最近、通称『荒野の災厄娘』カラミティジェーンこと、ジェーン・マクスウェルは困っている。  
困っているといっても、つい先日までの魔族との戦いに比べれば大したものではないのだが。  
もっとも世界が滅ぶか滅ばないかという危機と、あくまで個人の危機を比べるのもどうかという話では 
ある。  
ともあれ、ジェーンが困っているのは事実だ。  
 
「――火力が足りないのよね、火力が」  
 
そう。  
彼女の愛用するハンディキャノンは、扱いやすいことで定評がある。  
ただし、あくまで扱いやすいだけで、威力の面では少々頼りない。  
「これじゃ、アークティカ辺りの遺跡なんて潜れないじゃない……」  
ため息とともに嘆きを吐き出す。  
魔族の本拠地フォトスフィア。それは、今となっては廃墟と化したアークティカの近辺に存在していた。  
そのせいか、アークティカ周辺では魔族以外のモンスターも活性化し、なまじの力ではなくなっている 
のだ。  
魔族そのものはいなくなったが、残されたモンスターは健在なのである。  
「せっかくのお宝の山を目の前にして……ああ、もう、なんかムカついちゃうッ」  
「お嬢様。あまり、そのような言葉遣いはなさらない方がよろしいかと」  
「分かってるわよッ。……せめて、もっと強力なアームが使えれば……」  
かくしてジェーン、そして執事のマグダレンは頭を悩ませている。  
とはいえ、マグダレンはあくまで主人の補佐という領域に留まっているので、具体的な案を提示したり 
はしない。  
「誰かテキトーな人にでも教えてもらっちゃおうか、アームの使い方……」  
「お父君に、ですか?」  
「……パパに聞いたらこの仕事がバレちゃうわよ。だから、そう――」  
その時。  
ジェーンの顔には、かすかに照れのようなものが入っていた。  
 
「って訳だから、ロディ。教えてくれるでしょ?」  
「……ッ?」  
一旦方針が決まってしまえば、後の行動は敏速――それが、災厄娘を災厄娘たらしめた一つの要素だ。  
強力なアームを使いたい。けれど、使い方が分からない。ならば、使い方を教わればいい。  
そして、アームの扱いに長けた人物と言えば、  
「マイスターの人もいいけど、やっぱり実戦で使ってる方が確実だもんね。  
 ロディ、あたしより物凄く沢山の、おまけに凶悪なアーム使ってるじゃない?」  
「…………」  
「だ・か・ら、お願い。仲間なんだし、ね?」  
「……ッ……」  
唐突に訪れたジェーンがそう頼み込むに至り、ロディは軽く息を吐いた。  
今回ばかりでなく、彼女は時々こういう風に唐突なところがある。思えばケイジングタワーで初めて出 
会った時もそうだった。  
良くも悪くも、この行動的なところが彼女の持ち味なのだろう――ロディはそんなことを考える。  
「……ねえ、黙ってないで――って、ロディにそんなこと言っても無駄だから……いいの? 駄目なの 
?」  
「…………」  
少しだけ考え込んでしまうが、結局のところ――  
 
「……へえ、じゃあやっぱりアークスマッシャーとハンディキャノンじゃ気合の入れ方も違うんだ?」  
「……」  
こんな具合である。まあ、別に拒否する理由もないのだ。  
「で、ロディから見てどう? あたしでもそういう強力なアームって使えそう?」  
「………ッ……」  
軽く頷いてから、ロディはしばし考え込む。  
「ッ……」  
傍に並べられた、幾つかのアームとジェーンの間で視線を動かす。  
「やっぱり、無理?」  
「…………」  
彼女の率直な言葉に、少年は困ったような顔をする――が、仕方なさそうに頷いた。  
「分かってる。あたし、ロディみたいに力持ちじゃないからね……あーあ、これじゃ今後も火力不足か 
な……」  
と、これにはロディはふるふると首を振る。  
「え、腕力が足りないから扱えない……ってことじゃないの?」  
こくこくと頷く。  
 
「……シンクロ?」  
ロディの仕草から読み取った言葉に、ジェーンは目を丸くする――が、すぐにうんうんと頷いた。  
「そっか……ハンディキャノンを使う時の、アームとあたしが一つになった感じ……  
 あれが、アームを使うのに一番大事ってことね?」  
ようやく核心に触れたことで、ロディはぶんぶんと力強く首を縦に振った。  
 
アームがただの武器ではない、というのは主にそこに理由がある。  
持ち主の精神とシンクロし、一体化することで力を増すという技術。  
失われたそれを現代に伝えているのは、ごく僅かなアームマイスターのみである。  
 
