並木道が紅葉に染まり始める秋の事。  
サルサは、タケトのベットに寝転がるとつまらなそうに欠伸をした。  
「兄もマリアを誘えばいいのだ。……まったく」  
 
数分前の岩瀬家。  
 
「ねぇ、それじゃ……その、サルサも一緒に・・・」  
タケトが何時もと違う甘えた感じで寿文にそう言ってみるが  
逆に、寿文の眉間にシワがよっていた。そして、静かだが怒りを込めた低い声で  
「タケト。お前はこの熊をデパートんなか連れまわす気か?」  
「うっ…それもそうだけどさ。でも、サルサの散歩が終わってからでも」  
俺も何時も散歩に使ってるリードを口にくわえて見せたが義文の考えは変わらなかった。  
まぁ、心の匂いで無理であると判ってたのだが。タケトがすまなそうに俺を見ていたので  
思わず、首を縦に振ってしまった。それでも、散歩を楽しみにしていた俺はフンッとその場にふせた  
「おーい、いくぞ!」  
寿文の呼ぶ声にタケトは急いで着ていたエプロンを外すとすねている俺を見て手で「ゴメン」と合図し  
「帰りに骨付き肉買って帰るから」  
と言って扉の向こうに消えていった。  
 
・・・・ああ、そのせいなのか。  
俺は、タケトが扉を閉めたその瞬間、変身してしまい何故か戻れないでいる。  
「どうしてなのだ。・・・何時もならこのくらいじゃあ。・・・それに何故戻れない。」  
ベットの上でごろごろと頭を抱えて悩んでも仕方ない。  
銀星に聞いてみれば判るかも知れないとタケトに買ってもらった服に着替えていると  
ピンポーンと誰かが家にきたらしい。慌てて耳隠しのバンダナを頭にまいて外に出る  
「だれなのだ〜?・・・ん、なんだミレイか。どうか?!」  
外にいたのはたまに遊びに来るミレイで、でも今日は様子がおかしい。  
いきなり、俺に抱き付いてきた。どうやら、泣いているらしく息切れながら泣き声が聞こえる。  
「ふぇっ・・・っふ・・・サ、サル・・・」  
ああ、面倒な時に面倒な奴がきたもんだ。ガクッとなるもこのままじゃあ如何する事も出来ないので  
とりあえず、家にいれてやることにした。ソファーに座らせても、泣き止まないミレイに溜息混じりに聞いてみる  
「・・・どうしたのだ。泣いてたらわからん。」  
こんな事をしている場合じゃないのにと思いつつもイライラと、ミレイが泣き止むのを待つ間グラスに水ぐらい入れて出してやる。  
泣き止んできたミレイはその水をグーッと一気に飲み干すとグラスを手でバリッと潰すように割った。  
「ご主人サマったら、ひどいのよ?!私がご主人サマにあげたプレゼントなのによその男にあげるだなんて!!!」  
これを聞いて少しでも心配して損したとガクッと首を下げる。そして思わず、頭を抱えた。  
・・・たぶん、これは予測だが。美也がミレイのあげたプレゼント(ねずみかカツオブシだろう)を男(野良猫かなにか)にあげたのだろう。  
ギャーギャー家を破壊する勢いで怒りを暴走させるミレイに為す統べなく項垂れる。如何しようかと考えていると  
電話が鳴った。多分、美也からだ。  
 
「もしもし・・・・ああ。・・・・・・ん、わかったなのだ。」  
「ご主人サマからね!?なに!!なんていってた!!!」  
受話器を戻すとすかさずミレイが首元を掴みかかってきた。・・・くるじぃのだ、これじゃ息が出来ない。  
窒息しかけていると、どくんっと心臓が高鳴った。足元から背筋へと身体全体に違和感を感じる。  
まるで、自分の身体では無くなっていくような。ざわざわと毛が逆立ち始める。  
どくどくと血管に血液が流れる音が耳に聞こえてくるぐらいだ。困惑しつつ酸素を吸い込むと、甘い匂いがした。  
 
