「せっ・・・先生」  
 用務員室のドアを開けて入ってきたのは、体育教師であった。  
 その体育教師はあまりいい噂を聞かない教師であり、他校では既に絶滅して久しい  
ブルマが今なおこの学校で残っているのはこの教師の力によるところが大きいとまで  
言われている。また、女子更衣室に隠しカメラと仕掛けているとか女子の体育の姿を  
盗み撮りしているとまで噂されている人物である。  
 つばさもその良くない噂を聞いており、またそのイヤらしい目付きが嫌感情を生むのに  
十分なため、あまり近寄ろうとはしなかったのである。だが、この状況において、つばさは  
自分を救ってくれる存在として初めてこの教師を頼もしく感じた。が、しかし・・・・・・  
「どういうことですかな、これは?」  
 教師が不審に思うのは当たり前である。なにしろ学校で生徒が用務員に肛門に挿入  
されているのだから。  
「せ、先生! これはっ・・・・・・」  
 つばさは自分の置かれている状況を説明しようとした。  
「先生、いえね・・・・・・この子が誘ってきたんですよ」  
 何ということだ、用務員は己のしたことを無視してつばさに罪をなすり付けようとしている。  
「うっ、うそです! 先生、うそです! この人はうそをつい・・・・・・ハァアァアァ!!」  
 つばさの必死の叫びも用務員が腰を動かしたことで中断させられ、あろうことが喘ぎ声を  
出してしまった。その様をみた体育教師の顔が嫌らしく微笑んだ。  
 
「鳳〜嘘はいかんぞ〜お前はケツ振ってよがってるじゃないのか」  
「ちっ、違います!これは・・・ひぃあぁぁぁぁぁ!!」  
 つばさの懸命の否定も蹂躙され開発されたアナルに対する用務員の手練が  
説得力をなくさせる。  
「先生、どうですか」  
「えっ?ぎぃぃぃぃぃ!」  
 用務員はつばさの身体を起こす。そのため身体の体重がかかり、つばさの  
アナルに用務員のモノが根元まで深々と突き刺さった。  
「おおっ!眼福眼福」  
「・・・み、見ないでください」  
 豊満なボディと大事な箇所まで露にされた羞恥とアナルに深々と突き刺さった  
用務員のイチモツによる痛みと快感が一つになってつばさを襲う。  
 つばさのボディを嘗め回すような視線でねめつける体育教師。それに耐えられず  
眼をつぶるつばさ。しかし、これで終わらせるつもりは用務員にも体育教師にも  
なかった。そして、これ以上を想像することなどつばさには想像できなかった。  
「せ、先生!それでも、あなたは・・・聖職者ですか!」  
「なんだと!」  
 つばさが苦労して紡ぎだした言葉はしかし、体育教師を怒らせただけであった。  
 体育教師はつばさの乳首をつまむと思い切りひねった。  
「ひがぁぁぁぁぁぁぁあ!!」  
 乳首をつままれた痛みに身体をよじらせると今度は用務員のモノがアナルで  
動き、また別の痛みと快楽になってつばさを襲う。  
「教師に対して、その口の聞き方はなんだ!」  
「先生、お仕置きが必要ですな」  
「えっ!?」  
 肉食獣のような体育教師の眼につばさは怯えた。  
 
 教師は驚くつばさの乳首を再度、捻り上げた。  
「ひぃんっ!」  
「鳳がここまで不良だったとは先生がっかりだぞ〜  
 そんな悪い子のおっぱいはこうだぞ!」    
 そう言ってつばさの豊満なバストにむしゃりつく。その舌でつばさの  
乳首を舐め、転がし、噛み付き、吸う。反対側の乳房も安泰ではない。  
力強く、爪を立て、乳首を抓り、揉みしだく。教師の慣れた乳房への  
虐待は確実につばさをいたぶっていた。  
「ひぃっ!だ、だめ・・・・・・くぅあうっ!」  
 用務員のつばさの肛門への虐待も適切な支援となっていた。  
 乳房と肛門の二箇所同時に責められたつばさの喘ぎが室内に響き  
渡る。  
「けしからん!実にけしからんおっぱいだっ!!」  
 一頻り嘗め尽くされたおっぱいから口を離した教師は今度は手と口を  
入れ替え、反対側のおっぱいにしゃぶりつく。  
「許して・・・もう、許してください!!」  
 激しく音を立てながらしゃぶられる乳房と執拗に責められる肛門、そして  
その二つに快感を覚えて始めている自分の姿につばさは激しく恥じた。  
「だめっ!だめっ!こんなので気持ちよくなっちゃだめ!!」  
 快楽の潰されそうになったつばさが悲痛に叫ぶ。その刹那、二人は  
つばさに対する攻撃を止めた。  
 