「シンクロね……それが足りないから、あたしにはロディみたいなアームが使えないんだ……」  
がっくりと肩を落とし、ジェーンはうなだれてしまう。  
「ねえ、それって努力でなんとかならないかな?」  
「……ッ……」  
聞かれても、ロディには答えようがない。  
何しろ、彼はホムンクルス。アームを扱うのに最適化された人造生命なのだ。  
シンクロも何も、全て無意識で行っていること――つまり、教えられることなど何も無い。  
「ロディにも分かんないの……? じゃあ、どうしたら……」  
言葉をかけようにもかけられず、少年はただジェーンの落ち込みぶりを見つめるばかりとなってしまう 
――と。  
「シンクロ……シンクロ。同調、つまり一つになる……一つに?」  
ぶつぶつと呟いていた彼女は、その単語を口にした途端表情を変える。  
「……?」  
「一つになる……ならッ!? ねえ、ロディッ!」  
変わっていった表情は、アイディアを思いついた喜びと、そして――  
「ッ!?」  
「んッ……ぷはッ」  
ほとんど押し倒すように、ジェーンはロディに飛び掛り――その唇を重ねた。  
――彼女の表情は、喜びと。そして何かを期待する『女』のそれになっていた。  
 
「……ッ!」  
「シンクロさせる――一つになる。……ロディはアームを凄く上手に使えるのよね。  
 なら、あたしがロディと一つになったら、アームともシンクロできる――  
 これって凄い思いつきじゃないッ!?」  
唇を離したジェーンは、一気にまくしたてるとにっこりと笑った。  
「ッ……ッ」  
聞かされたロディにとっては、どう考えても無茶な理屈としか思えないのではあるが。  
彼女の方は、これが確実と思い込んでいるらしい。  
「………ッ」  
落ち着かせようと、ロディは必死の目線で訴える。  
――もっとも、こういう時にまで喋らないから問題が大きくなるのではないか、というのは彼の頭には 
ないようだ。  
「それじゃ、他の方法はあるの?」  
「…………」  
「それなら、やってみなくちゃ分かんないじゃない。  
 あ、そういえばロディと……その。しちゃってから、何だかハンディキャノンの威力が増してる気が 
するし」  
それは多分気のせいだろう、とロディは思ったが。相変わらず言わないのであまり意味がない。  
「だから、とりあえずこうやって、キスして――」  
再びジェーンは唇を重ねてきた。  
「ッ……!」  
結局、ロディは抵抗もせずに受け入れ――そのまま、そっと彼女を抱きしめる。  
「ん……ッ」  
毎回毎回乗せられてばかりのような気もして、男としてはひどく情けないものがあるにはある。  
さりとてロディにとっては誰も彼もが大切な『友人』なのだから、選んだりするのはどだい無理な話な 
のだ。  
――まず『友人』という認識からしてどうにかしなければならないのだが。  
「……ッ」  
そういった葛藤も、重ねられた唇の感触にはやがて消えて失せて。  
すぐに、口内に侵入してきた彼女の舌と自らの舌を絡めあうことに専念するようになる。  
「ふぅッ、ん、っくッ……」  
少しばかり必死な様子で、ジェーンはロディを味わうように舌を動かす。  
それに応えてこちらも彼女の舌から唾液を受け取り、丹念に舐めまわしていく――  
と、ジェーンの足が僅かに震えだした。  
 
「はぁッ……あ、んッ……」  
ちゅ……と音を立てて、二人の唇は離れる。  
それでも少しの間、お互いの舌は絡みついたままだったが、やがて間に糸を引きながらそっと離れてい 
った。  
「……やだ、なんかドキドキしちゃってキスしてられない……」  
ジェーンの頬――だけでなく、耳元に及ぶまで真っ赤に染まっている。  
「一つになるって、そればっかり考えすぎちゃったかな……ねえ、ロディはドキドキしてる?」  
「………ッ」  
こういう状況で平然としていられるほど、まだまだ彼は一人前ではない。  
言うまでもなくその鼓動は高まっているから、そっと頷く――と。  
「じゃあ、とりあえずちゃんとシンクロは出来てるってことよね――あ、でも……」  
「……?」  
「せっかくなんだし、直接聞かせてくれない?」  
つまりは、服を脱いで、その肌から直接聞き取る。  
キスだけなら――もうこの時点でロディもジェーンも気分は高まりつつあったのだが――踏みとどまる 
ことは、一応可能だ、が。  
脱いでしまえば、確実に制御は出来なくなってしまう。  
「ほら、ロディ。こういう機会ってあんまりないんだからッ」  
「…………」  
悪気のないジェーンの言葉は、いとも簡単にその躊躇いを流す。  
単にロディの押しが弱すぎるだけとも言えるが、それはこの際仕方ない。  
促されるまま、少年は上着、そして肌着を脱いでいく。  
「ん……あ、結構汗臭いわね」  
「……ッ」  
その脱いだ服を手にとって、ジェーンは匂いをかぎ始めた。される側としては、ひどく気恥ずかしいも 
のがある。  
「……ちょっとね。ロディの匂いってどんなかなって思って。あたしも汗はかくけど、結構違うみたい 
ね……」  
「ッ……」  
「……うん、もうちゃんと覚えたから。これでロディのこと、もっと詳しく分かっちゃったから……」  
にこりと微笑みながらそう言われると、ロディはますます鼓動が早まるのを感じる。  
そんな彼の胸に、先ほどの言葉通り――ジェーンはそっと耳をあてた。  
彼女の金髪と、柔らかな耳がロディの胸に触れる。  
「ッ…――!」  
 
