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あるうららかな休日の午後。  
雲一つ無い青空で、気候もちょうど良く、遊ぶには絶好の日である。  
しかしそんな行楽日和にも関わらず、空汰と嵐の二人は、朝から空汰の部屋にこもりっきりになっていた。  
二人はテーブルに向かい合って座り、何かを黙々と書いている。  
会話は交わさず、部屋にはシャーペンのカリカリという音のみが響いている。  
「くあーっ」  
沈黙に耐えかねた様に、突然空汰が妙な声を出しながら豪快に伸びをする。  
「あー、ずっと机に向かってんのはしんどいなぁ、やってもやっても全然減らへんし」  
少し疲れた表情で、肩を揉みながら空汰が言う。  
「・・・・・」  
「ほんまならこんなええ天気やったらどっか遊びに行くんやけどなぁ。」  
窓から見える澄み切った空をみながら残念そうに空汰が呟く。  
「仕方ないでしょう。私たちは出席日数が他の人達より少ないんですから。」  
嵐が、書いているレポートから顔をあげずに淡々と言う。  
何かと学校を休みがちな天の龍学生組の4人は、休日前に補習代わりの大量の宿題を出されていたのだ。  
 
「課題を提出すれば、ちゃんと単位は頂けるんですし。」  
「まあ・・そうやけどなぁ。  
でもやっぱ机に向かってじっとしてんのは性に合わんわ」  
そういって空汰は少し情けない顔でため息をつく。  
「我慢してください。神威と譲刃さんに比べれば私たちは少ないんですから」  
怪我やら行方不明やらで、神威と譲刃は空汰達と比べても、出席日数が極端に少ない。  
それに反比例して、二人には空汰達の倍近い量の課題を出されてるのだ。  
「神威たちは昨日徹夜やったみたいやしなあ。」  
「ええ。ですから私たちも早く課題を終わらせましょう。」  
そう言うと嵐は再び自分のレポートの作業に戻っていった。  
空汰はレポートに没頭する嵐をしばらく見つめていたが、ふと何か思いついたような表情になりニマッと笑った。  
「なあなあ」  
テーブルから身を乗り出し、ぽんっと嵐の肩をたたく。  
「・・・何ですか?」  
ようやく顔をあげた嵐が訝しげに空汰を見つめる。  
「いや、ちょっと気分転換せえへん?」  
「・・・先程早く終わらせましょうと言ったばかりですが。」  
少し冷たい口調で言う嵐に、空汰は笑いながらひらひらと手を縦に降る。  
「やー、でも根つめすぎてもかえって効率悪いやろ?な、気分転換しよ?」  
「・・・・」  
嵐少し考えるそぶりを見せたが、小さく溜息をつき頷いた。  
「・・・・わかりました。ではお茶でもいれてきますね。」  
そう言って立ち上がりドアへと向かう。  
しかし空汰は軽く嵐の手を掴み引き留める。  
「あ、ちょっと待ってな」  
「はい?」  
 
グイッ。  
いきなり嵐の手を強引に引っ張る。  
「?!」  
バランスを崩した嵐はそのまま空汰の胸に倒れ込んでしまう。  
その拍子に、テーブルの上に置かれていた、教科書や参考書が何冊か落ちてしまった。  
「な、何を・・・」  
びっくりして顔をあげた嵐の唇を空汰がいきなり奪う。  
「んんっ!?」  
空汰の腕が嵐の背中に素早く回り、しっかりと抱きしめる。  
そして、さらにキスを深くしてゆく。  
空汰の舌が、嵐の唇を割り口の中に入り込んでゆく。  
「ん・・・んんっ」  
空汰の舌が、嵐の口内をまさぐり舌に絡みついてくる。  
頭がくらくらするような感覚と、息苦しさに、思わず空汰の服をぎゅっと掴む。  
嵐の頬が次第に赤く染まってゆき、肩が微かに震える。  
ようやく空汰が顔をはなすと、お互いの唇から唾液が細い糸となって、ツウッと伸びた。  
 
