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港町の南街区。倉庫街の一角。  
放火魔の犯人が《レイヴン》の一味だと信じ込んだクラムを追い、  
彼を止めようとするエステル、ヨシュア、そしてクローゼの3名。  
-剣は、人を守る為に振るう様に教わりました。  
                今が、その時だと思います-  
そう言って彼女が抜いた剣は、なるほど遊撃手にもひけを取らない腕前だった。  
全く無駄の無い身体捌き、攻防一体の迷いの無い突き。  
単なるチンピラが相手をするには、あまりにも実力が違いすぎる、その腕。  
「こ、こいつら化け物か…。」  
「遊撃手はともかく、こっちの娘もただ者じゃねえ…。」  
的確に彼らの身体を貫いた突剣は、最低限彼らの動きを抑える為のもの。  
全力で向かってきた彼らに対し、それでも尚、クローゼの剣は  
彼らに対する余裕を露わにした剣捌きだった。  
 
「す、すごいや姉ちゃん!」  
「ひゅーっ!クローゼさん、やるーっ!」  
「その剣、名のある人に習ったみたいだね」  
レイヴン達だけでは無く、クラムも、そして遊撃手であるエステル達も、  
鮮やかな彼女の手際に暫し、目を奪われる。  
そんな歓声をよそに、静かに剣を仕舞うと、苦笑を浮かべる、クローゼ。  
「いえ、まだまだ未熟です。」  
短くそう言ったクローゼは、苦笑顔を戻し、彼らに詰め寄る。  
「あの、これ以上の闘いは無意味だと思います  
 お願いです、その子を放してください。」  
…けれど、そのような理屈が通じる相手である筈も、無い。  
その言葉は、余計に相手の神経を逆撫でる結果となる。  
「こ、このアマ…」  
「こ、ここまでコケにされてはいそうですかって渡せるかっ!」  
 
「うわぁっ!?」  
ちゃき、と、ナイフの音が響く。  
レイブンの幹部の一人、ロッコが咄嗟にクラムの首へとナイフを突きつける。  
「…何をっ!」  
突然の行動に、その場に居た全員の動きが一瞬、止まる。  
凛と張りつめていたクローゼの瞳に、僅か、動揺と焦りが走る。  
「こうなりゃ何だって有りだ。お前ら、それ以上おかしなマネをしてみろ、  
 このガキの命がどうなっても知らねえぜ。」  
「ちょっと、あんた、そりゃ卑怯ってもんでしょーっ!」  
思わず、エステルが声を荒げる。  
怒りっぽい彼女であっても、今回の件は殊更に怒りを煽られた様である。  
「……。」  
それを不安そうに見るクローゼと、無表情に、黙り込むヨシュア。  
やがて、ヨシュアが静かに、エステルへと言葉を向ける。  
(エステル、僕が彼らの隙を付いて切り込む。  
 君はそれに乗じて彼らを人質から引き離して――)  
 
(…駄目です)  
ボソボソと喋っていた彼らの会話に、クローゼが割って入る。  
(クラム君に少しでも危険が及ぶような事は…私は、賛成出来ません。)  
(気持ちは分かるけれど…このままでは、状況は悪くなるばかりだよ。  
 彼ら程度の者なら、奇襲が失敗する事も無い、ここはやっぱり…)  
(やはり、駄目です。 この仕事を依頼した院長も  
 クラム君をそんな危険な目に遭わせようとはしないでしょう。  
 ヨシュアさんは、もし万が一の場合に、責任を取る事が出来るのですか?)  
(…やれやれ、分かったよ。  
 ただ、その選択の結果どうなっても、僕は知らないから…。)  
「おい、お前ら、何ブツブツ言ってんだコラァ!?」  
男の声で、クローゼ達の会話は中断された。  
その言葉に対し、再び、意志の張りつめた、凛とした瞳で見据える、クローゼ。  
「何でも有りません。その子からナイフを外してあげてください。」  
「クローゼ姉ちゃん…。」  
「そう簡単に外すかよ! とりあえず、そっちの武器を先に捨てろや!」  
男の怒号が飛ぶ。ある程度予想はされていたものの、  
その場の3人が、戸惑う様に、躊躇う様に、動きを止める。  
 
