きっとそうだとエステルは思った。  
(あたしも……ヨシュアにしてあげなくちゃ……!)  
 そう思って目を上げると、ヨシュアが笑顔で見つめている。  
「あう……」  
 思わず顔を伏せてしまうエステル。ヨシュアの手がエステルの顎からすっと離れ、  
そのまま胸元に下りていこうとする。エステルは焦った。  
(こ、このままじゃ、またヨシュアにされちゃうよぉ……。今度はあたしがやらなく  
ちゃ……ヨシュアに、してあげなくちゃ……)  
 エステルは意を決して口を開いた。  
「あっあの、ヨシュア、あたしっ……!」  
 ヨシュアの視線に出会うと、赤くなって口ごもる。  
「あ、あたしその……あたしばっかじゃ、悪いから……あたしも……ヨ、ヨシュアの  
を……その……して、あげたいん、だけど……」  
 視線が泳ぎ、しどろもどろになるエステルに、ヨシュアは首を傾げてみせた。  
「なに? よく分からないな。はっきり言ってよ、エステル」  
「だっ、だからっ……!」  
 エステルの顔は湯気が出るほど真っ赤だった。  
「あ、あたしも、ヨシュアのを、してあげたいの!」  
「僕の……なんだって?」  
「だ、だからぁ……ヨ、ヨシュアの……!」  
 エステルは、ちらっとヨシュアの股間を見てしまい、耳まで紅潮させてうつむいた。  
ヨシュアはエステルの胸元に手を伸ばし、シャツ越しに胸の突起を探り当てる。  
「きゃ! ヨシュア……?」  
 ヨシュアは黙ったままシャツ越しに乳首をなぞり上げる。  
「あッ……あぁん……んっ……」  
 2つの突起はすぐに硬く膨らみ、ぽっちりとシャツの布地を押し上げた。その先端を  
指で摘んでくりくり弄りまわすと、たちまちエステルの表情が切なくとろけていく。  
「あンっ、ダメ、ヨシュア……今度はあたしが……あたしがするんだからぁ……」  
「何をするの?」  
 エステルの尖った乳首を弄りながらヨシュアが訊く。  
「あうン……さ、さっきヨシュアがしてくれたみたいに……ふあ……指とか口で……  
んっ、触ったり、嘗めたりしてっ……あッ……き、気持ちよくしてあげるのぉ……」  
 
「何を触ったり嘗めたりするって?」  
「ヨ、ヨシュアの……」  
 エステルはヨシュアの股間を横目で見て真っ赤になった。  
「ヨシュアの……お……おちんちん……」  
「え? それって、つまりどういうこと?」  
 あくまでとぼけるヨシュアに、エステルは泣きそうになる。  
「だっ、だからぁ……さっきいっぱいしてもらったから、今度はあたしが、ヨシュアの  
……お、おちんちんを触ったり嘗めたりして、気持ちよくしてあげたいの……っ!」  
「すごいこと言うね、エステル」  
 ヨシュアがからかうと、エステルは半べそをかいた。  
「あうぅ〜……」  
(ホントにすごいこと言っちゃった……恥ずかしいよぉ……)  
 羞恥に消え入りそうなエステルに、ヨシュアは尋ねる。  
「したいの?」  
「え?」  
「そういうこと、したいの?」  
 エステルは頬を赤らめながら、健気にヨシュアを見上げてコクンとうなずいた。  
「うん……したいよ……ヨシュアに、してあげたい……」  
「そう。じゃあ、エステルの好きにしたらいいよ」  
 ヨシュアは立ち上がると、己の硬く膨らんだ股間をエステルの前に突き出した。  
「あ……!」  
 目の前に男の股間を近づけられ、エステルは息を呑んだ。胸がどきどきして、身体の  
中心がジワリと熱くなる。エステルは真っ赤になってヨシュアの股間から顔をそらすが、  
視線が吸い寄せられるように、どうしても横目でチラチラと見てしまうのだった。ズボ  
ンの上からでも分かるヨシュアの股間の膨らみに、エステルは頬を熱くした。  
(すごい、ヨシュアの……こんなにおっきくなってる……)  
 目を見張るエステルを、ヨシュアが立ったまま促した。  
「ほら、するなら早くしてごらんよ」  
「う、うん……」  
 エステルはヨシュアの前に跪くような位置に移動し、ズボンに手をかけようとして、  
ためらった。どこか期待に潤んだ瞳で上目遣いにヨシュアを見上げ、そっと尋ねる。  
「ヨシュア……脱がせてもいい……?」  
 
