今日は1月9日、堕天使の日〜。
ところで堕天使って、言葉の響きはタンビだけれど、羽根がなくなったら天使じゃないと思うのだ。
【元エライ人】の肩書きを振りかざすのは、老人の間でも嫌われるって、うちのひいおじいちゃんも言っていたのだが…
1月10日、今日はしりとりの日〜。
世の中のものはすべて、勝ち組と負け組に分けられると昔ある渡り鳥に聞いたことがあるが…
その理論で行くならば、しり取るものは勝ち組で、しり取られたものは負け組なのだろうか。
1月11日、今日は泥船の日〜。
泥船に乗って沈むのが好きな人がいた。
彼はなぜか、己の泥船を、タイムマシンと名づけていた。
そしてある日のこと、彼は沈んだまま、二度と浮かんではこなかった…
その泥船は、生まれる前の状態に戻れる、という意味で、タイムマシンだったのだろうか?
今日は1月12日、はいよるこんとんの日〜。
ファーストコンタクトが行われた日なのだが、いかんせんはいよるこんとんは………ッ!!!
頭が、頭が割れるゥゥ…!!!
1月13日、今日は白い腿肉の日〜。
即ち豚か鳥の腿を食べる日である。
宣伝では、食べると足が白くなれるというご高説。
しかし肉は足を太くもするのだ…
悩むわたしの横顔を見よ。
1月14日、今日は太陽の日〜。
冬至も過ぎた光の守護獣ステア・ロウが、元気を取り戻したのを共に喜ぶ日だ。
そういえば去年のこの日、ステア・ロウをもっと喜ばせようと、母のパンツを洗って干しておいたら…
夢枕に立った彼に、6年後の君のがいいとか言われてしまった。
紳士のたしなみがなってないと思うのだが、どうか!?
1月15日、今日は星人の日。
このファルガイアには、密かに外宇宙からきた、いわゆる異星人がかなりの数いるらしい。
その中には、己が異星人であることに気がつかぬま日々を送るものもいると聞く。
…だが、本当は異星人だったものたちはこの日未確認飛行物体にさらわれ星人の儀式を受けると本に書いてあった。
今日は1月16日、口応えの日。
何者だ!
と言われたら、慌てず騒がず
只者です。
と答えた曲者の日だ。
今日は1月17日、型の日。
バター型のうしろには、いちごが彫られているな。
そういう型をありがたく思うために、制定されたのが、今日という記念日だ。
しかし、そろそろこの型もガタが来たわね〜、と思い出され、捨てられる日になってしまった。
切なさで、胸が痛むものだな。
今日は1月18日、人に行く手に幸あれと願う日。
貴方の行く手に、いい事があるといいな。
たまごの中に、黄身が2つ入ってたりとか。
1月25日はクロッカスの日。
クロッカスの花言葉は、『あなたを待っています』
しかし、このような可憐な言葉は食虫植物の出すあまい香りと同じこと…
ゆめゆめ、そういうコにひっかかるでないぞ。
1月26日、わたしの誕生日〜。
今日、わたしは一つ年を取った。
というわけで、今日は皆に祝われる日だ。
まだ若いから、誕生日が嬉しいというのもある。
だが、おばあちゃんになっても、わたしは多分、誕生日が嬉しいだろう。
この世界で長生きするのは大変だから、誕生日が来るたびに、自分自身の存在は、だんだんレア度が高くなっていくからな。
1月27日、今日は北の日〜。
ひたすらひたすらに北へ北へと、歩いていった男がいた。
彼は気がついたら海の上も渡っていたという。
彼に聞いた海渡りの秘訣は…
なんでも右足が沈む前に左足を出し、左足が沈む前に右足を出すこと…
できるかボケと思いつつ、信ずればやれるのかもしれないとも思う。
わたしは騙されているのか…?
