「うう〜〜」  
 半分べそをかいた少女の声が、夜の廃虚の中に虚ろに響いている。  
「何だよぉ、同じ翼同士、仲良くしようじゃねぇかぁあ〜」  
 鎧を纏った狂神アギトは、得体の知れない有機体の蔓で吊るされた救世主の翼で自分の宿敵・夢衣を眺めながら感想を言った。  
 岩に座った彼の後ろには、彼の配下の魔獣共が子供の血に濡れて蠢いている。夢衣は彼女や彼女の友人達の大切な救世主を思って、アギトに怒りのままに叫ぶ。  
「お…おまえなんか、すぐにしんやがやっつけちゃうんだからぁ――!!」  
 アギトはにへらと笑った。彼は救世主から奪った鞄から、一つの赤い表紙の本を取り出して、半ばふざけ半分に改変したその本の台詞を読み上げる。  
「救世主の負けだ、醒めない悪夢なんかないさ。  
 刃も雷も消え果てて、友人の少年も死に果てた」  
 憤怒を表現していた夢衣の顔が青くなって、活発な表情が消え去る。  
「バウルが救世主に授けた盾も消えて失せた。セレスティアは救世主のものになんかならない」  
 アギトが指を鳴らす。  
 彼の後ろに巨体を控えた、龍の様な彼の愛玩生物の胸から生えた、刺の様な突起物のある蔓が、地獄じみた怪力で夢衣の体を締め上げる。哀れな少女は苦痛のままに呻く。  
「あう…!」  
「おまえにはもう何もない、救世主の翼。  
 哀れな救世ノススメの手下よ、おまえにはもう何もない。  
 ……ぷ、ぷはッ、ぷッはッはッはッ、ひゃはははははは!」  
 彼は狂笑を始めた。彼は笑うだけ笑い転げると、目許から痩せた頬に涙の筋を流しながら、夢衣を嘗める様に見つめて、呟く。声は粘液の様に胎動している様に夢衣には聞こえた。  
「救世主の翼よぉお〜〜〜〜 もっともっと悲鳴をあげて、もっともっと苦しんでくれよぉ。  
 もっと俺に罪を体感させてくれよぉお〜〜〜」  
 彼の目は溢れんばかりの褐色の狂気が満ちている。それを見て、青ざめた顔の夢衣はゆっくり震え始めた。  
 体を締め上げている蔦に存在する突起物が、締め付けてくる力のままに夢衣の体に食い込んで、血が流れているらしいと彼女は理解できた。  
「骨、はずせ。」  
 アギトが頭の上の龍に命じた。  
 
「あ゛っ!!」  
 蔦が、万力よりも遥かに強い力で、獲物を捕らえた毒蛇の様に夢衣の体を締め上げて、器用に夢衣の両腕と足の関節を外した。蔦が蠢き、魔獣達の主人の前に夢衣の体を落とす。  
「!」  
 痛みに重なる痛みに、夢衣の頭が仰け反る。  
「悪いな〜、俺ってば薬とか魔法とか使うの下手だからなぁ。おまえと同じで、魔力持ってねぇからさぁ。上手く人の自由奪うのって出来ないんだよなぁ」  
 アギトが頭をぼりぼりと掻きながら俯せの夢衣の前に歩み寄って、腰を落とす。彼はマニキュアの様なものを塗った長い爪を備えた、女の様な白い肌の痩せた手の親指と人差し指で夢衣の顎を摘むと、彼の前に顔を上げさせる。  
 じろじろと夢衣の顔を見つめる。夢衣の平均よりはいささか大きな瞳に彼の顔が映っている。アギトは彼自身の顔などはどうでも良かったが、無感情に夢衣の顔を眺めながらぶつぶつと感想を述べた。  
「ふ〜〜ん、やっぱ可愛いなァ〜〜、喰い殺すの少しだけ惜しいなァ〜〜」  
 もう片方の手の長い爪を夢衣の首筋に当てる。そのまま下に爪を降ろしていくと、服の生地を爪は容易くとは言えずとも切り破いていった。  
 白い首筋が破れた服の間から垣間見える。  
「な、何するのっ!? や、やだよぉっ」  
 首を振り回して抵抗しようとした夢衣の背中を、突然立ち上がったアギトが踏み付けた。  
「あうっ!」  
 首が反動で地面に叩き付けられた。頭の鈴が虚しく鳴り響く。アギトが天を仰ぎ見ながらやる気なさげに呟く。  
「仲良くしようって言ったろぉお〜〜? ん? この方が俺は罪を実感できるのかなぁ〜?」  
「……」  
 夢衣の必死に閉じた目から涙が流れた。  
「ひめちゃん、しんやぁ、はるちゃん、タルタル…たすけてぇっ……」  
 
