「変態……っ」  
部屋の一番奥にある生徒会長の机の上に座らされ、身体中を弄られて、カノンはアシュレーを罵倒する。  
だが、二つ隣の生徒会室には何人もの人間がいるはずなのだ。大きな声は出せない。  
潜められたその声に、アシュレーはほくそ笑んだ。  
「だって、キミが悪いんだろう?カノン?」  
「違…っ、お前のせいだ……っ」  
今日が風紀検査の日だと教えてくれなかったのも。  
全部アシュレーが悪いのだ。  
アシュレーの手がセーラー服の裾から中に入り込み、下着のホックを外す。  
「……!」  
アシュレーの大きな手に直接包み込まれて、カノンの胸が早鐘を打つ。  
「カノン、また少し胸が大きくなった…?」  
言いながら、先端の尖りをきゅっと抓られて、声が洩れる。  
「…あ…っ、…知、るか…っ」  
押し潰すように揉みしだかれて、息が上がっていく。  
服を脱がせもせず、下着を取り払うこともせず。  
アシュレーはカノンにもどかしい快感を与えていく。  
「見、逃して…くれたって……いいだろ…っ」  
再びカノンがアシュレーに抗議する。  
カノンの違反を取ったのも、生徒手帳を没収したのも、アシュレーだった。そのこともカノンを苛立たせた。  
「それは出来ない」  
情け容赦なくきっぱりと告げるアシュレーを、カノンは潤んだ瞳で見上げた。  
アシュレーは苦笑して、カノンの頬にキスを落とす。  
「そんな顔をするんじゃない」  
拗ねたような表情のカノンに、アシュレーは唇にも軽いキスをしてやり。  
「……とにかく、本当にタバコは止めなさい」  
 

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