穏やかな土曜日の午後、珍しく昼近くまで寝ていた嵐がリビングに降りてくると、空汰が1人リビングでくつろいでいた。  
嵐を見つけると嬉しそうにニッと笑い話しかける。  
「おう!嵐おはようさん、こんな時間まで寝てるなんて珍しいなー」  
「・・・おはようございます」  
空汰の挨拶に答えながら嵐はリビングを見回す。  
もう起きているであろう残り二人の住人の姿が見えない。  
「…神威と護刃さんは?」  
「神威と護刃ちゃんは二人で買い物やて。二人とも夜まで帰って来ーへんみたいやわ。」  
「そうですか…、それで空汰さんは何なさってるんですか」  
「んー今日は何かする事もないし、どうしようかなあって考えとったんや。嵐は今日何か用事あるか?」  
「いえ…私も特に用事は」  
「・・・そっかじゃあ今日は嵐と家で二人きりっちゅうわけやな」  
うんうんと嬉しそうに頷く空汰に嵐は怪訝そうな視線を送る  
「・・・なんですか?」  
「いやなんでもないで?そんなことより嵐もこっち座りや」  
笑顔で手招きする空汰の言うとおりに、ソファに歩み寄るとぐっと腕を掴まれた。  
「!?」  
腕を引っ張られた嵐はそのまま空汰の膝の上に座らされる。  
「・・・・何してるんですか」  
にこにこと嬉しそうな空汰に嵐がボソッと呟く。  
口調は怒っているが、頬がほんのりと赤くなっている  
 
口調は怒っているが、頬がほんのりと赤くなっている  
「やー、せっかく二人きりなんやし今日はイチャイチャしようと思ってな」  
「な、何いってるんですか」  
「だって嵐神威や護刃ちゃんの前ではでイチャつかせてくれへんやん」  
「あ、当たり前です!」  
嵐は顔を真っ赤にして空汰を睨む  
だが空汰は嬉しそうな顔で嵐の頬に手を伸ばした。  
「ま、そのかわりにわいに見せへん嵐の表情見れるから別にええけどな」  
「え・・・」  
「照れて怒った顔とか、優しく笑うた顔とか嵐のそんな顔見れたときめっちゃ幸せやなーって思うんや」  
「空汰さん・・・」  
二人は真っ直ぐに見つめあった、そのまま自然と顔が近づき唇が合わさる  
「ん・・・・」  
嵐の口内に空汰の舌が入り込んでくる。  
口内を這い回る空汰の舌に応えるように嵐も自分の舌を絡ませていく  
「んっ・・・ふぅっ・・」  
ゆっくりと二人の唇が離れると二人の唇の間から唾液が細い糸を引いた。  
「・・・キスした後の嵐の顔見れるんもわいだけの特権やな」  
そう言って微笑むと、空汰は未だ赤い嵐の頬に軽く口付けをした  
 

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