 ヨシュアがうなずくと、エステルはいそいそとヨシュアのベルトを外しにかかる。  
なぜか手が震えて、なかなかうまく外せない。  
(ううぅ、なんで外れてくれないのよぉっ……!)  
 エステルは散々てこずりながらベルトを解き、ボタンを外してヨシュアのズボンに  
手をかけた。赤い顔でちらっとヨシュアを見上げ、思い切ってズボンを引き下げる。  
その途端、前が大きく突出したヨシュアのトランクスが飛び出した。  
「……っ!」  
 息を呑むエステルの視線は、トランクスを持ち上げる股間の突出に引き寄せられる。  
ヨシュアのソレは、トランクスを突き抜けんばかりの勢いで股間を上向きに突き上げ、  
頂点が濡れて染みを作っていた。エステルは思わず手を伸ばし、股間の濡れた先端に  
触れようとする。  
「エステル」  
 不意に呼ばれて、エステルはびくっと身を縮める。  
「な、なに……?」  
「触りたいなら、お願いしなきゃ」  
「お……お願い?」  
「そう。触らせてくださいってね」  
 ヨシュアの意地悪な微笑みに、エステルは赤い顔をうつむける。だが視線はトラン  
クスの膨らみに釘付けのままだった。  
(すごい……これが、ヨシュアの……)  
 見ているだけでエステルの鼓動は早まり、身体の下のほうからどうしようもない熱  
さがこみ上げてくる。エステルの口は自然と開いていた。  
「ヨシュアの、おちんちん……触らせて……」  
「触りたい?」  
「うん、触りたいよ……ヨシュアの、おちんちん……」  
 はしたない言葉を繰り返すエステルの目は、熱に浮かされたようにとろんとし始め、  
今にも性欲に呑まれようとしていた。そうだ、それでいい。ヨシュアの中の暗い声が  
満足げに笑っていた。ヨシュアはエステルに許可を与える。  
「触っていいよ、エステル」  
 その言葉を待ちかねたように、エステルの手がヨシュアの股間に伸びた。両手でい  
とおしむように股間の膨らみを撫でさすると、ヨシュアの硬さと熱さが手のひらに感  
じられ、エステルの身体もカーッと熱を帯びていった。  
 
(あたし今、ヨシュアの……触ってる……)  
 そう思うだけでエステルの性器からは、じゅんっ、と淫液が溢れてくる。頬を上気  
させたエステルは息遣いを早め、トランクスの上からヨシュアの勃起した陰茎を熱心  
にさすり続けた。  
「ヨシュアっ……ヨシュア……はっ……はぁ……」  
 慣れない手つきで、しかもトランクス越しの愛撫ではあったが、エステルが淫らな  
顔つきで男根に奉仕する姿はヨシュアにとってこの上ない刺激となる。ヨシュアのペ  
ニスはエステルの手の中で時折ぴくりと脈動し、その感触がさらにエステルを熱くし  
ていった。  
(あぁ、ヨシュア……気持ちいいんだ……)  
 好きな男の股間を両手でさすりながら、エステルは男性器の頂点に顔を寄せる。ト  
ランクスが染みになっている先端部を、エステルは熱っぽい眼差しで見つめた。  
(濡れてる……男の人も、濡れるんだ……。じゃあヨシュアも、あたしのエッチなと  
ころとか、いやらしいところを見て興奮してたんだ……)  
 さっきまでヨシュアの前で晒した痴態を思い出し、エステルの顔が耳まで熱くなる。  
おっぱいもお尻もあそこも、みんなヨシュアに見られ、触られ、嘗められて2回もイッ  
てしまった。  
(恥ずかしいよぉ……。でも、ヨシュア……そんなあたしを見て、こんなに……)  
「はぁ、ヨシュアぁ……」  
 エステルは熱い吐息を洩らし、ヨシュアの股間を撫でまわす。  
(こんなに、おちんちん大きくして、濡らしてたんだ……)  
 そう思うと、ヨシュアの勃起した男性器がたまらなく愛しくなり、濡れた先端部に  
思わず顔を寄せて口づけた。  
(あぁ、ヨシュア……ヨシュア……)  
 エステルの胸に愛しさが溢れ、ヨシュアの陰嚢から陰茎まで撫で上げながら、何度  
も何度もペニスの先端に口づける。不思議な生臭さと塩っぽい味が広がり、エステル  
の頭を痺れさせた。  
(変な匂い……でも、これが男の人の……ヨシュアの匂いなんだ……)  
「ちゅっ……ふは……はぁっ……ちゅ……んふっ……」  
 指と唇でヨシュアの男根を愛撫しながら、エステルの息は淫靡に乱れ始める。もう  
下着越しの愛撫では物足りなくなり、エステルはおねだりするように潤んだ目でヨシュ  
アを見上げながら、トランクスの上端に手をかけていた。  
 
「どうしたいの?」  
 ヨシュアの問いかけに、エステルは熱っぽい顔で言った。  
「これ脱がせて、ヨシュアのおちんちん、直に触りたい……」  
「エッチだね、エステル」  
「う、うん……」  
(あたし、なんか……ヨシュアの前だとエッチになっちゃう……)  
 赤い顔で目を伏せるエステルを、ヨシュアは促した。  
「脱がせていいよ、エステル」  
「あ……うん……じゃ、じゃあ、脱がすね……」  
 エステルはヨシュアの股間を覗き込むように顔を近づけ、トランクスに手をかける。  
(この下に……ヨシュアの、おちんちんが……ヤダ、すごくドキドキしちゃう……!)  
 頬を上気させたエステルは、ごくりと唾を飲み込んだ。心臓が激しく鼓動を打つ。  
意を決したエステルの手がトランクスを下ろしていくと、急にヨシュアの屹立した男根  
が飛び出した。股間に顔を寄せていたエステルは、弾かれた男根にぴしりと頬をぶたれ  
てしまう。  
「きゃ……!」  
 エステルは頬を押さえ、一瞬茫然とする。  
「あ……」  
 だがエステルはすぐに顔を赤らめ、目の前の勃起した男性器を魅入られたように凝視  
していた。  
(す、すごい……これが、ヨシュアの……おちんちん……)  
 ヨシュアの引き締まった下腹。その黒い茂みから、ピンク色の肉柱がすっくと上向き  
に立ち上がっていた。エステルは、小さい頃お風呂で見た父親のモノを思い出す。記憶  
はおぼろげだったが、目の前のヨシュアのモノとは色も形も全然違った気がする。  
(よく覚えてないけど……確かとーさんのは、もっと黒くて……)  
 だがエステルの前に晒されたヨシュアのソレは、若々しく色鮮やかでシンプルで、ど  
こか傷つきやすいデリケートさをも感じさせた。すらりと伸び上がった陰茎の先には、  
紅潮した亀頭が透明な粘液に濡れていた。  
(ヨシュアの、すごいよ……それになんか……可愛い……。ヨシュアってば、あたしの  
エッチなとことかイッちゃうとこ見て、おちんちんこんなに大きくして、真っ赤にして、  
濡らしてるなんて……。あぁ、ヨシュア、可愛いっ……!)  
 