ホムンクルスだとしても、いや――むしろ極めて高度なホムンクルスだからこそ。  
ロディの心臓は全身に血液を循環させ、確かな鼓動を刻んでいる。  
「ホントに……ロディもドキドキしてる……」  
「……ッ」  
少年の胸から、ジェーンはしっかりとしたその音を聞き取る。  
どこか陶然とした表情で、彼女はロディの見た目の華奢さとは違う身体に、そっと体重を預けていった。  
「…………」  
「……少し、収まってきたみたい……」  
慣れというのもあるのだろう、段々とくっついているジェーンにも興奮しないですむようになってくる。  
それで、少し落ち着いてロディは彼女の顔を見る――  
「なんかちょっと残念」  
こちらを見上げる潤んだ瞳と、丁度目があった。  
「ッ!」  
と、その途端にまた胸の鼓動は激しくなってしまう。  
「あれ? また……?」  
「……ッ……!」  
少しだけ不思議そうな顔をしたものの、すぐにジェーンはにんまりとした笑みを浮かべて、ロディから 
離れる。  
「ひょっとして、あたしがあんまり可愛いから……? だったら、嬉しいんだけど……」  
「………ッ」  
ロディも顔を真っ赤にしながら、小さく頷いた。  
「あは……ありがと、ロディッ。……それじゃ、お返しに……」  
言葉を弾ませてそう答えると、ジェーンは自らのドレスに手をかけた。  
「あたしも、ロディに直接ドキドキを確かめさせてあげる……」  
「ッ……!」  
言いながら、彼女はするすると脱いでいく。  
彼女の裸身を見るのも、これで結構な数になっている――が、やはりロディにとって慣れるものではな 
いらしい。  
他にも綺麗な女性の身体を見ているが、しなやかさではジェーンが一番になるだろう。  
まだまだ発展途上の部分も多いとはいえ、生命力に溢れた体はロディの昂奮を煽る。  
 
「はい、脱いだからッ……ん、やっぱりまだちょっと恥ずかしいけど……」  
微妙に身体の肝心な部分、乳房や股間の辺りを隠しながら、ジェーンはロディの方へと向き直る。  
――と、そのまま一つ大きく息を吐くと、少女は思いきった様子でその手を外した。  
「そ、それじゃあ……ロディも、あたしのドキドキを確かめて……」  
「……ッ」  
開き直ったように彼女はロディに近づいて、彼の手を取る。  
その手を、そっと自分の身体に持っていくと――自らの胸に押し付けた。  
「ッ!」  
「……聞こえる?」  
それほど豊かではない膨らみの狭間に手のひらが置かれ、ジェーンの肌を感じられる。  
ぬくもりに気を取られて、鼓動まで感じるほどには繊細でいられないロディだったが――  
「ちゃんとシンクロできないと……これはあくまで、あたしの渡り鳥人生のためなんだから……」  
ジェーン本人にしても、本気で言っているようには見えない。  
けれど、その言葉でロディもどうにか目的を果たそうと、触れている肌の奥を感じ取ろうと気分を切り 
替えることが出来た。  
「…………ッ」  
雑念を排除できれば、なんとか少女の鼓動を感じることも出来る。  
とく、とく、と。自分自身の胸も高鳴っているだろうが、確かにジェーンのそれも激しく聞こえてきた。  
「ね、ロディと一緒……?」  
「…………」  
完全に同じとは言えないけれど、これだけ昂ぶっているのなら一緒と言っても問題ない。  
だから、ロディもこくんと頷く――が。  
「そう? あたしはちょっと……うんッ、あたしの方がまだ弱いと思うんだけど」  
「……?」  
「ロディとシンクロ……きっちり一緒にしないと駄目だから。もっとドキドキしないといけないわよね。  
 だから――ね、ここ……」  
まだ掴んだままのロディの手を、ジェーンはゆっくりと動かして――自らの乳房に置いた。  
「ッ……!」  
「少しでいいから、触って……それで……」  
「………」  
最後まで言わせずに、ロディは優しくその膨らみをもみ始める。  
 
