(どうしてこんなことになったんだろう…)
心の中でため息をついているのは吉永和己。
初めて見ると、10人中10人が女の子と間違う容姿が特徴(ただし、本人はコンプレックスになっているが)だが、
れっきとした男だ。
そんな彼が今いるのは体育用具室の飛び箱の中。ついでに言うと今現在、午後の授業中だ。
(え〜と…確か昼休憩に皆でバスケットをやっていたんだよね。それから…)
昨夜は妹の双葉と家の門番であるガーゴイルが夜遅くに喧嘩(勝手に双葉が暴れたともいう)して、
あまり眠れなかったため、昼休憩の最中に睡魔が襲ってきたのだ。
(いくら眠たかったからって、飛び箱の中で眠るなんて、なんて馬鹿な事をやっちゃったんだろう…)
飛び箱の中で眠るだけでも常軌を逸しているとしか思えないのに、さらに授業が始まっているという今の状況は
もう、神のいたずらとしか思えない。
(このまま何事もなく授業が終わりますように…)
という和己の願いもむなしく用具室に誰か入ってきた。
「えっとぉ…バレーボール、バレーボールっと…」
(って、桃ちゃんのクラスだったんだ!?)
用具室に入ってきたのは和己の後輩の片桐桃。ポニーテールがトレードマークの元気な娘だ。
(こんなところにいることがバレたら大変なことになっちゃうよ…。って、どうしてこっちに来るの!?)
それはバレーボールを入れているカゴが飛び箱の奥にあるからだ。
(どうして、そんなところにあるんだよ! 普通、飛び箱の方が奥にあるんじゃないの!?)
世の中というのは得てしてそういうものである。
(そんなの無茶苦茶だよぉ…)
っと、世の無常を嘆いている間に桃は飛び箱の前にきていた。
(うわわっ!? どうかバレませんように…)
「う〜ん…飛び箱が邪魔だなあ…。どかしちゃおっか」
(ええ〜〜〜〜〜!!?)
和己一世一代の大ピンチ。
「あれ? 飛び箱ってこんなに重かったっけ? う〜〜〜ん…ダメだ、ずらす事もできない」
(これであきらめて〜)
飛び箱の中から和己が必死に飛び箱を押さえていたのだ。
「この飛び箱何か変じゃないかなあ…。一番上の段が取れない飛び箱なんて聞いたことないし」
それは飛び箱でなくただの箱です。
そうこうしている間に飛び箱の中を覗こうとする桃。
(あああ〜〜〜。もうダメだあ…)
「……う〜ん。特に何もないけどなあ…」
(……………)
飛び箱の中で精一杯小さくなる和己。桃は飛び箱の上の方を覗いているのでうまく隠れられたのだが。
(わっ!? 目の前に桃ちゃんのブルマが!?)
いくら小さくなっても、もともとが狭い飛び箱の中だ。
しゃがみこむのが精一杯の状態で、丁度目の前に桃のブルマがあった。
「ガタッ」
(あっ!?)
