反射的に起き上がろうとするところへヨシュアが圧し掛かり、エステルはあえなく地
面に押し倒される。エステルの長いツインテールが芝生に投げ出され、白い両の腕は頭
上で交差するように押さえつけられた。両脚の間にヨシュアの腰が割り込み、エステル
は身体を無防備に開かされて、ほとんどレイプ寸前の格好で押さえ込まれてしまった。
「なっ、何すんのよっ! ヨシュア……あンっ!」
憤るエステルの声が、たちまち色めく吐息に変わる。ヨシュアが腰をわずかに動かし、
怒張したペニスの先でエステルの濡れた秘肉をくちゅ、くちゅっと小突いていた。
「ちょっ、ヨシュア、やめ……あうッ! あッあ!」
エステルの剥き出しの性器は、さっきのフェラチオの間にすっかり潤みきっていた。
とろとろに濡れた女性器を亀頭で弄くるようにつつき回され、エステルは為す術もなく
感じさせられてしまう。ヨシュアの腰が蠢き、熱いペニスの先で陰唇から膣の入り口まで
くすぐられると、むずむずと痺れるような快感が下腹部から上がってきて、エステルは
悩ましく身体をよじり、半開きになった口から止めようもなく声を洩らし続ける。
「やっ! あっ! ふあっ! や、やめて、ヨシュア……あン! こ、こんなの……っ!」
息を乱し、切ない声で哀願するエステルの上気した顔を、触れそうなほど近くから
ヨシュアが見つめる。それは女体の反応を逐一観察するかのような冷たい眼差しだった。
(やだ……ヨシュアに見られてる……)
エステルは急に恥ずかしく、居たたまれなくなって顔をそむける。いやらしい声を洩らす
まいと必死に唇を噛みしめた。そんなエステルの努力をあざ笑うかのように、ヨシュアは
絶妙な腰使いでエステルの敏感な部分を刺激する。くちゅ、ぷちゅっと水音を響かせながら、
ペニスの先がエステルの陰唇をほぐすように小突き、膣の入り口を徐々に開いていく。
「っは……やっ……んっ……!」
(ヤダ……エッチな声、出ちゃう……!)
ヨシュアの視線を感じながら、エステルは必死に声を堪える。いやらしく乱れてしまう
自分の表情をこんな間近でヨシュアに見られたくなかった。だが、下からペニスでつつかれ
ると、噛みしめた唇から熱い息がこぼれるのを抑えきれない。
「くふ……っ……んくっ……う……!」
目を閉じて快感に耐えるエステルの眉が、ピク、ピクッと歪む。それを冷静に見つめる
ヨシュアは、不意に腰の角度を変えてエステルを責めていく。ヨシュアのペニスが陰唇の
上をぬるりと滑り、亀頭の裏側がエステルの勃起したクリトリスを擦り上げた。
「ふあッ!」
ヨシュアの身体の下で、エステルの背がビクンとのけぞった。その反応を見て取ると、
ヨシュアは同じ角度でゆっくり腰を動かし、ペニスの先から根元まで、ぬるぬるとエステル
の性器に擦りつけていった。
「あうっ! んっ……やぁ……っ!」
エステルはイヤイヤをするように顔を振って快感に抵抗するが、ヨシュアに押さえつけ
られて逃げることもできない。ヨシュアが腰の角度を変えれば今にも犯されるような体勢で
クリトリスから陰唇までを勃起した陰茎で大きく擦られると、熔けるような快感がエステルの
下腹部から身体の隅々まで満たしていく。
「うくっ……やん……ふぁ……やめ、やめてよ、ヨシュア……あんっ!」
エステルの懇願を、無関心な琥珀の視線が受け流す。
「やめてほしいの?」
「うん……こんなの、やだよ……」
「どうして? こんなになってるくせに」
ヨシュアが腰を僅かに動かすと、熱く濡れきったエステルの性器の上を、ぬるりとペニスが
滑る。電気のような快感がエステルの背を駆け上り、目の奥で白くはじけた。
「きゃん!」
エステルの背が反り、腰が跳ねる。その動きでまた性器同士が擦れ合い、エステルは切なげに
身体をくねらせた。
「く……ふぅ……んっ……!」
快感に翻弄されるエステルの様子に、ヨシュアは冷たい笑みを浮かべた。
「これでもやめてほしいって言うの?」
「う、うん……やめて……」
「だから、どうして?」
「だ、だって、こんなの……無理矢理されてるみたいで……やだよ……」
「じゃあ、無理矢理じゃなければいいんだ?」
からかうようなヨシュアの問いに、エステルは真っ赤になって視線をそらした。
「う、うん……あたし、その……ヨ、ヨシュアとだったら……」
「へえ? 僕としたいって思ってたんだ?」
ヨシュアの視線を避けるように目をそらし、エステルは赤い顔でぼそぼそと答える。
「う……うん……でも、こんな形じゃなくて……最初はやっぱり……その……」
エステルは不意に目を上げた。
「ヨ、ヨシュアっ! あの……」
息がかかるほど間近でヨシュアの視線に出会い、エステルの視線が泳ぐ。ためらいながら、
ささやかな希望をヨシュアに告げた。
「その……キ、キスして……?」
「そんな精液まみれの口で?」
「……っ!」
エステルは耳まで赤らめ、とっさに口を拭おうとしたが、両腕はヨシュアに押さえつけ
られている。もじもじと身体をよじるエステルに、ヨシュアは呆れたように言った。