空汰のキスからようやく自由になった嵐が、真っ赤な顔で空汰を睨んだ。  
「い、いきなり何するんですかっ」  
荒い息を繰り返しながら空汰に抗議する。  
「ん?キスしたに決まってるやろ?」  
そう言って空汰はからかうような笑みを浮かべる。  
「そ、そういう意味で言ったのではありません。  
大体気分転換すると言ったのに、どうしてこんなことするんですか。」  
少し怒った口調で抗議を続ける嵐に、空汰はいたずらっぽい表情をする。  
「せやから、気分転換にキスしたんや」  
「・・・は?」  
空汰の答えに思わず目が点になる嵐に空汰はにまっと笑いかける。  
「いやーやっぱどうせ気分転換するなら、好きなことした方がええなぁ思ってな。」  
そう言うと、空汰は嵐をぎゅっと抱きしめた。  
「やっぱわいは嵐とこうしてんのが一番好きやからな。」  
そう言って嬉しそうに嵐の髪に頬をすり寄せる。  
「全く貴方って人は・・・」  
ため息をつき、呆れた表情をしながらも嵐は空汰の胸に身を預ける。  
「じゃ、気分転換の続きしよか?」  
嵐の髪から顔を起こし、そう言うと、いきなり空汰が嵐の足の下に腕を差し入れた。  
「え?」  
驚く嵐をひょい、と持ち上げ、いわゆるお姫様だっこの形になる。  
そしてそのままベッドへと嵐を運びトサッと寝かせる。  
「ちょっ・・・空汰さん?!」  
戸惑った嵐が空汰を見上げる。  
「気分転換の続きって・・・。」  
 
「キスの続き言うたら何するか決まってるやろ。」  
笑顔のままでそう言うと、空汰はベッドを軋ませながら嵐に覆い被る。  
「今はそんな事してる場合では・・・んっ」  
嵐の言葉を遮るように空汰が再び嵐の口を塞いだ。  
左手が素早く服の中に入り込み、ブラジャー越しに嵐の胸をまさぐる。  
「大丈夫やて、まだ提出日までちょっと余裕あるんやから。」  
嵐から唇を離した空汰が暢気な声で言う。  
「え?何を・・・はあっ」  
嵐が何か言いかけようとするが、空汰の愛撫に思わず声を出してしまう。  
空汰の手は嵐が感じるところを確実に攻めてくる。  
「あっ、はぁっ・・・」  
嵐はベッドのシーツを強く掴み、体を少しくねらせる。  
ブラジャー越しからも胸の頂が少しずつ固くなっていくのがわかる。  
そんな嵐の様子を見た空汰は、少し嬉しそうな表情をすると、スッと服から左手を抜き出した。  
そして、そのままその手を嵐の服のボタンへとのばし、素早く脱がしてゆく。  
嵐はすでに諦めたのか、特に抵抗はしない。  
あっという間に嵐は下着以外何も身につけていない姿にされた。  
 
空汰も自分の服をせわしなく脱ぎ、ベッドの脇に投げ捨てる。  
そして、再び嵐に覆い被さると、嵐の首筋に舌を這わせてきた。  
「あ・・・んっ」  
空汰の舌は首から肩へとゆっくり下がってゆく。  
やがて空汰の舌が嵐の胸の近くに到達すると、空汰が軽く身を起こした。  
嵐を持ち上げるようにして背中に腕を回し、ブラジャーを外す。  
左手を嵐の露わになった右胸に這わせ、もう片方の胸の頂を口に含む。  
「ふぁっ」  
空汰の口は嵐の胸を味わうかのようにして、頂を舌で転がしたり、強く吸ったりの行為を繰り返した。  
同時にもう片方の胸の頂も、親指と人差し指で擦るようにして愛撫する。  
「あっ・・はぁっ・・・あっ・」  
両胸を同時に攻められ、嵐の口から漏れる声が次第に大きくなってゆく。  
切なげに眉を寄せ、体を反らせる。  
胸の頂が充分に固くなったのを確認すると、空汰の手がそろそろと下腹部へと下がる。  
空汰の指が嵐のショーツにかかり、すばやく下ろすと、胸への愛撫で充分潤っていた秘所からは愛蜜が糸を引いた。  
空汰の手が嵐の淡い茂みを抜け、秘所に直接触れようとする。  
と、その時ぱたぱたと階段をあがる足音がして、譲刃の元気な声が響いた。  
「空汰さん、嵐さん、いらっしゃいますかー?」  
「・・・!」  
 
思わず二人の体がビクッと固まる。  
「お、おう譲刃ちゃんどないしたんやー?」  
嵐の上に覆い被さった体勢のままで空汰が平静を装った声で答える。  
嵐は空汰の下で動揺のあまり硬直状態になっている。  
「今日の食事当番で相談があるんです。」  
「食事当番?」  
「はい。あの、嵐さん」  
「は、はい?」  
 
「今日の料理当番嵐さんと神威さんですよね?」  
「ええ・・」  
「でも神威さん、勉強でかなり疲れちゃってるみたいなんですけど。どうしますか?」  
「は、はあ・・そ、そうですね」  
動揺のあまりしどろもどろになっている嵐に空汰が助け船を出した。  
「ほんなら今日はなんかとろか。  
なに食うかは譲刃ちゃんと神威で決めてええで。」  
 
