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ここは…どこ?
ゆらゆらと暖かい、透明な、光る水。ここは、海。涙の海。透明な優しい涙が、ここには満ちている。
ゆらゆらと引き上げられてゆく、気を失った少女。
光る、海。
ここは夢?
現実世界から心を遮断した、夢見の渡る
ここはどこ? …貴方はだぁれ?
かきょう。
貴方が助けてくれたの?
ここは夢。
わたしはことり。
もう地上に戻らず、ずっとここにいたらいいよ…
かきょうの、腕の中。
もうずっとここでいいの…?
わたしとおなじ、からだなの?
閉じた安全な夢の中、ベッドの中、ことりの体は美しかった。
貧血質の抜けるような肌が、かきょうの病みがちだが綺麗な肌に寄り添った。
ふたりは猫の兄妹のようだった。
ことりの桜色の唇に、かきょうが口付けた時、ことりは少しだけ震えた。
かむいちゃん…
ことりの閉じた瞼の奥で、涙があふれかけたけど、優しく口にさし込まれた、かきょうの舌が甘すぎて。
ずっと、さみしかったのよ…
人の未来を夢に見たり…
さきのことや、人の心が解りすぎて。
ずっと、つらかったの… 本当は、ちいさいころから、ずっと、ずっと…
夢なんて、見たくなかった!
かきょうは、ことりを抱き締める。
優しく、あやす。
もうあの世界に君はもどらないから…
そばにいるから
綺麗な小鳥
ことりの首筋に舌が這うと、ことりは知らない甘い感覚に溶けそうになった。
かきょう…
びくりとはずむからだ。
全部、忘れたらいい、地上のことは全部。
ここは、夢。
孤独な夢見が閉じる夢
あ…っ…あぁんん…ふ
小鳥が鳴く
甘い声
だんだん目がうつろになっていく。可憐な少女からは想像できないほど、淫らに
か…きょう へん…からだが、からだが…
気持ち良い?
へんなのぉ…
くねくねと腰が動く、もっと、もっと…
ことりの乳首はピンクが濃くなり、痛いほどに立っている。ゆるやかな白いふくらみの頂上で。
かきょうの舌にチロチロと舐められて、そのたびにびくびくと体を跳ねさせた。
あぁ、いっぱい濡れたね…
かきょうの指がそこをさぐると 、大量の蜜をぐちょぐちょにこぼした、花だった。
あふ…あぁっあぁ だめ… かきょう あっあっああっ
あ…かむいちゃぁん…!
かきょうが小さな芽を吸うと、ことりはそこから水を吹いた。そして、がっくりと気をやった。
微笑を浮かべて目をとじ、うっとりと意識を飛ばしてる。
全裸の肌はピンクにそまり、しっとりと汗をかいている。時折思い出したように体をぴくりとさせ、ことりは幸せに、かきょうの腕のなか。
初めて男の指にいかされた。初めて快楽に溺れた。
でも初めてのエクスタシーで、ことりは確実に、かむいを思って、呼んで、絶頂をむかえたのだ。
楽園のような夢の中、アダムとイブは幸せだ。
夢見と夢見、もう地上の残酷には触れないでいいから。
からみあうもの、慰めあうもの。
初めて理解された安らぎと共に
ことりの足の間の花は、いつも幸せに甘く濡れている。
楽園で。