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「うぐぅ…」  
 
アームの直撃を受けた胸元を摩りながら壁にもたれかかる。  
ゼットにとって今回の戦いは、長い眠りから覚めた直後のデビュー戦とも言える大事な戦いだった、  
だが予想外の実力を持つニンゲンを相手にし不覚にも敗北、  
おまけに自分でも自覚するほど情けない捨て台詞を吐いてまでの必死の逃走。  
ぽろりと頬を伝う涙が虚しかった。  
 
「…今日は散々だったな、道化」  
「……ッ!?」  
 
突然音も無くその場に現れたのはナイトクォーターズは赤の騎士レディハーケン、  
今回結果的に自分の尻拭いをした上司の突然の参上に動揺し  
なさけなく、ひぃッと声を上げるとその場で手をつきしゃがみ込んだ。  
 
「だ、だってよ、あん中に一人だけ強烈なのが…」  
「…言い訳は聞きたくないんだよ道化」  
 
カチャッ  
甲冑の擦れる音が聞こえ彼女はゼットと視線の高さを合わせるべく膝をつくと  
彼の胸の上に自分の手のひらを強く押し付けゼットを地に伏した。  
足を大きく開き彼の身体を跨ぐ。そのまま腰から体重を乗せると  
 
「少しお仕置きとやらをしてやろうじゃないか…アタシが直々にね」  
 
彼の耳元で焦らすように呟いた。  
女性と接したことがほとんどないゼットはすでに興奮状態で  
彼に馬乗りになるハーケンは、自分の真下の異様な膨らみに気が付いた。  
 
「…!!…ふふ、なんだい。こうされただけでもう興奮してるのか?」  
「だ、だってよ、俺様まだデビュー前の4Rボ…」  
 
バシッ!!  
ハーケンの振り下ろしたビンタがゼットの頬にクリティカルヒットし  
心地よい音がフォトスフィアに響き渡った。  
 
「い、いっでぇッ!!」  
「言い訳は聞きたくないんだよ、この童貞野郎。  
 アタシに尻拭いさせた罰だ…少し根性見せてみるんだな」  
 
そう言いながらゼットのズボンを半ば強引に脱がしにかかる。  
途中、小さく破ける音が聞こえたがお構いなしにハーケンは続けると  
ズボンの中でテントを張っていた彼の張り詰めた肉棒が現れた。  
 
馬乗りになっているハーケンは、スカートを捲りタイツをはだけると  
自分のパンティ越しにその肉棒を、腰を前後に動かし擦りだした。  
 
「う…っひゃぁぁぁぁぁッッ!!!」  
「…ッッ!!」  
 
ゼットはフォトスフィア内に響くほどのなさけない奇声を上げた。  
バシィッ!!  
 
「うげッ!」  
 
ハーケンの振り下ろしたビンタが再びゼットを襲った。  
 
「ッ!!!…ば、馬鹿ッ!!うるさいんだよ!!  
 アルハザードにでも聞かれたらどうするんだ…ッ!」  
「は、はひぃぃ…」  
 
逆らう気力が出ないにもかかわらず自分の息子だけ張り切っており  
ゼットは少しの痛みと大きな快楽を味わいながら  
上に乗る魔性の美女に従うしかなかった。  
ハーケンはそのまま腰を使い、先ほどの行為を続けながら  
そのまま自分の胴を被う装甲に手をかけると、それは音を立てて外れ  
足元に落ちた。  
 
「(…着痩せするタイプか…!)」  
装甲の下から露になった絹越しの彼女の身体は  
男を燃え上がらせる素材として十分の色気を放っており  
腰を前後させるたびに密かに揺れる彼女の胸に興奮を覚えたゼットの息子は  
更に大きさを増しハーケンの秘所を押し上げた。  
 
「…ふ、ふふ、随分…気持ちよさそうじゃないか…ッ  
 ここだけは…立派なもんだ…な…ッ…ぁ」  
 
熱を帯び始めたハーケンの顔にいやらしい笑みが浮かぶ。  
ゼットは下から、彼女の揺れている乳房に手を伸ばすと  
こねるように両手で揉みだした。  
その瞬間、はぁん、とハーケンの口から喘ぎ声が漏れ  
ゼットの手の中で形を変える乳房の先端はやがて自己主張するかのように硬みを増した。  
 
「…ぁ…なんだ…初めてにしては、上出来じゃないか…  
 有害図書でも読んで、勉強でもしていたのか…?」  
 
迫り来る快感を次第に隠しきれなくなってきた彼女は  
更なる快楽を求め動かす腰の早さを増す。  
パンティ越しに性器を擦る音は、やがてほんの小さな水音を立てるほどにまでなり  
互いの性器から蜜が溢れていることに二人は気付いていた。  
 
手をぶらんと垂らしていたハーケンは、やがて支えが必要になったのか  
ゼットの胸に両手を置くとそのまま行為に没頭した。  
快楽からか、目は虚ろで口はぽかんと開き小さな喘ぎ声を吐き  
その顔は紅潮し更なる行為を求めるかのように汗を浮かべていた。  
 
「…いいなッ、そろそろ、挿れるぞ」  
「えッ!ちょ、ハーケ…」  
 
ハーケンはスカートを大きく捲り、それが落ちてこないように口で挟む。  
そのまま自分のパンティを横にずらすと、躊躇うことなく  
秘所を露にしゼットの肉棒を掴み上へ向けるとその膣内へ招きいれた。  
 
