「ま・・・まだですか・・・・・・」  
「もうちょっと先だな」  
 つばさは明らかに苦しげであった。たっぷりと注ぎ込まれたつばさの大腸はその音を更に  
大きくし、活動を亢進させていた。急ぐ彼女の本心とは裏腹に歩みはのろく、一歩踏み出す  
だけでも苦痛が全身を駆け巡る有様だ。つばさは不良たちに引き摺られるようにトイレに  
向かって連れられていた。不良たちは本校舎の裏を通り、クラブ棟、体育館を越えて、更に  
遠くへとつばさを引き回す。  
「ト、トイレなら・・・すぐ、そこに・・・・・・」  
 つばさの言うとおり、本校舎、クラブ棟、体育館のいずれにもトイレはあった。いや生徒の  
使えるトイレなら職員用トイレのすぐ近くに存在していた。しかし、不良たちはつばさをそこに  
連れて行くことはしなかった。  
「う〜ん、俺たちの配慮汲み取ってくれないんだね」  
「その格好を見せたいのか〜つばさ先輩もHだね!」  
「鳳先輩はもっと真面目かと思ったんだけどな〜」  
「まだ学校に生徒が残ってるんだけどな〜」  
「見せたいの?」  
「・・・・・・・・・」  
 不良たちの言うとおり、つばさの今の姿は恥ずかしい服装であった。体操服の上着はゆうに  
二周りは小さく、キツキツの状態である。そのサイズはつばさの豊かな乳房を収納するのに  
ブラを外してもなお困難で、そのうえ苦痛に流れ出る汗が生地を透かして乳首をくっきりと  
現していた。  
 ブルマの方も同様である。パンツをはけないブルマはつばさのお尻の割れ目とスジを同じ  
ようにくっきりと表現し、素肌の上に直接履いたブルマの生地がチクチクとつばさを甚振り、  
擦れることで更に苦痛を与える。  
「つばさ先輩、苦しい?」  
「はぁっ!」  
 一人の不良がつばさのお腹をさする。刺激されたつばさの腸がその運動を亢進させ、更に  
便意を催させる。  
「ねぇねぇ、どうなの?」  
「いや、マジで?」  
「はぅっ!や、やめて・・・ください・・・・・・」  
 不良たちはつばさの陰部や尻、胸などを体操服越しに触る。そのたびに刺激されたつばさは  
悶え、彼らを楽しませた。  
「おう、ここだ。ここだ」  
「鳳先輩、着いたよ」  
「こっ・・・ここは・・・・・・」  
 苦しみながらつばさが辿り着いたのは旧校舎であった。学園が校舎が建て直して今の本校舎に  
生徒が移り、取り壊しの決まっていたその校舎はしかし、資金を生徒や新しい施設に投入した  
ために後回しにされ、使われないまま荒れるに任せる場所であった。そこは生徒らは立ち入り  
禁止であった。  
「トイレはこの中だよ」  
 用務員から預かった鍵で錠を開けた不良はつばさをその中へと連れ込んだ。  
 
 旧校舎は学校の敷地内にあるために窓ガラスが粉々に割られていたり、スプレーで  
落書きされているということはほとんどなかった。しかし、内部は必要な物品は全て  
撤去され、持って行くことのなかった備品が放置されている状態で、人がいない建物  
特有の据えた雰囲気の廃墟でしかなかった。  
 この中に連れ込まれたつばさは古びた雰囲気に呑まれながらも危機的状況を迎えて  
いる腸内のものを一刻も早く排泄することを望んでやまなかった。それが叶うならどれほど  
汚いトイレでも我慢しよう、そうつばさは考えていた。  
 しかし、つばさを連れた男たちは旧校舎のトイレの前を素通りする。そしてドンドンドンドン  
奥の方へ向けて歩んでいく。  
「(・・・ど、どこへ行くの?)」  
 不安になったつばさが尋ねようとすると一行はようやく旧校舎の一番奥の教室の前で  
立ち止まった。  
「よし、着いた。電気を付けようぜ」  
 押し込まれるようにその教室に入れられたつばさが目にしたのは窓が暗幕で覆われた  
教室であり、付けられた電気は蛍光灯ではなく、スポットライトであった。そこに映し出された  
光景は机が周りの壁に押し寄せられ、真ん中にポツンと一個の机が置かれてスポットライトで  
照明されていた。その机の上には保健室で使われていた消毒液を入れる金属製の洗面器が  
乗せられているだけである。  
「さぁ!着いたぜ、つばさちゃん」  
 つばさは訳が分からず、途惑っていると周りの生徒がクスクス笑いながら、彼女に衝撃の  
事実を告げた。  
「ここがトイレだよ、つばさちゃんの」  
 つばさの身体から全身の血の気が失せ始めていた。  
 
