街は祭りで、混雑した宿で一部屋取ることができたのは、幸運とさえいえた。  
 男女一室だが、それは荒野で夜を過ごす時も同じだ。  
 ヴァージニアたちは、部屋を確保すると、祭りを楽しみに出かけて行った。  
 
「嬢ちゃん、あんま粋がるから、こういうことになるんだぜ?」  
 気がつけばヴァージニアの両手両足は、ロープでベッドの四隅にくくられていた。  
「はずしなさいよこれ! それとも相手が縛られてなきゃ、大口叩けないってわけ!」  
 ジェイナスは、罵り言葉にニヤリと笑う。  
「縛られてちゃ、大口叩くことしかできねぇが、後先考えてねぇな」  
 そしてナイフを取り出し、その白刃を首元に当てる。  
「そう。そうやっておとなしくしてりゃいいんだよ」  
 刃先を返し、襟元に当てる。  
「ちょ! ヒッ!」  
 抗議の言葉は、小さな悲鳴に変わる。  
 磨き上げらあげられたナイフは、ヴァージニアの服を、上から下まで見事に切り裂いた。  
 はだけられた素肌には、まだ胸と腰を隠す小さな下着が残っている。  
「初めてじゃねぇんだろ? なにせ男ばかりのパーティの紅一点だ。  
 性欲処理は、お手の物だよな」  
 ジェイナスは、ナイフで腰の両側にあてて、小さな布を切り裂く。  
 薄く、髪と同じ色の縮れ毛に被われた丘が、露わになる。  
「ほう、濡れてやがる」  
「デタラメ言わないでよ!」  
「これでもか?」  
 ジェイナスは、無遠慮にその密壺に指を押し入れた。  
「ヒッ!」  
 そしてかき回し、濡れたその指を、ヴァージニアの鼻先につきつける。  
「嬢ちゃん。これを濡れてるって言うんだぜ?」  
 ジェイナスは、その濡れた指先で彼女の鼻をつまみ、酸素を求めて開かれ  
た口の中に、切り裂いた彼女のパンティを押し込んだ。  
 ヴァージニアは、息苦しさとその異物にむせ、吐き出そうとする。  
 数度の試みの後、それは成功した。  
 が、その間自分のベルトを外していたジェイナスが、再び押し込む。  
 鼻をつまみ上げられたまま、口を閉じて抵抗したが、無駄だった。  
 そしてさらに、細いロープで口を戒められる。  
 ジェイナスは、まだ残っているブラジャーを、たくし上げると、両の育ち  
きってない胸が、さらされる。  
 ジェイナスは、ニヤニヤと笑いながら、ヴァージニアの上に覆い被さり、  
べろりとその乳首をなめた。  
 ヴァージニアはくぐもった声を上げ、身をよじる。だが、逃れたれない。  
「いい格好だぜ。お嬢ちゃん」  
 そして下着ごとズボンをおろすと、彼女の首もとにまたがり、堅くそそり  
立った逸物を、彼女に見せつける。  
 それは赤黒く、そして先端がぬらぬらと輝いている。  
 顔を背けた頬に、ジェイナスは逸物を押し下げ、その先走りを塗りたくる。  
 ひどく顔をしかめるヴァージニアに、逸物はますますいきり立ったようだった。  
 そしてジェイナスは位置をかえると、彼女の股の間に座り、両手で少しばかり尻  
を持ち上げ、乱暴にもみしだいただけで、唐突に彼女を貫いた。  
 喉の奥から、くぐもった悲鳴がほとばり出す。  
 背がのけぞり、逃れようと精一杯身体をよじる。  
 だが、腰はジェイナスの腕によって、押さえ込まれている。  
「動けば動くほど痛いぜ? そしてこっちは、気持ちがいいってわけだ」  
 そんな男の声も、聞こえていないようだ。  
 だが、やがて力尽きてきたのか、動きが鈍くなる。  
「もうしまいか?」  
 そう言うとジェイナスは、激しく腰を動かしはじめた。  
 痛みに、まだ少女といっていい彼女の身体が、再びのけぞった。  
 