まだまだ若く、未熟さの残るジェーンの乳房は、揉むとその弾力で応えてくれる。  
「あ……うん、そうッ……もっと、ドキドキさせて、ロディッ」  
「…………ッ」  
はっきりと頷いてみせてから、ロディはもう片方の手も伸ばし、ジェーンの両方の膨らみを揉みしだく。  
「んッ、はぁッ……!」  
熱の篭った吐息を漏らして、彼女はその愛撫を受け入れる。  
「ッ………」  
弾む彼女の膨らみは、少し強く揉んでみてもすぐに元に戻って目を楽しませてくれる。  
「そう、いえば……あぅッ……ん、揉むと、おっぱいって大きくなるって言うわよ、ね……んッ」  
「……ッ?」  
「だから、もっともっと、ロディッ……強くしても、いいからッ……」  
こうなるとシンクロも何もないが、ロディは素直にジェーンに応える。  
もっと強く、激しく――少女の胸を、少年は好きなようにこねる。  
はっきりとした抵抗を感じながらも、ジェーンの身体を弄ぶようで、ロディも夢中になっていく。  
「んッ……あ、痛ッ」  
が、少し力が入りすぎてしまったのか、小さな悲鳴が零れた。  
「ッ!」  
慌てて、その手を止める。  
何しろロディは怪力である。加減を誤ると、それこそ大惨事になりかねないのだ。  
「あ……大丈夫。ホント、ちょっと痛かっただけだから……」  
「…………」  
ひとまずはほっとする。  
「でも、こうやって揉んでもらえば、もっと大きくなるわよね。  
 そしたら、セシリアにも負けないようになるんだから……これからも頼むわよ、ロディ?」  
「………ッ」  
ジェーンはジェーンで、なにやら含むところもあったらしい。  
「で、それはそれとして……これで、ロディとあたしのドキドキ、シンクロできたわよね?」  
また、手のひらを彼女の胸にあてる。  
とくとくとく、と、先ほどよりも早くなっているのが分かる。  
 
これで最初の段階は超えた、と。ジェーンはそう言う。  
「次は……そうね。ロディ、横になってくれる?」  
「……?」  
ベッドの上に寝かされると、ジェーンはその下半身に近づいていく。  
「……ちゃんと大きくなってるね、ここ……」  
そうして、彼女の胸を揉んでいる間に、すっかり滾らせたペニスに指を絡めてきた。  
「ッ!」  
「じゃあ、これを気持ちよくして……それで、ね、ロディ……」  
――と、ジェーンはロディの上に重なるように身体を横たえる。  
彼女の秘所がロディの顔の前に来て、そしてジェーンは彼のペニスに顔と手を寄せている――  
「……わ、分かるでしょ?」  
「……ッ…?」  
照れながら彼女はそう言うが、ロディにはどうもぴんと来ない。  
というより、目の前のジェーンの秘所――赤くぱっくりと開いて、とろとろと愛液を流すそこから目が 
離せないのだ。  
「だ、だからッ!」  
また気を逸らしてしまったロディに、ジェーンは軽く怒鳴りつける。  
「あたしがロディのこれを……その、き、気持ちよくするからッ!  
 ロディはあたしのを……して、それで、二人とも一緒に気持ちよくなるってことッ!」  
「………ッ……!」  
これには流石にロディも理解できたが、気恥ずかしさは尋常ではない。  
ジェーンからして、叫んだ直後に顔を真っ赤にしてしまっているのだから。  
「…ッ……」  
こうなるともう、余計なことに気を回している余裕など吹き飛んでしまう。  
慌てて、ロディは目の前の潤った秘肉を指で広げると、零れてくる液を舌で啜る。  
「ひぅッ! ……ん、そ、そうよね。じゃ、じゃあ、あたしも……」  
それを受けて、ジェーンも指を絡めているペニスに口付けた。  
ロディの肉の剣は、ひどく滾っていて――そんな軽い仕草でも、ぴくぴくと震えてしまう。  
 
