夜も更け、家族が寝静まった吉永家で、一カ所だけ人が起きている部屋があった。
「んっ……んっ……」
ふとんの中でぐぐもった声を出しているのは和己。
和己は、女性の様に細い腕を激しく上下させ自分の陰茎を刺激していた。
「んっ……うんっ……イキ……そう……」
まだ剥けてもいないピンク色をした陰茎をこする指が次第に速くなる。
「あっ、んっ、うんっ、あっ、あっ、ああああーーっ!!」
全身がピンと伸び、体の中が、きゅうっ、と締まる感覚を受けた。
直後、窓ガラスをぶち破って何者かが飛び込んできた。
「どうした和己ー!!」
飛び込んで来たのはガーゴイルだった。
「叫び声を聞いたが何かあったのか。苦しそうにし――」
ガーゴイルに最後まで話させる前に、和己は窓からガーゴイルを落とした。
「オナニーのたびにいちいち窓ガラス割って入ってこないでよ!!」
こうして、今夜も吉永家の夜は更けている。
どっと払いw