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どこまでも続く青い空と蒼い海の浜辺に、牙暁は一人たたずんでいた。  
これから始まる血の惨劇を…一人の少女が命をかけた“願い”の行く末を見定める為に。  
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  
初めて会った夢の中で、牙暁は小鳥に言った。  
「僕たちは知っている…これから何が起こるのかを。君の愛した兄さんや神威の未来を。  
だからその為に君は自分を犠牲にした。ただひとつの望みのために」  
その言葉に、小鳥は困ったように微笑んだ。  
「……何でも知っているのね…」  
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  
ふっ…と牙暁は空を仰ぐ。  
「人には“願い”がある。誰かを傷つけ、悲しませるかもしれないのに、願わずにはいられない“願い”が」  
誰に言うでもなく、その言葉を口にした。  
「時にその“願い”は、最も大切な人を、最も残酷な形で傷つける」  
かつて、大切な弟のために自ら死を選んだ少女の姿が、脳裏に浮かぶ。  
彼女の死が、どれだけの人を悲しませ、人生を変えてしまったか…牙暁自身が一番よく知っている。  
今また、自分を愛してくれている人を傷つけ、それでも“願い”を叶えようとしている少女のことを思いながら牙暁はつぶやいた。  
「人は……罪深い生き物だ…」  
 
 
湯気が立ちこめるバスルーム。  
大きく開いた両足を抱え上げられ、バスタブの底を背に、小鳥は陶然と彼を見上げていた。  
幼い頃からずっと、ずっと、大好きだった人。今まさに彼と一つになろうとしている。  
「恐いか?」  
彼の問いに、小鳥はふるふると首を横にふる。  
「…入れるぞ」  
濡れそぼった蜜壷にあてがわれる熱く、固い感触。  
思わず体を強張らせても、無駄な抵抗だと言わんばかりに、それはゆっくりと確実に侵入を始める。  
「う…っく……」  
広がる痛みに目を閉じ、縋るもののない両手を固く握り締めて、その衝撃に備える。  
一瞬、彼が前進を止めて呼吸を整える。そして次の瞬間  
「――――――――!!」  
一気に奥まで穿たれた熱い楔に、想像以上の激痛が駆け抜ける。  
しかし小鳥の唇は、彼の唇によって塞がれ、上げかけた悲鳴は喉の奥に飲み込まされた。  
何とかやり過ごしたと思った激痛の波が、すぐに押し寄せ、再び小鳥を襲う。  
「ん、ぐ…んぅんんんっ!」  
くぐもった、悲鳴とも言えない悲鳴を上げ、小鳥はびくん、びくんと振るえる。  
抱え上げられた足はつま先までぴんと張って引きつり、全身の間接が軋むほどに体が強張る。  
下腹部を満たす熱く大きな異物感と、止むことなく寄せては返す痛みの波に、小鳥はただただ耐えるしかない。  
「…ん…く、…うぅんっ……」  
呼吸さえ遮られ、苦しさに身悶えていると、つぷ…と彼の唇が離れた。  
溢れ出した涙で視界がぼやける。なんだか彼も苦しそうな顔をしているような…気がした。  
「……動くぞ」  
「え、ちょっ…待…――」  
 
「ぅぐっ!……ぁ…はっ、はぁっ…ぁ、くっ……ぐ……」  
苦しそうに眉を寄せて歯を食いしばり、抽挿の痛みに必死に耐える小鳥。  
堅く閉じられた瞼の端から大粒の涙がつたい、流れ落ちる。  
あまりの痛みに、小鳥は覆い被さっている封真の背にしがみついて爪を立てた。  
「…くっ」  
思わず封真は眉をしかめる。  
背中に感じた痛みのせいもあるが、それ以上に、小鳥のなかは侵入者を拒むようにぎりぎりと締め上げてきつく、少し動くだけでかなりの力を要した。  
だが、焼けるような熱とじっとりとした潤いに包まれていると、言い知れぬ快楽も湧きあがってくる。  
襲い来る射精感に堪えて封真は腰を動かした。  
「っ…ぐ…ぅ、う…っん…ぅ…」  
しかし小鳥は、封真の動きに合わせて苦しそうに浅く短い呼吸を繰り返すだけ。およそ快楽とは程遠いだろう。  
――このまま攻め続けるだけなら簡単……でも…  
薄く笑って、封真は動きを止めた。  
「…ん……はっ…はぁ…」  
和らいだ痛みに、わずかに小鳥の体が弛緩する。  
――どうせなら“泣かせ”るより“啼かせ”たい  
 