「(こっ、こんなところで・・・・・・)」  
 予想だにしない酷い仕打ちに呆然とつばさは立ち尽くす。  
「さぁ、ちゃっちゃとうんこしろよ」  
「あっ・・・」  
 不良の一人が立ち尽くすつばさのブルマを思い切り摺り降ろした。その行為にショックを  
覚えたつばさは咄嗟に逃げようとしたものの降ろされたブルマに足を捉われ、転倒してしまう。  
「うっ・・・うぅ・・・・・・」  
 転倒したつばさは立ち上がることができなかった。地面とぶつかった時の衝撃そのものは  
大したものではなかったのだが、排便を我慢しているつばさにとってはそれですら致命的な  
ものとなっていた。大腸の鳴る音は更に増大し、排便の事態は猶予を許さない状態をもたら  
している。つばさは至急と化した排便行為をしかし、この不良たちの目の前で行うことに対し  
逡巡を重ねていた。  
「なんだ〜つばさちゃん、一人でうんちできないんだぁ〜」  
「じゃあ、俺たちが手伝ってやろうよ」  
「そうだな、これは”お助けクラブ”の仕事だしな!」  
「えっ?」  
 不良たちはつばさの左右それぞれの手首と足首に手錠をかけ、教室の四方に分かれて  
いった。  
「よっし、せ〜の!」  
 リーダーらしき不良が声をかけると教室の四隅で光が点滅し、機械が始動する音が聞こ  
えた。  
「なっ、なに・・・? あっ! あぁっ!!」  
 つばさの四肢は教室の四隅に引っ張られていった。右手は教室前方窓側の柱の方に、  
左手は教室前方入り口の方に、右足は教室後方窓側の柱の方に、そして左足は教室後方の  
入り口の方に、それぞれ引き摺られるようにゆっくりと引っ張られていく。  
「なっ、なにを・・・すっ、するのですか・・・・・・」  
 排便を我慢し、力を入れることができないつばさは為すすべもなく、機械のモーターが  
発する音とウインチの強い響きと共に手足を左右に大きく広げられていく。  
「うっ・・・うはぁぁぁぁぁ・・・・・・」  
 つばさの手足につけられた手錠はつばさの四肢を引っ張るだけでなく、身体を持ち上げた。  
その手首足首に決して重いとはいえないがつばさの体重が一気にかかった痛みが彼女に  
苦痛の呻きを上げさせた。  
「よしっ、ここでいいぞ!」  
 掛け声と共に機械が動きを止める。つばさは教室の真ん中で大の字にされ、空中で静止  
させられていた。その位置はおおよそ机の高さくらいである。  
「おっ、お願い・・・降ろしてください・・・手と足が痛いです・・・トイレに行かせてください・・・・・・」  
 苦痛に呻くつばさを不良たちはニヤニヤと笑いながら見下ろしていた。  
「安心しな、つばさ! すぐにうんちさせてやるからよ!!」  
 不良たちはつばさの下に机を置いて、その上につばさを乗せた。これにより手首と足首に  
体重がかかって引っ張られる痛みはなくなった。そして、机の上に乗せられたつばさのお尻の  
下に金属製の洗面器を差し込む。  
「さっ、つばさちゃん。うんこしていいよ!」  
「えっ!?」  
 四肢を教室の四隅に引っ張られ、身動きの取れないつばさの尻の下に引かれた金属製の  
バケツ。不良たちはこの体勢のままで排便しろと命令をしていた。別の不良はつばさの様子を  
ハンディカムで撮影していた。  
「つばさちゃん、たっぷりとウンチして!」  
「お助けクラブのプロモーションビデオ、制作するからね」  
「ど〜んと一発、すごいの頼むよ!」  
「いっ、いやぁぁぁぁぁ! 撮らないで、映さないで、放して、トイレに行かせて!!」  
 つばさを見下ろす不良たちはそんな哀願を無視、いや楽しみながらその瞬間を待ち望んで  
いた。  
 
