2人は石鹸でお互いを愛撫し続けたので、もう体が火照り回っていた。  
「ここで……しようか? ディーナ……」  
目の前で真っ赤になって快楽に身を任せているディーナにセリオスはそっと声をかける。  
その問いを聞いたときに、ディーナはハッとなってプルプルと首を振った。  
そして、徐に風呂の湯を桶に組み、それをお互いにぶっかけて石鹸の泡を落とす。  
( ちなみに、西洋は風呂よりもサウナで汗を流すという風習で、  
  風呂を好むのは湿度が高い日本の特性といわるのだが、まぁ、そういう事は無視しよう。  
  ファーレン王国もソルディス王国も、御風呂の習慣がデフォルトという事で )  
「ディーナ?」  
体を湯で洗われた事に、眉をひそめるセリオス。  
「ここより……ベッドの上の方が良いです……」  
ディーナは湯を体から滴らせながら、下を向き真っ赤になってそう言った。  
「…………」  
ディーナの恥ずかしそうなその言葉を聞いて、軽く吹き出してしまうセリオス。  
「セ、セリオス様ぁ……」  
セリオスに笑われた事に、表情を曇らせながら、それでも懇願するようにセリオスを見上げる。  
「……わかったよ……ディーナ……ベッドの方が良いんだね?」  
そう言ってセリオスは、ディーナの濡れた頬に、そっとキスを送る。  
「ベッドの上で、たっぷり愛して欲しいの………」  
ディーナは2人しかいないという今の状況を最大限に使って、自分の本心をセリオスにぶつけた。  
そんな一生懸命なディーナの思いを耳にして、セリオスは、ふーと息を吐く。  
そのまま、2人は立ち上がり風呂場を出ようとした。  
セリオスはタオルでディーナの体の隅々を拭く。 綺麗な体だ、とセリオスは素直に思った。  
そしてそんなタオルで体を拭く行為が、軽い愛撫に変わっている事に気付く。  
ディーナのアソコから、どんどん愛液が溢れ出していたのであった。  
 
お互いに濡れた体を拭き合えば、それが十分愛撫に変わっていた。  
ベッドに転がり込むと、風呂の中で熱くなった自分達の勢いを止める事も出来ず、2人は徐に結合してしまう。  
セリオスは相変わらず下になって、ディーナを騎上位にして繋がった。  
ディーナはセリオスの肉棒に深々と体を貫かれ、子宮口までその肉棒を接触させて  
その感覚に恍惚の喘ぎを漏らす。  
「セリオス……さまぁ………」  
ディーナは目をつむり、自分の体に侵入している熱い肉棒に感覚を集めた。  
セリオスも暖かく柔らかいディーナの膣の感覚を、ただ楽しむ。  
「ディーナ……動いてよ?」  
セリオスは下からそう囁いた。 その声に、ディーナはうっすらと瞳を開ける。  
2人の青い瞳が一直線に繋がった。   
その見つめ合いだけで、言葉を交わすよりも深く会話を交わす2人。  
ディーナはコクンと首を振ると、自ら体を上下させてセリオスの肉棒を出し入れした。  
ジュプッ、ジュプッ、とゆっくりな愛液が滴る膣と肉棒が擦れ合う音がする。  
「ふぅん……ああ………」  
ディーナは体を貫く熱く猛々しい肉棒に、ただ呻きの声を上げるしかない。  
「ああ……ああ……はぁ……あ、あぁ………」  
ディーナは自分自身が快楽をコントロールできるこの体勢に  
思わず自分1人で気持ちよくなるペースで腰を上下に動かし続けた。  
体が結合し合う音が、ボロな宿屋の部屋中に響く。  
「はぁはぁ……セリ……オ……さ…ぁ……」  
ディーナはセリオスの体を楽しんだ。  
セリオスはセリオスで、自分の肉棒を下の口でほおばり、胸を大きく揺らして快楽に溺れている  
自分の妻の痴態を見つめて、視覚で興奮を覚えるしかなかった。  
ディーナの膣の中は気持ちよかった。   
だが何より、自分と結合している事で喜びに溢れている彼女の痴態を見ている事が、一番気持ちよかった。  
ディーナは激しく腰を動かし始める。  
 
 

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