負けじとばかりにジェーンのヴァギナに舌を伸ばし、入り口の周りをロディは舐める。  
「んんッ……!」  
零れてくる愛液を舐めとりながら、少年は必死で少女の初々しい肉を啜っていく。  
とろとろに濡れたそこは、ひくひくと震えながら舌の感触を愉しんでいるように見える。  
――そうしているうちに。  
「ん、はッ……あ、あたしも……ま、負けないからッ……」  
ジェーンが、ペニスに舌を這わせてきた。  
ねっとりとした感触が敏感なものを包み、また細い指が周囲をしごいて刺激する。  
「ッ……!?」  
ますます巧みになってきている――そんな感慨を覚えて、ロディは声にならないあえぎを出した。  
「ふふ……いつも練習してるんだからッ……あ、ロディ、そこッ」  
こちらもお返しに、秘肉の奥に舌を突き刺し、大仰に動かす。  
直接舌を伝わって愛液が口の中に流れ込み、熱いジェーンの膣肉の味が口いっぱいに広がっていく。  
それによってロディ自身も昂奮しながら、自分に出来ることでジェーンにお返しをするのだ。  
「あ、ひぁ、あッ……ん、ロディも上手になってるわよね……ん、あたしだってッ……!」  
愛しい人の舌先に悶えながらも、ジェーンはペニスへの責めを続けようとする。  
舌だけでなく、口全体で包み込み――全体を口の圧力で締めて、快感を呼び覚ます。  
「ッ、ッ!」  
そうしてロディも悶えて――二人は、お互いを高めながら相手に尽くして。  
夢中になってお互いの性器を愛するうちに――  
「あ、あ、ッ……ん、むぅッ……!」  
「ッ……ッ」  
いっそうジェーンの膣口からは愛液が零れ落ち――  
ロディのペニスは、ぴくぴくと震えて――  
「あ……ふ、あッ!」  
ぴゅ、ぴゅッ……秘所から吹き出た愛液が、ロディの顔を濡らすと同時に。  
「ッ……!!」  
びゅる、びゅるるるッ!  
膨れ上がったペニスの先から、ジェーンの喉奥めがけて精液が飛び出していった。  
 
「はぁ、はぁ、はぁッ……あ、んッ……」  
喉にからみつく苦くて青臭い液体を、ジェーンはゆっくりと飲み干す。  
ロディの方は、まだ零れ続けている愛液を軽く舐め取りながら余韻にひたっていた。  
「んッ……あ……ど、同時に……一緒にイケた……わよね、ロディ……?」  
「…………」  
何しろ頭が真っ白になるほどのものだったから、それは確かかどうかは分からない。  
少なくとも、二人ともが達したのは事実だが。  
「とにかく……ん、うッ……」  
まだ身体が痺れているのか、ジェーンの動きはぎこちない。  
それでも身体を起こすと、射精したにも関わらずまるで力を失っていないペニスを掴みながら、ロディ 
をまたぐようにした。  
「ロディと一つになって、シンクロするんだから……ちゃんと、貰わなきゃ……」  
「………ッ」  
ロディはこくんと頷く。それは、彼もまた望んでいることだから。  
「……上になるのって初めてだったっけ。結構新鮮ね」  
軽口をたたきながら、ジェーンはそっとペニスの位置に自らの秘所をあわせていく。  
精液のからみついたペニスは、まだ硬く滾っていて――その肉を、思う様貫きたいと震えているようだ。  
「よし……こ、これでオッケーねッ……」  
ちゅぷ……と小さく水の触れ合う音がする。  
ロディのペニスは、確かにジェーンのそこに合わさって、準備を整えていた。  
「ッ……!」  
「うん……行くわよ、ロディッ……!」  
ごく、とジェーンも息を呑む。  
実のところ、今までの交わりではジェーンからしたことは無かった。  
いつもロディの方から挿れられていたのだが、今回は違う。  
「……んッ!」  
敏感になっている入り口に軽く触れたペニスに、一気に体重がかかり――  
ぐちゅッ……と鈍い音を立てながら、それは。  
「あ、ひぁぁッ!?」  
少女の狭い肉の中へと突入していった。  
 