「んッ…!ん…ッッ!!」  
 
ズプズプ…  
愛液の水音をたてながら腰をゆっくりと落とす。  
抵抗無くゼットの肉棒は奥へと突き刺さっていき、  
絡みつくような刺激が全体を包むように撫でた。  
 
「んッ!!んんんんッ!!」  
 
声を出さぬためにも、ハーケンは口で挟んだスカートを放さなかった。  
 
肉壁をじゅぷじゅぷ、と音を立てて挿入された肉棒は  
やがてその最深部まで到達した。  
その快楽に一瞬動きが止まり彼女の表情に恥じらいの色が浮かんだが  
止めることなくハーケンは上から、腰をゆっくりと動かしたり  
急に早くしたりと強弱をつけてゼットのモノを自分の膣内へ出し入れされる。  
 
「うぐッ…あぁ…ッ!!なんだ、この…こみ上げてくるものは…ッ!!」  
 
その刺激に耐え切れずゼットは上で夢中に踊るハーケンの腰を強く掴み  
自らも下から強く、彼女のリズムに合わせ突き上げた。  
 
「…!!んッ!…ぁぁあああああッッ!!」  
 
子宮を突き上げられたその刺激でハーケンはスカートを口から放してしまい  
ぱさり、と音を立てて繋がった二人の性器が隠される。  
だがハーケンはすでに、アルハザード達にこの行為がバレてしまうのでは、  
という緊張感よりもこの性行為の快感のほうが完全に勝り  
すでに声を抑えることもせずに髪を振り喘ぎ乱れた。  
ハーケンの汗が垂れ、ゼットの胸の上で跳ねる。  
 
「あッ、あふッ…んんッ!あんッッ!!ふ…ふふ…ッいい、ぞッ…!」  
「くッ!!まずい、そろそろ…出ちまうよ…!!」  
「ぁッ…ぅ…。ならば…」  
 
ちゅぽっ、と音と共に彼女の口から可愛い喘ぎ声が漏れると  
繋がっていた性器が腰を浮かし離れる。  
そのままハーケンは立ち上がるとゼットに背を向け壁に手をつき  
彼のほうへ尻を突き出し、先ほどまで彼を咥え込んでいたその秘所を  
そのまま彼に晒した。  
 
「ぶはぁッ…!!!!お、奥まで見える…」  
「…何いまさら鼻血出してるんだい…早く、後ろから来な」  
「あ…ああ」  
 
ゼットは鼻血を拭い立ち上がると、そのまま突き出されたハーケンの腰を掴み  
後ろから彼女の中へと入れていった。  
ずぷずぴゅ、といやらしい音がして、その肉棒は再び根元までしっかりと納まった。  
 
「あぅ…あ…あぁ…」  
 
ハーケンは普段の彼女からは想像もつかぬほど高く、子猫のような吐息を漏らすと  
口をパクパクとさせながら背中を大きくそらした。  
ゼットは深く、奥まで自分を貫く。  
その度に目の前の上司は痙攣するように身体を揺らしていた。  
 
「はぁッはぁ、…気持ち、いいぞ…ッ…やるじゃ、ないかッ…!」  
「姐御、俺…もうイキそう…」  
「ぅ…あんッ…!…ああ、イッてもいいぞ…ッ  
 アタシの中で、出しても…ッ…構わん」  
 
その答えがスイッチとなりゼットの腰の動きは徐々に激しさを増す。  
それに会わせてハーケンの口から短く喘ぎ声が漏れた。  
ゼットはそのまま身体を前に倒して彼女の胸を後ろから  
鷲掴みにし強く揉みだした。  
手のひらに余る大きさのその乳房が形を変え、腰の動きはさらに早まり  
性器の擦れる音と肉がぶつかり合う音が大きく響く。  
 
「もう、ダメッ…!!もう…ッ!!あぁッ!!」  
「あッ!!ぐ…で、出るぜッ…!!」  
「んッ…!!あぁ…全部、中に…出すんだ…!!こぼすんじゃ、ないよッッ…!!」  
 
最後に一際強くゼットが腰を突くと  
そのまま一番奥まで突き刺さった状態で彼女の中にありったけの精をぶちまけた。  
それと一緒にハーケンの身体も大きく反れ、身体を小刻みに痙攣させ  
二人は同時に膝をつきそのままずるずると倒れた。  
 
「はぁ…はぁ…あ、熱い…」  
「は…はひぃ…」  
 
*********  
 
ずれた下着とタイツを整え、脱ぎ捨てた装甲を胸に装着させた。  
既に行為を終え、その場から立ち去ろうとする彼女を  
ゼットは未だ座り込み、下から彼女を見上げている。  
ふう…と息を漏らし乱れた髪を整えるとハーケンはゼットの視線に気付き  
彼を睨みつけるように見下ろした。  
 
「…なんだ?」  
「いや…なんというか、可愛かったなぁ、なんてな」  
 
…バキッ!!  
 
「痛ったぁぁぁッ!!??」  
 
ハーケンの放った蹴りが顔を直撃した。  
 
「生言ってるんじゃないよ道化、アタシを満足させたとでも思ってるのか?  
 …まあいい、この間の失敗はチャラにしておいてやる。  
 次があるとするならば…それまでに腕を磨いておくんだな」  
 
そう吐き捨てて彼に背を向け立ち去ったハーケンだったが  
どうやら彼女もまんざらではなかったご様子。  
 

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