を僕に気づかせないように整え始めた。
そんなところもバレバレなので萌えポイントが上昇するばかりである。
ヘッドホンを外した小さな耳にめーちゃん可愛いよめーちゃんと吹き込みながら腕や腹を撫でまわすと
少女は肌を粟立たせ、汚物を見るような目で僕を凝視した。
だけど。
服の前をはだけると大人しくなった。
下着をずらすと声を押し殺した。
指でいじくってやると金縛りにあったように身を強張らせた。
指先に潤みがまとわりつく頃になると、あとはもうあっけないほど簡単だった。
すすり泣くような、いや本当に泣いているのだが、少女のこらえ切れない喘ぎがいじましくて、ますます嗜虐心は膨らむ一方だ。
腰を動かすと、ずちゅ、ずちゅと音がして、抱えた少女が何度も僕を咀嚼する。
剥き出しの胸の先端を摘まんでつんつん引っ張ってやると、本能的なものか、震える身体が自ら深いところまで僕を誘う。
「めーちゃん」
きゅっと引き結んだ唇を指でこじ開けると、吐息とともに鈴を転がすような甘い声がまろび出る。
屈したようで悔しいのだろう。
はっと口を閉じる一瞬前に、親指を奥歯に噛ませた。
「え、あ、あっ!や、ら…」
歯が指にきつく食い込むが、むず痒いような甘い感覚で、むしろ心地よいくらいだ。
半開きの口からぽたぽた唾液が滴り、少女は羞恥に身を捩らせた。
「感じてるのかな。可愛いね」
汗で張り付いた髪の隙間を縫って、首筋を甘噛みし、いくつも痕をつけた。
彼女の赤い服によく似合う紅色。
両腕でぎゅうっとかき抱いたら壊れてしまいそうな小さな身体を後ろから拘束しながら、口と膣に僕の身体をねじ込ませている。
ああ、僕は生まれ変わったら触手になりたい。
膨らむ熱を少女の小さな蜜壺で何度もしごいた。
深く抉ら れる衝撃にびくんと身をのけ反らせた少女の唇は真上から降りてきた僕の口で塞がれる。
僕を咥え込んだ秘裂の上にある突起をぴたぴた指で弾いてやると内股にぐっと力がこもり、ちぎれんばかりに膣を締め上げてきた。
ここが好きなのかな。
執拗に捏ねくり回しながら緩く突き上げていると、だんだん奥まで先端が届くようになり、そのうち明らかに反応がいいポイントが見つかった。
「やっ!だめぇ!も、無理…!」
少女自身慣れぬ快感に戸惑っているようで、叫ぶように否定の言葉を零し始める。
面白くなってがしがし攻めてやると、少女は狂ったように高く小刻みに悲鳴を上げ続けた。
動きを止め、一息つくと、少女から溢れ出た愛液は僕の根元を伝ってシーツをびっしょり濡らしていた。
「あんなに変態だレイプ魔だって騒いでたのは誰だったかな」
「そ、その通りじゃない!許さないわ…バカイト!わ、私はお姉ちゃんなのよ!?」
「今はロリ巨乳JKでしょ。僕好みのそそる嬌声をあげてよがるだけのね」
「やっ…ちが、ちがうわ…!」
この子を屈服させてみたいけど、これ以上の我慢比べは僕に分が悪い。
あと一歩だ。
執念で堕としてやる。
緩く何度か抜き差しを繰り返し、ずるんと引き抜くと勢い余って少女の軽い体はうつぶせにベッドの上に倒れ込んだ。
マフラーで縛った腕は赤くなっていて、ちょっと可哀そうだ。
戒めを解いても彼女は僕から逃げ出そうとはしなかった。
ぐったりと横たわり、突然快楽から放り出されてどうしていいか分からないようだ。
「めーちゃん、こっち向いて」
返事はなく、しぶしぶといった様子で少女は身を起こすが、そのまま仰向けに寝転んでしまった。
白く柔らかな裸体が全て露わになる。
背後から抱きしめるのもいいけど正面からの眺めの方がずっといいな。
胸を啄み、汗に濡れた脇腹のラインを舌でなぞった。
恥じらいか快感か、少女はもう隠しようがない甘い声を漏らす。
その響きに媚のような焦れが混じっていることは丸分かりだ。
臍から腰骨と舌をだんだん落としていき、彼女が待ち望んだそこに触れる直前で僕は身を起こした。