「あ……あ、ぁうッ!」  
その瞬間、ジェーンは小さく全身を痙攣させ、ロディの胸板に手をついた。  
「……ッ?」  
「や、やぁ……」  
荒くなった呼吸を、ロディの顔を見ながらおさめていく。  
「い、入れただけで……ちょっと、イッちゃったみたいッ……」  
「ッ……!」  
敏感になりすぎているのか、あるいは気持ちが先行していたのか。  
「こ、これじゃ駄目ね……い、一緒じゃなきゃッ……一つに、ならなきゃッ……」  
「…………」  
一応、ジェーンは名目を忘れてはいないようだ。効果があるのかどうかはまったく疑問なのに。  
「と、とにかく、仕切りなおしよッ。う、動くから、ね、ロディッ」  
それでも声を張り上げると、彼女はロディの胸板に置いた手を支点にしながら、腰を動かし始める。  
あまり急な動きは出来ないのか、ゆっくりと円を描くような動き方だ。  
「ん、はぁッ……あ、大きッ……んくッ……」  
ただ、それだけでもまだ未熟なジェーンの肉壁は中のペニスをきつく締め付け、彼女自身も高めている。  
何か堪えるような顔で動く彼女を、ロディはなんとも可愛く思った。  
「あ……ん、ロディ……?」  
「……ッ……」  
こちらもゆっくりと、ジェーンの動きにあわせて腰を動かす。  
「あ、一緒ッ……ん、うれしッ……ロディ、あ、ひぁッ……」  
かすかに微笑んで、少女はまた胎内のペニスを締め付ける。  
くちゅ……くちゅ……と、響く音もゆっくりで、二人を柔らかに包み込むようだ。  
「あう、あッ……ん、やだ、硬いッ……ひ、んッ」  
「……?」  
「ロディの、硬くて、大きくてッ……こ、擦れちゃうッ……ん、駄目、あたしッ……」  
ジェーンの動きが、僅かに早くなる。  
「や、だッ……あ、と、止まらなくなっちゃうッ……!」  
更に腰は早くなり――ジェーンは、ぐちゅぐちゅと音を大きくしてロディをくわえ込む。  
 
「ああ、やッ、ひあ……ん、すごッ……ロディのが、あぅッ……!」  
「……ッ」  
彼女はどんどん昂ぶっているようで、円運動が上下動に変わり、激しく自らの奥を突かせ始めた。  
「ッ……!」  
こうなると、ロディもたまらなくなってくる。  
膣内では溢れるような愛液に包まれながら、熱いジェーンの肉に締め付けられ――  
更に、しなやかな彼女の腰が、激しく動いて奥の子宮口を突かせるのだ。  
「ッ……ッ!!」  
「あ、ロディッ!?」  
そして、ある一点を超えた瞬間――  
ロディは、自らも腰を突き上げて、彼女に応え始める。  
「うあッ! あ、強いッ……ん、ロディ、それッ……あ、ひぁぁッ!?」  
ぐっちゅ、ぐっちゅッ、と――肉と肉は激しく擦れあって、相手の快楽中枢を直撃する。  
膣内では熱く、硬く、滾ったペニスが膣肉を擦り、摩擦して引きずりジェーンの脳髄を灼く。  
「やああッ! あぅ、ロディ強すぎるッ……ん、くぁッ、あッ!」  
ジェーンのブロンドが激しく揺れて、その肉体の熱を表している。  
災厄娘は、災厄のような激しさで腰を動かし――  
「ん、ん、んぁッ……あッ!」  
胎内のペニスを、奥に誘うために膣肉を収縮させる。  
「ッ――……!」  
そして、ペニスが子宮を持ち上げて、身体の奥底まで貫いた瞬間――  
「やぁ、あああッ!」  
頭の中が真っ白になって、秘肉はぎゅうっとペニスを締め付ける。  
「ッ、ッッ!」  
それとともに、ロディもまた――  
びゅッ、びゅるッ、びゅるるッ!  
白い粘液を、彼女の子宮へと注ぎ込む。  
「あー、あッ……あ……」  
その感触が身体中を駆け回り、ジェーンは身動きも出来ずに荒く呼吸を繰り返していた。  
 
「あ……は、あ……」  
力尽きたのか、ジェーンはロディの身体に崩れ落ちていく。  
丁度顔が重なる位置に来て、ロディはそんな彼女にそっと口付けた。  
「……あ、ん……」  
しどけない表情で、ジェーンは小さく微笑んで。  
しばらくは、そのまま身体をロディに預けて、心地のよい虚脱感に身を任せる。  
 
「……はぁ……あ……んッ。凄い……なんか、凄かったわよね、今の……」  
「…………」  
妙な目的意識があったのが功を奏したのか。確かにそういう面はあり、ロディはこくんと頷く。  
「……だけど――」  
「?」  
「ちょっとロディ、イくのがあたしより遅かったんじゃない……?」  
「ッ……!?」  
じと、とした目でジェーンはロディを見た。  
「完全に一つにならなきゃ、シンクロできないと思うのよね。時間がずれたなら、これは問題よ……」  
「…………ッ」  
彼女の目は、一つの決意を映し出している。  
「だから……ね?」  
「…………」  
仕方なさそうに、ロディは小さく頷く――と。  
「……なんだ、そんな態度してるくせに……んッ」  
ジェーンの胎内で、今放ったばかりのペニスが――  
「ッ……」  
「ロディも……はぁッ。したいんじゃないッ」  
むくむくと硬くなり。弁解は、完全に封じられた。  
 
