身の危険は感じていた  
けれど守るべき純血があるとはおもわなかった  
おもいたくなかった  
 
その日あえて近道を選んだのは自ら危険を呼び寄せたかったからかもしれない  
どこか自分の純血を憎んでいた  
数人の男たちに囲まれ口を抑えられたまま廃屋に連れ込まれた  
猿轡をかまされ、服を剥ぎ取られ両手を縛られた  
あとはやられ放題だ  
男たちは自分が恐怖で動けなくなっていると思っていたようだった  
けれどまるで他人ごとのようだった  
処女も高貴な血筋も女を高く売るためにしか役に立たない  
男たちはそれをタダで手に入れたかっただけだろう  
両足を持ち上げられ、その間にある女の穴を男の肉棒にこじあけられる  
男たちはきそって肉棒をつっこんでいく  
商売ならここでよがり声の一つもあげるところだ  
精液が高貴な血を汚すというなら、それで生まれた万人が汚いんだ  
この男たちも そして自分も  
自分の半分は、高貴な女の血でできている  
残りの半分は、誰かの汚い精液でできている  
自分の母親の半分も、そのまた母親の半分も  
ならほとんど全部汚いんじゃないか  
ひと通りやり終わった男たちは、両足を二つ折りにして別々に縛った  
そして股を開かせると聖なる汚マンコだといって笑いあった  
高貴な血と精液でいっぱいの  
俺たちの誰かが新しい聖女の父親になるかもしれないぜと笑う  
いや、誰かの親父がこいつの父親かもしれないぞと笑う  
腹違いの妹か姉かもしれないと笑いながら、また興奮してきたのだろう  
男たちはもう一度、血と精液まみれの穴を押し広げることに熱中した  
 
気がつくと男たちの姿は消えていた  
そして夜になっているようだった  
体中が無感覚で動かなかった  
縛られたままであるらしいことだけは理解した  
 
男たちはまたやってきた  
話からすると何人か入れ替わっているようでもあった  
そして汚れたままの穴にかまわず精液をそそいでいく  
胸や腹になすりつける者もいる  
乳房はいくどもひねりあげられ乳首をかじられた  
あえがないと言って殴られた  
ずいぶん汚ないと笑われた  
男たちは帰っていき、そして戻ってくる  
 
汚い聖女だと笑っていた  
ちがう聖女なんかじゃない   
そんな血欲しがったことなんてない  
だから汚されたかった  
逃れられると思っていた  
けれど男たちに汚されるための女の体が欲しかったんじゃない  
 
縛られたまま放置され、気づいたら別の天井を見上げていた  
「気づいたかね?」  
見知らぬ男の声がした  
体は動かないが、ともかく床の上じゃなくベッドの上にいるらしい  
自分の体が欲しいのかと問えば、男は面白そうにそうだと言った  
「ただ働きはゴメンだからな。払いたくないなら元の場所に返してやろう」  
 
男は闇医者だと名乗った  
人の体を切ったりくっつけたりするのだと  
「生身を欲しがる者がいるのさ、戦いで失った部分を欲しがるものが」  
きつく縛られた躰の一部は、使い物にならなくなっていた  
闇医者はそれを切り取り、作り物に置き換えた  
使える部分は、誰かにくっつけるのだという  
女の部分も壊れたのかと聞く  
「大丈夫だ。商売もできるし子も産める」  
作り物に置き換わった体を抱きたい男がいるものか  
「ゲテモノ好きはおるよ」  
ゲテモノか  
「今後何をしたい。女を売るなら見てくれのイイヤツをつけてやろう」  
汚れを祓いたい  
自分から求めた汚れだったのに、その時そう答えていた  
 
 

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