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アガットはベッドの上で目を覚ました。
「……ここは」
額を抑え、呟く。
軽い頭痛、特務兵から受けた銃弾に毒でも含まれていたのだろう。
まだ体が自分のものではない感じがする。
浮遊感と目眩。
命まで奪われなかっただけ、幸運だったと思わなければいけない。
紅憐の塔で少女をかばう為に腕に負った傷。
白い壁紙で覆われた天井。
「病室か?」
微かに消毒液の匂い。
月明かりが、窓越しに差し込んで、部屋全体を照らしている。
微かに胸のあたりが重い。
「ふわぁ……ムニャ。アガットさん起きたんだね」
子犬の様なあくびをして、ティータは目を擦った。
「ティータか?」
「……うん」
室内なので帽子を被っていない。
ロングヘアーの金髪少女。
声を発しなかったら、ティータだとは気づかなかったかも知れない。
「お前のせいで俺は死にそうになったんだ。わかっているな?」
少女の顎に手を当て、俯いたティータの顔を自分のほうに向かせた。
青く澄んだ大きな瞳、細く端整な顔立ち。
年齢不相応に唇に薄く紅を差している。
「ごめんなさい……アガットさんが私を助けたためにこんな事になるなんて……」
「ティータ。お前は一生俺の面倒を見なければいけない。分かっているよな」
アガットは値踏みするように少女の瞳を見つめ、唇を奪った。
「あっ……」
一瞬、ティータは何をされたのか分からなかったのかもしれない。
「キスは初めてか?」
「…………」
ティータは唇に手を当て、小さく頷く。
水滴が土に染み込むようにティータは徐々に理解し始めた。
「たまらないぜ。お前、今何才だ?」
少女の体を抱き寄せ、耳たぶを軽く噛んだ。
「はぅ……十二才だよ」
「十分に出来るな」
アガットは満足げに頷き。
既に隆起したペニスをパンツから取り出した。
それを少女の目の前に出す。
剛直で卑猥な物体。
ティータははじめて見たのだろう、呆然と見入るだけ。
自分の体の中に十七センチほどの肉棒が入るなどとは、思ってもいないだろう。
「まずは舐めろ……ほらっ!」
頭を掴み、強引にティータの口の中にペニスをねじ込む。
「ハウゥ……嫌だよ。アガットさん、やめて……」
「俺は気持ちいいぞ!」
少女のことなど気にかける様子も無く腰を振る。
ペニス全体に熱く生々しい少女の粘膜の感触がする、ティータが息をしようとするたびに
口が収縮し、アガットはその快感に酔いしれた。
欲望が頂点へとのぼりつめそうだ、ピッチを早め腰を振る。
「ほらほらほら! 全部飲まないとお仕置きだからな! アアア……うっ」
クチャクチャと淫猥な音が響いている。
男と未成熟な少女の痴態。
白濁とした液が放出された、ペニスは痙攣を続け、終えることなく出続けて、ティータの口を冒している。
「ゴホッ……ゴホ……」
涙を流しながらも、健気にアガットの精子を飲み干そうとするが、口からあふれ出てしまう。
それを見たアガットは口元を歪め。
「お仕置き確定だな」
ベッドへとティータを押し倒し、ショーツの割れ目に指を押し当てた。
「あぅ……もう酷いことをしないで。お願いだから……」
「気持ちよくなるから黙ってろ!」
アガットはティータの秘部を中心に愛撫をつつける。
「だって恥かしいんだもの……好きな人にここを触られるのは」
ティータは言った。
「俺の事が好きなのか?」
とアガットは聞いた。
「うん、乱暴だけどね、本当はとても優しいから好きだよ」
真摯な瞳でアガットのことを見つめている。
月明かりが窓越しに入り込み、二人を照らす。
「……ティータ。ごめん、俺――最低だな。お前の気持ちも考えずに強姦みたいなことをして」
「アガットさん……大丈夫だよ。初めてだから少しだけ不安だけど、我慢するから……ね」
微かに笑顔を浮かべ、アガットの頬に手を当てた。
二人は体を求め合い、そして快楽に身を落とすのだろう。
愛し合うもの同士の当然の行為。
それはある夜明け前の出来事。