 切なくて愛しくてエステルはたまらなくなり、気がつけばヨシュアの性器に夢中で口  
づけをしていた。  
「ちゅっ……ちゅ……んふっ……ちゅっ……はぁ……んちゅ……っ」  
 エステルは下半身丸出しのまま跪き、こみ上げる愛しさに駆られてヨシュアの股間に  
キスを浴びせる。ファーストキスもしたことのないエステルの柔らかい唇が、ヨシュア  
の勃起した男性器に何度も押し当てられた。  
「んちゅ……ちゅっ……あふ……ちゅ……はっ……ふは……んちゅっ……」  
(ヨシュア……ヨシュアぁ……好きぃ……)  
 吐息交じりの熱烈なキスがペニスを覆い、エステルの髪がさらさらとヨシュアの下腹  
をくすぐる。ヨシュアは敢えて指示を出さず、エステルに任せてみることにした。  
(エステル、もっと君のいやらしい本性を見せるんだ……そうしたら……)  
 ヨシュアの見守る中、エステルは淫らに上気しきった顔で、勃起した男根にしゃぶり  
つくように口づけを繰り返した。  
「ちゅっ……うんっ……ちゅぅ……ぷちゅ……むはっ……ちゅぱっ……はふ……」  
 処女の唇は艶やかな桜色に濡れ、熱い息を交えたキスでヨシュアの男根に奉仕した。  
「はっ……はぁ……はぁっ……」  
 息を乱したエステルは、とろんとした目で濡れ光るピンクの亀頭を見つめる。両手で  
さわさわとペニスを撫でながら熱を帯びた目でヨシュアを見上げ、甘い声で言った。  
「ヨシュアったらぁ……おちんちんの先、こんなに濡らしちゃって……」  
 上目遣いに甘えるようなエステルに、ヨシュアは微笑み返す。  
「エステルがエッチだったからね。女の子の大事なところ全部丸出しにして、いやらし  
い声出して、初めてのくせに2回もイッたりするから」  
「ヤダ、そんなこと言わないでよぉ……」  
 恥じらうエステルの表情は、どこか今までとは違っていた。ふと閃いたヨシュアはエ  
ステルに問いただす。  
「エステル……僕のちんちんにキスしてて、どうだった?」  
「え、どうって……そりゃあ……ちょっと恥ずかしくて……でも、すごく愛しくて、ド  
キドキして……」  
「エステルのアソコは? おまんこはどうなってる?」  
「……っ!」  
 小さく息を呑むエステル。ヨシュアは「やっぱり」と思いながら質問を繰り返した。  
 
「ほら、エステル。アソコはどうなってるの?」  
「ぬ……濡れちゃってる……」  
 赤い顔で目をそらすエステルを、ヨシュアは逃がさない。  
「どのくらい?」  
「ど、どのくらいって……その……」  
 エステルはうつむき、ぼそぼそと言う。  
「い、いっぱい……」  
「へえ、いっぱい濡らしたんだ? じゃ、確認してみようか。エステルがどのくらい  
エッチなのか、ね」  
「ええっ? そ、そんなの……!」  
 抗弁しようと上げた目は、見下ろす琥珀の瞳に力を奪われる。戸惑うエステルに、  
ヨシュアは言った。  
「エステルのアソコの音を聞かせてもらおうかな」  
「えっ……?」  
「指でおまんこをかき回して、どんなイヤらしい音がするか聞かせてよ」  
「や、やだっ……!」  
 反射的に、エステルの口から拒絶の言葉が洩れた。ヨシュアの瞳がすっと冷える。  
ヨシュアは突然エステルの頭をつかみ、己の股間にぐいぐいと押しつけた。エステルの  
柔らかい頬に、小さな鼻に、可憐な唇に、硬くいきり立った男根が乱暴に擦り付けられる。  
「やっ! やぁ……! やめっ、やめてヨシュア……!」  
 エステルは怒張した男の肉棒に顔中を蹂躙されて悲鳴を上げる。だがヨシュアは己の  
勃起したペニスで、エステルの愛らしい顔のすべてを余すところなく犯していった。  
「ヤダぁ……やめて、ヨシュア……やめてよぉっ……」  
 エステルが泣き声で哀願し、ヨシュアはようやく手を離した。解放されたエステルの  
頭は、そのまま力なくうなだれる。  
「う……うぅ……ひどい……ひどいよ、ヨシュア……」  
 屈辱に打ちひしがれるエステルは、肩を震わせ泣いていた。ヨシュアの胸に鋭い痛み  
が走る。すぐにでも謝りたい。肩を抱いて慰めてやりたい。だが忌まわしいあの声が、  
そんな思いを断ち切った。さあここからが肝心だ。早く次の行動に移れ。さもないと。  
さもないと……。真紅のイメージが脳裏をよぎる。胸の痛みとは裏腹に、ヨシュアは冷  
たい声で命じた。  
「さあ、君のいやらしい音を聞かせるんだ、エステル」  
 