瞬間、意識が遠退いて逝った。  
 
「…・・・」  
「なによ!!いいなさいよ!!バカザル!!!・・・・つぅ?!」  
眼の前の何かが喚いてる。うるさいな、でもこれは雌の匂い。・・・・・・雌の身体。  
噛み付くようにキスした瞬間に、首元を掴んでいた手ははなれその隙に深く口づける。  
キスの合間だというのに目を開けたままミレイは戸惑い。瞬間、俺の舌に容赦なく噛み付いた。  
「・・・ふぅ・・ん!ちょ・・なんだって・・・!」  
喋る隙も与えずにもう一度、今度は更に深く深く口付けた。血の味がするキスに更に心臓が高鳴ってゆく  
むしゃぶるように口内を犯して、戸惑い逃げる舌を追いかけ弄り回し、そして歯列を舐め上げ優しく愛撫する。  
必死に俺の胸元を引っ掻いたり押したりと抵抗していた ミレイに力が無くなっていった。  
長い長いキスに犯されフラッと倒れそうになるミレイを抱き寄せるように腕で支える。  
「っはぁ・・・ど、どうしちゃったの?!・・・なに・・・?!」  
上気した顔に潤んだ瞳が、さらに鼓動を早くさせた。ボーっと力抜けたミレイを軽々抱き上げる。  
ミレイはなにか察知したのか腕の中で暴れ始めた。でも、何故か今の自分には痛みも苦痛も何も感じない。  
ミレイは長い爪を出し本気で引っ掻いてくる。  
 
俺の服の胸元がビリビリと破け肉を抉られるような引っ掻き傷が出来て血が滲む。  
それでも、瞬間にしてその傷は治ってしまった。その異変に気がつき、ミレイは、それを見て困惑した目で俺を見上げた。  
「ちょ!サルサ!!何!?め、目を覚ませ!!!バカーーー!!!・・・・ん・・」  
あまりにもウルサイのでもう一度、唇でその口を塞いでおく。そして、ベットに押し倒した。  
左手でミレイの両手首を掴み逃げられないようにした。淡々と事を運ぶ  
俺は多分、酷く冷たい顔をしているのだろう。ミレイの身体に覆いかぶさり顔を覗きこむと、  
ミレイは青褪めて目じりに涙を浮かべながら、悔しそうに唇を噛み締めていた。  
「・・・こんな事して許さないんだから!!はーなーせー!!!」  
じっと見詰めていたが、たまらずミレイが喚き。足をジタバタとさせるが、それでも犬と猫では猫の力は弱すぎる。  
容易にミレイを組み敷いて、ビッと胸元からミレイの服を破り捨てる。  
愕然とするミレイの目元に涙がたまって今にも零れ落ちそうだった。  
「サルサ!!正気に戻ってよ!!!サルサッ!!!!」  
叫びに応じる事は出来ない。もう、身体も心もなにもかも、とめられない。  
甘い香りに引き寄せられるようにベロと胸元に舌をはわせると、ビクッとミレイの身体が震えた  
ツーッと舌が、隠れている突起を見つけだし舌先で突くように触れる。  
ミレイは泣き出したくなるのを我慢するも恥ずかしさに顔をそらした瞬間 涙が枕に沁み込んだ。  
そんな彼女をみて、おもわずその突起に犬歯を立てて甘噛みする。ミレイは、身をくねらせ歯から逃げようとする。  
「んんん・・・んにゃ・・・や!」  
噛んでしまったところを癒すように優しく舐め上げると甘い甘い吐息と一緒に声が聞こえた。  
 
視線だけ動かしてミレイの様子をみると、その視線に気が付いたのか顔を真っ赤に染めていやいやと首を横に振った。  
服を破り捨てあいた右手はウエストのラインをなぞり更に下へと触れた。  
指先が毛を掻き分けるようにして恥しいすじをなぞりあげる。  
「・・・あ!だ、だめ・・・つっ・・・ん・・・」  
ミレイはそれに唇を噛み締め、その刺激に身体を振るわせ耐えてみせたがも長く続くはずも無く。  
俺の指先はイジワルに何度もなぞり、その間にも舌で首筋を舐めたりした。もともと敏感な方なのか  
いじるたびに反応を示すのが面白くて何度も何度も執拗に感じるところを探り弄る。ミレイの吐息が荒くなっていく  
「・・・もう、やめ・・・てよ・・・サルサ・・・ひぃっ!?」  
ツプッと人差し指が浅く中に入り内面をなぞるように刺激する。軽い軽いじれったほどの甘い刺激  
ミレイのそこはさっきから、じんじんと熱くなり自分でも濡れているのだと感じていた。  
クチュ淫靡な水音が部屋に響く、息を荒げてこちらを睨みつけるミレイの視線が緩んでゆく  
「ハァッァ・・・・んあぅ・・・」  
指全体が液で濡れるとゆっくりと奥へといれてゆく。中の締め付けはキツイく、どろり奥から  
あふれる液を絡め取るような動きを見せれば、まるで傷物を触れるように優しく触れてみたりと  
指をすごく緩慢に動かしながら、焦らす。・・・そして、ミレイの首をペロリ舐めてから痕を残していく。  
「・・・ふぁあ・・はぁ・・ん・・・やぁ」  
なんでだろう。わからない。・・・ただ、もう今は・・・犯せ、犯せ いや、だめだ。  
そんな迷いがさらに手を緩慢にする。じれったいのかミレイは朦朧とした目線で宙を彷徨い自然と腰を動かしていた。  
俺は・・・何に迷っているのか。  
・・・・俺はなにをしているのだ。  
 
