「ば〜〜〜泉奈ちゃ〜ん。お姉ちゃんですよ〜」  
「おいおい春陽、そんなに乱暴に抱くなよ」  
「えー。そんなことないよ。ねー泉奈ちゃん」  
「まったくお前は・・・」  
泉奈が生まれて以来、以前にも増して春陽が家へ遊びに来るようになった  
なんでも女の子は誰でも赤ちゃんが好きだそうで  
しかも母さんが『春陽ちゃんが来てくれて助かるわ』  
なんて言うものだから調子にのって毎日来るようになってしまった訳だ  
実際、産後で体調が万全でない母さんの手伝いをしてくれるので助かっている  
ただ、泉奈はいまいち春陽に懐いておらず、来ると機嫌が悪くなる時もある  
まあそれは、コイツの抱き方がどこか危なっかしいからだろう  
この前も危うく泉奈を抱えたまま転びそうになっていたし  
「はぁ、もう少しお淑やかにできないものかね・・・」  
そんな事を思いながら呟いていたら  
「お兄ちゃん!何か言った!」  
「えっ、いっいやなんでもないよ。ははは・・・・」  
聞かれてたのか・・・  
なんとか笑って誤魔化していると、泉奈の顔が少し強張っていたように見えた  
「ほら、あんまり大声だすと泉奈がビックリするぞ」  
「えっ、あっゴメンね泉奈ちゃんビックリしちゃった?」  
よしよしと泉奈をあやす春陽  
「もう、お兄ちゃん変な事言うからだよ」  
「はいはい、どうもすいませんでした」  
降参と手を挙げて謝ると、2人して笑い出した  
それにつられたのか泉奈もごきげんのようだ  
 
そうしていると、春陽が少し赤い顔して俯いた  
「ん、どうかしたのか春陽?」  
「ねえ、お兄ちゃんこうしているとなんか・・・」  
春陽が何か言いかけていると母さんが通りかかり、  
「あらあら、そうしていると新婚さんみたいね」  
と変な事を言ってきた  
「何言ってんだよ母さん、俺と春陽は」  
「はいはい」  
俺の言葉をさえぎり、クスクスと笑いながら母さんは書斎の方へ歩いていった  
「まったく母さんは・・・」  
母さんは春陽の事を相当気にいっているらしく、  
よく春陽に『いつでもお嫁にいらっしゃいね〜』なんて言っている  
俺にはその気が無いだけに、まったく困ったもんだ  
「おい春陽、母さんのいうこといちいち真に受けるなよ」  
「そんなことないよ・・・」  
「?」  
 
「私も・・・そう思ってたもん。お兄ちゃんと夫婦みたいだって」  
「はぁ?何言ってんだお前は。熱でもあるのか?」  
「もう、お兄ちゃん!はぐらかさないでよ・・・私本気なんだから」  
「・・・春陽」  
いつものようなおふざけかと思っていた俺はいささか驚いた  
「お兄ちゃん、私ってそんなに魅力無い?お兄ちゃんに相応しく無いの?」  
いつもとは違う少し大人びたような春陽の表情に少し動揺していると、  
春陽が俺の肩にもたれかかってきた  
「おい、はる」  
「お兄ちゃん・・・」  
動揺している俺を春陽が熱っぽい瞳で見上げてきた  
俺は、その瞳に見入られたかのように身動きが取れなくなり、  
春陽の顔が少しずつ近づいて来た・・・その時  
「ふぇあ、ふぇあぁぁぁぁんふぇぁぁぁぁん」  
突然泉奈が泣き出して、はっと我にかえった  
「泉奈どうした?」  
「おっ、お兄ちゃん。ちょっと・・・」  
「おい春陽ちょっと貸してくれ」  
「あっ・・・・うん」  
何かもの言いたげな顔をしていたが、素直にそっと泉奈を手渡してきた  
「ん〜どうした泉奈?おしめでもないみたいだし、ミルクもさっき飲んだばかりだし」  
その声を聞きつけて母さんが駆けつけ、あやすとじきに泉奈は泣き止み寝息をたて始めた  
母さんはそれを見届けるとまた書斎へと戻って行こうとした時、電話がなった  
電話は父さんからだったらしく、研究用の資料を忘れたから届けて欲しいとのことらしい  
俺が行こうかと言ったが、少し手伝いをしなければならいようで母さんでなければいけないとのことだ  
それから直ぐに母さんは支度をすると、泉奈の事を俺達に頼み出かけて行った  
 