「うぅっ……」  
(どうして?……どうしてこんなひどいことするの、ヨシュア……?)  
 ひどい仕打ちに涙をこぼし、それでもエステルは言われたとおりにしようとする。  
エステルはヨシュアの前にしゃがんだまま自分の股間に手を差し入れ、大事なところへ  
そうっと指を伸ばしていく。エステルの指が秘裂に触れると、淫靡な水音が響いた。  
 くちゅっ……。  
「えっ……!?」  
 エステルは驚きの声を洩らす。それほどまでにエステルのそこは熱く火照り、大量の  
愛液でぐしょぐしょに濡れきっていた。  
(う、嘘……)  
 エステルは自分の身体が信じられなかった。ヨシュアのペニスにキスしていた時より、  
今のほうがもっと熱く、もっと濡れている……。  
(どうして……? こんな……こんなことって……)  
「エステル、何してるの? 音が聞こえないよ」  
 ヨシュアに叱咤され、エステルはおずおずと中指を淫裂に挿し入れる。  
 ぷちゅり。  
「ふあうっ……!」  
 いやらしい水音と同時に甘い刺激が走り抜け、エステルの身体がびくりと跳ね上がる。  
(やだっ……どうして……?)  
 エステルは身体の敏感すぎる反応に戸惑っていた。  
「エステル、かき回して音を立てるんだ」  
 ヨシュアの言いつけに、エステルは唇を噛んで従った。淫裂に挿し込まれたエステルの  
中指がゆるく波打つように往復し、はしたない水音を立てて愛液を掻き出していく。  
 くちゅっ、ぷちゅ、ちゅっ、ぷちゅり……。  
「あっ……んっ……ふっ……うんっ……!」  
(ヤダ、なにこれ……気持ちいい……気持ちよすぎるよぉ……!)  
 エステルの喘ぎが股間の水音と交じり合い、静まり返った夜の庭園に響き渡る。エス  
テルは頬を淫らに上気させ、一糸まとわぬ己の股間に伸ばした指で、熱く濡れきった陰  
唇をまさぐっていた。  
 ぷちゅっ、ぬちゅっ、ぐちゅ、ぴちゅっ……。  
「ふあっ、あっ、あっあっ、あはっ、んっ……!」  
 
 エステルは自身の性器を指で弄りながら、目を閉じて快感をむさぼろうとしていた。  
そこへヨシュアの声が飛ぶ。  
「エステル、もういい。指を抜いて」  
「え……?」  
 これからというところで快楽を中断されたエステルは、名残惜しげに淫裂から指を引  
き抜いた。  
「んっ……」  
 エステルの色っぽい声と共に、ちゅぷっ、と指は抜け、愛液が光る糸を引く。  
「その指を見せてごらん」  
「う、うん……」  
 エステルは赤い顔をうつむけながら、淫液でぬるぬるになった中指をヨシュアに差し  
出した。ヨシュアはその手首を取ると、片膝をついて腰を落とす。顔を上げたエステル  
の目の前で、ヨシュアは握った手首を口元に寄せていった。  
(え、まさか……?)  
 エステルが目を見張る前で、ヨシュアはエステルの愛液まみれの指に口づける。  
「あ……」  
 エステルは思わずため息のような声を洩らした。ヨシュアは何度か指に口づけ、舌を  
伸ばして、愛液を嘗め取るようにエステルの指を嘗め回していく。目の前で自分の指を  
嘗めるヨシュアの艶かしい舌遣い、そして指に感じるヨシュアの唇と舌の感触に、エス  
テルは背筋がゾクゾクするような快感を味わった。  
(ヨシュア……あんなふうに、あたしの指を……エッチな液で汚れてるのに……。でも  
ヨシュア……さっきはあんなひどいことしたくせに……どうして……?)  
 エステルにはヨシュアの本心が分からなかった。エステルはただ魅入られたように、  
自分の指を嘗め上げるヨシュアをぼうっと見つめていた。ヨシュアはエステルの指を口  
に含み、唇で挟んで吸い上げ、舌で指先を愛撫しながら指全体を抜き差しする。温かく  
ぬめる愛撫の感覚に、エステルはうっとりと身を任せていた。  
 ちゅっ……ちゅぷ……んちゅ……。  
 やがてヨシュアはエステルの指から唇を離し、薄く微笑んでみせた。ヨシュアの端正  
な顔立ちが妖しい色気を帯び、エステルは思わずドキッとする。  
(ヨシュアって……やっぱり、キレイよね……口惜しいけど……)  
 ヨシュアが再び立ち上がると、エステルの目の前に勃起したペニスが突き出された。  
エステルは頬を赤らめながらも目をそらせず、ヨシュアの男性器を凝視してしまう。  
 