「…ことり……小鳥」  
優しい声に呼ばれ、小鳥はかたくつぶっていた目をうっすらと開けた。  
声の主は穏やかに微笑み、ちょいちょい、と下を指差す。  
小鳥は不思議そうに目線を移した。  
「っ!!……」  
そこにあったのは二人が繋がっている部分。慌てて小鳥は顔をそらした。  
「…ゃ…やだっ…」  
「なにテレてるんだよ?今さら」  
揶揄されて更に気恥ずかしさが込み上げ、体が熱くなる。  
なんとも言えない居たたまれなさに困った小鳥は、彼を見つめ返すことも出来ず、視線を泳がせた。  
大きく優しい手が、そんな小鳥の頬にそっと触れ、撫でる。  
「…フッ……かわいぃ…」  
なかから伝わってくる振動で、彼が軽く笑っているのがわかった。  
が、急に前髪をわしづかみにされる。  
「きゃ!痛…」  
「ちゃんと見ろよ」  
重なった視線の先の彼は、先ほどまでとは別人のように冷たい目をしていた。  
彼は小鳥の顔を再びそこに向けさせると、少しずつ腰を引いていく。  
「…ぁ……あぁ…」  
小鳥は思わず声を漏らした。  
徐々に姿を現した肉棒は大きく怒張して赤黒く、さらに小鳥の愛液と鮮血がこびりつき、ぬらぬらと光っていた。  
こんなものが本当に自分のなかに入っていたのか、と目を疑いたくもなる。  
しかし、先ほどまでの強引で力任せの抽送とは違い、ゆっくりと引き抜かれる事で、逆にその熱や形をリアルに感じてしまう。  
――ほんとうに、わたし…  
ぞくっ…と腰から湧きあがった何かが背筋を這ったような気がして、小鳥は微かに身を震わせた。  
「感じたのか?」  
突然、降ってきた声に小鳥が顔を上げると、彼は心底嬉しそうにニヤニヤしていた。  
「…ち、違…っあぁあっ!」  
否定しようと言いかけた言葉は嬌声に変わる。彼が、再び一気に肉棒をねじ込んだのだ。  
 
「あ、んっ、ふあっ……んっ……ああっ…」  
封真が突き上げる度、小鳥は甘い吐息を漏らす。  
痛みが完全に無くなったわけではないのだろうが、先ほどまでとは明らかに様子が違ってきていた。  
熱に浮かされたようにぼんやりと焦点を結ばない鳶色の瞳。  
白い肌はうっすらと桜色に上気し、じっとりと汗ばんできていた。  
「…ぁあっ!…や、あっ…ぁん…ぃ、やぁっ…」  
かき回すように大きく腰を回せば、背中を反らせて喘ぐ。何より顕著な変化は…  
「わかるだろ?…食いついてる…」  
封真が、彼自身を飲みこんだままの花弁に触れた。  
そこは何度も擦られた事で充血し、鮮やかな赤に色を変えている。  
「ひあっ!!……そ、んなこと、な…っ…あっ…ん…!」  
言葉とは裏腹に封真が行き来する度、紅い花弁はぐにぐにと形を変える。  
抜け出ていく彼に追い縋るように絡み付き、戻ってくれば、さらにもっと奥へと誘うように締め上げる。  
おもむろに封真は手を伸ばし、シャワーを止めた。  
聞えるのは、バシャバシャと水面が揺れる音、二人の体がぶつかり合う音。そして  
「…ぐちゅぐちゅいってる。物凄く、濡れてきてる…」  
「!……やっ…見ない、で…っ…」  
「ほら、また締まった」  
「――――っ!」  
カァァッと小鳥の全身が真っ赤に染まる。  
内股を濡らす己の愛液も、自分の体のあさましい変化も…当の小鳥本人が一番よくわかっている。  
しかしわざわざ言葉にされると、どうしようもなく恥ずかしいらしい。  
「…も……やだぁ…っ…」  
小鳥は真っ赤な顔を横にそらし、両手で覆った。  
無防備にさらされた小鳥の左の耳朶。  
封真はしゃぶりつき、ちゅぷちゅぷと音をたてて執拗に舐る。  
「ん…ぁ……はぁ、あ…ぃやぁ……ん…」  
堪えきれずに小鳥は甘い吐息を漏らす。それに伴って、本人には自覚がないのかも知れないが、微かに腰も動き出した。  
――もうひと押し…か?  
細く笑って、封真は小鳥の耳元で、優しく囁いた。  
「イヤならやめようか?」  
 