 二人の攻撃が収まったことに身体は不服を感じていたが、その理性は安堵の  
溜息をもらしていた。つばさは震える身体を懸命に堪えながら荒い息を整えようと  
試みる。  
「そういえば、鳳は"お助け"だか"お達者"か知らんが何かのクラブをやっていたよな」  
「"お助けクラブ"です、先生」  
「そうですか、用務員さん」  
「はい。いろいろ、"お助け"をしているクラブみたいですよ」  
「きっと、生徒らの性の悩みも"お助け"してるんでしょうな」  
「そうでしょうね」  
 眼前に繰り広げられる漫才のような会話、つばさにはその意味が理解できなかったが  
背中に慄然とするものを感じたのは間違いなかった。  
「・・・な、なんのことです」  
「お前のそのエッチな身体で男子生徒の性欲を解消してたんじゃないのかぁ!?  
 驚きと怒りがつばさの身体に充満する。  
「そっ、そんなことしていませ・・・ひぃっん!!」  
「乳首勃てながら言っても説得力ないぜ、つばさちゃんよぉ〜」  
 用務員の乳首に対する攻撃がつばさの抗議を止めさせた。自分の身体が熱を帯びている  
のは怒りと屈辱だけではないことをつばさは思い知らされる。  
「そういや、そのクラブにはあと二人ほどガキがいたよな」  
「遠野潤和と藤枝彩夏です」  
「よく知ってますね」  
「ちょくちょく来てますから」  
「この二人にも話を聞きたいな・・・・・・ここで」  
 つばさは恐怖に囚われ、身体中に冷たいものが走るのを感じた・・・用務員のモノが  
入っている肛門を除いて。  
 
 
「んぶっ・・・ん、ん・・・・・・」  
「鳳〜そんな奉仕では全然イケないぞ!」  
「は・・・はい、がんばります・・・・・・」  
「懸命なつばさちゃんにプレゼントだ」  
「ひぅっ!・・・・・・う、動かさないで」  
「しゃべる暇があったらしゃぶれ!」  
「ん!」  
 つばさは教師のモノを懸命にしゃぶっていた。教師は潤和と彩夏の二人をこの  
場所で話を聞こうと目論んだ。そうなった場合、今のつばさを襲っていることが  
二人の身に上に起こるのは間違いないことである。つばさは自分を慕い、自分の  
愛する二人を護るために教師のモノを銜えたのである。  
「うぶっ・・・うぶっ・・・・・・」  
「何でもできる優等生かと思ったら、フェラチオは下手だな〜」  
「天は二物を与えないということですね、先生」  
 今まで男のモノなど銜えるようなことはなかったつばさである。それに加えて、  
用務員の攻撃が彼女に降りかかっていた。  
 揉みしだかれる乳房、つままれる乳首、つねられる尻肉、そしてつばさの体内で  
蠢く用務員のイチモツ、それらすべてがつばさに激しい痛みと快楽を与えていた。  
 
「ん、ん・・・うっぷ!」  
「もういい、鳳!」  
「先生、どうしたんですかい?」  
「こんなに下手クソでは出るもんも出ん!!」  
 教師は忌々しげにつばさの前髪を掴むとその口から己のモノを引き抜いた。驚くつばさの  
眼前には彼女の唾液でぬら着いた教師のモノがそそり立っていた。  
「ったく!鳳は後で補習だっ!!」  
「しょうがないなぁ〜つばさちゃんは」  
 そんな会話に応えることなくつばさは呆然としている。  
「ほら!お詫びしないとつばさちゃん」  
 用務員はつばさの乳首を大きくつねる。  
「いっ、痛い!!」  
「さっさと謝れよ」  
 用務員はつばさの乳首を更に強くつねる。  
「はっ、はいっ!も、もうしわけ・・・・・・ございません・・・・・・」  
 心のこもらない形式だけの謝罪に教師は舌打ちをして用務員室を後にした。そのあからさまな  
悪意の態度にしかし、教師のモノを舐めなくてすんだつばさは内心喜んだ。  
「じゃっ、つばさちゃん。本番行こうか」  
「・・・えっ?」  
 用務員はつばさを倒して四つん這いにさせるとピストン運動を開始した。それは今までの振る舞いが  
紳士と思えるくらい激しく強いものであった。  
 
