「ディーン! ディーンはいったい、誰が好きなわけッ!」  
「え? 俺みんな大好きだぜ!」  
「だーかーらッ! そういうんじゃなくて、恋愛の話してんのッ!」  
「そんなの、考えたことないよ。レベッカは考えたことあるのか?」  
 レベッカの脳裏に、これまでのあんなことや、こんなことが横切っていく。  
 つまりなに? アタシが一人でやきもきしてたのは、そりゃわかってたけど。  
 あーもう、今日は決着付けるって、覚悟決めて来たんだからッ!  
「ディーン! というわけで、あんたも覚悟しなさいッ!」  
「な、なんだよレベッカ! 何目を見開いてんだよ!」  
「あんたをよーく見つめるためよ!」  
「血走ってるぜッ! それになんだよその両手、わきわきさせてっ!」  
「あんたを捕まえるためよ!」  
「爪伸びてるぜッ! それになんでそんなに唇を突き出してんだよ!」  
「あんたにキスするためよ!」  
 
 まさにキスする1秒前。二人のFP急上昇!  
 
「ディーン、レベッカ、駅弁買いに行くけど、キミたちはヤキソバ弁当とアップルパイ弁当でいいかい?」  
 
 そこには無残にトリガーロンドをくらったチャックだけが残されたという。  
 
 
 
「再戦よ! ディーン! 今回は勝負下着つけてきたんだからッ!」  
「勝負下着? なんかカッコよさそうだなッ! それ、何に補正がかかるんだ? DPか?」  
「色気に決まってるでしょ!」  
「色気? そんなパラメーターあったかなあ」  
「ペルセフォネとか、ルシルさんが持ってたでしょうが」  
「ああ、胸か」  
「胸を寄せて上げるだけじゃないわ!  
 ウエストを引き締め、ヒップも持ち上げ、ボンキュッボンになるんだから!  
 どう! ディーン! いつもと違うあたしを見て、何か感じない!」  
「そ、そういえば、腹の底から何か沸き上がってくるような・・・」  
「でしょ! さらに、あたし脱いでもスゴイんだから!」  
「スゲー太もも! 白くて太くて張りがあって、なんかかぶりつきてー!」  
「いいのよディーン・・・ かぶっても」  
「いただきッ!」  
 
 まさにかぶり付く1秒前。二人のFP急上昇!  
 
「ひゃっはっはっは! 俺に妻子を殺された男! ・・・じゃねーのかよ。  
 あ、およびじゃない。およびじゃない。こりゃまた失礼してやったぜーッ!」  
 
「なあレベッカ。今の男、レベッカの勝負下着とおそろいだったな」  
「ちくしょー! 脱いでやる! 今ここであんなヤツとおそろいの下着なんて、脱いでやるんだからぁ!」  
 
 
 
「ディーン・・・」  
「な、泣くなよレベッカ。産まれたままのレベッカが、一番いいぜ」  
「そ、そう?」  
「レベッカ。えーっと、俺! 我慢できそうもない!」  
(やった! グレッグはカルティケヤを追っていったし、チャックはキャロルが連れてったし」  
「行くぜレベッカ! 俺も今日から黒くて固くて大きい大人の仲間入りだッ!」  
(き、きてディーン!)  
 
 まさに突入する1秒前。二人のFP急上昇!  
 
「いくらディーンといえども、わたくしの親友をてごめにすることは許しません」  
 
 そしてリリティアは、ディーンを鞭でしばいたそうな。 どっとらはい。  
 

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