1月28日、踊り子の日。
美しい踊り子の像を作った男…
彼があまりに熱烈に彼女を求めたため、踊り子の像は地と肉を得ることができた。
しかし、思い込みが激しい気質の男に、踊り子はついていけなかった。
ありがちな話だが、人生は報われぬものよ…
1月29日、今日は肉の日。
ファルガイアには昔、牛という名の生物がいたという。
だが、牛は肉が旨い動物だったため、魔族によって連れ去られ、
彼らの食料になるべく改造されてしまったそうだ。
少しくらい残しといてくれてもいいだろうに、魔族は吝嗇かつ、無慈悲冷血な奴等だ…
としみじみ思うための記念日なのだ。
1月30日、今日は鮫の日〜。
『鮫肌もワサビをすりおろせる』というのは、何にでも一つはいいところがあるという諺だ。
いい諺だ、って?それはありがたい。
鮫の日である今日にちなみ、今作ったのだ。
1月31日、今日は砂漠の日〜。
砂漠をデューンと名づけたのは、名づけのプロとも言える職業、ある産婆さんらしい。
それゆえ、今日はサンバのリズムに乗って、砂漠を往く船が出るのだ。
2月1日、今日はファンの日。
それにちなんだ豆知識を教えてあげよう…
まずファンの羽に黒と白の格子模様を塗る。
そして廻すと、赤・青・黄色と美しい色が見える。
何にでも新しい発見があるものだと、髪をファンからの風になびかせ、
世界を見直すあなたは多分、とても美しい…
2月2日、今日は噴水の日〜。
古代に存在した噴水というものは、中に肺活量の多い男たちを仕込み、合図で一斉に水を吹かせたものと聞く。
そして金持ちたちは水槽の中のアリの巣の観察の如く、美しい噴水上部と地下の男たちの眺めを比べ、ウフフアハハと楽しんでいたそうだ。
2月3日、今日はシトゥルダークの日。
水瓶には、水亀が彫ってあることが多いな。
シトゥルダークの守護獣を狙っているのか、ただのシャレなのか悩むところ…
ちなみにわたしのうちの水瓶には、水がメェという吹き出しをつけた羊の顔が、彫ってあるのだ。
今日は2月4日、ドラの日なり。
『ドラを鳴らすとドラゴンがあらわれる』ラクシスランドでそう言いふらすウソつきがいた。
だが、それを本気にした渡り鳥が、ドラをゴーンと鳴らしたとき…
貴方も知っているように、そこにはドラゴンがあらわれた。
それが、何年か前の今日だったのだ…
2月5日、今日はカンバスの日。
素晴らしい絵を描く画家がいた。
だが彼は、絵を仕上げると、パレットナイフで画布を切り裂いてしまう…
人は皆、彼は完全主義者だから、と噂した。
だが彼は、画布を破る音が好きなだけだったのだ…
2月6日、今日は宿屋の日〜。
宿屋は逆から呼んでもヤドヤだ。
そのため回文の真ん中部分をになうのに最適な単語と言えよう…
今日は2月7日、化粧の日。
化粧が好きで好きでたまらない男がいた。
彼が化粧した顔は、そんじょそこらの娘以上だったという。
彼は自分の化粧技術を試すため、好キものと噂の大公にコナをかけてみた。
見事にひっかかった大公だったが…その晩ビックリすることになる。
だが大公、毒をくらわば皿までという決意を固め、いわゆる一つのハッピーエンドを手に入れたそうだ。
そのかわり男のシナリオは、バッドエンドだったそうだが…
今日は紳士の日である2月8日。
かっぱ巻きを頭に巻いて食べると紳士になれるという噂。
しかしかっぱ巻きとは何ぞや?
