「もう日が落ちかけてるわね…」  
ディーン、レベッカ、アヴリルの3人が旅立って早数週間。  
今までの野宿の経験から、早めに寝床を確保しようとキョロキョロとレベッカは辺りを見回した。  
「ねぇほら。あそこに洞窟あるし、この辺で野宿しよっか」  
レベッカは洞窟を指差しながらディーンとアヴリルの方へ顔を向けた。  
「はい、そうですね」  
「オッケー!そうと決まったら!」  
言うが早いか、ディーンはレベッカの指差す洞窟へと駆け出していた。  
「あ!こらーっ!ちょっと待ちなさいよ!」  
レベッカの制止の声を聞かず洞窟内部へと入って行くディーン。  
ややあり、洞窟からひょっこりと顔を出したディーンは両手で大きな丸を作った。  
「んもぅ。少しは慎重になりなさいよね…」  
「うふふ。ディーンにはこまったものですね」  
あまり困っている様には感じられないアヴリルの言葉に、レベッカは軽いため息をついた。  
 
「さって、メシも美味かったし、ARMの手入れも済んだし、そろそろ寝ようか」  
「うん。そうだね」  
ディーンの言葉にレベッカとアヴリルがごそごそと寝袋の準備を始める。  
「んじゃいつも通り、ちょっとしたら見張り交代な」  
「わかりました。ディーン、おやすみなさい」  
「うん。お休みアヴリル」  
「おやすみ〜」  
「レベッカもお休み」  
 
「ソル・ニゲルらめえええええええ!!(>>136)」  
レベッカが突然奇声をあげ、がばっと起き上がる。  
「はぁはぁ…な、なんて悪夢なの…!」  
手の甲で頬を伝う汗を拭う。  
(まさかおかしな寝言なんて言ってないよね…)  
見張りをしているディーンの事が気にかかり、視線をそーっと洞窟の入り口へと向ける。  
ところがそこにディーンの姿は無かった。  
「あら…?ディーン…?」  
寝言に関しての不安は無くなったが、別の不安がレベッカの胸をよぎる。  
寝袋を出てディーンの姿を探し、洞窟の外へと向かう。  
ところが、入り口すぐ傍の草むらでディーンの頭が小刻みに動いているのが見えた。  
最悪の不安は免れ、ほっと胸を撫で下ろす。  
それからディーンの背中へ向かってそっと声をかける。  
「ディーン…?」  
「どぅあああああああ!!!!」  
「きゃっ!!」  
「レレ、レレレレレレベッカァ!!??」  
声をかけた瞬間、ディーンは大声をあげ、バッとレベッカへと顔を向けてきた。  
ひどく狼狽しているようで、これでもかと言うくらい目を見開いている。  
「い、いきなり大声出さないでよ!ビックリするじゃない!それに、そんなトコで何してるのよ?」  
「あ、い、いや、それは、その…」  
しどろもどろになるディーン…それもそのはずである。  
なにせ彼は先程までレベッカ、アヴリルの裸を想像して自慰にふけっていたのだ。  
『何してるのよ』と聞かれても『ナニしてました!』などと言える筈もなく、慌てるしかないディーン。  
 
「そんなトコに隠れてこそこそと…変なこと企んでるんじゃないでしょうね?」  
一歩ディーンへと向かって踏み出すレベッカ。  
「わー!頼むレベッカ!来ないでくれ!」  
MAXまで膨張しているディーンの股間は中々静まる気配を見せてくれない。  
急いでズボンを履いたものの、その膨らみまでは隠せない。  
「ゴメン!本当にゴメン!マジで謝るから来ないでくれー!」  
「はぁ?訳わからないわよ?」  
それでもディーンは謝り続ける。  
その態度に疑問を感じながらもレベッカは引き下がる事にした。  
「何してるかは聞かないけど、ちゃんと見張りしててよね…心配したじゃない…」  
「へ?」  
「な、なんでもない!そ、それじゃね!」  
顔を真っ赤にながらレベッカは洞窟へと戻っていった。  
「はぁぁぁぁ……マジでびびったぁ…」  
レベッカの姿が洞窟に消えたのを確認し、安堵のため息を漏らす。  
「…ディーン」  
「〜〜〜〜〜っ!!!」  
後ろからの不意打ちに声にならない悲鳴を上げるディーン。  
振り向くといつの間にいたのか、アヴリルの姿があった。  
「ア、ア、ア、ア、アヴリル!?」  
「はい…」  
何故かアヴリルは神妙な面持ちで返事をしてきた。  
 