身体を起こしたロディとジェーンは、座り込んだロディにジェーンが抱きつく体勢で繋がっている。  
これだと激しい上下動はできなくなるが、相手が目の前にいるので繋がりは大きく感じられる。  
「じゃあ……再開ね、ロディッ」  
「……ッ」  
今度は、ロディの方から動き始める。  
ぐちゅ……ぐちゅ……ッ。  
完全にとろけきった接合部から、湿った音がして行為の証拠を聞かせてくれる。  
「ん……んッ……」  
ジェーンの顔も、たちまちうっとりとしてくる。  
少女の膣肉は、ますます強くペニスを食い締めて彼女の心を何よりも雄弁に語って。  
そのまま、ジェーンも腰を動かし、二人で合わせていく。  
「はぁ、あッ……ロディ、あたし、エッチな顔してるでしょ……?」  
「………ッ」  
「ん、自分でもね、分かるのッ……あ、ひッ……うッ」  
こつん、と子宮口を突いたのだろう。ジェーンが一瞬身体を竦ませた。  
「はぁ、あッ……ホント、ロディの、おっきくてッ……や、んッ……!」  
事実、ジェーンの膣内はいっぱいになっている。  
まだ彼女は完全に大人になりきっていないのに、ロディのペニスは大きく張り出しているからだ。  
けれど、それが二人の繋がりを阻害することはなく、むしろ快感を煽って繋がりを強くしてくれている。  
「あ、はッ……ね、ロディ、キスしてッ……」  
「……」  
二人の唇が触れ合い、そしてすぐに舌が絡めあう。  
腰の動きもぴったりと重なり、ロディとジェーンは息の合った動きで互いを愛する。  
「ん、むぅ、んッ……んッ」  
「……ッ」  
お互いの唾液が交換されて、舌はますます激しく絡み合う。  
ペニスとヴァギナの繋がりが、ややゆっくりとしている分、上の方が激しくなっているかのようだ。  
 
それでも限界へ向かうのが人の習性である。これはホムンクルスも変わりが無い。  
艶かしく相手の舌を味わううちに、ぐちゅぐちゅとペニスの動きも強くなり、ジェーンの膣内は激しく 
擦れていた。  
「ん、ん、んぅッ……!」  
キスしたままで、少女はくぐもった声を漏らす。  
胎内で硬く自分を貫くペニスの感触が、どんどん熱くなっているのだ。  
「ん、んーッ! ん、んッ!」  
「……ッ……!」  
じんじんと、身体の奥深くがあぶられているように熱い。  
それは不快ではなく、むしろ――弾けそうなくらい、気持ちいい。  
「んんッ……んッ!」  
ずんッ……と、また強くペニスが奥を貫く。  
「んッ……はぁッ、や、ロディ、強いッ……うぁあッ!」  
咄嗟に口を離して、ジェーンは叫んだ。  
そうでもしないと、どこかへ飛ばされてしまいそうだったから――  
「………ッ…」  
そんな彼女に、ロディはにっこりと微笑んで見せて。  
そのまま、ゆっくりと――しかし力強く、彼女の子宮口目掛けてペニスを突き刺す。  
「うあ、あああッ!?」  
その衝撃が強すぎて、ジェーンはたまらず叫ぶ。  
「ッ……!」  
ずんッ……ずんッ。  
ぐちゅ、ぐちゅッ……と、一突きごとに激しく擦れて、愛液がびちゃびちゃと音を立てる。  
「あう、ロディッ、いッ……な、これッ……すごッ、あぅッ!」  
ロディも夢中になって、とにかく彼女の中を貫き、蹂躙し――  
自らを刻み込むために、愛液と肉壁の中を暴れさせる。  
「う、あッ……や、も、もう、もうッ……ん、くぁぁッ!」  
ジェーンは、ロディに抱きつく手に力を込めた。  
飛ばされそうな快感に、そうしているしかやりようが残っていない。  
 