「ふぅあっ・・・あんっ!・・・いっ、痛い!痛い!!」  
 用務員の腰の動きは更に加速した。その腰とつばさの尻がぶつかる音が  
用務員室の中に響く。  
「痛い!痛い!痛い!!」  
「どこに行くんだい?つばさちゃん」  
 つばさは自分の肛門に出し入れされるモノから逃れようとした。しかし  
元々四つん這いにさせられていることと、さして広くはないこの部屋で  
逃げる術も場所も彼女にはなかった。  
「ここでしたいのか、つばさちゃんは〜」  
 つばさはたちまち部屋の隅に追い詰められてしまった。状況はよくは  
ならなかった、いやむしろ追い詰められて逃げる場所を失った分だけ悪化  
していると言ったほうが正しかった。  
「ひぎぃっ!・・・め、めくれる・・・・・・めくれちゃう!!」  
「ははははは、だったら・・・めくってやる!!」  
 追い詰められ逃げ場を失ったことは、用務員の力を一気に受け入れる  
こととなり、それがつばさの肛門にとてつもない負担を与え始めた。  
 用務員が腰を動かす度にそのモノがつばさの肛門を捻じ曲げ、直腸壁を  
こすりつけていた。  
「いい!いいぞ、つばさちゃん!お前の肛門は一流だ!!」  
「そ、そんな・・・そんなこと言わないで!!」  
 つばさの肛門の締め付けは用務員に快感を与えていた。肛門好きの彼に  
とってもこれまでに感じたことのないくらいの逸品であった。  
「(文武両道、才色兼備のお嬢様・・・おまけに肛門まで最高級品!  
  完璧だ、こんな完璧な女はいない)」  
 用務員は自分の眼下で己のモノを入れられて苦しんでいる少女の姿に  
ほくそ笑んだ。  
「(潰したい・・・徹底的に陵辱したい・・・・・・奴隷にして貶めたい・・・・・・)」  
 用務員は己の胸にどす黒い欲望が芽生えるのを感じ始めていた。それは  
彼にとって恥ずべき感覚ではなく、むしろつばさのような美少女に感じて  
しかるべきものに過ぎなかった。  
 用務員の胸におぞましい願望が湧き上がっている時、その足下で苦しむ  
つばさにも変化が現れ始めていた。蹂躙され蹴散らされるつばさの肛門は  
その無体な虐待を受け入れ、反応し始めていたのである。  
「(こんな・・・こんなことで・・・・・・)」  
 つばさは自分の身体に起き始めている変化に戸惑い、恐怖した。普通の  
人生を送っていれば、なされることのない肛門への陵辱。だがしかし彼女の  
身体はそれに反応し、順応し始めていた。  
「(なぜ!なぜなの!!)」  
 鳳つばさの頭には痛みと屈辱以外の、快楽のシグナルが伝えられ始めて  
いた。その刺激は電気のように脳内を駆け巡った。つばさは理性でなんとか  
堪えようとした。しかし、身体はそうはいかなかった。彼女の身体は彼女の  
理性を裏切ろうとしていた。  
 
「(感じちゃだめ・・・感じちゃだめ・・・・・・)」  
 つばさの絶望に陥りながらも懸命に耐えていた。絶望に立ち向かうため、  
彼女は自分を慕うものたちの姿を脳裏に思い浮かべた。家族、学校のみんな、  
フライハイト、自分を慕う後輩の藤枝彩夏、そして遠野潤和。しかし、それは  
つばさにとって致命的な結果をもたらした。  
「(潤和に・・・お尻を・・・・・・)」  
 このとき、つばさは潤和に対する自分の気持を初めて知った。そして愛する  
人と結ばれたいという願いの意味を理解した。しかし、その感情を知るには  
今は最悪の状態であった。自らの身体に襲い来る衝動と彼女の願いが彼女を  
支えていた理性に隙を与えた。その隙は小さかったが、決定的であった。  
「あぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁっ!!!」  
 鳳つばさはよがり声を上げた。意に染まぬ男に、肛門を犯されるという状況で。  
「気持ちいいのか、つばさちゃんは〜」  
「!!!」  
 つばさは自分がよがる声を上げたことに気付き、咄嗟に口を押さえたがもはや  
後の祭りであった。用務員に自分の状態を知られてしまい、また身体も快楽に  
うちのめされようとしていた。  
「肛門でイクとはな〜つばさちゃんは変態だな!」  
「うっ!」  
 つばさの胸に絶望が覆い始めた。肛門を犯されながらも気持よがっている自分を  
激しく呪った。  
「彩夏・・・潤和・・・・・・」  
 快楽に侵されようとする彼女の頭は藤枝彩夏と遠野潤和の幻影を生み出していた。  
 二人は犯されよがるつばさの前に立っていた。つばさを見下ろす二人の目は  
汚いものでも見るかのように、まるで蛆虫でも見るかのように冷たく蔑んでいた。  
二人はやがてつばさから視線を外すと背を向けて消え去ろうとした。  
「ま・・・待って・・・い、行かないで・・・・・・」  
「イカせてやるよ、鳳つばさ!!」  
 つばさの中に用務員のモノが放出された。その熱く、不快なものはつばさに更なる  
快楽を与えた。つばさの苦痛に満ちた消え入るような喘ぎ声が部屋に響く。  
 鳳つばさの破滅の瞬間であった。  
 