「…わかり…ました。」  
最初に武器を放棄したのは、クローゼだった。  
細やかな装飾のされた彼女の武器が、乾いた音を立て、足下へと放られる。  
「クローゼさんっ!?」  
「姉ちゃん!」  
エステルとクラムが、それぞれ驚きの声を挙げる。  
「やめろ、やめろぉっ! 姉ちゃん、おいらの為なんかにこんな奴らに…」  
「お前は黙ってろっ!」  
抗議しようとしたクラム達に、男達の眼光が飛ぶ。  
一介のチンピラ風情とは言え、子供にとってはやはり恐怖の対象であるそれ。  
ナイフが首に突きつけられているのも加え、びく、と黙ってしまう。  
「止めなさいっ! その子に傷を付けたら、それこそ許しませんよ!」  
既に剣を放棄したクローゼは、それでも尚、声を張り上げる。  
その気合いに圧されながら、男達はより一層、彼女を強く睨み付ける。  
「このアマぁ…ちょっと可愛いからって、調子に乗りやがって…」  
「コラ! 後ろのお前らも、とっとと武器を捨てろ!」  
後ろの二人も、僅かに戸惑うものの、互いに顔を見合わせる。  
仕方がないと言った様子で、エステルがその長い棒を地面へと捨てる。  
続いて、目を伏せ、ため息を吐くと、ヨシュアもまた、双剣を地面へと捨てた。  
 
「よぉし、そのまま動くなよ、てめぇら…」  
3人ともに武器を捨てた状況を見て、ニヤリと笑うレイヴンのメンバー達。  
ギィィィ…と音が鳴った、かと思うと、閉められるのは倉庫の扉。  
やや薄暗くなった倉庫の中、レイヴンのメンバーが床に落ちた彼らの武器を回収する。  
クローゼ達を取り囲む様に、円形に広がる彼ら。  
「武器は捨てたんだから、早くその子を解放し――ッ!?」  
そう、言いかけたヨシュアの言葉が、突然止まる。  
前のめりに倒れた彼の身体の背後には、鈍器を持ったレイヴンのメンバーが居た。  
そのまま、ヨシュアの身体を押さえ込み、拘束しに掛かる男。  
「ヨシュアっ!」  
慌てて、ヨシュアに駆け寄ろうとするエステルにも、背後から腕が伸びる。  
「きゃぁっ!? な、何よあんたたち、離しなさいいっ!!」  
「うるさいバカ女は黙ってろっ!」  
背後、二人の男から羽交い締めにされた彼女の口に、布で口枷が宛てられる。  
「むぐっ! んーんーんーっ!   …んぐッ……!?」  
それでも暴れるのを止めない彼女に、一発、腹部に拳が当てられる。  
気絶はしないものの、一時的な呼吸困難で、苦しそうに藻掻く。  
怒りを目に露わにしたまま、後ろ手に締め上げられ、拘束される、彼女。  
 
「止めてくださいっ!」  
声を上げたのは、クローゼだった。  
二人ともが拘束される様を見ると、不安と怒りとが混じった表情でレイヴンらを見る。  
「おいおい、落ち着けよお嬢ちゃん。  
 回りを見てみろよ、人質が1人から3人に増えたんだぜぇ…?」  
ナイフを突きつけられたクラム、後頭部を打たれ、意識を失ったヨシュア、  
そして、羽交い締めにされたエステル。 ――状況は、あまりにも絶望的で。  
「卑怯ですよ、こんな事…」  
ぽつりと漏らした言葉、彼女の手は、心許なく自分の手を握りしめる。  
「卑怯もクソもあるモンかよ、よくも俺たちをコケにしてくれたな?」  
男達の注目が、クローゼに集まる。  
その視線には、怒りと、人質を取った優越感と、そして、情欲とが浮かんで。  
「人質は…解放しないんですか?」  
おずおずと口を開くクローゼの言葉に、男達はにぃと笑う。  
「それは、お前の態度次第だ。 …なぁ、みんな?」  
それを聞くと、周囲の男達も察したのか、へらへらと笑い出す。  
やがて、男達の一人がゆっくりとクローゼへと近づく。  
「何を――きゃっ!?」  
と言いかけた瞬間に、男の手が彼女のスカートへと伸びる。  
ブリーツスカートの折り目へと手が掛けられ、捲り上げようとした瞬間。  
僅かに頬を染め、スカートに伸びた手を押さえる。  
「や、止めて……ください。」  
いくら鈍感でも、流石に自分の身に降りかかる危機は察したか、  
やや、焦りの表情が強く伺える。  
 
