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夕方、CLAMP学園の近く、天の龍の学生組4人がすんでいる家。  
そこの台所からトントントンとリズムよく野菜を刻む音が聞こえてくる。コンロにかけられた鍋からは湯気があがっており、夕食の用意をしているのがわかる。  
台所から流れる匂いにつられるように階段を降りる音が響き空汰がひょこっと顔を出した。  
「お、ええにおいやなー。今日のメニューはなんや・・・・ってありゃ?」  
学生4人が使うには立派すぎる台所には、今の今まで黙々と食事の準備をしていた嵐がぽつんと一人で立っていた。  
空汰は嵐のそばに歩み寄るとキョロキョロと周りを見回す。  
「あれ?嵐だけか?」  
「はい」  
「神威と譲刃ちゃんは?」  
「お二人ともお友達と約束があって帰りが遅くなるそうです。」  
「それにしては作る量多くないか?」  
「一応お二人の夜食分も作っておこうと思ったので。」  
「そっか、ほんならわいも手伝うわ。」  
そういいながら空汰は刻んだ野菜が入ったボウルを手に取ろうとした。  
「・・・・っ」  
ガシャン  
「あ・・・・」  
ボウルはバランスを崩し床に落ちてしまった。野菜は床にぶちまけられる。  
「あ・・・はははまだ左利きに慣れへんなぁ。」  
空汰は苦笑いしながらしゃがみ込み、野菜を左手で拾い始めた。  
「・・・・・・」  
あの日から空汰の右手は動かなくなってしまった。  
嵐は唇をかみしめうつむく。  
「・・・ごめんなさい。」  
 
空汰は嵐を見上げ、少しわざとらしいくらいの明るい声を出す。  
「嵐が気にすることない。わいが好きでやったんやから」  
「でも・・・。」  
嵐が何かを言いかけようとする、しかしそれを遮るように空汰はすくっと立ち上がる。  
「さっ、こんな話しとらんとちゃっちゃっと飯作ろか!」  
 
「・・・はい。」  
嵐はまだ何かもの言いたげだったが空汰に従った。  
「嵐、悪いけどもう一回落とした分の野菜切ってくれるか?」  
「はい」  
冷蔵庫から野菜を取り出し、刻み始める。  
 
空汰は戸棚から皿を取り出していたがふと手を止めて嵐の細い背中を見つめた。  
(やっぱわいの右手のこと気にしてるな・・・・)  
確かに、あのとき右手が動かなくなったことは多少はショックだった。しかしそのことよりも嵐を守りきれたこと、そして想いが通じ合えたことの方が空汰には大切な事だった。  
そんなことを考えてるうちに自然に体が動き、気がつくと嵐を後ろから抱きしめていた。  
突然のことに嵐の体はびくりと震える。  
「な、なんですか?」  
「いやー、なんか抱きしめたくなってもうてなぁ」  
「な、なにふざけてるんですか。」  
「ふざけてなんかないで」  
そう言うと右腕を腰にぎゅっと回す。  
「あ・・・」  
「な、右手は動かんけど、腕でこうやって嵐を抱き締めることは出来るんやから」  
「空汰さん・・・」  
「それにな、右手が動かんでもこーゆー事もちゃんとできるしな。」  
「え?・・・あっ」  
 
いつのまにか空汰の左手が嵐のエプロンの下へ潜り込んで行こうとしている。  
「まっ、待ってください・・。こんな所で・・あっ・・ん」  
制服越しに嵐の胸を軽く揉みながら、細い首に顔をうずめる。  
「んっ」  
空汰の唇がふれた瞬間体の力が抜けクタッと空汰の胸にもたれ掛かる。  
その拍子にいつの間にかほどけていたエプロンが床に落ちてしまった。  
「嵐、ほんま首弱いなー」  
「かっ、からかわないで下さい!」  
真っ赤な顔で怒ったように振り返るが唇をふさがれてしまう。  
「んんっ」  
嵐が思わず動きを止める。その隙に空汰の左手が器用に制服のスカーフをほどいてゆき、そのまま制服をはだけさせてゆく。  
「あ・・・」  
空汰は嵐のブラジャーをぐいっとあげ、白く形の整った胸を露わにさせる。外気に触れ微かに震える胸に愛おしげに唇を寄せる。  
「やっ・・ん」  
嵐の胸から唇をはなさずにスカートの中に手を潜り込ませる。  
「あ、だ、駄目です・・・」  
そういいつつも嵐は空汰のなすがままになっている。スカートに潜り込んだ空汰の左手は滑らかな太股を感触を楽しむように撫で回している。  
「んっ・・・」  
くすぐったさと快感で嵐の体がピクッと震える。  
 
空汰の指がゆっくりと上に移動し、ショーツ越しに嵐の敏感な部分にそっとふれた。  
ショーツはすでに湿り気を帯び始めている。  
布越しに秘裂の形に沿って優しくなぞってゆく。  
「やっ、はぁ・・・っ」  
頬がほんのりと紅く染まり、切なげに眉を顰める。空汰の指が動く度に、小さく開かれた唇からは声が漏れる。  
そんな嵐の顔を空汰は覗き込みへらっと笑った。  
「・・・・・?」  
「嵐ってこーゆー時の顔がいっちゃん可愛いなぁ」  
「えっ・・・・」  
言葉に詰まり真っ赤な顔で目を逸らす。  
「な、何言って・・・んっ」  
空汰が不意に首筋に舌を這わせた。嵐の体が小さく跳ねる。  
足の力が抜けて、立っていられなくなり、しがみつくように空汰の服をギュッと掴む。  
「立ってんのしんどいか?」  
右腕を嵐の背中にそっと回し、耳に口を寄せ優しく囁く。  
コクンと小さく頷くのを確認すると、空汰は嵐の体を抱きかかえてシンクに軽く腰掛けさせた。  
 