 
「なかなか良かったぜ、つばさちゃん」  
 用務員は自分の精液とつばさの中のモノで汚れた自分のイチモツをちり紙でふき取って  
いた。だが、つばさには用務員の言葉は聞こえなかった。凌辱され打ちのめされた彼女は  
ただ泣き崩れるだけであった。  
「んっ・・・うくっ・・・・・・」  
 つばさの心に負ったダメージは相当なものであった。本来、糞便を排泄する器官に  
男のモノをねじこまれ、挙句の果てにイかされたことはお嬢様ならずとも覆いがたい  
屈辱であった。今のつばさにとってはこの忌まわしい空間から一刻も早く立ち去りたいと  
いうのが切実な願いであった。  
 しかし、つばさが負ったダメージは心だけではなかった。その身体も想像以上の  
ダメージを追っていたのである。蹂躙された肛門とかき回された直腸はかなりの痛みを  
もってつばさを苦しめていた。用務員に嬲られた身体は未だに彼女のコントロールを  
許そうとはしていなかった。それよりも深刻なダメージはつばさの排泄機構にあった。  
用務員のイチモツにかき乱され、その精を受けた大腸は直前の嗜虐的排便の強要と  
相俟って、つばさの排便を喚起していたのである。  
 つばさのお腹はグルグルと微かな音を立て始めていた。それはまだ彼女にしか聞こえて  
いない音であったが、近い将来に招く結果を予期する音であった。  
「(立たないと・・・立って、この部屋から出ないと・・・・・・)」  
 満足げな用務員の気が変わらないうちにここから逃げ出さないと大変なことになる。  
つばさはそう確信していた。つばさは満足に動かすことの出来ない身体を懸命になって  
奮い立たせ、何とか立ち上がろうとしていた。  
 突然、ドアが開く。その音に驚いたつばさだが、彼女に満足に身体を動かすことは  
できなかった。  
「終わったかい?」  
 先ほど出て行った体育教師が再び入ってきた。その登場はつばさを更に追い込む結果と  
なる。  
 
「いや〜楽しませて貰いましたよ。さすがは鳳財閥のお嬢様、いい肛門ですわ!」  
「ははは、それはそれは」  
 二人は下卑た会話でつばさを嘲笑う。  
「・・・けだもの」  
 つばさに出来るのはこの二人を睨み付ける、ただそれだけであった。  
「そうだ・・・鳳よ、おまえに頼みがある。入って来い!」  
「えっ・・・・・・」  
 体育教師の声に数名の男子生徒がぞろぞろと入ってくる。そのいきなりの来訪者に  
つばさは驚き、半脱ぎの体操服を慌てて着込む。ブラを盗られたため、つばさの豊満で  
形のよい乳房は服の上からでも隠すことはできなかった。そして急いで穿いたブルマには  
用務員の精液が付き、彼女に不快感と屈辱を与えた。  
「こいつらもお前のお達者クラブだったかな、そいつに入れてくれや!」  
 つばさの前に現れた生徒らは学園でも指折りの問題児たちである。その中の一人が  
鳳財閥に匹敵する資産家であるため、教師も手を拱いており、学園の悩みのタネとなって  
いた。  
「なぁ、鳳よ。こいつらも真面目になりたいと言っているんだ。  
 是非ともお達者クラブに入れてくれよ」  
「「お願いします。鳳さん」」  
 普段のつばさなら快く受け入れていただろう。しかし、今のつばさにとっては彼らの  
言葉を額面どおりに受け入れることはできない話である。乱暴され打ちのめされている  
ことが一目瞭然なつばさを、手で隠しきれない豊満な胸とすらりと伸びた足を眺める彼らの  
目付きは明らかに欲望に満ちた、獲物を見つめる眼差し以外の何物でもなかった。  
「あ、あなたたちの・・・・・・グッ」  
 つばさは彼らの入部を拒否するつもりであった。しかし、その言葉を言う前に激しい  
腹痛に襲われてしまった。  
「どこへ行くの、鳳〜」  
 腹痛とまもなく訪れるあろう便意につばさは立ち上がってトイレに行こうとする。だが、  
教師は彼女が立ち上がろうとするのを阻止した。  
「まだ返事が終わってないぞ、鳳」  
 教師はつばさが立ち上がるのを抑え付ける。どうやら回答を聞くまで彼女を放すつもりは  
ないようである。  
 
