魔族を倒しファルガイアを救いザックやセシリアと三人で旅を、ハンペンを入れれば四人でだが・・・ずっと続けていた頃  
ザックやセシリアは年老いていくのにロディだけはずっと青年のままで生きていた。  
セシリアと恋仲になりアーデルハイドにセシリアが戻ってしまった後も、アーデルハイドに行くたびに逢引は欠かさなかった。  
だがそれでも、ロディは他の存在とは違う。  
ザックは死に、セシリアも死んだ。だが自分だけは、ずっと同じ姿で生きていた。  
 
「ふぁ、も、もう、だ、だめです、ろでぃさんッ・・・・・・!」  
 
そんな時手を差し伸べてくれたのは、昔の仲間だったマリエルだった。  
自分と同じように姿が変わらないエルゥ族のマリエル。  
「セシリアさんの代わりでもいいんですッ! ロディさんの寂しさを少しでも癒せないですか・・・・・・?」  
ロディは心の中でセシリアに謝りながらも、マリエルを抱いた。  
ロディ自体己を苛む感情、寂しさを抑えきれなかったのだ。  
そしてマリエルを初めて抱いた時、あまりの小ささに壊れてしまうのではないかと思ったが、  
しかしマリエルは、健気に自分の事を思い必死に答えてくれた。  
ロディの渡り鳥としての生活はここで終わってしまった。亡きゼペットは怒るだろうか、セシリアは悲しむだろうか。  
だが、今のロディにはもう考えることの出来ない話だ。  
 
「くださいッ・・・! ロディさんのッ! ひぃん! ぜ、ぜんぶ・・・・・・!」  
 
もう、この生活に溺れてしまった。  
マリエルを抱き、マリエルを愛し、マリエルと共に生きることが。  
 
「うぁ、ぅッあ、も、ひあ、ああああッ・・・・・・!」  
 
だからずっと暮らしていく、二人で永遠にも近い時を二人で、マリエルと。  
そしたらきっと寂しくないだろうから。 ロディはマリエルと共に今日も溺れていく・・・・・・。  
 

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