・・・・なにをして・・・・  
 
「・・・ミ・・レイ・・・」  
 
「・・サ・・ルサ?・・・アァッ!!!」  
 
・・・犯せ・・・本能のままに・・・  
急に、秘所に入れた指が激しく動かされる、たまに指先でミレイの様子をみながら  
腰を揺らし、身をよじらせ、甘い声を上げて、感じる所を探してはそこを執拗に刺激する。  
「・・・アアアアッ!だめ・・や!・・・これいじょう・・」  
指をもう一本ふやして獲物を追い詰める様にさらに動かすと、ミレイは愉悦の声を上げ絶頂に達した。  
ゆるりゆるり指を抜くと愛液が指に絡み付いてツッーと糸を引く。  
「あ・・・あ・・・んふぅ・・・」  
何回か、ビクビクと震えているミレイにその指先を見せ付けるように眼の前に差し出すと  
耳まで赤くして顔を背け涙をぼろぼろと流した。それがあまりにも綺麗だったから涙にキスしてみる。  
ミレイは胸を震わせ浅い息を何度も吐き、グッタリした身体を押さえつける必要もなくなり  
俺は穿いていたずぼんのボタンとチャックをはずし昂ぶった自らをあらわにする。  
何時もは隠れているそれは、今は表に出ていてそそり立ち、異様に恐ろしいものにみえる。  
それを見た瞬間には、冷静さを取り戻しだしたミレイの顔が凍り付いた。  
「あ、・・・サルサ・・・うそでしょ?!そんなのはいらなッ!!」  
これは、本能だ。もう、熱の昂ぶりを俺に抑えることは出来ない。そう、ここで沈めなければ。  
ミレイの両足を両脇に抱え込み。それを股の間にあてがうと、ズプッと滑り込むよう入る。  
「あぁあぁ・・・っううぅ・・や、あ・・あああああ!!!」  
 
本能のまま、身を任せれば それでいい・・・・それで・・・  
 
 
____その後  
 
 
 
「ただいまー!サルサ」  
「ミレイー!!」  
がちゃり、扉を開いてタケトが部屋に入る手には大きな荷物をもって  
後ろから美也がつづけて入るとその後ろにはさらに、荷物をもった寿文がいた。  
「お前達は、犬猫の事しか考えて無いのか。」  
呆れてる寿文は買ってきたマリアへのプレゼントを美也達に見られないようにソッと隠すのだった。  
「おかしいわね。電話ではたしかここに居るって」  
「サルサも居ないみたいだ。・・・出かけてるのかな。」  
それにしても、サルサとミレイの姿が見えない。リビングには壊れたグラスしかなく。  
少し不安になりながら、タケトがおもむろに部屋のドアを開ける。と  
 
「・・・サルサ?・・・・あ、寝てるや。」  
 
「うふふ。・・・何時の間に仲良くなったのかしら?」  
 
そこには犬に寄り添うように猫が寝ていた。  
すやすやと、寝ている姿を微笑ましくみるとタケトは思い出したように、ポケットから白い袋をだした。  
「そういえば、これ如何しようかな。」  
買い物の帰り道、信号待ちをしているとバイクでドライブ中の銀星と烏丸先生と出会った。  
銀星がついでに話したいことがあるからと、兄貴にたのんでついでに医院に寄ってもらうことにした  
そこで渡された『発情期防止のクスリ』  
最初、渡された時え?とあっけにとられたが銀星は真面目な顔で言った  
「ワイルドハーフはこの月の光が強くなる十五夜に発情する場合がある。それは月の出て居ない昼間でも同じだ。サルサも知っているとは思うが、万が一にだ。」  
そういって銀星に渡されたクスリをジッと見詰めてから、寝ているサルサをみる。  
 
「もう・・・・迷う・・・な・・・のだぁ・・むにゃ・・」  
 
 
 
・・・・まぁ、起きてからで良いかな。  
 
 
 
_____その後のその後  
 
 
「サルサのバカーーーーー!!!!!死ねーーーーー!!!!殺してやるーーーーー!!!!」  
 
「いや、待て!!ミレイすまん!!おちつ・・・ブホァッ!!!!!やめ!!!!死ぬ!!!!」  
 
 
ハッピーエンド・・・・?  
 
 

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