「おねがい・・・トイレに・・・トイレに行かせて・・・・・・」  
「大分、静かになったなぁ〜」  
「そうだな」  
「そろそろ限界かも〜」  
 ほんの数分、しかしつばさにとっては永劫に等しいこの時間は肛門の耐える力をそぎ落とし、限界に達しようとしていた。  
いまや、つばさは声を出すのも必死の有り様で、破滅をもたらす腸の鳴る音は次第に大きくなっていた。  
「おね・・・がい・・・トイ・・・レに・・・・・・」  
「だ〜か〜ら〜ちゃんと用意してるじゃん!」  
「そうそう、ここがつばさちゃんの便所だよ!」  
「”これがお前の便器だ!”ってばよ(w」  
 不良たちの笑い声につばさは言葉を返すことはできなかった。この時点でつばさの耐える力は限界に達し、排便を抑える  
ために全ての力を肛門に集中しなければならなくなっていた。  
「つばさちゃん・・・相手してよ〜」  
「!!!」  
 不良の一人がつばさの体操着をめくり上げ、ブラを外されて大きめで形のいいつばさの乳房が晒け出される。  
「キレイな、おっぱいだな〜」  
「触らせてよ、つばさちゃん」  
「・・・!」  
 不良はつばさの乳首を指で弾く。  
「面白れぇぇぇ〜」  
 不良たちはつばさの両の乳首をピンピンと弾き始める。その度につばさの身体はビクッと反応をする。  
「(痛い・・・痛い・・・でも・・・耐えないと・・・耐えないと・・・・・・)」  
 乳房への嗜虐に、しかし力を抜いてしまうと洩らしてしまうことにつばさは懸命に耐えていた。しかし、それは救いの  
来ないこの状況では不良たちを楽しませるだけでしかなかった。  
「じゃあ、今度は吸わせて」  
「ふぅあっ!」  
 不良たちはつばさの左右それぞれの乳房をむしゃぶり出した。この行為はつばさにとって破滅的な結果をもたらすことと  
なった。  
「やめ・・・やめて・・・くださ・・・洩れる・・・洩れちゃう・・・・・・」  
 乳房を揉まれ、乳首をしゃぶられるたびに、つばさの身体に電流が走り、彼女の忍耐力を奪っていく。そして、不良の  
一人がつばさの乳首を力いっぱい噛んだ瞬間、つばさの肛門から僅かであるが我慢してきたモノが液状となって洩れて  
しまった。洗面器につばさから出た茶色の汁が飛び、それに不良たちが気づくのは間もなくのことであった。  
 
「ん?何か臭うぞ」  
「なんだ、この臭いは?」  
「臭い、臭いぞ!」  
 つばさの顔から血の気が失せていく。恐れていた事態が起ころうとしていた。  
「あ〜なんだ、これは!」  
「くっせ〜」  
「うんこだ、うんこ!」  
「信じられねぇ!洩らしやがったぜ、こいつ!!」  
「がっかりだな、鳳先輩・・・・・・」  
「まったくだ!人前で、それもうんこを洩らすなんて!!」  
「つばさよ〜お前、何歳だ?」  
「今度からオムツ穿いてこいよ」  
 不良たちは耐えきれなかったつばさを罵倒し、嘲笑する。  
「み・・・見ないで・・・見ないでください・・・・・・」  
 つばさにできることは顔を伏せ、泣きむせぶことだけであった。  
「みんな、つばさ先輩が可哀想じゃないか!」  
 罵倒と嘲弄の中、一人の男子生徒が声を上げる。一瞬、不良たちは静まり返り、その生徒を注目する。つばさもその  
生徒の顔を見る、微かな望みを期待して。  
「ここは、温かく見守ろうよ」  
「・・・・・・え?」  
「つばさ先輩、思う存分糞を垂れてください!」  
 僅かな望みを断たれたつばさに不良たちは更に笑い始める。  
「そうだ、そうだ!つばさ、糞を全部出し切れ!!」  
「俺たちは見守ってやるからさ〜」  
「臭くたって我慢我慢」  
「そっ・・・そんな・・・お願いだから、トイレに・・・ああっ!!!」  
 哀願しかけるつばさの肛門からは更に大便が流れ出す。それを見た不良たちは更に笑い声を挙げ、つばさを更に  
絶望に追い込んでいった。  
 
