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「んっ・・・仁・・・だめだってばっ・・・こんなトコで・・・」
「ダメじゃねぇってば」
こんなトコ───夕暮れにかすむ美術室。そんなトコで二人は体を重ねようとしている。
「だって・・・人きたらぁ・・・」
「鍵かけたから大丈夫だ」
と、せりあの首筋に顔を埋める仁。体育の時間に使ったのか、うっすらと制汗剤の香り。
「汗くせぇ・・・」
いいにおいだとどうして素直に言えないのか。
「もー!仁のバカ!どいてっ!どいてってば!・・・んっ」
顔を赤くし、子供のように怒るせりあの言葉を遮るように仁はキスをする。
強情をはるようにしっかりととじられたせりあの唇を挟むように口づると、観念したのか柔らかな唇が開かれた。
その間をぬって仁の舌が滑り込む。飴でも食べていたのか、せりあの口腔内はうっすらと甘い味がした。
激しく貪る仁の舌に、せりあはおずおずと舌を絡める。
「んっ・・・ふぁっ・・・」
唇が離されるとせりあは荒い息をついた。その様子に仁は目を細める。
「だから、鼻で息しろってんだろ」
「だってっ・・・はぁ・・・うまくできないんだもっ」
涙目になりながらも、必死にこちらを見上げるせりあに仁は愛しさを募らせる。
でも、決して口にはださない。それが仁だから。
「せりあ・・・背中、痛くないか?」
せりあは今、美術室の大きな机を背に上半身だけ仰向けにされキスを受けていた。
背骨が冷たく堅い机にあたって痛いかもしれない。
「ん・・・大丈夫・・・あっ」
再びキスをしながら、仁はセーラー服をはだけさせてゆく。
赤いチェックの下着を仁が上へとずらすと、華奢な体には似合わないほどの質量をもった乳房が顔を覗かせた。
胸の頂に口づけ、強く吸う。
「んぁあっ・・・やっ・・・あっ」
「イヤとかいって、随分堅くなってるじゃないか」
仁が言ったとおり、せりあの胸の先端は凝り固まってきている。
「やっ・・・仁そんなこと・・・いわないで」
羞恥に顔を赤く染め、仁の舐めるような視線からせりあは顔を背けた。
流れた乳房をかき集め、仁はそこに顔を埋めるようにしながらきつく吸い付いた。
白い肌に次々とさいていく赤い華。
「を、いいもんめーっけ」
「へ?仁なに・・・うきゃぁぁぁ、やだっ、あはっ、くすぐったいぃー」
誰かも忘れ物だろうか、机の上におかれていた絵筆で仁はせりあの胸の先端くすぐった。
「おまえなぁ・・・もうちょっと色っぽい声だせよ・・・」
「だって・・・くすぐったいだけなんだも・・・あははっ」
やれやれと言ったふうにため息をつきながら、仁は筆を元に戻す。仕切りなおすかのように
再び胸元に赤い華をふやしていく。腹部に柔らかな肉にもまんべんなく。
「ふ・・・あっ・・・仁っ」
「すげー濡れてるじゃねぇか・・・」
せりあの膝をたて、脚をひらかせた仁は思わず息をのんだ。下着があふれ出る蜜で濃く色づいて。
薄い布越しにソコを撫でると、更にあふれ出す気配。引き寄せられるように下着の上から口づけた。
「やぁ・・・だめっ・・・汚いよ・・・」
せりあの制止の声にはかまわず、仁は舌で秘所を刺激する。溝にそうように一舐めし、頭角を現してきた
花芯を舌でつつく。下着がもうどうしようもなく濡れているのは仁の唾液だけのせいではない。
もうせりあには喘ぐことしかできなくなっていた。
ぐしょぐしょになった下着をせりあの脚からゆっくりと仁はぬきとる
「こんなに濡らしたら、帰りはいてかえれねぇだろ・・・っ」
「んっ・・・仁のせいじゃ・・・は・・・あっああああっ」
会話の途中で、仁は前触れもなくいきり立った己自身をせりあにあてがい一気に貫いた。
「んあっ・・・ああっ・・・ああっ」
せりあの嬌声とともにリズミカルな水音が美術室を染めていく。遠くには部活動を行っている生徒の声。
「はっ・・・せりあっ・・・もっと腰つかえよっ」
「あっ・・・だめっ・・・これ以上動いたらあたしっ・・・んぐっ」
言葉を発している途中に、いきなり仁の手で口を塞がれたせりあは驚愕に目を見開いた。
「んっ・・・」
「しっ・・・誰かくる・・・」
口に指をあて仁は静かにしろという合図をした。確かにこちらのほうに近付いてくる足音がする。
───ガタンッ
戸口がおおきな音をたてる、せりあはギュッと瞳を閉じた。でも、仁が言って通りに鍵はかられていて。
───やっぱ部活やすみじゃない?どうしようか───
そんな会話が戸口を隔てて二人の耳に届いた。どうやら美術部の生徒らしい。
大きな瞳を見開き、戸口のほうを伺うせりあは怯える小動物のようで。仁は加虐心がわき起こるのを抑えられない。
繋がったままの体。壁一枚向こうには人がいる。
そして、仁はゆっくりと動き出した。
「ふっ・・・んっ・・・んっ」
せりあは首をふり、涙目で制止を訴える。まだ戸の外では声がしているから。
だが、仁の動きは止まらない。せりあもどんどん快楽の波にのみこまれていく。
声をださないように、口を必死で閉じ、目をきつく閉じるせりあ。目尻からは涙があふれでていた。
しかしいくらせりあ物音を出さぬようにしても、肉のぶつかり合う音と淫らな蜜音は止まらない。
そして仁が小声でせりあの耳元に囁いた───いつもより濡れてる───と。
思わずせりあは声を出しそうになり
───もうかえっちゃおうよー。めんどくさいし───
すんでのとこで、足音と声は遠ざかっていった。
「ぷはっ・・・仁のばかぁぁぁ!」
「いてっ・・・いてって、悪かった悪かった謝るから殴るな!ハンバーガー奢るから!」
「・・・ほんとに?」
「ああ、ホントに。ったく、現金なやつだなお前も・・・ほら、いくぞっ」
「だって・・・あっ・・・あああんっ」
腰を激しく使いだす仁にせりあはたまらずギュッとしがみつく。
「だめっ・・・仁・・・あたしっ・・・もうっ・・・ああああっ」
急激におこる内部の締め付けに仁もたまらず達しそうになり、慌ててせりあのナカから抜き、
制服のスカートの上に白濁を吐き出した───
「仁のばかっ!シミになったらどうしてくれるのよっ!」
「あー・・・わるかった」
「ハンバーガー二個奢ってもらうんだかんねっ」
お前は色気より食い気かよ───・・・と、、口に出していったら更にせりあの怒りを買いそうな
言葉を仁は飲み込み、苦笑した。