しばしの沈黙の後、小鳥はすがるような瞳で見上げ、首を左右にふった。  
「…イヤじゃ………ない…」  
最後は消え入りそうな声で…だが確かに小鳥はそう言った。  
ドクン…と胸が高鳴る。しかし封真は込み上げる衝動を押さえ、更に小鳥に要求する。  
「イヤじゃないなら、どうなんだ?」  
封真は小鳥の栗色の髪を掴んで、口元に寄せ、くちづける。そのまま、目を細めて優しく微笑みながら、低く甘く……囁く。  
「教えて?」  
「………ぁ……ゃ……ぅ…」  
小鳥の口がもごもごと動き、大きな鳶色の瞳がゆらゆらとさ迷う。  
彼女にはまだ理性と羞恥心が残っているようで、紡ぐべき言葉に困っている。  
「口では言えないのか?……なら、こっちに……聞いてみるか」  
そう言って封真は小鳥の恥丘に触れた。  
「ぁあっ…!!」  
ひときわ高い声を上げ、小鳥のなかが収縮する。  
「…ダメ…ッ…そんな、とこ…触っちゃ…っア!」  
頬を朱に染めて小鳥が抗議するが、封真は一向に止め様としない。  
それどころか、溢れ、零れ出した小鳥の愛液を指先ですくい、真っ赤な真珠に塗り付け始めた。  
「ぁ…やめっ……おかしく…なっちゃ、う…っあぁん…」  
くぷ、ちゅぷ…と濡れた音がバスルームの中に響く。  
小鳥が、力の入らない両手で封真の腕を掴んでみても、動きは止まるわけもない。  
寧ろ、縋り付き、誘っているようで…くくっ、と封真は笑う。  
「止めていいのか?こっちの口は…全然、止めて欲しくなさそうだ、け、ど?」  
そう言って封真は、小鳥の核を一気に強く摘み上げた。  
「ひああぁっ!!」  
悲鳴にも似た高い声とともに、封真を飲み込んだままの小鳥の膣がぐぷぐぷと大きく蠢く。  
ビクビクっ…と小鳥の全身は痙攣し、背中を大きく反らせる。  
そして……糸が切れたように、ぐったりとした。  
「…っ……はぁ…はぁ……はぁ…」  
「…悪い子だなぁ。一人でイッちゃうなんて」  
朦朧とした意識の中、小鳥は見上げる。そこには、冷たく甘美な笑みを浮かべた悪魔がいた。  
「もう少し…つきあってもらおうか」  
 
 
「…ぁ、んっ…あ、っ…あ」  
バスルームにリズミカルな吐息が響く。  
抱き起こされた小鳥は座る彼と向かい合って腰に跨り、下からゆるゆると突き上げられていた。  
「…ん……はぁ…」  
小鳥が腕を伸ばして彼の首にしがみつくと、ぐっ、と強く腰を引き寄せられた。  
「あぁっ!…ダメぇ…ぉ、おくっ、ぁ…あっ」  
「気持ちいぃだろ?」  
図星を差されて、小鳥の顔がかぁぁっと赤くなる。  
「…ちゃんと、教えてくれよ」  
吐息交じりでゆっくりと語尾をのばすように、そんな喋り方は彼のクセだ。  
「なぁ…小鳥…」  
耳元で低く甘く囁かれて、ゾクリと腰が疼く。堪らず、きゅうっと彼の首に回した腕に力を込めた。  
「、んっ……きもち、いぃ…」  
外も中も隙間無く密着した肌から、彼の熱い体温が伝わってくる。抱きしめられる腕の力強さを背中から感じる。  
呼吸は乱れて鼓動は高鳴り、苦しいはずなのに…ふわふわと温かくて幸せで。  
「俺のこと、好きか?」  
夢見心地の小鳥は、こくりと頷いた。  
「……だいすき…」  
「そうか。なら……大好きな『神威』になら、何されても平気だよなぁ?」  
 
言うなり彼は小鳥の首を掴み上げ、力まかせに後方のバスルームの壁にドンッ!と押し付けた。  
呼吸が出来ず、一瞬、小鳥の目の前は真っ暗になる。  
しかしそれも束の間  
「キャァァッ!!」  
胸に走った強烈な痛みに、意識が呼び戻される。  
見下ろすと、かがんだ彼が小鳥の左胸に噛み付き、ギリギリと歯を突き立てていた。  
逃れようと彼の肩に手を掛けて揺さぶってもびくともしない。  
それどころか彼は小鳥の右胸を鷲掴みにし、その手を一気に引きおろした。  
「いっ、アアアッ!!」  
胸からわき腹へと真っ赤な爪痕が刻まれ、所々皮膚がはがれて血が滲む。  
さらに彼はシャワーヘッドを手にし、力任せに小鳥の花芯に押し付け始めた。  
「…やっ…そんなの、はいらな…っ…」  
無理やり押し込まれる冷たい感触に背筋が凍り、快楽を覚えたはずの体の中心は再び痛みに血を流す。  
甘い夢から現実に引き戻そうとするかのように、体のあちこちに傷と痛みが刻まれる。  
「、っ…どうして、こんなっ…」  
震える声で問うても、彼は答えてくれない。  
代わりに、小鳥の肌に刻んだ爪痕を抉るようになぞり上げて、目を細めるだけ。  
小鳥には何がなんだかわからなかった。  
「……こんなの、イヤぁあッ!!」  
叫んだ瞬間、彼の手からシャワーヘッドが滑り落ちる。  
「こんなことされても、俺が好きか?」  
小鳥の瞳から零れた涙が、彼の頬にぽたりと落ちた。  
 