母さんを見送ると泉奈が寝ている居間へ戻った  
「しっかし、泉奈の奴突然どうしたんだ?まあ、赤ん坊なんてそんなもんか」  
「ねえ、お兄ちゃん・・・さっきの事なんだけど・・・」  
春陽の言葉にさっきの事を思い出し、自分の顔が熱くなるのを感じた  
俺はなんであんな事しようとしてたんだ?  
俺は、コイツの事・・・  
「お兄ちゃんってば!」  
そんな俺の思考を春陽の言葉が呼び戻す  
春陽の顔を見ると少し赤づき、そして目には・・・涙!?  
春陽は目の端に涙を溜め俺を見上げていたのだ  
そんな春陽の頭に俺は手を置き、クシャっと撫でてやった  
すると、春陽はくすぐったそうにしたが、顔が晴れたように感じた  
しかし、次の言葉を発するとその表情は一瞬にして強張った  
「もう帰れ」  
「えっ?」  
春陽の表情がみるみる雲っていく・・・  
俺はその表情に心苦しさを感じたが、どうしても今は春陽から離れたかった  
そうしないと俺は・・・  
 
「もう遅いし春陽の両親も心配するだろ」  
「でっ、でもそんなのいつもの事じゃん。なんで?なんでなのお兄ちゃん!」  
春陽が俺に掴みかかってくる  
たしかに親同士の仲が良い事もあり俺の家に居ると言えば春陽の両親も何も言わない  
でも今はそんな事は関係無い、なんでもいいから春陽を帰したかったから  
「いいから帰れ!」  
怒鳴り付けられ春陽は俺の体から離れ、その目にはみるみる涙が溜まっていき  
「お兄ちゃんのバカ!!!!!!!!!」  
そう叫び家を飛び出していった  
「なにやってんだ俺は・・・」  
それを見て、俺はうなだれる  
別に泣かす気も傷つける気もなかった  
でも俺が俺のとった行動は十分春陽を傷つけてしまっただろう  
しかし、これ以上春陽と一緒に居たら俺は・・・  
 
泉奈の顔を見るとこれだけ騒いだにもかかわらず気持ち良さそうにスヤスヤ寝ていた  
 
夜、11時を過ぎた頃俺は蒲団に潜り込んでいた  
いつもならまだまだ寝る時間じゃない、  
でも動く気分にはなれず、ずっと考え事をしていた  
考えていたのは春陽の事・・・  
太陽のような笑顔・・・明るい声・・・愛らしい仕草・・・  
そして、さっき見た大人の表情と泣き顔・・・  
今になって酷い罪悪感にさいなまれる・・・  
 
春陽の気持ちに気づいていない訳ではない  
自惚れかもしれないが真剣に想われていると思うし、  
その事がいやでは無いく、むしろ嬉しい  
いい奴だし、可愛いと思う  
少々うるさいが、それもまた愛らしくもある  
自分自身が春陽の事を好なことは間違い無い  
それでも俺は、春陽の気持ちを素直に受け入れることが出来ないでいのは、  
小さい頃から一緒で、まるで兄妹のように育ってきたから、  
春陽をただの異性としてではなく、妹に近い感情を持っているためだろう  
そして、そのせいなのか解らないがこの事を考えると、  
胸の奥でなにかが引っ掛かるように感じる・・・  
なにか大事な事を忘れているような、  
誰かが俺を呼びとめているような奇妙な感覚にさいなまれる  
運命の相手がどこかに待っていて、ずっと俺を呼んでいる  
春陽といるとそんな馬鹿げた想像をしてしまう・・・  
こんな気持ちを抱えたまま春陽の気持ちを受け入れたとしても  
きっと春陽を傷つける事になってしまう  
しかし、その事がかえって春陽を傷つけているのもまた事実だ  
そう、今日のように・・・  
 