(ヤダ……見てるだけでドキドキしちゃう……)  
 つとヨシュアは手を伸ばし、エステルの左右のツインテールを握った。そのまま引き  
寄せて、エステルの顔を硬いペニスに押し付ける。  
「あっ……」  
 エステルは驚いて身じろぎするが、髪を引かれているので逃げられない。ヨシュアの  
熱い男性器に顔を密着させられ、エステルは焦りながらも、よく分からない期待に胸を  
高鳴らせていた。ヨシュアは左右のツインテールを交互に引っ張り、エステルの顔を勃  
起したペニスに擦りつける。  
「あっ、や……ぁん……うんっ……」  
 エステルは手綱のようにテールを握られ、ヨシュアのなすがまま、顔全体で男性器を  
愛撫させられる。エステルの赤い頬も額も鼻も、軽く閉じられたまぶたも可憐に濡れた  
唇も、すべてがヨシュアの勃起したペニスに擦られ、蹂躙されていった。顔中で感じる  
ヨシュアのモノの感触に、エステルは頭がぼうっとしていく。  
(ヨシュアの……硬くて、すごく熱い……)  
 髪をつかまれて男の股間に顔を埋め、顔面での奉仕を強いられるエステルだったが、  
ヨシュアの力加減は決して強引ではなく、軽く誘うように髪を引くだけで、まだ幼さを  
残した少女の顔は右へ左へと自在に操られ、男根に擦りつけられるのだった。  
「はっ……ふっ……うんっ、あは……」  
 ヨシュアの男性器に顔を擦り寄せるうち、エステルの息は乱れ、顔は上気して真っ赤  
になっていく。今やヨシュアがコントロールしていない動きで、エステルは自ら円を描  
くように顔中をペニスに擦りつけていた。  
「んんっ……ふは……はっ……はぁ……ん!」  
 急にヨシュアがツインテールを左右に引き、エステルの動きを止める。エステルは、  
とろんとした上目遣いでヨシュアを見た。ヨシュアは黙って腰を引き、長いツインテー  
ルを引っ張って、怒張したペニスの先端、透明な粘液に濡れ光るピンク色の亀頭がエス  
テルの正面に来るようにした。エステルは赤い顔でぼんやりとソレを見つめたが、やが  
て両手で陰茎を包むように持ち、そっと伸ばした赤い舌で、勃起したペニスの先をペロッ  
と舐め上げた。  
「……っ!」  
 
 快感が電気のように背中を走り、ヨシュアは歯を食いしばる。愛しい少女は両脚の間  
にひざまずき、その小さな舌先で、男の汚い欲望が漏らした腺液を大事そうに舐めとっ  
ていった。  
「んっ……れる……ちゅぷ……ちゅっ……れろ……」  
 ペニスの先を舐め上げると、苦くて塩っぽい味、独特の臭みがエステルの口に広がって  
いく。  
(ヘンな味……でも、これがヨシュアの味なんだ……)  
 そう思うと、エステルはなんだか頭がくらくらした。身体の奥が熱くなり、その熱に  
駆られるまま、ヨシュアのペニスにしゃぶりつく。エステルはヨシュアの陰茎を下から  
上に舐め、カリ首を舌先でなぞり、亀頭に舌を絡めるように丹念に舐めていく。時にキ  
スを交じえながら舌で奉仕するうち、ヨシュアのペニスはエステルの唾液でぬるぬるに  
なっていった。  
「はふ……ちゅっ……れろ……んふ……ぴちゅ……」  
(あたし今、ヨシュアのおちんちん舐めてるんだ……)  
 ヨシュアの陰毛と男性器を間近に見ながら、エステルは熱く息を乱していく。  
(ヨシュアとはキスもまだなのに……あたし、すごいことしちゃってる……)  
 エステルは熱っぽい目でヨシュアのペニスを見つめ、急に愛しさに駆られてその先端  
に吸い付いた。亀頭の先、尿道口のあたりに強く口づけて吸い上げると、ヨシュアの身  
体がぴくりと反応した。  
(ヨシュア……気持ちいいんだ……)  
 エステルは嬉しくなり、そのまま亀頭全体をパクリとくわえ込む。ペニスの先を口の  
中に入れたまま、舌先で尿道口をつついたり、れろれろと嘗め回したりした。  
「っ……う……」  
 ヨシュアが押し殺したような声を洩らす。エステルの口の中でヨシュアの男根がびく  
りと脈打ち、硬さと大きさを増していった。エステルが幸せそうな吐息を洩らす。  
「あは……っ……ヨシュアぁ……」  
(ヨシュアが感じてくれてる……嬉しい……。ヨシュア、もっとあたしで感じて……!)  
 エステルはヨシュアのペニスを唇にくわえ、さっきヨシュアに指をしてもらったよう  
に、ぬるぬると口を往復させていった。勃起した男性器がエステルの唇を擦り、温かい  
口の中まで存分に犯していく。口の中では、熱くぬめるエステルの舌が、ヨシュアの亀  
頭とカリ首を愛しげに舐めまわしていた。  
 