「ん・・・」  
体に当たるステンレスの冷たさに少しみじろぎする。  
そんな嵐の様子をみて小さく笑うと顔を胸に近づける。胸の頂を口に含み舌で転がしてゆく。  
「あっ・・はあっ」  
胸の頂はたちまち固くなってゆく。  
時折強く吸うとそのたびに嵐は小さく声をあげる。  
胸を攻める間も空汰の左手は休むことなくショーツ越しに秘裂をなで続けている。  
ショーツも、今や愛液でぴったりと秘所に張り付き、空汰の手が動く度に大きな水音を奏でてる。  
「嵐のここの音めっちゃ聞こえてるな」  
胸から顔を離し嵐の耳許でからかうような口調で囁く。  
「・・・し、知りませんっ」  
真っ赤な顔をふいっと逸らし恥ずかしそうな口調で言う。  
その表情が可愛くて空汰は思わず嵐の唇にキスをする。  
「やっぱ嵐は可愛いなー」  
唇を離しうれしそうに言うと、空汰はショーツの端に手をかけた。そして一気におろしスカートをたくしあげる。  
 
「あっ、待っ・・・」  
 
一瞬、嵐が抵抗するように体を小さく揺らした。  
しかし手は体を支えるためにシンクに置いているので結局はなすがままになっている。  
 
嵐の白い足の間に顔を埋め秘裂へ口をつける。  
舌を嵐の中に挿しいれ何かを探っていく様にして動かしてゆく。  
「あんっ・・!」  
 
先程とは比べものにならない快感に、嵐は思わず目を閉じシンクの縁をぎゅっと掴む。  
いったん秘所から口を離し次は上にある突起を軽く吸う。  
「はあっ・・!」  
吸われた瞬間に嵐の足がガクガクと震えた。愛液が一気に溢れでる。  
(もうそろそろええかな?)  
空汰が嵐の足から顔を離し体をおこした。  
手を伸ばし嵐の頬を優しくなでる。  
「な・・・もうええか?」  
 
嵐は何も言わずに潤んだ目で見つめる。  
それをOKと受け取り、嵐の足の間に入り、ズボンのジッパーをおろした。  
取り出された空汰のものはすでにかなり張りつめている。  
「嵐、しっかり抱きついててな。」  
そっと嵐の髪を撫でながら囁く。  
「・・・はい」  
嵐は恥ずかしそうに目を伏せながら空汰の肩に細い腕を回した。  
嵐がちゃんと抱きついたのを確認すると、嵐の細い腰にしっかりと腕を回す。  
そして一気に奥まで貫いた。  
「ん・・あっ」  
一気に空汰のものに満たされていく感覚に思わず嵐の声が漏れる。  
嵐の中は柔らかく温かな感触で空汰を包み込んでゆく。  
その感触を楽しむように空汰はゆっくりと前後に動き出す。  
「ふ・・あっ・・」  
 
強い快感の波が嵐を襲い、体がビクッと震える。  
思わず空汰の肩に顔を埋めハアハアと荒い息を繰り返す。  
そんな嵐の髪に空汰は優しくキスを降らせた。  
「そ、空汰さん・・・」  
嵐が顔を起こし切なげに空汰を見つめる。  
自分にしか見せない嵐の表情。  
それが一気に空汰の感情を駆り立てた。  
「・・・・・っ!」  
腰に回した腕に力を込めると、一気に動きを早めていく。  
「や・・・はああぁっ!」  
肌がぶつかる音と二人が交じりあう水音が広い台所に響きわたる。  
「そら・・た・・さ・・もうっ・・・」  
「嵐っ・・・いくで・・」  
いったん腰を引き、思いっきり突き立てる。  
「嵐っ・・!」  
「は・・んっ・・・あああっ!」  
高い声をあげ、嵐の体が小刻みに震えた。  
それと同時に空汰も嵐の中に熱い想いを放った。  
 
 
達した後もしばらく二人はそのまま抱き合っていたが、嵐がふと顔を上げた。  
「あの・・・空汰さん」  
「んー?」  
嵐の髪に顔を埋めた空汰が幸せそうな顔で聞き返す。  
「何か焦げ臭いんですが・・・」  
「へ?・・ってうわああっ」  
鍋からブスブスと黒い煙がでている。  
あわててコンロの火を止めるがすでに手遅れだ。  
「ああ神威たちの夜食が・・・。」  
嵐がせっかく神威達のためにと作った煮物は真っ黒に焦げてしまっていた。  
空汰は頭を掻きながらごまかすようにあははと笑った。  
 
「い、いやー、えっちに夢中で鍋焦がしてまうなんてベタやなあ・・・って、いてててて!」  
嵐が空汰の腕を思い切りつねった。  
「嵐、痛いがなー」  
涙目で訴える空汰に嵐は  
「誰のせいだと思ってるんですか」  
と少し怒ってるようにも照れてるようにも見える表情で言った。  
 

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