それを追求することに、今日は命をかけたい。
今日は2月9日、オルゴールの日。
不規則に並んだブツブツが、あんなにキレイな音を立てる…
わたしのそばかすもそのうち、あんな繊細で芸術的な音を立てるかもしれないという希望がわいてまいります。
2月10日、今日はお風呂の日〜。
いつだったか、どこだったかの話だが、ひよことおふね、どちらを浮かべるかでケンカした姉弟がいたという。
そして長い年月の後、輪廻を繰り返した姉弟はひよことおふねになり、風呂桶の中で再会する…
運命の不思議さに、今日はお風呂記念日となったのであった。
2月11日、今日はマッサージマシンの日〜。
ハンフリースピークに住む、有閑奥様愛用のマッサージ機にはコードがなかった。
では何故、あんま器は動いていたのか?…中に入った一人の小男が奥様を揉んでいたのだ。
彼は奥様を愛していたが、奥様が死ぬまでその存在を悟らせなかった。
その純愛をたたえてこの日が作られた。
ちなみに、マッサージマシンの石像も作られたのだが、美観を壊すと言われ、すぐに取り壊されたそうだ。
2月12日、今日は鬼教官の日。
昔、フェンリルナイトという親衛隊に、アビ教官という新人教育係がいた。
彼の指導内容は、名前に沿った恐ろしいものだったという。
名は体をあらわすのもいいが、意外性というものも、大切にしてほしいと願う心が今日を産んだ。
2月13日、今日は煙草の日〜。
おとうさんに手作りの煙草をあげようと思って、山野でタバコの葉を摘み、
焼いてみて、タバコの匂いのするのを持って帰ろうとしたのだ。
しかし、焼いては火を消し…のタイミングが、救難信号ののろしのパターンと似てたようでうっかり救助されてしまったのだ…
今日は2月14日、歯医者の日〜。
歯医者の日だから歯医者に行こうとおかあさんたちはにっこり笑う。
きっとこれは陰謀に違いあるまい…
それも惑星規模の恐るべき陰謀だろう…
ハッ、わたしは気がついてしまった、ヒットマンが消しに来るかもしれない……
助けてくれーっ!そこな渡り鳥ーっ!
今日は2月15日、マヨネーズの日〜。
マヨネーズ、それは何にでも合う魔法の食材…
しかし取りすぎると、顔からマヨネーズが出てきてしまう。
そういえば、顔を油田にしているやつに、ろくなやつはおらんと、死んだひいおじいちゃんも言っておった。
2月16日、今日はさいころの日〜。
お役目御免になったさいころは、上のさいころならば地面に埋めて、下のさいころならば屋根に放らねばならぬ…
2月17日、今日はふさふさの日。
ふさふさという言葉を、はいよるこんとんに訳して伝えねばならなかった、偉大なる飛行機乗りをたたえて作られた日だ。
わたしも考えてみたが、なかなか、難しいふぃーりんぐなのだよなあ。
2月18日、今日は灯りの日〜。
灯りとりの窓を開けておくと、群れからはぐれた灯りがやってきて…
フニクリフニクラフニクリフニクラと良い声でさえずる日であります。
今日は2月19日、武侠小説【剣花煙雨江南】の書かれた日。
ファンクラブが出来るくらいの超ベストセラーだ、名前ぐらいは知っているだろう。
わたしも愛読者ゆえ、ファンクラブに入っている。
Sの猫というペンネームの会長が、いつも熱意ある会誌を送ってくれるのだ。
彼女に会ってみたい気もするのだが、きっといかにも…ってカンジのああいうタイプで、幻滅しそうな気もするのだ。
6月8日、なまこの日〜。
巨大なまこをなますぎりにした勇者と、輪切ったなまこを、なまのままぱくりと食べた、食いしん坊のどちらが勇気があるか?
この戦いが行われた年から、今日はこの命題についてのディスカッションを行う日と定められているのだ。
6月13日、今日は悪の日〜。
悪はエビル。
悪なことをするのはエビります。
悪なことをしようかなあというのはエビれば。
…エビが食べたくなってきたな。
今日は6月23日、ロープの日〜。
一流の船乗りになるには、大変なことが多いらしい。
砂の流れを読んだり、ロープの結び目を覚えたり。
そういえば【荒野の災厄娘】シリーズ3巻は、船乗りにしかほどけないロープの結び目がうまく伏線に使われてたっけ…
今日は8月27日、船の日。それを記念して、豪華客船にでも乗りたいとこだが、
この村には船がない。しょうがないので、こっくりこっくり居眠りして、
船を漕ぐことに決めたのである。