いくら外見が母親似で女の子に見えても、和己も男だ。いきなり目の前にブルマがあったら動揺する。
そのせいで、飛び箱をゆらしてしまったのだ。
「え、なに!? ……中かなあ…下の方…」
と、しゃがみこんで飛び箱の中を覗こうとする。
(もうだめだ〜〜〜)
ついにあきらめた和己であった。
「あ、あの〜…桃ちゃん…」
「え? …え? ……えぇ〜〜〜〜!!?」
「ちょ!? 桃ちゃん、あんまり大きい声出さないで!?」
「え? え? え? だって、センパイ? そこって、飛び箱の中だし、どうしてそんなところに?」
「うん、あの話すと長いんだけどね…とりあえず、なんとか助けてもらえないかなあ」
「え? 助けるって…。あ、そうですね。わかりました。
とりあえず、センパイはこの授業中は飛び箱の中で我慢していてくださいね」
「うん。ありがとう桃ちゃん」
意外に順応性が高い娘であった。
「それにしても、飛び箱の中にセンパイがいたときはびっくりしましたよ」
無事に授業を乗り切り(あの後、用具室には誰も来なかった)、ようやく飛び箱から出ることができた和己と桃がいる。
「僕もどうしてこんなところで寝ちゃったのか分からないんだよ」
「あはは。なんですかそれ。センパイが分からなかったら誰も分からないですよ」
「それはそうなんだけどね…」
子供のいたずらを見つけたような顔で笑う桃を見ると、まあ、これはこれでいいかなって思ってしまう和己であった。
よいしょっと掛け声と共に、和己が寝ていた飛び箱に桃が座った。
「それにしても、よく飛び箱の中なんかで寝られましたね? もう、学校も終わっちゃいましたよ」
「う〜ん。昨日はあんまり寝てなかったからかなあ」
桃の言うとおり、和己は午後の最後の授業の途中まで寝入っていたのだ。
ちなみに今は、桃と一緒に帰りのHRをサボっている最中だ。
「こんなところで眠っちゃうなんてセンパイも可愛いところあるんですね」
飛び箱を楽しそうにぽんぽんと叩く。
「誰にも言ったりしないでよ、桃ちゃん」
「え〜、どうしよっかなあ」
といたずらっぽく笑う桃。
「桃ちゃ〜ん」
「あははは〜。冗談ですよ冗談」
「もう、あんまりからかわないでよ桃ちゃん」
照れたように怒る和己を見て
「ふふ。だって、センパイって、あんまりこういう風に油断してくれないんだもん」
うれしそうに笑う桃。
「それに、こんなセンパイのことを知っているのがわたしだけだって思ったらうれしくて…」
と、言って和己を見つめる桃。
「…桃ちゃん……」
和己はそんな桃を素直に可愛いと思い、そして自然とその手が桃の頬に伸びていた。
「あっ。センパイ…」
「……」
それ以上何も言わず、桃がそっと目を閉じ、和己の顔が近づいていった…。
「ひゃっ!? セ、センパイ?」
キスをしながら、和己がブルマごしに触ってきたのだ。
「こ、こ、こ、こんなところで!?」
「ダメかな? 桃ちゃん」
「ぅ〜〜〜〜〜……ダメじゃ…ない、です…けど……」
「けど、なにかな?」
「こんなところじゃあ、恥ずかしいですよぉ…んっ!?」
桃の言うことを聞かず、ブルマの上から舌を這わせる。
「っ! やっ! そんな、センパイ。ブルマの上からだなんてぇ…あん!」
「ブルマ舐められるのはいやかな? じゃあ…」
そう言って舌をはなしたと思ったら、不意にブルマから伸びるふとももを舐めはじめた。
「ひゃん!? ちょっと、どこ舐め、うんっ!?」」
「だって、ブルマ舐められるのいやなんでしょ?」
「〜〜〜。そういう問題じゃあ…あふっ!?」
内ももの上から膝裏まで丁寧に舐めていく和己。
桃は必死に声を出さないようにしようと体操服の首元で口元を隠して我慢している。
目を閉じて我慢している桃を見て、和己はもう少しいじめてみようと思った。
「ブルマじゃなかったらいいんだよね?」
「…え?」
言うが早いか、ブルマごとパンティを膝まで下ろすと、直接舐め始める和己。
「ちゅ、ちゅる…ぴちゃ…」
「ん、あっ! あん! っ〜〜〜!」
明らかに限界なのに、まだ声を出す事を我慢しようとしているので、
体操服の裾から手をもぐりこませ、ブラをずらして胸も責め始める。
「んあっ!? センパイ…そんな…だめぇ……」
「ちゅぱ、くちゅ…ちゅるるるる……。なにが駄目なんだい、桃ちゃん?」
