城の大広間 見守る貴族たち 中央に置かれたベッドの上で、セシリアは叔父に
抱かれていた。
「セシリア もっと足を開かなければ入らないよ」
羞恥を押さえ、セシリアは足を開く。
何度か外部から血が入れば、巫女の血筋は薄くなる。
それを保つために、何代かに一度、血縁結婚をする。
いや、結婚などしなくとも、血筋さえ残ればいい。
残さなければならない。
間違いなく血筋が継承されたと示すための、この儀式は、貴族たちだけでなく、
国民の代表と、そして賓客に見守られて行われる。
「これが貴族ってもんさ」
ザックの言葉に、ロディは顔を真っ赤にして、俯いた。
註 中世ヨーロッパでは、ほんとにこんな感じ