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良く晴れたある日のこと。
天の龍学生組の四人は、学校への道を歩いていた。その中で、嵐の隣を歩く空汰が声を掛ける。
「嵐、今日は当番やないやろ? 一緒に帰ろうや」
「あ…ええと…」
嵐は困ったように、空汰の顔を見返す。
空汰は首をかしげた。
「何かあるんか?」
「この間、体育でテストがあったんですけど、その日に地震があって受けられなかったんです。それで今日の放課後、受ける事になっていて…」
「ふーん。わいは待ってても構わんけど?」
「先に帰っていていいですよ。…そんなに長くはかからないと思いますけど」
「そうか…」
放課後。
そろそろ部活動の生徒が活動し始める頃、校庭の端には体操服姿の嵐と体育教師の姿があった。
「…はい、終わり。悪かったわね、放課後にやらせちゃって」
「いいえ。休んだのは私ですから」
「それじゃ、着替えたら気をつけて帰ってね」
「はい」
嵐が頷いたところで、おーい、と聞き慣れた声がした。振り向くと、空汰が鞄を肩に掛けて、バタバタ走ってくるのが見えた。
「嵐ー。終わったかー?」
「空汰さん」
「帰ろうかどうしようか思うてたら、嵐の姿が見えてな」
「今、終わったところです」
「じゃ、待ってるから着替えてき」
「はい」
踵を返そうとした時、後ろにいた教師に呼び止められた。嵐ではなく、空汰が。
「あ、ちょっとそこの彼」
「ん?…わいか?」
「そうそう。ちょっと頼みたいんだけど」
「はあ」
「これ、さっきの授業で使ったんだけど…。倉庫の方にしまってきてくれないかな」
後ろに積んである器具類に、教師が視線を向ける。空汰は、教師と嵐の顔を見比べた。
「…分かりました。体育館裏の倉庫に入れときゃいいんですね」
「ごめんね、頼むわー。鍵は開いてるから」
軽快に笑って、彼女は去っていった。
「いきなりこんな雑用させられるとはなー」
「…ごめんなさい」
隣を歩きながら、嵐が困ったような顔をする。
「いや、嵐は悪くないやろ。…と、すまんがドアだけ開けてくれるか?」
「あ、はい」
「……」
空汰はドアを開ける嵐の姿を、頭から爪先までまじまじと眺めた。
その視線に気付いて、嵐が不思議そうな顔をする。空汰が視線を離さないので、頬がだんだん赤く染まった。
「…あの、何ですか?」
「ああ、いや…」
「……そ、そんなにじっと…見ないでください…」
「いや、嵐の体操服姿って初めて見たなあ、と思ってな」
空汰は倉庫の中に、適当に器具を詰め込んだ。
返答出来ないでいる嵐の横をすり抜けて、倉庫のドアを閉める。薄暗い倉庫が、更に暗さを増した。
「…空汰さん、帰らないんですか?」
不思議そうに見上げる嵐にはただ笑い返した。
「髪、結ぶんやな」
「え?ええ…。体育の時ぐらいは」
「結んでるのも可愛いなぁ」
さらりと恥ずかしい台詞を言ってのけ、更に顔を赤くする嵐に背を向けさせる。
「?」
「あんまり可愛いから…こんなこともしたくなる」
空汰は後ろから、嵐の胸の膨らみを両手で包み込んだ。
「やっ…」
咄嗟の事に驚いて、思わず身をよじろうとしたが、空汰の腕がしっかりと嵐の体を押さえていて、身動きも出来なかった。
「嵐…」
耳元で囁いて、空汰は手に力を入れる。嵐の速い鼓動がその手に感じられた。
「ふぁ……っ」
「嵐はほんとに可愛えなぁ」
空汰はシャツの中に手を入れて、ブラジャーのホックを外した。そのまま、固くなり始めた膨らみに直に触れる。
「…やっ…」
嵐は抵抗もしないまま、立ち尽くしていた。シャツの中では、空汰の手が胸を揉み、首筋には唇が寄せられる。
「ん……」
左手で嵐の左胸を揉みながら、右手を下へ伸ばす。ブルマなので、すぐにすべすべした足に触れられる。太股を滑らせながら中心に近付くにつれ、嵐の体が強張った。
「…空汰さん…」
「このまま、嵐を独り占めできたらええのにな」
ブルマの上から足の間に指を滑らせ、前後に動かす。
「う、…ん…っ」
吐息が荒く、甘くなってくる。
空汰はウエストから中に手を入れて、直に嵐の秘所に触れた。
「あっ」
嵐の体が大きく震えた。
空汰が手を動かす度、指がどんどん濡れていく。そして、嵐の中に指を入れようとした時、されるがままになっていた嵐が空汰の腕を掴んだ。
「だ…駄目です…っ」
かたかたと体を震わせながら、必死に訴える。
「こんなに濡らしておいて、何言うとんねん」
「…これ以上濡れたら…着替えに帰れないです…っ」
涙目になりながら、空汰を見上げる。
その表情が、空汰には愛しくて堪らなかった。
「これだけ濡れとったら、今更やめても無駄やって」
空汰は笑って、人差し指と薬指で秘裂を開き、そこに中指を押し込んだ。するりと指を受け入れた嵐の中を掻き回す。
「んっ、はぁぁ…っ」
水音と共に甘い声が漏れる。体中に快感が走り抜けて、嵐は思わず体を反らした。
突き出された胸を、空汰は更に揉む。
「…あ…えぅっ…」
