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東京の結界の1つである都庁。  
その地下にはごく一握りの人間しか知らない空間が存在する。  
そしてその空間に存在する巨大な一室――――。  
異常なほどの冷気が漂うその部屋の中央には、巨大な有機的な模様を持つ物体が鎮座している。  
物体の中央には少女らしき人物が座っており、体中のあちこちにケーブルが潜り込んでいる。  
この明らかに異常な空間に、場違いな明るく柔らかな声が響いた。  
「颯姫ちゃん、次に壊す結界は決まりましたか?」  
「遊人さん」  
遊人の声に颯姫はヘッドギアをはずし遊人に顔を向ける。  
唇には自然と笑みが浮かぶ。  
「まだ検討中です」  
「時間はかかりそうですか?」  
「いえ、あと1時間ほどで終了します」  
「それじゃ、颯姫ちゃんの仕事が終わったらお茶にしましょう」  
そういって手に持っていたケーキの箱を颯姫に見せる。  
「今日は有名なケーキを買ってきたんで、楽しみにしてくださいね」  
「ええ」  
「それじゃ、僕は庚さんに少し『用』があるんで、またあとで。」  
そう言うと、遊人は颯姫に手を振り、獣の部屋を出て行った。  
庚の名前を出した瞬間、颯姫がわずかだが眉をひそめたことには気づかぬまま。  
 
「・・・・ふう」  
遊人が部屋から出て行くのを見送った後、颯姫は椅子にもたれ、軽くため息をつく。  
最近の自分は何かおかしい。  
遊人が庚の名前を出す度に胸の中に何かもやもやとしたものを感じる。  
あの二人は肉体の関係こそあるが、何か特別な感情が存在しているわけではない。  
それがわかっていても、颯姫の中には今まで感じたことのない苛立ちがあった。  
――――私は遊人さんに出会ってから変わったんだろうか。  
ぼんやりとそんなことを考えていた颯姫の体に、獣のケーブルが甘えるように絡み付いてきた。  
ケーブルはゆっくりと颯姫の服の中に潜り込んでゆく。  
「獣、またなの?」  
 
獣は時々颯姫との『戯れ』を求めることがある。  
颯姫も獣の要求に最初はやや戸惑ったが、『戯れ』をした後の獣は機嫌がよく、扱いやすくなるので獣の好きなようにさせていた。  
ただ、最近はその頻度が高くなっている。  
ちょうど颯姫が遊人に対して特別な何かを感じ始めた頃からだろうか。  
「んっ・・・」  
獣のケーブルがそっとスパッツ越しに颯姫の秘所を撫で上げる。  
更にほかのケーブルが颯姫のタンクトップに入り込み、愛撫をするかのように颯姫の乳房に絡み付いていく。  
「はぁっ…」  
小さく、甘い吐息を漏らしながら颯姫はキーボードへ手を伸ばす。  
目の前のモニターの画面が変わり、庚の部屋が映し出された。  
部屋の中央には豪奢なベッドが置かれ、その上では庚と遊人が妖しく絡み合っている。  
 
颯姫は更にキ―ボードを叩き、遊人へと画面をズームアップさせる。  
そしてモニターに映し出された遊人の顔に颯姫はそっと触れた。  
「遊人…」  
颯姫がそう呟いた瞬間、颯姫の体に絡みついたケーブルの動きが止まり、獣が低いうなり声のような音を響かせた。  
「獣…?」  
獣の異変に颯姫が訝しげに身を起こす。  
その瞬間、颯姫の体に絡みついたケーブルが颯姫の体を乱暴に絞め上げてきた。  
「!?」  
ケーブルは颯姫の体を座席に押さえつけ、颯姫の服を引き裂いていく。  
「獣!!やめなさい!」  
颯姫が必死に命令をするが、獣はそれを無視し、どんどん颯姫の体へと侵入していく。  
力ずくでケーブルをはずそうとするが、その腕も他のケーブルに拘束されてしまう。  
「くっ…あ…」  
ケーブルに完全に拘束され、颯姫は無防備な姿を曝け出された。  
引き裂かれた服の間からは、豊かな乳房と先ほどの獣の愛撫で僅かに濡れた秘所が見える。  
 
「ビ,獣…お願いやめて…」  
恐怖と混乱の中で颯姫は弱々しく獣に懇願する。  
しかし獣は颯姫の声がまるで聞こえないかのように、颯姫の体を蹂躙してゆく。  
ケーブルが颯姫の乳房にきつく巻きつき蠢く。  
颯姫の大きな胸がケーブルの動きに合わせて、自在に形を変えていった。  
「ふぁっ…や、やめてぇ…」  
恐怖と痛み、そして快感の中で、颯姫は自分の次第に意識が薄れていくのを感じた。  
しかし、秘所へと侵入しようとする獣の動きに気付き、はっと我に帰る。  
「獣、だ、だめそこは・・・やぁぁっ」  
颯姫の秘所に太いケーブルが突き立てられた。  
さほど濡れていない膣内に無理やり挿入された痛みで、颯姫の目からは涙がこぼれる。  
 
「あ・・・ああ・・」  
細いケーブルが突起を弄び、乳首を擦る。  
「ふあっ」  
颯姫の頬が快感で紅潮してゆく  
秘所に突き立てられたケーブルには、いつの間にか愛液が滴り落ちていた。  
獣はその愛液に濡れたケーブルを引き抜くと、それで颯姫の口を塞ぐ。  
「ん…むっ…」  
口の端からこぼれる唾液と自らの愛液で颯姫の顔が汚れていく。  
他のケーブルが再び颯姫の秘所に潜り込み、クチュクチュと水音を立てながら動く。  
颯姫はただ、されるがままに体を動かすしかなかった。  
獣はしばらく颯姫の口内と秘所を犯し続けたが、颯姫の体を拘束していたケーブルを一本外し、秘所の後ろへと移動させる。  
そしてそのままアナルへとケーブルを挿入させる。  
「…!!」  
今まで感じたことのない感覚に颯姫は思わず体を反らす。  
「んっ…ふっ」  
叫び声をあげそうになるが、口を塞がれているのでくぐもった声しかでない。  
 
 
 

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