――俺ハ小鳥ガ望ムカラ、『神威』ヲ演ジテ小鳥ヲ抱イテイル。  
  ダカラ、『神威』ヲ「キライダ」ト言ッテクレ。ソウシタラ、ヤメルカラ…  
自分のなかから聞えてきた声に、封真はくつりと笑った。  
――何を今さら。  
  母さんも父さんもそうだったように、小鳥も…『神威』を一番に想っている  
母・紗鵺は『神威』の神剣を産んで、父・鏡護はその神剣を守って死んだ。  
それは封真の目に、二人が実の子である封真や小鳥より『神威』を想っているようにしか見えなかった。  
――誰も『封真』を一番に想ってはくれない。  
  運命に逆らってでも、共に生きようとはしてくれない  
そっと小鳥の左胸に付けた歯跡に触れると、小鳥の体がびくりとふるえる。  
指先から感じる、確かな鼓動。  
ゆっくりと、わき腹から右胸に付けた爪痕を舐め上げると、口の中に血の味が広がった。  
――小鳥も同じ。『神威』を想い、『神威』のために死ぬ。  
  …だったら、そうなる前に…いっそ、俺の手で全て奪って……  
そんな事を思いながら見上げると、ぽたぽたと小鳥の涙が降りそそいで封真の頬を伝い、流れ落ちる。  
その涙を優しい指で拭って、小鳥がふわりと微笑んだ。  
「…どんなひどいことされてもいい…だいすきよ…」  
 
「…ぁ、はっ……ああぁっ!」  
壁にもたれる小鳥の右足を抱え上げ、その中心に再び封真は己の欲望をねじ込んだ。  
あれほどきつかった小鳥のなかは、この短時間で封真の形を覚えたかのように熱く締め上げ、絡み付いてくる。  
ぐるりと円を描くように腰を回すと、その動きに合わせて小鳥も自ら腰を振る。  
「…本当に、いやらしい女だな」  
「ち、ちがっ…からだ、かってに、…あぁあっ!」  
小鳥の表情が歪むその一点を擦り上げれば、白い喉を仰け反らせて喘ぐ。  
「…そこ、ダメぇッ!」  
「ダメ、じゃないだろ?こんな…こんなに、してっ…」  
唸るように低く言うと、封真は奥まで抉るように激しく突き上げ始めた。  
じゅぷ、ぐちゅ、という濡れた音とともに、交じり合った愛欲の雫が溢れだす。  
「ッぁ、…ダメ、なのぉ…きちゃ、ぅうッ!」  
「…何…が、くるって?」  
「イイの!きもち、イイのっ、きちゃうッ!」  
「…っ、はぁ…そうか…」  
 
激しい突き上げに揺れる視界と涙で霞むその向こうに見た彼に、小鳥は息を呑んだ。  
何かに耐えるように微かに眉根を寄せ、切れ長の双眸を細めて優しく艶やかに微笑む彼。  
“俺が好きか?”と聞いたときは、あんなに泣きそうな顔をしていたのに。  
その笑顔をずっと見ていたいと思っても、思いは快感にさらわれる。  
「あぁッ!も、もっ、と…らめ、っああッ!」  
もう何を言っているのか自分でも分からない。  
交じり合う体の熱、吐息、鼓動、快感。触れられる場所、全てが熱い。  
腰は最早、理性とは切り離されて欲望のままに互いを求めて激しく動く。  
「あ、あぁっ、…もぉ、っひぁああっ!や、ぁっ…はああっ!」  
内壁を抉り出すかのように引き抜かれ、再び一気に分け入って突き上げられる。  
そうなるように自分が彼に喰い付いているという自覚は小鳥にはない。だが  
「っ……はっ…はぁ…小鳥…ことりっ…」  
囁かれる声も掠れ、一層、激しさを増す突き上げに、彼もまた限界に近いことを小鳥は知る。  
次の瞬間、ズクン、と最奥をひときわ激しく突き上げられた。  
「……っや、ああぁあああッッ!!」  
全身を駆け抜ける衝撃。のたうつように体がビクビクとふるえ、止まらない。  
必死で彼にしがみつくと、彼もまたきつく抱きしめ返してくる。  
「…っく、……こと、りっ!!」  
「っ!!…あ、ぁあ…あッ……」  
小鳥の中でドクドクと蠢き脈打つ彼。熱い塊が体の奥深くに注ぎ込まれていく。  
 
「……‐‐ぃ、ちゃん…」  
 
愛しい人と結ばれたい…その“願い”が叶った幸福感に心も体も満たされて、小鳥は意識を手放した。  
 

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