「くぁッ……も、もうすぐでッ……ね、ロディ、今度こそ、一緒に、一緒にッ……!」  
「………ッ!!」  
ぐっちゅ、ぐっちゅッ……昂ぶりは抑え切れないところまでたどり着いて、ジェーンは夢中で叫ぶ。  
「あたし、ロディと一つにッ……なる、からッ……あ、うぁ、あッ……!」  
「ッ……」  
それとともに締め付ける肉も必死になったらしく、ペニスがねっとりとした肉に責めたてられる。  
「……ッ!」  
少女の肉に包まれながら、精を絞ろうとする強さに侵されて――ロディも、昂ぶりを迎える。  
「ん、ん、あッ……ね、お願い、お願いッ……い、あッ……や、あああッ!」  
「……ッ……ッ!」  
ずちゅ、ずちゅッ……と音は響き、二人はただ一つの高みに目掛けて動きをシンクロさせる。  
互いの腰の動きは完全に一致して、ひたすらにその場所を目指し――そして。  
「あ、あ、あ、ッ……あーッ、あ、ロディッ……あたし、あたし、い、ん、ふぁぁぁあああッ!」  
「ッ――!」  
瞬間――  
激しく膣肉は収縮し、奥深くを貫いたペニスを締め付け――  
ロディのペニスからは、子宮口を通して彼女の中に精液が――  
びゅるるるるるるッ! びゅるッ!  
同時に――完全に同時に。  
「あ、あ……あ……」  
「……ッ……」  
熱い液体が、ジェーンの胎内に溢れかえり、そして搾り取るために絶頂を迎えた膣肉も締め付け。  
「出てる……あ、あたしも……あ、う……ッ」  
「……ッ」  
ただ、お互いを抱きしめる。  
求めていた快感を、同時に得られたから――  
それは満足感となって、ただ二人を安らげていた。  
 
息を整えながらも、ロディはほう、と安心した息を吐く。  
これで彼女の要求は叶えられたのだから、もう――  
「……ん、ん……今のは、ちゃんと一緒だったわよね、ねッ?」  
「……」  
自信をもって頷くことが出来るものだ。  
「よし……ならッ!」  
彼女の自慢のブロンドも、すっかり濡れてしまっているが。  
「……もう一回くらい、テストしないとねッ!」  
「ッ!?」  
――なんとも元気なことに、ジェーンはそう言ってのけて――  
そっと、下腹部の二度精を注ぎ込まれた部分に手をあてて微笑んだ。  
 
――そして、結局のところ。  
 
「あ……あ、う……も、もう……な、何にも……う、動けない……わ……」  
「……ッ。……………」  
二人とも、完全にぐったりとしてベッドに横たわっている。  
もう日は高く昇っている――はずだが、あまりに時間感覚がおかしくなって、なんとも分からない。  
「な、何回したっけ、ロディ……?」  
「…………?」  
お互いに覚えていない。とにかく、数え切れないほどというのは確かだ。  
「平均して、三回に二回くらいは一緒にイけた……と思うんだけど……」  
「……」  
そう言われても覚えが無い。  
「と、とにかく……これで、あたしも、強力なアームが使える……わよね……  
 ロディ……あ、ありが……と……」  
言いながらも、ジェーンの秘所からはどろどろと精液と愛液の混ざったものが零れ出している。  
最初の数回はそんな光景を見ただけでも復活していたが、これだけやるともうロディも何も出せない。  
 
「…………」  
何にしても、礼を言われたのならばよかったのだろう。  
ロディはそう思うことにすると、ベッドから立ち上がった。  
「え? ……ロ、ロディ?」  
「……?」  
ペニスの持続はともかく――案外、彼はもう動けるようである。  
「た、タフね……ホント」  
「…………」  
それも誉め言葉なのだろう。  
身動きのとれなくなったジェーンに、ロディは布を持ってくると――そっと、秘所にあてた。  
「あ……」  
そのまま後始末をしてやる。  
「ん……ありがと……」  
この行為に、率直に感謝を表して。  
――ジェーンは、その疲労から、深い眠りについていった。  
 
 
その翌日である。  
なんとか動けるようになって、ロディとまた別れたジェーンは――大きなアームを手にしていた。  
「……さて。これで、あたしもロディとシンクロしたから、アームともできるはずよね」  
「は。推論が正しければ、ですが」  
横で見守るマグダレンにそう言われると、ジェーンはニヤリと笑う。  
「だ〜いじょうぶッ。間違ってるはずないわ、あたしがそう思ったんだからッ。  
 よし、早速試し撃ち……いッ!?」  
構えようと、そのアームを持ち上げた瞬間――  
ぐぎッ。  
鈍い、実に鈍い音が響いた。  
「あ……あ、あ……」  
「……まあ、いくら若いとは言え丸一日も続けたとなりますと、仕方ないことでしょう」  
「あ……あ、あう……」  
あうあう言いながら、ジェーンは涙目になっていく。  
「で、ででもッ! ロディは、今日も遺跡に行くってッ――アーム使うってッ!」  
「あの方はタフですから」  
「……じゃ、じゃあ、ちょっと待ってよ……シンクロ以前に……」  
「……やはり、基礎体力も重要、といったところなのでしょうな」  
がっくりとジェーンの肩が落ちる。  
「そんなの……ないわよッッッ!」  
 
――ちなみに、その後腰の回復したジェーンがアームを扱えたかどうかについては。  
彼女にとって、ご愁傷様――という結果だったらしい、ということを付記しておく。  
 

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