足がガクガクと震える。何かに掴まりたかったが、空汰は背後にいるし、前方にも自分を支えられそうなものはなかった。仕方なく、自分の中を掻き回している空汰の腕に縋るが、それは逆に、更なる自分への刺激となる。
「んくっ…」
このまま立っているのは無理そうだな、と感じ、空汰は愛撫をやめる。
「ちょっと待ってな」
空汰は秘裂に入れた指を出し、嵐を抱えるようにして支え、近くに丸めてあったマットを蹴飛ばした。マットはゆっくりと転がり、広がった。
そこに背後から嵐を抱いたまま腰を下ろす。
その時、嵐の体が空汰の股間に当たった。布越しに、嵐を求めて熱くなっているものを感じる。
「あ…っ」
少しだけ、及び腰になる。
「…駄目、ここ…学校なのに……」
「学校なのに、嵐のここはこんなに濡れてるんやなぁ」
空汰はからかうように、嵐の手を足の間に押しつけさせる。嵐の愛液は、ショーツをぐっしょりと濡らし、ブルマにまで染みていた。
「……」
嵐が俯く。空汰の手が離れると、すぐにそこから手を離した。
「…帰れなくなりそうやなあ」
耳元で軽く笑いながら、空汰は再びブルマの中に手を差し入れる。
いつもより歯止めがきかなかった。違う事といえば、嵐がいつもの制服ではなくて、体操服を着ているという、ただそれだけなのに。
止めようとする嵐はお構いなしに、空汰は更に秘所を攻める。
「あっ…やぁん…っ。…だ、駄目…っ」
言葉では抵抗するが、体は完全に空汰を求めていた。無意識のうちに、足を大きく広げている。
「そろそろいいか…」
空汰は嵐を四つん這いの格好にさせて、上体を下げさせた。シャツが滑り落ちて、頼りない背中が露になる。そして、外から見ても濡れているのが分かるブルマが空汰に向けられた。
「そ…空汰さん…」
「…すぐに気持ち良くさせたるから」
空汰は、ブルマをショーツごと掴んで、太股の中程まで勢い良く下ろした。
「きゃぁっ!」
嵐が声を上げる。一番大切な場所が、薄暗い倉庫の中で露呈した。愛液で濡れたそこは、怯えた子猫のように小さく震えている。
空汰は嵐の腰をおさえ、濡れきった秘裂に舌を伸ばした。
「ひゃぅっ」
嵐の体が大きく震えた。同時に、溢れる蜜の量も増す。
「あうぅ…っ。ひぁ…」
「…相変わらず、嵐は凄いな」
溢れる蜜を味わいながら、空汰の舌は秘所を這い回る。
「はぁ…っ」
空汰が口を離すと、細い糸が引いた。
「は……はふ……っ」
「嵐…もっと欲しいか?」
空汰は突起を軽く刺激する。
「やっ…!」
「…帰られなくなるかもしれんけど」
「………」
嵐が小さく頷いたのを見て、空汰はズボンのチャックを下ろした。
「あの…このまま?」
恥ずかしそうに、嵐は顔だけ後ろを向けた。
「後ろからも気持ちええでー」
空汰は笑って、嵐の腰を押さえる。そして身を固くする嵐の中に自分を挿入させた。その瞬間、嵐は入ってきた空汰を締め付ける。
「あん…っ!」
「どうや、ええやろ…」
嵐の腰を掴んで、空汰は自分を前後させる。
「…んぅ…っ」
目から零れた滴がマットに落ちる。
ベッドのシーツのように掴むものがないので、ただ拳を握り締めて、快感の荒波に流されていた。
「そ、空汰さん…っ。…あぁっ」
…どうしてだろう、と思う。入っているのはいつものように空汰のものなのに、どうしてこんなに感じてしまうのだろう、と。
抱かれている間に空汰の顔が見れないのは、少しだけ切ない気がするが、その分、自分の体の中にある空汰を感じる。嵐の中を動いて、激しく、そして優しく、嵐を浸らせていく。
「はぁぁっ…」
そろそろ限界だ、と思った時、空汰も同じ事を思ったのか、後ろから更に攻め上げてきた。
「嵐…っ!」
「ん、…ああっ…!」
頭の中で、何かが弾けた。
白濁液と混ざった嵐の愛液が滴り落ちた。
「さーて、本格的に帰れなくなったな」
空汰は嵐の髪のゴムをほどき、その髪をなでて笑う。
「…誰のせいだと思ってるんですか」
「濡らしたのは嵐やで」
「濡らさせたのは誰ですか!」
顔を赤くして、眉をつり上げる。とりあえず服は着直したものの、濡れたブルマは乾いてくれない。
空汰は笑って、マットが濡れることを気にして床に座る嵐を抱き締めた。
「着替え、持ってきてやるか?」
「…女子更衣室に入るんですか?」
「…それはマズイな」
空汰は苦笑する。理由が理由だけに、他の理由を付けて誰かにとってきてもらおうにも、自分が照れくさくてやっていられない。
「上着とか持ってきてへんの?」
「校庭の方においてありますけど…」
「じゃ、それ持ってくるから、ちょっと待ってな」
空汰は立ち上がった。
「それ、腰に巻いてったらバレへんやろ」
「……」
嵐は空汰を見上げる。あまりに楽観的な空汰に、溜め息をつくように頷いた。
その表情を見て、空汰が再び屈み込む。
「…疲れさせてしもたか?」
「あ…いえ」
「帰ったらゆっくり休もな」
くしゃりと髪をなでられて、嵐は再び頷いた。そのまま、何も言わずに空汰の胸に顔をうずめる。側に空汰の温もりがあるのが嬉しかった。
それじゃ持ってくるから、と軽く背中を叩かれて、嵐は体を起こす。
倉庫を出て行く空汰の背中を、嵐はずっと見つめていた。