「(か、彼らを・・・入れては・・・・・・)」  
 学園でも札付きの不良とはいえ本当に改心をするつもりであったならば、つばさも  
入部を拒絶することはしないであろう。だが破廉恥な陵辱行為をする者たちが連れて  
きた面々であることからそんなつもりは毛頭ないことは世間知らずのつばさとはいえ、  
容易に気がつくことであった。そもそも床に座り込ませておいて周りから威圧するなど、  
入部のお願いなどというものではなかった。  
「ご・・・ごめんなさい・・・残念だけど・・・人手は足りているから・・・・・・」  
 反省など露ほども感じさせず威圧する不良たちの言葉につばさは拒否の言葉を返す。  
「鳳せんぱ〜い、入部させてくださいよ〜」  
「俺たち、反省するからさ〜」  
「心入れ替えるからさ〜入れてくれよ〜」  
 不良どもは入部の許可を得るまで粘るつもりだ。そして、それはつばさにも分かって  
いることであった。しかし、この持久戦においてつばさは大きなハンディを背負っていた。  
「(お・・・お腹が・・・・・・)」  
 用務員に嬲られ、精を注ぎ込まれたつばさの大腸がそれを排出したがっていたので  
ある。その刺激は徐々に高まり、つばさの下腹部に懇願をし始めていた。  
「な・ん・で・ダメなんすか〜?」  
「だ・・・から・・・・・・今は・・・人が多過ぎ・・・・・・て・・・・・・・・・」  
 嘘である。お助けクラブにはつばさ以外には彩夏と潤和の二人しかおらず、慢性的な  
人手不足の状態にある。本当のところは猫の手も借りたいところなのだが、このような  
下賎な輩を加えることは本来の趣旨に反することになりかねないばかりか彩夏と潤和の  
二人にも危険が及ぶ可能性があり、それは何とでも避けたいことであった。  
「いつも忙しそうじゃん!」  
「3人しかいないでしょ〜」  
「つばさ先輩の数え方は、1・2・たくさんですか〜〜」  
 あくまでも食い下がる不良たちとの持久戦は終止符が打たれようとしていた。突然、  
つばさのお腹が大きな音を立てて排出を訴えたのである。周りの男どもはその音に  
気づかない素振りをしながらもニタニタ笑っている。つばさはそれに赤面しながらももはや  
猶予がないことを理解した。この場は入部を許可しておいて、実際にはうまくはぐらかして  
加えないようにする。つばさの精一杯の悪知恵であった。  
「分かったわ・・・貴方たちの入部を許可します・・・・・・」  
「お〜流石はつばさ先輩!」  
「ありがとうございます!」  
「一生懸命がんばるっすよ!!」  
 つばさは歓喜する不良どもの横をすり抜け、職員用の便所に駆け込もうとしていた。  
「おおっと!ここは職員用の便所だ!!」  
 教師が便所の前に立ちはだかり、つばさの入場を阻止する。  
「おっ・・・お願いします、先生・・・お腹が・・・・・・」  
 つばさの大腸は先ほどよりも小さいながらも連続的に鳴り響いていた。その窮状を見た  
教師はにこやかに嘲笑いながら、命令を出す。  
「お前ら!初仕事だっ!鳳を便所まで連れていってやれ!!」  
「はい、分かりました!」  
「お助けクラブ初仕事ですね!」  
「腕がなるぜ〜」  
 つばさは自分の悪知恵など浅知恵に過ぎなかったことを思い知らされた。そして、その  
ツケはすぐに払うことになるであろうことも。ニタニタ笑う不良どもにつばさの背中に冷たい  
ものが流れた。  
 

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