「うぁっ!?」  
声を挙げたのは、エステルだった。  
羽交い締めにされたまま、男達から手を伸ばされ、身体をまさぐられ始める。  
口枷をされたまま、くぐもった声を漏らし、激しく抵抗を行う。  
「エステルさんっ!」  
途端に、声を挙げるクローゼを見ると、ニヤリ、と笑う男達。  
「…お前が素直にしねぇからだぜ?」  
含みを持たせ、笑う男達に対し、…なるほど、と納得するクローゼ。  
男達に激しい嫌悪感と、怒りをわき上がらせながら、ゆっくりと目を閉じる。  
「分かり…ました。」  
「ほぅ?」  
「分かりました…。 私は、おとなしくしています。  
 だから、エステルさん達には、絶対に手出しをしないと約束してください。」  
顔をやや俯かせながら、そう呟く彼女。  
その言葉を聞くと、男達の間に確信的な優越感が生まれる。  
「おとなしく、するんだなぁ?」  
そう問いかける男達の言葉に対し、こくりと頷く、クローゼ。  
「よぉし、お前ら、そのバカ女には手を出すな。  
 その分まで、こいつが相手をしてくれるらしいぜ?」  
その言葉を聞くと、渋々ながら、エステルへと伸びた手は止まる。  
クローゼは、ほっと胸をなで下ろす、と同時に、言いしれぬ、不安を感じて――。  
 
「それじゃあ、まずは、…そうだな、足を舐めろ」  
言ったのは、ロッコだった。  
倉庫の資材にどっかりと座ったまま、足を投げ出し…クローゼを見て。  
実質、彼がレイヴンを束ねている為か、周囲の団員達も強く反対は唱えない。  
「え……?」  
首を傾げたのは、クローゼだった。  
理解出来ない、したくない、という様子で、不安そうに顔を曇らせる。  
クラムとエステルとがやや暴れ出すが、男達によって取り押さえられる。  
「足を舐めろ、って言ったんだよ、お嬢ちゃん。  
 こっちに来て、四つん這いになって、犬みたいに俺の足をペロペロってな?」  
「……正気、ですか?」  
「お前にもう否定する権利は無いぜ?」  
くくくっ、と笑い声がそこかしこから漏れる。  
足を投げ出したまま、笑みを深めるロッコに、暫く…間が過ぎて。  
「…分かりました。」  
やがて、意を決した様子でゆっくりと足を進めると、彼の眼前へと歩む。  
「よく来たな。 ほら、四つん這いだ、早くなりな?」  
無造作に言い放つ男に対し、クローゼは、最後まで気品を崩さぬ様に振る舞おうと。  
――無駄な抵抗でしか無く。  
 
ゆっくりと膝を折ると、そのまま、前へと手を付き。  
…四つん這いの姿になったクローゼの姿は、どこか、違和感があるようでもあり。  
それでいて、とても扇情的でも、あった。  
「……失礼…します。」  
ゆっくりと顔を彼の靴に近づけると、ぺろり、と舐めとる彼女。  
己から敗北を認めた瞬間、男達から、どっと歓声が沸く。  
口笛、下品な野次等、口々に彼女へと言葉を罵り、浴びせていく。  
それらの言葉を一身に受けながら、言われた通りに、舌を伸ばし、靴を舐める彼女。  
学園の制服に身を包んだ彼女のスカートの丈は、四つん這いになる事により、  
やや持ち上がり、ほっそりとした太股を男達の目に晒して。  
僅かに揺れる裾に合わせてちらりと覗く白の端、  
その姿に、男達の情欲を抑える事は、無理というものだった。  
やがて、ロッコだけでは収まらず…手の空いた全ての男が、彼女へと群がる。  
宴の、始まりだった。  
 