「あふっ! そんな…いじわる、んっ! しないでぇ……」
「いじわるだなんて、ひどいなあ。桃ちゃんがいやだって言ったから脱がせたのに」
と言いながらも、舌の代わりに指で執拗に責め続ける。
「あくっ! っ! はぁん…そういう、意味じゃあ…」
「でも、こんなに濡らしてちゃあ、脱がせてもあんまり意味ないよね。 ぢゅる」
指で責めながら吸いつく。
「そ、それは…ふっ! センパイが…うんっ!」
指と舌を使い、責め続ける。
「っ! ふっ! んぅ! ふっ! あん! んあっ!! あぁ〜〜〜っ!!」
ついに声を抑えることをやめ、和己が与える快感に身をゆだねる。
そんな桃の様子を感じとり、和己が桃の耳元へ顔を近づけささやく。
「ね、いいよね?」
「………」
桃は素直にうなずいたのを見て、ついでとばかりに耳を甘噛みした。
「ひゃん! ……もう…馬鹿ぁ」
「飛び箱に手をついて、おしりをこっち向けて」
「こ…こうですか?」
恥ずかしそうに顔を赤らめながらも従う桃に
「それじゃ、入れるよ」
と囁いてから、後ろから一気に挿入する。
「ふっん〜〜〜っ! んぅ〜〜〜〜〜っ!!」
「桃ちゃん、キツ…い……」
「センパ、イ…一気にきちゃ…だ、めぇ…」
「でも、どんどん奥に入っていくよ…。どう? 気持ちいい?」
「はぁっ! あぁっっ!! いいです…いいよぉ……」
切なそうな声をあげる桃。
「すごくいいよ、桃ちゃんのなか…」
「はあ…はふっ…ん、あっ! あはぁ……」
和己が腰をうちつけるたびに、目の前のポニーテールが揺れ動く。
激しく突くと大きく、ゆっくり突くとゆっくりと、和己の動きにあわせて動くそのポニーテールを
もっともっと動かしてみたくなり、ついつい激しく責めてしまう。
「んあっ!? センパっ!! ふっ! はげし…やっあぁ!!」
「桃ちゃん! 桃ちゃん!!」
それ自体が生き物であるかのように、和己の動きにあわせて動くポニーテール。
それがたまらなく愛おしくなり、やさしくなでる。
「は…あぁ! だ、め…足が…あんっ! 浮いちゃ…う…」
「それじゃあ、やめる?」
動きを止め、ポニーテールをやさしくなでながら、桃の耳元でいじわるに囁く。
「ぅ〜〜〜〜〜。いじわる…しないでぇ…」
真っ赤になって泣きそうになりながら答えた桃に、和己がやさしくキスをした。
「ひゃっ…い…ふあぁん…あんンっ!!」
「桃ちゃん…顔見せて…」
と、後ろから桃の顔を覗こうとすると、手で顔を隠した。
「見ちゃ、いやぁ…」
「どうして?」
和己のささやきに
「だってぇ…んぅ! 今、えっちなかおしてるのぉ…」
「だから、見たいんじゃないか。こっち向いてよ、桃ちゃん」
ポニーテールをなでている手で顔を振り向かせる。
「あ、だめぇ…」
「こんなに可愛いんだから、もっと見せて…」
そのセリフにドキッとし、いっそう顔を赤らめる。
「っ!? 桃ちゃん、きつくなったよ…」
「あん! センパイッ! センパイッ!! も、もう…」
「僕も…僕ももうイクよ…」
「い、いよ…んぁっ! 中で……」
後ろから桃にキスをしながら激しく責める。
「ぷはっ。ああ! あはぁっ!!」
「っ!? 桃ちゃん、イクよ!」
「わ、わたしも…イクッ! あっ! イッちゃうぅ!! んんんんん〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
一番大きくポニーテールが揺れた後、和己が桃の上にゆっくりと覆いかぶさる。
「はあ、はあ、んはぁ…センパイ…出しすぎですよぉ…」
「はあ、はあ、だって桃ちゃんが可愛かったから」
「え?……ばか……」
と、笑顔で和己にキスをしてきた。
「それにしても、センパイがあんなにいじわるだったなんて知らなかったなあ」
セリフとは裏腹に、なぜか楽しそうに言う桃。
「ごめんね。あんまり桃ちゃんが可愛かったから、つい…」
「あ。じゃあ、普段は可愛くないってことですか?」
「ええ!? そういう意味じゃないよぉ」
「ふふ、そうなんだぁ〜」
と、さっきまでとは立場が逆転している二人。
なぜか、桃の機嫌はいいみたいだ。
「さっきから楽しそうだね、桃ちゃん」
「そうですか? ふふ、だって…」
「だって?」
「センパイが可愛いって言ってくれたんだもんっ!」
と、和己に抱きついてキスをする桃だった。