「ん〜〜〜、どーしよっかな〜〜〜」  
 アギトが、彼の革の鞄の中を弄っている。夢衣が呆然と彼の後ろ姿を見つめていると、アギトはぽんと手を叩いて言った。  
「あ、いい事考えた。」  
 彼は怪物の足下に歩み寄り、そこに落ちている夢衣の鞄を取り上げた。  
「確かさっきあったよなぁ〜〜〜…あ、ほら有った」  
 アギトは夢衣の鞄の中から、そこに収まりきる筈のない大きさの日本酒の瓶を取り出した。それは夏枝がかつて宴会に持ってきたものだった。  
「えーと、確か…どうすんだっけ」  
 ぶつぶつと呟きながら、彼は取り敢えず酒を呷った。  
「うぁぁ〜、強いなこれ」  
 呑気に感想を言うと、彼は地面にうつ伏せに倒れている夢衣の横に戻って、彼女のスカートを無遠慮にめくった。  
「あ…」  
「あ〜、うん。邪魔だ。やっぱり」  
 アギトは懐から銀製の短刀を取り出す。  
「だ、だめだよ、やめてっ」  
 彼は躊躇いなく夢衣の下着を切り落とした。下半身の白い肌と陰部が外気に触れる。夢衣が顔を赤く染めて、顔を地面に押し付ける事で羞恥を表現した。  
「みないでぇ」  
 鼻声だ。どうやら彼女は泣いているらしいとアギトは判断を下した。いずれにせよ、彼にはあまり関係のない事だったが。彼は瓶を取り出して、先端を夢衣の肛門に当てた。  
「!?」  
「えーと、確か現代の“げーむ”だったっけな。ケツの穴に酒入れると、“救世”アルコール中毒だか何だか知らないけど死ぬって言ってたんだっけ」  
 急性アルコール中毒の間違いである。  
「一丁試してみようぜぇえ〜?」  
 アギトは薄い笑いを夢衣に向けると、瓶の先端を夢衣の出口に押し付けた。  
「だ…だめ…! やめ…」  
 アギトが、力任せに夢衣の肛門に瓶を入れようとした。  
「ひぎッ!!」  
 が、上手く入らない。先端が少し埋まった程度だ。  
「あ〜、やっぱ無理かな〜、“拡張”とかいうのもしてないし無理かな〜仕方ねぇかな〜」  
 
 彼は残念そうに立ち上がる。夢衣は許されたと思ったのか、緊迫した表情が僅かに弛んだ。すると、少女の尻に少しだけ刺さったまま傾いている瓶の底を、アギトは思い切り蹴り付けた。括約筋の抵抗を一気に押し切って、腸に瓶が挿入される。  
「うげええっ」  
 夢衣の目が裏返り、カエルの様な悲鳴が漏れ出た。  
「あ〜、やっぱ入るじゃねぇか…人間頑張れば何でも出来るなぁああ〜」  
 やる気無さげに感想を言っているアギトが、頭の鈴を震わせながら白目を剥いた夢衣の顔に目を向ける。夢衣の真っ青な顔を見たアギトの目から、涙が流れ落ちた。  
「ん〜〜〜、どーしよっかな〜〜〜」  
 アギトが、彼の革の鞄の中を弄っている。夢衣が呆然と彼の後ろ姿を見つめていると、アギトはぽんと手を叩いて言った。  
「あ、いい事考えた。」  
 彼は怪物の足下に歩み寄り、そこに落ちている夢衣の鞄を取り上げた。  
「確かさっきあったよなぁ〜〜〜…あ、ほら有った」  
 アギトは夢衣の鞄の中から、そこに収まりきる筈のない大きさの日本酒の瓶を取り出した。それは夏枝がかつて宴会に持ってきたものだった。  
「えーと、確か…どうすんだっけ」  
 ぶつぶつと呟きながら、彼は取り敢えず酒を呷った。  
「うぁぁ〜、強いなこれ」  
 呑気に感想を言うと、彼は地面にうつ伏せに倒れている夢衣の横に戻って、彼女のスカートを無遠慮にめくった。  
「あ…」  
「あ〜、うん。邪魔だ。やっぱり」  
 アギトは懐から銀製の短刀を取り出す。  
「だ、だめだよ、やめてっ」  
 彼は躊躇いなく夢衣の下着を切り落とした。下半身の白い肌と陰部が外気に触れる。夢衣が顔を赤く染めて、顔を地面に押し付ける事で羞恥を表現した。  
「みないでぇ」  
 鼻声だ。どうやら彼女は泣いているらしいとアギトは判断を下した。いずれにせよ、彼にはあまり関係のない事だったが。彼は瓶を取り出して、先端を夢衣の肛門に当てた。  
「!?」  
「えーと、確か現代の“げーむ”だったっけな。ケツの穴に酒入れると、“救世”アルコール中毒だか何だか知らないけど死ぬって言ってたんだっけ」  
 急性アルコール中毒の間違いである。  
 