「きゃあっ………ああっ!!!」  
クローゼへと伸びた腕が、彼女のスカートを捲り上げる。  
付きだしたお尻が晒されると、上品な純白のショーツが晒される。  
と思った瞬間には、他の男の手がそのショーツへと伸び、握りしめられる。  
同じ時には、ある者はクローゼの腕を握りしめ  
既に取り出した自分の息子へと彼女の細指を無理矢理に絡めさせ、  
ある者は彼女の整った胸へと衣服の上から腕を伸ばし、  
またある者は背中から力の限りに彼女の衣服を裂く。  
それに合わせ、ロッコがクローゼの髪の毛を掴むと、無理矢理に顔を引き上げる。  
「反抗したら…あいつらを殺す。」  
クローゼへと再認識させる様に、そう言うと、片腕で己の息子を取り出し、  
髪の毛を引っ張り、彼女の顔を己の股間へと近づけ、  
ぐりぐり、とその端正な顔立ちへと己の息子の先端を擦りつける。  
「いっ―――嫌、嫌ぁっ!」  
尤も、当のクローゼは、自分の身体へと襲いかかる無数の腕に、半ば錯乱していた。  
数秒もしない内に、丁寧に設えられた学園の制服は無数の布片へと代わり、  
綺麗に流れる背中から、腕を回され、直接に胸へと腕を差し込まれ。  
触るだけでは飽き足りなくなった男は、腕では無く、顔を近づけ、  
彼女の太股へと舌を這わせ、彼女を味わう。  
愛撫と言うには、あまりに乱暴かつ、突然すぎる、無数の感触。  
 
「―――! ……ぁ、―――っ!」  
小振りながらも張りのある胸は、複数の男の手によって嬲られ、  
すらりと伸びた細足は、なで回され、舐め回され。  
髪の毛でさえも、掴まれ、男根へと擦りつけられて。  
ただただ翻弄されるばかりの彼女は、既に、声らしい声も出ていなかった。  
他の人の為に、四つん這いになったまま、耐える事しか出来ず。  
やがて、四つん這いになった彼女の後ろ。  
さらけ出されたお尻を触っていた男が、己の逸物を取り出す。  
目的は、言うまでも無く、彼女の秘裂。  
笑みを顔に浮かべたまま、ゆっくりと逸物を其の聖域へと狙いを定めていく。  
「―――ぇ――?」  
ぴくん、と。  
自分でも滅多に触らぬ其の部分に感触を感じると、一瞬、正常な感覚を取り戻す。  
髪の毛を掴まれながら、何が起こっているのか  
それを確かめようと、背後を振り返った時には――既に、遅かった。  
男が、腰へと力任せに、其れを突き入れる。  
 
「―――――――っっっっ!!!?!!!!?!」  
声にならない、叫び。  
一度も男のものなど受け入れた事の無い其処は、濡れてもおらず。  
殆ど、男の先走りの液と、単純な力だけで打ち込まれる、肉の棒。  
口をぱくぱくと開けながら、今まで彼女が受けた痛みより、  
そのどれよりも激しい痛みと喪失感が、彼女を襲う。  
「い、いだ――痛、痛い、で――やめ、やめ―――!」  
いつもの優しさに満ちあふれた理知的な声では鳴く、泣き叫ぶ女性の声。  
涙目という事を通り越して、ぼろぼろと涙が溢れて。  
それでも尚止まる筈の無い男の肉棒は、容赦なく彼女の身体を抉っていく。  
更に、彼女の髪の毛を掴んでいたロッコが、自分の方を向かせると  
いきりたった己の息子、叫ぶ彼女の口へと強引にねじこむ。  
「―――んぐ、―――んんんんっ!」  
やや、小振りな口には大きすぎたか、男根の先端は彼女の喉までに達して。  
こみ上げる吐き気と、呼吸困難とになりながら、身を裂くような痛み。  
それに加えて、全身をまさぐられる奇妙な感触。  
涙に濡れた彼女の瞳。見つめる先は――虚ろ。  
 
彼女に挿入された肉棒は、皮肉にも、彼女の破瓜の血により、滑り良く。  
力任せに再奧まで突き込まれた肉棒は、一旦出口まで戻され、また、突き入れられる。  
その度にクローゼの華奢な身体は前後に揺れ、翻弄され。  
けれど、男根を口に入れられ、叫び声を上げる事も出来ず。  
抵抗する事も出来ず。  
ただ、男達に嬲られるままに。  
それ故に、男達へと無意識に快楽を与えてしまう、彼女の動作。  
口に入れられた肉棒に対しては、叫び声を上げたいのと、呼吸困難と、  
歯を立ててはいけないという思いからか、口を大きく開け、受け入れる形に。  
小さな口内は、疑似的な性交にも似た感触を男根へと与える。  
男根の全身を、口内の内壁と、彼女自身の唾液とで絡め、  
喉の入り口、窄まった其処は、亀頭部に心地よい刺激を与える。  
それに加え、苦しそうに己の男根を含むクローゼの表情は、  
何よりの男達への快楽のスパイスとなって。  
髪の毛を掴まれたまま、前後へと揺すられる彼女の顔。  
それに合わせ、口内に含んだ男根にもまた、刺激を与えて。  
 