「もう洩らしたんだからさぁ〜今更我慢しても仕方ないじゃん!」  
「そうだよ、もぅドバッといっちゃいなよ」  
 うんちが洩れたことを契機に不良たちは乳房への嗜虐を止め、観察モードに入っていたが、彼らの期待に反して、  
つばさの排泄はそれ以上出てこなかった。これは既に中の物を出し尽くしたという訳ではなかった。つばさの腸内には  
まだモノが残っており、排泄される時を今や遅しと待ち構えていた。にもかかわらず、つばさは腸内に残されたモノを  
排泄するには至ってはいない。うんちを洩らしたとはいえ、見られている状態で残りのモノを出すことは彼女の誇りが  
許すはずもなかった。いずれは訪れるであろう瞬間を少しでも遅らせるべく、つばさは超人的なまでの忍耐で排便を  
必死になって耐えていた。だが、つばさにとって不幸なことは彼女が耐えれば耐えるほど、我慢すればするほど、  
抵抗すればするほど、不良たちを喜ばせるだけであり、更なる悲惨な運命が待ち構えていたことである。  
「お待たせ〜持ってきたぞ」  
「よかった、よかった、間に合った」  
「わっ、こんなに沢山・・・・・・」  
「使いかけのが無かったから箱ごと」  
「箱ごと・・・って、おいおい戻すのか、これ?」  
「保健室にまた侵入する?無理だろ」  
「こんなにいっぱいどうすんだよ!」  
「いいじゃん、全部使っちゃえよ」  
「そうだな、それも面白そうだし」  
 不良たちの会話にイヤな予感を覚えたつばさはそちらの方に顔を向ける。それに気づいた不良がつばさに手にした  
物を掲げて見せつけた。  
「これ、つばさちゃんへのプレゼント」  
 不良が手にしていたもの、それは1ダースの浣腸の箱であった。  
 
 
「・・・んっ・・・・・・」  
「がんばるねぇ〜つばさちゃんは」  
「まったくだ。洩らされたらどうしようかと思ったけどな〜」  
「案外、浣腸されて喜んでたりして」  
「ははは・・・浣腸されて喜ぶなんて、変態だな〜」  
「なんもしゃべらねぇなぁ〜」  
「感動に打ちふるえているんだろう」  
 3本目の浣腸がつばさの肛門に流し込まれていた。グリセリンの液がつばさの大腸を刺激し、内容物を噴出させる  
ことを激しく求めていた。その求めを拒絶するつばさの努力は超人的なもので、浣腸をされて以降に便を排泄しては  
いなかった。が、この努力は全くと言っていいほどムダであり、誰かがこの場所に現れてつばさを救出するという  
可能性は皆無であり、よしんばそれが行われたとしても、つばさに大便を洩らさずにトイレまで行くだけの力など  
残されてはいないのである。それでもつばさが排泄を堪えるのは、ただ彼女を支える誇りの故であった。  
「流石に全部は無理かな」  
「そうだな」  
 つばさのお腹は不穏な音が大きくなってきており、超人的な忍耐が打ち砕かれるのは明らかに時間の問題であった。  
そんなつばさを不良たちは楽しみこそすれ憐れむことはなく、かえって更なる追い打ちをかけようとしていた。  
「浣腸の液はやっぱりきついだろうな〜」  
「だから、ちょっと薄めてやる」  
「約3倍に薄めて・・・」  
「量も3倍だけどな!」  
 薄目を開けたつばさの目に飛び込んできたのは並々と液を湛えた大き目の3本の浣腸器。ただでさえ苦しいのに  
これ以上注ぎ込まれたら、どうなるかは火を見るより明らかである。  
「これを飲ませてやるからよぉ・・・だから、洩らすなよ!つばさ!!」  
「洩らしたらぶっ殺す!!」  
「そ・・・そんなの・・・もう無理・・・・・・はうっ!」  
 息もたえだえなつばさのお腹の中に、不良たちは止めの一撃を注ぎ込み始めた。  
 