『ギィィィィ』  
その時突然玄関のドアが開く音が聞えた  
その音にビックリして俺は起きあがるが  
母さんが出かけていた事を思いだし、  
きっと2人で帰ってきたのだろうと俺はまた蒲団に潜り込んだ  
 
『ヒタヒタヒタ・・・』足音が階段を上がってくる  
そして、不意に俺の部屋の前で足音が止まり  
『トントントン』と、ノックをしてきた  
こんな時間になんだと思ったが、俺は「はいはい」と言いながら  
身を起こしベッドを降りようとした時ドアが開き、人影が入ってきた  
「誰?母さん?」  
俺の問にその影はゆっくりと答えた  
その声は俺が想像していなかった声  
「私だよ、お兄ちゃん」  
「!」  
聞きなれたこの高い声は間違いない  
「春陽!」  
春陽は、突然の事に混乱している俺に近づいて来た  
「お前なにやってんだよ!どうやって入った」  
春陽が目の前に来た時やっと頭のカイロが繋がり春陽に詰め寄る  
「おばさんがね、なにか有った時の為にって合鍵渡してくれてたんだ」  
「母さんいつのまに・・・ってだからって勝手に入って来て良いわけ無いだろ  
 しかもこんな時間になに考えてるんだ」  
「だって、お兄ちゃんに言ってもきっと入れてくれなかったでしょ?」  
「・・・」  
強い口調で責める俺に対して、春陽は淡々と答えている  
「お兄ちゃん・・・」  
不意に春陽が顔を近づけて来る  
赤く貼れあがった目尻となにか決意のようなものが光っていた瞳  
春陽の瞳を見た瞬間、俺は動けなくなった  
その瞳に吸い寄せられるように・・・  
 
「んんっ……!?」  
そんな俺の唇を何か柔らかいものが塞いだ  
三十秒ほどその状態が続いただろうか  
やがて唇を塞いでいたものはゆっくりと離れていった  
動転から少し落ち着いた俺は春陽を引き剥がす  
「お前なに考えてるんだ!こんなことし・・・・」  
怒鳴りつけようとした俺が見たのは止めど無く涙を流しながら微笑む春陽  
おれは・・・いったいなにを・・・  
俺は春陽を悲しませたいわけじゃないのに・・・  
俺の中で何かが動き出すように感じた  
「お兄ちゃん・・・」  
そう言うと、春陽は再び唇を重ねてきた  
俺の唇は再び春陽によって塞がれる  
今度はそれだけにとどまらず、唇を割って舌までが口内に侵入してくる  
「んっ・・・んむっ・・・!」  
春陽の情熱的な口づけが、俺の理性を溶かしていく  
なぜ春陽がここにいるのかとか、そんなこともどうでもよくなった・・・  
 
そして、そっと春陽の右手が腰の下に伸びていった先では、  
すでに充血を始めてズボンの上からでもわかるようになっていた  
『きゅっ』  
春陽の指先がズボンにテントを張ったそれを掴んだ。  
「お兄ちゃん・・・こんなになってる・・・」  
俺の口から舌を引き上げた春陽は、唾液に光る唇でそうつぶやくと  
自分の身体を下にずらしていき、ちょうどその膨らみが顔のところに来るようにし  テントを張ったズボンをトランクスと一緒に下ろして一物を剥き出しにすると、  
春陽はそう言って幹に指を絡め、亀の頭のような先端にそっと口付けた  
「んっ・・・!」  
「うわっ、は、春陽・・・なに・・・!?」  
他人の手で一物に触れられるだけでも初めてなのに、  
先端がなにか温かく柔らかいものに包まれるのを感じて、俺は快感のうめきをあげた  
『チュッ、クチュッ・・・』  
どこで覚えたのか、春陽は亀頭を咥えて口の中でそれに舌を這わせる  
『しゅっ、しゅっ・・・』  
同時に手は絶妙の強さと速さで幹を擦り上げ、俺の快感をせり上げていく  
「だ、だめだって・・・やめろ・・・くっ・・・それ以上は・・・・・っ!」  
俺は制止しようとするが、春陽は耳を貸さず、  
初めての快感に耐えられなくなった俺は、  
『びゅっ、どくっどくっ』  
「んんっ!?」  
春陽の口の中に欲情の濁液を噴き上げてしまった  
喉の方まで飛んでしまったのか、さすがに苦しそうに春陽は顔を歪めたが、  
それでも口は一物から離さない  
「んっ・・・」  
『ごくっ』  
春陽の喉が小さく動き、口の中に吐き出された俺のものを嚥下していた  
 