秘裂に挿入された男根に対してもまた、同じ事だった。  
全く使われた事の無い、汚れ無き聖域。  
それ故に、其の部分の締め付けは非常に強く、且つ、繊細だった。  
少しでも男根を動かせば、彼女の襞一つ一つが男根に絡み、扱き上げて。  
柔肉の圧迫、男根の一突きだけで、考えられない快楽を男へと与える。  
ずちゅり、ぐちゅり、挿入の度に、卑猥な音が鳴り響いて。  
クローゼの身体は、まるで揺りかごの様に、揺れた。  
それだけの快楽を与え続けた男根、不意に、動きが激しく。  
彼女の肉襞が壊れる程に、激しく擦り、前後へと動く。  
絶頂が近づいている感覚。クローゼの腰をしっかりと掴み、  
前へ、後ろへ、前へ、後ろへ、激しく彼女の中を堪能する。  
フィニッシュが近い事を感じると、一層強く腰を掴み、  
男根の根本まで、深く、深く、クローゼの秘所へと突き刺して――。  
 
「――――――――――っ!!!!!!」  
男根が、脈打つ。  
彼女の胎内へと、注ぎ込まれていく欲望の証。  
これ以上無い程の快楽を男に与えながら、汚されていく、彼女の身体。  
熱い液体の感覚を腹部に感じると同時に、口に含んでいた肉棒もまた、脈動を始める。  
クローゼの口の中へと、白濁した液体がまき散らされて。  
更に、彼女の身体へと、他の男達からの射精の精液が、身体へと浴びせかけられる。  
「――んぷっ…けほ――ぁ…――はぁ…っはぁ―――ぁ―んっ…」  
男根が口から引き抜かれると、未だ衰えない男根から吐き出された白濁液、  
勢いよく飛ぶと、彼女の顔へと吹きかけられる。  
そのまま、力無く倒れるクローゼの身体。  
口の端から白濁液を垂れ流しながら、体中に、秘所に、白濁液を注ぎ込まれ、  
目は虚ろに、ぼぅと、倉庫の端を眺めて。  
(おわったのかな・・・)  
心に思うのは、そんな事。 ――けれど、現実は、あまりにも過酷で。  
先ほど待ちぼうけを受けていた他の男達が、ここぞとばかりに更に群がる。  
行為を終えたばかりの彼女の身体に、更に、魔の手が襲いかかり、  
ある者はいの一番に男根を取りだし、秘所へと狙いを定め、  
またある者は、胸の先端へと口を付け、思いのままにしゃぶり。  
更にある者は、彼女の顔を起こすと、半ば意識の無い彼女の口へと男根を入れて。  
…陵辱の嵐は、未だに過ぎ去る気配は無かった…  
 
「―――何やってんだ、てめえらっ!」  
アガットが踏み込んできた時は、あまりにも遅すぎた。  
倉庫へと乗り込んだ彼が見たものは、倉庫の端に倒れ、拘束されたヨシュアと、  
数人の男からいいように身体を触られているエステルと、  
一人の男に、首もとにナイフを突きつけられている、クラムと、  
そして、男達に陵辱され、体中に白濁液をまき散らされ、  
目も虚ろに、痛々しい姿の、クローゼだった。  
 
 
…その後、アガットによって制圧されたレイヴンらは、  
放火の容疑に加え、暴行の現行犯で遊撃手教会へと連行される事となる。  
当のクローゼは至急病院へと運ばれ、身体の汚れと、傷を癒した。  
けれど、彼女の記憶は、体験は、もうどうしても、消される事は無い。  
 
「…大丈夫ですよ、全然、気にしていませんから  
 元はと言えば、私が彼らの要求に応えようとか言ったからですし…」  
   
運び込まれた病院のベッドの上で、微笑みながら、ヨシュア達に言葉を掛けるクローゼ。  
 
「本当、気にしてませんから。  
 ――だから、エステルさん達も、これからも、もっともっと、もっと、一杯。  
 悪いひとたちを、ころしてくださいね?」  
   
――彼女の、いつもの微笑み。  
けれど、その瞳からは、輝きが失われ……虚ろな、いつもの微笑みが、漏れていた。  
 
 

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