「解りましたー。」  
「あ、そうや譲刃ちゃん。」  
「はい?」  
「譲刃ちゃんたちはどこで勉強しとるんや?」  
「下のリビングですけど、どうかしたんですか?」  
不思議そうに聞く譲刃の声に、空汰が慌てて答える。  
「あー、いや、なんでもない、神威にあんまり無理せんように言っといてな」  
「じゃ、私下に行きますね。」  
譲刃がそう言った後、ドア越しにの階段を降りる音が響いた。  
 
「あー、焦ったわー。部屋入ってこられたら、どないしよかと思た」  
空汰がほっとした表情で体の力を抜く。  
「空汰さん。譲刃さんと神威もいることですしもう・・・」  
ようやく冷静さを取り戻した嵐が空汰を見上げる。  
「二人とも一階におるんやから大丈夫やて。ちょっとくらいの声なら聞こえへん」  
「し、しかし・・・。」  
「それになぁ」  
不意に、空汰が嵐の秘所へズブッと指を挿し入れた。  
嵐の秘所はあっさりと空汰の指を呑み込んでいく。  
「あっ・・・くぅんっ」  
 
「こんだけ濡らしとって、そんなこと言うてもあんま説得力ないで。」  
「う・・・」  
言葉に詰まってしまった嵐は思わず空汰を睨む。  
空汰はそんな嵐にニッと笑いかけると、さらにもう一本、指を挿し入れる。  
そして嵐の中を少し強めにクチュクチュと掻き回す。  
「あっ・・ふぅ・・・んっ」  
嵐の中の肉壁は柔らかく、そして熱く空汰の二本の指に絡みついてくる。  
しばらくその感触を楽しむようにして動かした後、スッと指を引き抜く。  
そして、蜜に濡れたままの指で突起をキュッと強めに擦る。  
「はぁっ・・!」  
強い快感に嵐は思わず大きく体を反らした。  
秘所から溢れる蜜はさらに量を増し、シーツに小さなシミを作っている。  
 
空汰はしばらく嵐の秘所を愛撫し続けていたが、不意に体を起こした。  
「空汰さん・・・・?」  
訝しげに見つめる嵐を抱き上げ、自分の上に背中を向けた形で座らせた。  
「えっ・・・」  
戸惑う嵐の太股を持ち、ぐいっと大きく開かせる。  
「あっ、待ってください、こんな格好で・・・。」  
嵐が言い終わるのを待たずに、空汰は嵐の腰を掴み、張りつめきった己自信を一気に嵐の秘所に埋没させる。  
「あっ・・・はぁぁっ」「くっ・・・」  
嵐の肉壁は待ちかねていたかのように、空汰のモノをきつく締め付けてくる。  
「やぁっ・・・・あんっ」  
空汰が強く嵐を突き上げる度に、嵐の美しい黒髪が乱れ、唇からは甘い喘ぎ声が漏れる。  
グチュグチュと淫らな音が部屋に響き、結合部からこぼれる蜜は、先ほどよりも大きなシミをシーツに作る。  
「あっ、あふっ・・はぁ・・・」  
快感が深くなってゆくうちに、嵐も無意識に自らの腰を動かしてゆく。  
嵐の動きが加わったことで、嵐の肉壁が空汰へ与える快感は更に強くなる。  
「嵐、わいそろそろイキそうや・・・」  
自分の限界が近づくのを感じ、空汰はそう言うと、最後とばかりに大きく突き上げた。  
「ふっ・・・はあっ、あぁっ・・・・!」  
嵐の体が小さく痙攣し、頂点に達する。  
ほぼ同時に、空汰も嵐の中へ精を放った。  
 
 
 
 
「・・・全く。後先考えないで行動しないで下さい。」  
ベッドの端に座り、手早く服を着ながら、嵐が少し咎める口調で言う。  
「課題間に合わなかったらどうするんですか。」  
「まあまあ課題の締め切り明後日なんやから。何とかなるて」  
すでに服を着終わった空汰がひらひらと手を振りながら、のほほんと言う。  
しかし嵐はそんな空汰を怪訝そうに見つめた。  
「・・・なに言ってらっしゃるんですか?」  
「へ?」  
「提出日、明日ですよ。明後日なのは量の多い神威達だけです」  
嵐の言葉に思わず空汰の動きが止まり、嵐を真顔で見つめる。  
「・・・まじか?」  
「はい。」  
「うわーっ。どないしよ。わい全然終わってへんわ!」  
パニクる空汰を横目で見て、嵐はハアッと溜息をついた。  
「・・・・・そんなことだろうと思いました。」  
結局二人は神威達と同じく、徹夜で課題を仕上げるはめになったのだった・・・。  
 
 

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