「一丁試してみようぜぇえ〜?」  
 アギトは薄い笑いを夢衣に向けると、瓶の先端を夢衣の出口に押し付けた。  
「だ…だめ…! やめ…」  
 アギトが、力任せに夢衣の肛門に瓶を入れようとした。  
「ひぎッ!!」  
 が、上手く入らない。先端が少し埋まった程度だ。  
「あ〜、やっぱ無理かな〜、“拡張”とかいうのもしてないし無理かな〜仕方ねぇかな〜」  
 彼は残念そうに立ち上がる。夢衣は許されたと思ったのか、緊迫した表情が僅かに弛んだ。すると、少女の尻に少しだけ刺さったまま傾いている瓶の底を、アギトは思い切り蹴り付けた。括約筋の抵抗を一気に押し切って、腸に瓶が挿入される。  
「うげええっ」  
 夢衣の目が裏返り、カエルの様な悲鳴が漏れ出た。  
「あ〜、やっぱ入るじゃねぇか…人間頑張れば何でも出来るなぁああ〜」  
 やる気無さげに感想を言っているアギトが、頭の鈴を震わせながら白目を剥いた夢衣の顔に目を向ける。夢衣の真っ青な顔を見たアギトの目から、涙が流れ落ちた。  
「いいぞぉ、もっともっと俺に罪を感じさせてくれよぉお〜〜、許してくれ、許してくれぇ」  
 天に突き上げられた夢衣の尻に、漏斗の様に中身のアルコールが流れ落ちていく。  
「あ…あ……あ」  
 夢衣は臓腑の中を異物が満たしてゆく感覚に耐えた。  
 やがて、瓶の中身が夢衣の中に吸い込まれるのが止まった。アギトはめくれたスカートから夢衣の服の中に手を差しいれて、腹部を触る。  
「あれ〜、あんま膨らんでねぇなァ」  
 アギトは“げーむ”とやらを回想する。確か、妊婦でもないのに腹が膨らんでいた筈だ。  
「ん〜、もう一瓶入れるかな〜」  
「…んあうっ!」  
 夢衣の尻から瓶を抜く。瓶の先端は黄金色に汚物が付着している。夢衣の鞄を漁り始める彼の姿が目に映った夢衣は、アギトの背中に向かって泣き叫んだ。  
「うう……やだぁ、もうやだぁ、やめてよぉおっ!」  
 彼女の顔は涙と涎と、それに張り付いた土埃で汚れている。  
「ふぅん」  
 アギトが、夢衣に細めた目を向け、また作業に戻った。  
「あー、それと出したけりゃ早く出した方がいいぞ。“げーむ”が本当だったら、オマエ死んじまうからよぉお〜〜…  
 …あ、でもサリエルが、アメリカとかいう国の人間が酒を浣腸されて死んだとか言ってたっけ…まあいいかぁ〜」  
 
 次の酒瓶を求めて鞄を漁っているアギトの後ろで、夢衣の顔に冷や汗が流れ始めた。  
「う…」  
 便がやってくる前の腸内の感覚が現れ始めた。寒気がして腹に奇怪な感覚が走る。唇を噛み締めて耐えた。肛門を少しでも緩めてしまえば、はらわたの内容物が漏れ出すだろう。  
 夢衣の腹部を、諦めて戻ってきたアギトが手で触れた。  
「んん〜? どうしたんだぁ?」  
 爪の長い手が夢衣の下腹部を圧迫し始める。  
「あっ…あう…ぐ…あ…うう……」  
 夢衣は精神力を全て肛門に傾け、必死で尻穴の括約筋を絞り込む。  
「ああぐっ! あっ!」  
 残念ながら夢衣の肛門は耐え切れずに決壊してしまった。  
「い、いやあ、や、やぁ! 見ないでぇえっ!! ああぁぁっ!」  
 夢衣の肛門から薄汚れた酒が放物線を描いて噴出され、そして肛門の周囲を膨らませながら糞の塊が顔を出す。  
「いやぁーっ!見ないで!見ないでーっ!」  
 夢衣がいよいよ泣き始めた。  
「うわ、うわあああ、あああ、わあああああ…」  
 人糞が夢衣の肛門から現れた後、下痢を起こした様な流動体と腸内物が混じった液体が滑稽な腸内ガスの音と共に噴き出てくる。便の排出の後、夢衣の陰部から小水がちろちろと流れ落ちてきた。  
「あ…ああ……」  
 夢衣が、信じられないものでも見るかの様に自分の下半身を見つめている。  
「あ…う…あああああああああ」  
 
To Be Continued  
 

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