「うっ……」  
 エステルの舌遣いに、ヨシュアが思わず声を洩らす。色っぽいその声にエステルはゾク  
ゾクし、身体の奥がきゅんと熱くなった。  
(ヨシュアの声……もっと聞きたい……。感じてる声、もっと聞かせて、ヨシュア……!)  
 エステルは頬を上気させ、ヨシュアのペニスを激しくしゃぶり立てた。唇を小さく強く  
すぼませて、亀頭から陰茎の根元まで、ちゅぷっ、ちゅぷっ、と大きく上下させる。  
「んふっ……ちゅぷ……はふ……んちゅっ、んぷっ……あふ!」  
 ペニスを深くくわえ込むと、亀頭の先端が喉の奥に擦れ、むせ返りそうになる。だが  
エステルは涙目で堪えると、ヨシュアの勃起したペニスを懸命にしゃぶり続けた。  
(こんなことで本当にヨシュアが心を取り戻せるのか、分からないけど……ヨシュアの  
気持ちだって分からないけど……でも……)  
 エステルは大きく口を開け、ぱくりと深くペニスをくわえた。エステルの可憐な唇が  
ヨシュアの陰茎を擦りながら、温かくぬめる口腔の奥まで亀頭を呑み込んでいく。口の  
中ではエステルの舌が淫らに蠢き、ペニス全体をぬらぬらと舐めまわしていた。  
「んっ……ふ……っ!」  
 快感に耐えるようなヨシュアの声が、エステルの胸をじんと熱くする。  
(ヨシュア、ヨシュア……。今あたしがヨシュアにしてあげられるのは、これくらいだ  
から……だからヨシュア……もっともっと、あたしで感じて……!)  
 エステルはヨシュアへの思いに駆られるまま、初めてのフェラチオに没頭する。愛しさ  
のすべてを込め、唇と舌で情熱的にヨシュアの男性器を愛撫していった。それがヨシュア  
を愛する唯一の方法とでもいうように。  
「んっ……むちゅ……ちゅぱっ……ふはっ……ぴちゅ……んふぅ……」  
 エステルは下半身丸出しでひざまずき、ヨシュアの股間に顔を埋めるようにペニスを  
くわえて奉仕していた。好きな男のモノを口に受け入れ、唇と舌で愛撫を重ねるうちに、  
エステルの秘所はどうしようもなく濡れてしまう。エステルの剥き出しの下半身には、  
白い肌を流れ落ちる淫液の跡が幾筋も艶かしく光っていた。  
 
「むふっ……ちゅぱ……ぷちゅ……あふ……んちゅ……」  
 エステルは、ヨシュアのペニスをしゃぶりながら片手を男根の根元に添え、手首を回  
すように陰茎をしごき始める。もう片方の手は男根の付け根へ下りていき、ヨシュアの  
玉袋をまさぐっていた。ひんやりとしたエステルの手が、ヨシュアの睾丸を持ち上げる  
ように陰嚢を愛撫していく。エステルの多彩な責めに、ヨシュアは内心で舌を巻いた。  
(エステル……一体どこでこんな技を……って、あの人しかいないか)  
 酒癖の悪い姉貴分、シェラザード。きっと、酔った時エステルにからんで色々と教え  
込んだのに違いない。悪ノリする酒乱のシェラと、赤くなって困ったように「レッスン」  
に付き合わされるエステルの姿が目に浮かぶようだった。  
(二人とも、何をやってるんだか……)  
 ヨシュアは思わず苦笑を洩らした。だが気を抜いた途端、エステルのしゃぶりつく下  
腹部から強い快感が突き上げ、危うく射精寸前まで持っていかれそうになる。  
「うくっ……!」  
 ヨシュアは歯を食いしばり、湧き上がる快感を抑え込んだ。堪えきれず洩らした声に  
応えるようにエステルの愛撫が激しくなる。エステルはペニスを浅めにくわえ、口の往  
復を加速させた。唾液と腺液で濡れたピンクの唇がカリ首と擦れ合い、ぬちゅぬちゅと  
淫靡な音がエステルの荒い息に混じり合う。  
「んぷ、ちゅぷ、ふはっ、むぷ、ちゅっ、ぬぷ、むふ……!」  
 激しいフェラチオと同時に、エステルは片手でヨシュアの陰茎をしごき立て、もう片  
手を股間に差し入れて玉袋を愛撫しつつ指先で裏筋をなぞり上げる。新しい刺激に、ヨ  
シュアの背がびくっとのけぞった。  
「くぉ……!」  
(エステル……そんなことまで……!)  
 見下ろすと、エステルは顔を真っ赤にして苦しそうに息を乱しながら、一心にヨシュ  
アのモノに奉仕している。その懸命な姿にヨシュアは胸を打たれた。  
(エステル……)  
 愛してはいけないと分かっていても、こみ上げる想いが止められなくなる。ヨシュア  
はエステルの頭に手を伸ばし、長い髪に指を滑らせるように優しく愛撫した。  
 
