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ティティーツイスターの一角にある井戸。  
ただならぬ気配をその中より感じたヴァージニアたちは、  
その前でギャロウズのクレイマードールズを使ってみたのだが――……。  
 
「キャーーッ!! 触手プレイはイヤーーッ!!」  
井戸から勢い良く伸び出してきた触手に銃を構える暇もなく  
ウエストを絡め取られ、ヴァージニアは悲鳴を上げた。  
うごめく触手に腕も脚も動きを封じられ、なすすべも無い状態だ。  
しかし、それはヴァージニアだけでなく。  
「オイ、俺たちもかよ……うんざりだぜ」  
「うんざりしている場合でも無いと思うんですけどねぇ。もっと驚くとか。  
あと、ヴァージニアがそういうプレイを知っているのも驚きですね。  
新しい発見です」  
「俺たちが呼び出したんだから当たり前っちゃあ当たり前なんだけどよ……  
見んのはいいけど、ヤられるのは勘弁だな」  
ヴァージニアの背後、同じく触手に絡め取られた三人が、  
それぞれの感想を淡々と述べている。……他人事のように。  
「三人ともなんでそんなに落ち着いてるの――――ッッ!!」  
ヴァージニアの絶叫は、体ごと井戸の中に消えていったのだった。  
 
一時間後。  
ぜいぜいと肩で息をしつつ井戸から這い上がってきた渡り鳥一行の、  
紅一点の服装に乱れが無いのを見て、見物に集まっていた街の人々は  
安堵したような、残念なような……複雑な表情を浮かべたのだった。  
 

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