「あれ?アヴリルは…?」  
洞窟へと戻ったレベッカはアヴリルの姿が無いことに気がついた。  
「う〜ん…また星でも見にいったのかな? …ふあ〜ぁ。交代の時間までまだあるし、寝よ寝よ」  
特に気にする事も無く、レベッカはもぞもぞと寝袋へ入っていった。  
 
その頃、突然のアヴリル強襲に再び慌てふためくディーン。  
そんなディーンをよそに、アヴリルが心配そうに声を発した。  
「ディーン…びょうきだったのですね…」  
「……へ?」  
アヴリルの言葉の意味が分からず、ピタリと動きを止める。  
そしてアヴリルはディーンのとある一点は指差した。  
そこは未だテントを張り続けるディーンの股間だった。  
「!! あ、いや、こ、これは違うんだ!」  
なんとかごまかそうと頑張るディーン。  
「わかっています。わたくしたちにしんぱいをかけないようにしてくれていたのですね」  
(ぬあー!全然わかってなーーい!!)  
などと叫びたい衝動を抑え、この場はアヴリルの言うとおりにしていた方が丸く収まるのでは?  
という考えが頭をよぎる。  
「あ、ああそうなんだ!けど、すぐに治るから心配しないでくれ!」  
「そうですか…よかった」  
そう言ったかと思うと、アヴリルの細い指がディーンの股間へと添えられた。  
「え!?」  
「はやくなおるように、わたくしがさすってあげますね」  
ニッコリと微笑み、ゆっくりと撫で回し始めた。  
「うわああ!ア、アヴリル!?」  
予想だにしなかった展開に固まってしまうディーン。  
しかしズボン越しとはいえ初めて自分以外の人間に股間を触られた事に  
ディーンは言い知れぬ興奮を覚えていた。  
 
確実にディーンのモノを刺激しながらアヴリルの”さすり”は続いていた。  
だんだんとディーンの息使いが荒くなってくる。  
「ディーン、だいじょうぶですか?くるしそうですが…」  
「あ…だ、大丈夫だよ…」  
「あまりよくなさそうですが…なるほど。かんぶがあっぱくされていてくるしいのですね」  
そう言ってディーンのズボンへ手をかけるアヴリル。  
「あ…う…」  
ディーンはアヴリルのされるがままとなっていた。  
ズボンのチャックを開け、そこからディーンのモノを取り出すアヴリル。  
大きく反り返ったソレは今にも暴発しそうな程だった。  
「とてもはれていますね…これではくるしいはずです」  
そう言いディーンのモノを掴み、優しく上下させ始めた。  
その絶妙な力加減と人肌の温もりにより、一気に絶頂が近くなるディーン。  
「こ、こんな…うお…」  
頭の中は真っ白になり、ただただその快感を貪る。  
「どうですか?」  
「イ、イイです…」  
「?? あ、だいぶらくになったといいたいのですね」  
そして患部(?)の腫れ具合(?)を確かめる為にアヴリルはディーンの股間へ顔を近づけた。  
アヴリルの息をダイレクトに受け、ディーンの我慢の限界を突破した。  
「ダメだ!でるぅ!!」  
「え?きゃっ!」  
ディーンの股間から勢いよく飛び出した精子は、アヴリルの顔へベッタリと掛かっていた。  
 
大層な量の精子を顔に引っ付けたままアヴリルはにっこりと笑った。  
「こんなに”うみ”をためこんでいたのですね…でも、これですこしはらくになれましたか?」  
「はあ……はあ……」  
初めて『手コキ』をされ、快楽の余韻に浸るディーンには頭を縦に振ることしかできなかった。  
「そうですか。それはとてもよかったです」  
懐から手拭いを取り出し、自分の顔について精子を拭き取るアヴリル。  
「あ、ディーンのもふいてあげますね」  
出したばかりで敏感になっている所へ、手拭いのザラッとした感触が触れる。  
「うあぁ!」  
先程の滑らかな指とはまた違う感触に声をあげてしまう。  
「あら…またはれてきてしまいました…」  
「あ、その、これは…」  
「わかりました。わたくしも”いじ”があります。ぜったいにたすけてみせます!」  
そう言い、またディーンのモノを手で包み、優しく上下させる。  
「うひゃぁ!ちょ、アヴリ…!うきゃーーーーーー!!」  
 
 
 
その後3回ほど射精させられたディーンは、  
少しやつれて…けれども幸せそうな顔でレベッカと見張りを交代したのだった。  
 
終わり。  
 

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