何か文句でも?と目で笑ってみせると、少女は羞恥に頬を染め、ぎりっと拳を握った。
だらしなく投げ出された足の付 け根には痛々しいほど赤く勃起した陰核が丸見えで、彼女をこんなにしてしまったのが僕だと思うと口元がにやけるのが抑えられない。
その突起に舌を這わせ、ちゅうっと吸い上げると少女は大げさな程喘いだ。
まだぬめったままの僕自身を宛がうと柔らかく温かい入り口は慄きながらも期待に震える。
先っぽだけ挿れて意地悪してやろうかと画策していると、少女の小さな手は僕の上半身を支える手を探り当て、ぎゅっと掴んできた。
萌えに浸る間もなく、次の瞬間には起き上がった彼女は僕の首筋にぶつかるように抱きついてきたのだ。
何を言っているか分からないと思うが以下略。
少女の勢いに押され再び座位の体勢になるが、今度は対面だ。
といっても彼女の頭は僕の胸元辺りでつむじを見せている。
僕の意識は根元まで飲み込まれた僕自身の先端が彼女の最奥までぶっ刺さっているところに集中していた。
「なに?自分からのしかかってきちゃってさ。我慢できないの?」
不覚にも気持ちよさに震えてしまう声をなんとか律する。
やばい。戦況は不利だ。
これだけいやらしいところを連続で見せられたら我慢がきかなくなってしまう。
「う、るさい」
あくまで顔は見せてくれないつもりか。
「意地っ張りだね。抜いちゃってもいいの?」
「あっ…!?」
少女の小さな尻を持ち上げると、欲しがりの膣が絡んでくる。
「や、だ。抜いちゃ、だめ!」僕に抱き着く腕を強めておねだりときた。
顎を掴んで無理やり顔を上げさせて、唇を奪っても、もう抵抗なんてされなかった。
少女はやっと素直になった。
心地よい達成感を噛みしめるが、だからと言って征服欲はここで止められる訳がない。
「抜いちゃだめなの?」
「…うん」
「中でイきたいの?」
「……うん」
「そっかー。別にいいけど、僕も限界だからね。嫌って言っても止められないよ」
「え?」
嫌な予感に怯んだ少女をよそに抜き差しを徐々に早めていく。
「あーもう出そう」
「うそ…ダメ。中はやめて…」
うわ言のように拒絶を口にするが、頭の中が真っ白に塗りつぶされて絶頂が近いのは彼女も僕と同じだろう。
子宮口を押しつぶすように奥をゆっくり擦って、逃げられないようにきつく抱く。
「今なら選ばせてあげる。ここで おしまいにするか、一緒に気持ちよくなるか」
身動きの取れない状態で、駄々を捏ねた少女は必死に暴れている。腰を小刻みに揺らすのが止められないらしい。
表情をとろけさせ、それでも往生際の悪い彼女は泣き声でナカはダメなの、と懇願してくるが、
当然許してあげる気なんてさらさらないから、少女が僕と同じタイミングでイくよう意識は一点に集中させた。
「や、あ、あぁあ!イっちゃ…」
「……ん、めーちゃん、いっぱい気持ちよくなって…」
僕が果てるのと同時に少女も小さく声を上げ全身を震わせた。
その痙攣を封じ込めてしまうように僕は彼女を強く擁した。
ずっと遠くから見ていた少女は、ようやく僕の物になった。
はずだった。
いつものように同居の 侍や教師に叩き起こされ自室で目を覚ますまでは。
死んだ魚のように虚ろな目をした男はPCの向こう側で無邪気に跳ね踊る真っ赤な衣装の少女をいつものように視姦しながら、
何度目になるか分からないため息をついた。
「なんでうちにはソプラノどころかアルト要員すらいねーんだよー……」
「それは貴様の危険思想のせいであろうな」
「イエスロリータでもノータッチですよ、カイトさん!」
「うるさいうるさい!ござるとメガネの野郎共はお呼びじゃねぇやい!」
(…我が家には女子を迎え入れぬよう、主殿にくれぐれも忠言しておかねばな)
(そうですねぇ…。子どもの声が聞こえない家というのも寂しいものですが、仕方ありませんね)
「解せぬ。解せぬ…!」
END