「お兄ちゃん・・・動かないでね・・・」  
これで終わり。  
俺は射精直後の気怠さを感じながらそう思ったのだが、春陽の行動はまだ終わらなかった。一度出した直後にも関わらずまだ硬度を保っている一物を手で掴むと、  
上体を起こして自分の腰をそこへ近づけていった  
「お兄ちゃん私の気持ち伝わらなくてもいいよ・・・でも私の初めて受け取って・・・」  
真剣な表情で春陽はそう告げるとスカートの下の下着を横にずらし、  
まだ誰も受け入れたことのない秘裂へ、俺の一物を導いていく  
「うぐっ・・・」  
照準を合わせた春陽が腰を落としていくと、  
自分の体重で俺の一物が突き刺さっていく  
めりめりと狭い通路をこじ開けるように進んでいき、  
『ぷつっ』  
途中にあった膜もあっさりと破れ、結合部から血が流れ出した  
「あぐっ・・・!」  
だが、破瓜の激痛に苦しみながらも、春陽は決して中断しようとはしなかった  
身体の一番奥まで俺の一物を迎え入れると、身体を慣れさせるために休む間もなく、  
自らの腰を上下させて俺を快感に導こうとする  
「春陽・・・!」  
俺はうめくようにその名を呼んだ  
初体験による肉体的な快感はたしかに得ていたが、  
それ以上に春陽の必死なまでの行動が俺の心にこたえていた。  
あいまいな感情にこだわって避けてしまった自分をそこまで思ってくれるのかと、  
たまらない愛しさがこみ上げてくる  
もうあの感情など関係はなかった  
 
「ううっ!」  
『 びゅっ、びゅくびゅくっ!』  
2度目の精液が春陽の身体の奥深くで吐き出されると、  
とうとう力尽きたように春陽の身体が倒れこんで来る  
俺はそれをしっかりと抱きとめると、疲れ果ててぐったりとした春陽にそっと口づけた  
「お兄ちゃん・・・」  
春陽は嬉しそうな顔をして俺の首に手をまわしてきた  
「ごめんよ、春陽…………愛してる」  
なんの躊躇いも無く俺は言葉を発した  
俺の偽りの無い気持ち・・・  
その言葉を聞くと春陽はまた涙を流した  
でも、その顔は晴れやかで俺の好きないつもの春陽の笑顔  
 
遠くなる意識の中泉奈の泣き声が聞えたようなきがした・・・  
 
 
「お兄ちゃん、遅いよ!」  
慌てて家を出てきた俺に対して春陽が口を尖らせていた  
「待ってる事無いだろ、先行けばいいじゃないか」  
「もう!お兄ちゃんと一緒に行きたいの!」  
そう言って春陽が俺の手を握ってくる  
俺もそれをぎゅっと握りかえす  
いつもの朝、いつもの幸せ・・・  
まだ俺の中にあるモヤモヤが消えた訳では無い  
どうしよもない気持ちになる事もある  
でも、もう春陽の事を悲しませない  
春陽の事が好きだから・・・  
春陽の事を大切に思うから・・・  
 
これからどんな事があろうと春陽とならどこまでも歩いていける  
きっと・・・きっと・・・  
 
〜END〜  
 

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