 
「ふぐっ・・・うぅっ・・・ぐぅぅぅ・・・・・・」  
「浣腸6個は入れ過ぎだろ、流石に・・・・・・」  
「う〜ん、でも頑張ってたからなぁ〜こいつ・・・・・・」  
「1個じゃ足りないと思ったし」  
「3個くらいで良かったんじゃないか?」  
「だな。1個入れて洩れるのを我慢して喘いでるのが楽しいんだ」  
「あぁ、これじゃ息絶え絶えというところだ」  
 6個分の浣腸の薬液によってお腹はグルグルと激しい音を奏でていた。そのうえ、薄めるために注ぎ込まれた水に  
より妊婦のように膨れ上がってその苦しみを倍加させている。もはや、つばさには声を上げるだけの力も残されては  
おらず、間欠的に襲い来る激しい便意に苦悶のうめき声を上げることで精一杯である。  
「しかし・・・いつまで我慢するんだろうね、つばさは・・・・・・」  
「ったく、正義の味方が現れて助けてくれるとでも思ってるんか」  
「正義の味方と言うより・・・白馬の王子様かな」  
「姫、助けに参りました!さっさ!!」  
「んで、抱きついて乳繰り会う前にうんこしにトイレに」  
「トイレから戻って熱い抱擁と口づけかよ」  
「手も洗わずに」  
「そんな姫、イヤだろ〜」  
「確かに!」  
「白馬の王子様と下痢便姫か、最低な組み合わせだな〜」  
 不良どもの嘲りに、つばさは反応をしなかった。いや、それどころではなかった。  
「(誰か・・・誰か、助けて・・・・・・)」  
 ただでさえいっぱいいっぱいの状態のところに更なる浣腸液と水分の追加がされ、つばさの肛門は決壊寸前。その  
超人的な忍耐もまもなく限界に達しようとしていた。  
「(洩れる・・・洩れちゃう・・・・・・)」  
 いつしか、つばさの目からは涙がこぼれ落ちていた。間欠的に襲ってきていた排便への衝動は、その間隔を徐々に  
せばめ、いつしか持続的なものと変化していった。つばさの肛門に押し寄せる腸内のものは次第にその圧力を強め、  
たっぷりと浣腸液と水分を呑みこんだ大腸は一刻も早く内部のものを押し出そうと激しく腸の運動を起こしていく。  
地鳴りのように響くお腹の音と共につばさの身体は極寒の冷気にも似た悪寒に襲われ、肛門の苦しみを紛らわそうと  
する身体の震えに拘束されてさほど動かすことが出来ない四肢を激しく揺さぶっていた。洩らすまいとするつばさの  
理性とその悲痛な願いにつばさの身体は応えられずに、いやそれを積極的に裏切ろうとし始めていた。  
「(だめ・・・もう、だめ・・・・・・)」  
 つばさの感覚は次第に失われていった。不良たちの嘲りの笑い声も薄暗い旧校舎の光景もそこに漂ううらぶれた  
臭いも今のつばさには感じることができなかった。拘束された四肢を揺さぶることによる痛みも硬い机の感触も今や  
感じることはなくなりつつある。今のつばさが感じるのは肛門に押し寄せる圧力とそれを塞ごうとする力のみ。だが、  
それもまた次第に弱くなりつつあった。それは糞便の圧力が弱まったためではなく、感覚が麻痺してきたからである。  
「(・・・・・・あっ)」  
 
 瞬間、一切の感覚がなくなった。つばさをあれほど苦しめていた肛門への圧力が途切れてしまい、その苦痛から  
解放された感覚に囚われる。次につばさが感じたのその肛門をヌルリと何かが通過する感覚である。その柔らかく  
生温かいモノの通過はつばさの脳内をエンドルフィンで満たしていった。  
「き・・・気持ちいい・・・・・・」  
 その訪れに静まり返っていた旧校舎の一室はその成り行きを見守り、それが終焉すると同時に拍手喝采の嵐が沸き  
起こったが、エンドルフィンの分泌に恍惚としていたつばさにそれは聞こえていなかった。  
「やってくれるぜ、つばさ」  
「もう本当にたっぷりと出してくれちゃって!!」  
「うんちして気持ちよがるなんて・・・変態だね、つばさちゃん!!」  
「・・・・・・えっ?」  
 ボンヤリとしていたつばさの意識が回復したのはほんのすぐ後のことであった。瞬間、つばさには何がなんだか  
よく分からなかった。一斉に自分を讃える不良たちにつばさは何が起こったのか理解できなかった。しかし、あれ  
ほど自分を苦しめていたお腹の痛みと便意がきれいさっぱりとなくなり、代わって押し寄せてくる猛烈な臭気に  
つばさは自分が”出してしまった”ことにようやく思いが至り始めた。  
「いや〜たっぷりと出したねぇ〜つばさちゃん」  
「便秘だったんだ〜?溜め過ぎは良くないよ」  
「『気持ちいい〜』、つばさちゃんは家でもクソする度によがってるの〜」  
「まさか、つばさがうんこしてよがる変質者だったとはな〜」  
「き・・・気持ちいい・・・うんちして、気持ちいい!!!」  
「違います!それは違います!!」  
「き、気持ちいい!」  
「気持ちいいぃぃ!」  
「うんこ洩らして気持ちいいよぉぉぉぉぉぉ!!」  
「違います!」  
「き、気持ちいいぃぃぃ!」  
「き、気持ちいいぃぃぃ!」  
「気持ちいいよぉぉぉ!気持ちいいのよぉぉぉぉぉぉ!!!」  
「違います・・・違います・・・・・・」  
 不良たちの嘲りにつばさはいつしか咽び泣き始めた。四肢は引っ張られたままで、洩らしたうんちもまだ片付け  
られておらず、つばさへの凌辱はまだ終わってはいなかった。  
「違います・・・違います・・・・・・」  
 この日のこの時をもって、鳳つばさは肛門奴隷の運命を辿ることとなる。  
 

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