 逸物が少女のまだ堅い密壺を、血を潤滑剤として出入りする。  
 やがて血は、ぬるりとした独特の女のしずくに、溶け込んでいく。  
 だが少女は、まだ快感を得るにはほど遠く、そして男はそのことに満足している。  
 無遠慮に激しく突き上げ、ヴァージニアが羞恥と痛みに屈する瞬間を求め続ける。  
 だが、彼女は屈しなかった。  
 いつまでも、燃えるような眼差しで、ジェイナスを睨みつけている。  
 ジェイナスはニヤニヤ笑いながら、逸物を彼女に納めたまま、彼女の口の戒めのみを解放する。  
 自分の下着を吐き出して、すぐに彼女はこう言った。  
「必ず後悔させてやるから!」  
「オレが嬢ちゃんをこのまま殺すとは考えないのか?」  
 そして彼女に顔を近づける。  
 ヴァージニアは、ジェイナスに唾をはきかけようとしたのだろう。  
 だが口の中の水分は、吐き出した下着が奪ってしまっている。  
「最低!」  
 ジェイナスは鼻で笑い、そして耳元でささやいた。  
「喜びな嬢ちゃん。殺しゃしねえ。その逆だ。出してやるぜ、命の素をな」  
 ヴァージニアは目を見開く。  
「や、やめてよ! 誰があんたの子なんか!」  
「腹んだら、罪のない腹の赤ん坊を殺すってか?」  
 ヴァージニアが反論する前に、ジェイナスは再び腰を激しく動かしはじめた。  
「出るぞッ! 出してやるッ! たっぷりとなッ!」  
「ヒッ! 嫌! やめてッ!」  
 唐突に、ジェイナスが動きを止める。  
 そして満足げに、逸物を抜く。  
 呆然と、ヴァージニアはジェイナスの股間を見つめている。  
「わからなかったか? 出したぜ。たっぷりとな」  
 幾分彼女が安堵したことを、ジェイナスは見逃さなかった。  
「言いたいことはないか?」  
「殺してやる! たとえ孕んでも、その子の父親でも!」  
「嬢ちゃん、漢だな。男なら、こっちもいっとくか?」  
 そしてジェイナスは、股に這わせた指先を、女の密壺の後ろにある、菊の門  
に押し当て、潜り込ませた。  
 今までとは違う異様な感触に、再びヴァージニアは身をよじる。  
 だが、両手両足の戒めが、尻を十分に持ち上げることを、許さない。  
「出てこい」  
 ジェイナスに呼ばれて現れたのは、彼の二人の手下だ。  
 太った方が手にしているのは、逸物を模した張り型。  
 そして背の高い方が、手にした黒いものは、・・・カメラだ。  
「それを使うのは後だ。先に嬢ちゃんを、漢にしてやろうと思ってな」  
 すでに無理矢理開花させられた身体は、ひどく疲労している。  
 ヴァージニアに、三人の男に逆らい続ける力は、もはやなかった。  
 
 ギャロウズが、祭りの片隅にある怪しい見せ物小屋に向けて、ジェットの背  
を押していく。  
「後学のために見とけって」  
「いらねーよ。どうせくだらねぇに決まってる」  
 だがジェットは頬を染めつつ、逃げようともせず押されていく。  
 クライヴもまた、苦笑しつつも、つきあうつもりでいるようだ。  
「くだらないから、いいんですよ。  
 我らがリーダーと共にいる間は、どうも、やりにくいですからね」  
 だが三人は、そのリーダーの姿を目の当たりにした。  
 客席に向けて両足を広げて固定され、その密壺にも菊門も血と精液にまみれ  
させ、太い張り型をくわえ込んだ、彼らのリーダーの姿だった。   
 
 

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