(あ……)  
 ヨシュアに髪を撫でられ、エステルの胸がきゅっとなった。下の方がじわりと熱く濡  
れてくるのが分かる。  
(ヤダ……あたしって、エッチな子だ……)  
 ヨシュアのペニスを頬張りながら、エステルは一人で赤面した。そんなエステルの頭  
を、ヨシュアの指がそっと滑らかに通り過ぎていく。  
(ヨシュアの指、優しい……)  
 エステルの胸が幸せでいっぱいになり、涙が溢れそうになる。  
(ヨシュア……どんなことでもしてあげるから……あたしで感じて、あたしでイッて……!)  
 エステルはペニスから口を離すと、ヨシュアの玉袋にしゃぶりついた。しわになった  
陰嚢の表面をぺろぺろと舐めまわし、脚の間に顔を押し入れて袋の裏筋から蟻の門渡り  
のほうまで舌を這わせていく。エステルの片手はヨシュアの下半身を抱くように後ろに  
回されて引き締まった裸のお尻を撫でまわし、もう片手はヨシュアの前でそそり立つペ  
ニスを握ってリズミカルにしごき上げていた。  
「うぁ……!」  
 初めてとは思えないエステルの巧みな責めに、ヨシュアは堪えきれず声を上げ、エス  
テルの愛撫が激しさを増す。エステルの温かくぬめる舌が、くすぐるようにヨシュアの  
玉袋を舐め上げ、エステルの指が勃起した陰茎を激しくしごき立てる。静まり返った夜  
の庭園には、二人の荒い息遣いと、男性器をしゃぶり上げるエステルの舌と唾液の水音  
だけが響いていた。  
「ぺろっ……ちゃぷ……はふ……れろり……んふ……!」  
「う……くは……っ……ふ……ぅっ……!」  
 ヨシュアの声と息遣いと、頭を撫でてくれる手の感覚で、エステルはヨシュアがどん  
なふうに感じているかを知ることができた。シェラザードに教わった技を使いながら、  
エステルはヨシュアの感じる刺激やポイントを次第に呑み込み、そこを重点的に責めて  
いく。エステルはヨシュアの股間に埋めた顔を上げ、玉袋の裏を指でなぞる。そして陰  
茎を手でしごきつつ、亀頭からカリ首までを口に含んでねぶり上げていった。  
「んぷ、ぬぷっ、れろ、んふぅ、ちゅぷっ、ぴちゅ……」  
「はっ、ふ、くっ……!」  
 余裕のない声を洩らし始めたヨシュアのペニスは、エステルの口の中でこれ以上ない  
ほど大きく硬く勃起し、今やびくびくと脈打っていた。  
 
(ヨシュア……もうイきそうなんだ……)  
 そう思うだけでエステルは興奮し、はしたなくアソコを濡らしてしまう。エステルの  
股間の真下には、秘所から滴る熱い愛液が石畳の上に水溜りを作っていた。  
(ヨシュア、イッて……! あたしの指で、あたしの口でイッて……!)  
 エステルは手でヨシュアの陰茎を激しくしごきながら、すぼめた唇でカリ首をぬぷぬ  
ぷと擦り上げた。口の中ではエステルの舌先が尿道口をつつくようにチロチロと舐め上  
げていく。  
「うぁっ……!」  
 男の敏感な個所を責め立てられ、ヨシュアは思わず声を上げる。射精感が込み上げ、  
意識を真っ白に染めていく。  
「うっ、く……!」  
(ダメだ……もう……!)  
 ヨシュアのイキそうな気配を感じ取ったエステルは、口と手の動きを早める。陰嚢の  
下に差し入れられたエステルの手はさらに奥へと攻め込み、ヨシュアのアヌスまで指先  
で愛撫していた。  
「くは……!」  
 いよいよ限界の近づいたヨシュアは、いきなり両手でエステルの頭をつかみ、男根を  
喉に突き入れるように激しく腰を振り立てた。  
「んぶ……ごほっ……!」  
 喉の奥までペニスで突かれ、エステルは目を白黒させる。強い嘔吐感が込み上げて咳  
き込みそうになるが、呼吸を止めて必死に耐え抜いた。  
「うぐっ……んっ……くふ……うっく……」  
(苦しい、けど……ヨシュアのため、だからっ……!)  
 射精寸前まで張りつめたヨシュアの男根は、激しいピストン運動で、エステルの柔ら  
かい唇も口の中も容赦なく犯していく。  
「うぷっ、んっ、むふ、んっ、く……」  
 エステルは喉の奥までペニスに蹂躙され、苦しそうな息を洩らす。そのとき急にヨシュ  
アの両手が、エステルの頭を押さえ込んだ。  
「ぐ……うぅっ……!」  
 ヨシュアが声を洩らすと同時に極限まで怒張したペニスが大きく脈打ち、男の欲望の  
すべてをエステルの口の中にどくどくと注ぎ込んでいった。  
 
 どくんっ、ずぴゅ、ぶぴゅ、びゅっ、どくっ、どく……。  
(あっ……きゃ!?)  
 ペニスの先から大量の熱い粘液が口内にほとばしり、エステルは面食らった。だがす  
ぐに気を取り直すと、びくびくと射精を続けるペニスに自分から吸い付くように唇をす  
ぼめ、たっぷりとぶちまけられる精液を残らず口の中に受け止めていった。  
(ヨシュア、イッてるんだ……。あ、すごい……すごいよ、ヨシュア、こんなにたくさ  
んイッて……ぜんぶあたしの口の中に……)  
 興奮に頬を染め、目を閉じて健気に射精を受け止めるエステルの小さな口は、たちま  
ち喉の奥まで濃くて臭い男のザーメンで一杯に満たされていく。  
(すごく臭い……それにヘンな味……。でも、これがヨシュアのなんだ……。ヨシュア  
が気持ちよくて、あたしのお口でイッて、おちんちんからいっぱい出しちゃった精液な  
んだ……)  
 臭くて苦い男の精液も、ヨシュアが自分の愛撫で感じて出してくれたものだと思うと、  
エステルはたまらない愛しさと興奮を覚えた。胸がドキドキし、アソコが火照って愛液  
をトロトロと垂れ流す。エステルの陰部から下は、内股も太腿も、お尻までもうびしょ  
びしょだった。  
(ヨシュアのは、あたしが全部受け止めてあげるんだから……!)  
 エステルは唇をすぼませてペニスを押さえ、上気した頬を膨らませて、容赦なく放た  
れる精液を口に溜めていった。果てしなく続くと思えたヨシュアの射精も、びくんと最  
後の一発を放ち終える。受けきれなかった精液が一筋、エステルの口の端からねっとり  
と糸を引いて垂れ落ちた。  
(あ、ダメ、こぼれちゃう……ヨシュアのは……ヨシュアのは、全部あたしが……)  
 エステルは意を決すると、コクン、コクンと喉を鳴らし、ヨシュアの精液を呑み下し  
ていく。口一杯の濃厚でドロドロした精液はなかなか喉を通ってくれなかったが、何回  
にも分けて少しずつ懸命に飲み干していった。  
「うくっ……うん……ごく……うっ……こくん……」  
 時間をかけて口の中に溜まったザーメンを飲み干すと、エステルは硬さの失われたヨ  
シュアのペニスにしゃぶりつき、まだ残る精液を夢中で吸い上げた。  
「ちゅぷっ……んぷ……ちゅぱ……んむっ……ちゅっ……」  
(嬉しい、ヨシュア……あたしでこんなにイッて、いっぱい出してくれて……)  
 
 エステルはうっとりと上気した顔で、ヨシュアの精液まみれのペニスをしゃぶってい  
た。射精された白濁液を一滴も残すまいとするように、エステルはペニスのあちこちに  
キスしては唇で吸い取り、舌を伸ばしてぺろり、ぺろりと丁寧に舐め取っていく。  
「ん……ちゅっ……れろ……れろり……んふぅ……」  
(ヨシュアがあたしで感じて出してくれたんだもん……ゼッタイ残さないから……)  
 エステルは、ヨシュアの思いを受け止めようとするように、愛撫するような舌遣いで  
いとおしげに精液を舐めていく。亀頭、カリ首、陰茎と舐め下ろし、ふとペニスの先端  
に目をやる。  
(あ、まだ残ってた……)  
 エステルは亀頭の先に唇をつけ、尿道口に残った精液をちゅるちゅるとすすり上げる。  
ちゅっ、ちゅっとキスして残った分を吸ってしまうと、まだ中に残ってないかと、舌先  
で尿道口をほじくるようにつつき回した。その刺激にヨシュアは思わず声を洩らす。  
「うあっ……!」  
 即座にヨシュアのペニスが硬度を取り戻していく。それを口で感じ取ったエステルは  
嬉しくなった。  
(ヨシュア……また元気になって……こんなに感じてくれるんだ……)  
 エステルは幸せな気持ちになり、玉袋から亀頭まで、舌を伸ばしてペニスを大きく舐  
め上げた。そのまま再びヨシュアの逸物をくわえようとしたとき、エステルの頭にぽん  
とヨシュアの手が置かれる。  
「ヨシュア……?」  
 ペニスに顔を寄せて上目遣いでヨシュアを見上げるエステルは、赤い舌を少し出し、  
口元にぬめる精液の残りをぺろりと舐め取った。その淫靡な表情も潤んだ眼差しも、赤  
く火照った頬も濡れた唇も、エステルのすべてがヨシュアにはいとおしかった。だが愛  
しければ愛しいだけ、ヨシュアの胸は引き裂かれるように痛んだ。  
(エステル……僕の大好きなエステル……)  
 ヨシュアの指が、エステルの長い髪をただ優しく撫で下ろしていく。だが、エステル  
を見下ろす瞳は痛みに満ちていた。ヨシュアの愛撫に身を委ねながら、エステルは不思議  
そうにヨシュアを見上げていた。  
(ヨシュア、こんなに優しいのに……どうして? どうしてそんな哀しそうな目をするの?)  
 
 問い掛けるようなエステルの眼差しに、ヨシュアは無言で目を閉じる。指先にエステ  
ルの温もりを感じながら、ヨシュアは心を闇に沈めていった。  
(ごめん、エステル……僕は今から君にひどいことをする。だけど……だけど僕は……)  
 フラッシュバックする真紅の映像。ヨシュアは固く歯を食いしばる。  
(どうしても、君を危険にさらしたくない……!)  
 ヨシュアの指が名残惜しげにエステルの髪を撫で、すっと離れた。  
(君の知ってるヨシュアは、もうお別れだ。ごめん……さよなら、エステル)  
 心の奥でスイッチが入り、闇のプログラムが精神を侵食する。再び開かれた琥珀の双  
眸は、どこまでも冷酷な光を放っていた。  
(……っ!)  
 悪寒に襲われ、エステルは身震いする。顔を上げると、ヨシュアの姿形をした知らな  
い誰かが、無感情な目でエステルを見下ろしていた。  
「ヨ、ヨシュア……?」  
 戸惑うエステルの呼びかけに、無機質な声が応える。  
「なかなかよかったよ、エステル」  
 薄く微笑むヨシュアの表情に、エステルは寒気を覚えた。  
(誰……? ヨシュア……なの……?)  
 そんな不安も知らぬげにヨシュアの声は続く。  
「さすが僕が見込んだだけはあるな。上の口でこれだけいけるなら、下の方も楽しませ  
てくれそうだ」  
「な、何言ってるのよ、ヨシュア……?」  
 エステルの問いに、ヨシュアは口の端を歪めて笑った。  
「君が肉奴隷として有望だって言ってるのさ」  
「に、ニクドレイって……」  
「男を喜ばせるために身体を差し出す奴隷のことだよ、エステル」  
「な……っ!?」  
 エステルの頭にカッと血が上る。だが何か言うより先に肩を突かれ、芝生の上に転が  
された。  
「きゃっ……!」  
 

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