「エステル……勘違いしてるみたいだから言っとくけど、僕らは恋人でもなんでもない」
「え……」
茫然とするエステルに、ヨシュアはさらに酷薄な言葉を投げつける。
「君は僕にとって、ただの肉奴隷だよ。そこを忘れないでほしいな」
「なっ……なによそれっ! さっきから肉奴隷って……あッ!」
ヨシュアの腰が動き、カリ首がクリトリスを擦り上げた。憤慨するエステルの表情が、
たちまち切なくとろけてしまう。
「やっ、ヨシュア……ちょ、待って……あ、あぁンっ……!」
微妙な腰遣いでエステルのアソコを責めたてながら、ヨシュアは冷ややかに言った。
「肉奴隷じゃないか。別に自分のことを好きでもない男のチンポでこんなに感じちゃってさ」
ヨシュアの腰が動くとペニスと陰唇が擦れ合い、エステルの股間からぬちゅ、ちゅぷっ、
といやらしい水音が響く。粘液に塗れた陰茎がクリトリスの上をぬるんと滑ると、エステルは
白い喉を大きくのけぞらせた。
「やはんっ! ヨ、ヨシュア……そんな……っ!」
性感に苛まれながら呼びかけるエステルを、ヨシュアは冷淡な目で見下ろす。エステル
の目にじわりと涙が溢れた。
「あっ、ヨシュア……どうして? さっきは……可愛いって、んっ、言って、くれたのにっ」
泣き顔のエステルに向かい、ヨシュアは小さく笑ってみせた。
「まったく、エステルって簡単だね。可愛いって言われたらパンツ脱いで、誰にでも股を
開いちゃうんだ?」
「そ、そんなこと……ないっ……!」
下から与えられる官能の刺激に耐えながらエステルは健気に否定の言葉を吐く。だが
エステルの股間は熱を帯びてすっかり潤みきり、ヨシュアがペニスを擦りつけるたび、
ぐちょぐちょに濡れほぐれた淫肉の花弁がいやらしく肉棒に絡みついていた。
「あはぁっ……くぅ……!」
少女は上気した顔をとろけるように歪め、甘美な責めに耐え続けていた。そんなエステル
を、ヨシュアは容赦なく言葉で追いつめる。
「僕は別にエステルのこと、好きだとも愛してるとも言ってないよ? それなのにエステル
ってば、パンツ脱いでアソコ濡らして、お尻の穴まで見せて2回イッて、僕のチンポしゃぶって
精液も飲んでたじゃないか」
「そっ、それはっ……!」
エステルは耳まで真っ赤になる。
「だ、だって……ヨシュアだからっ……!」
「へえ?」
ヨシュアは鼻先でせせら笑った。
「でも僕は、エステルのこと別に好きでも何でもないよ?」
「そ……そんな……」
今聞いた言葉を信じられずに、エステルは問い返す。
「でもっ……! あたしが告白したとき、好きになりたい、って……言ってくれたのに……!」
「あぁ……無理だね、それは」
「え……?」
「だってエステルは肉奴隷だから。肉奴隷は好きになるものじゃない。犯して、しつけて、
調教するもんだよ」
「な……何言ってるの、ヨシュア……?」
エステルは茫然とヨシュアを見つめた。ショックで言葉が出てこない。エステルには、
ヨシュアの言っていることが分からなかった。ただ自分の初恋が終わったことだけは、
痛いほどに分かってしまった。
(片思い、だったんだ……あたしの……)
いつも近くにいて優しかったヨシュア。だからヨシュアも少しは自分のことを思って
くれているんじゃないか。そんな都合のいいことを漠然と思ってた。でも……。
(ヨシュアはあたしのことなんて何とも思ってなかったんだ……。それなのに、あたし
一人で舞い上がっちゃって……。バカみたい……あたし、バカみたいだ……)
自分が情けなくて悲しくて、ぽろぽろ涙がこぼれる。
「うっ……うう……うンっ、や、あッ……?!」
胸がつぶれそうなほど悲しいのに、性感が与えられるとエステルの身体は敏感に反応
してしまう。
「やっ……やだ、やめて、ヨシュア……あんッ!」
ヨシュアは黙って邪な笑みを浮かべ、組み敷いたエステルのむき出しの股間に、勃起
した陰茎を擦りつける。ヨシュアの腰が動くたび、エステルの身体も心も淫靡に乱れて
いった。
「ちょっ、ヨシュア……あっ、あたしのこと好きじゃないなら、どうして、こんなっ……!」
ヨシュアは、つまらなそうに答える。
「エステルが肉奴隷だからだよ。何度言わせるのさ」
「ひどい、ヨシュア……。肉奴隷って……どうしてそんなひどいこと言うの? あたし
たち……あたしたち、ずっと一緒に過ごしてきた家族じゃない……っ!」
エステルの泣きながらの訴えに、ヨシュアは露骨なため息を返した。
「ふう……まさかとは思うけど、まだあんな家族ごっこをバカ正直に信じてるの? まあ、
単細胞なエステルらしいけどさ」
「……っ!」
あまりに心無い答えにエステルは息を呑む。言葉を忘れたように固まってしまうエステル
に向かい、ヨシュアはただ淡々と語った。
「僕は結社の人間だ。ブライト家に入ったのも、5年間暮らしたのも、みんな任務のためだよ。
5年はさすがに長かったけど、これでやっと帰れる」
「そんな……じゃあ、この5年間は……この5年間のことは、みんな嘘だったっていうの?」
すがるようなエステルの問いに、ヨシュアは冷たく笑った。
「当たり前じゃないか。今の僕が本当の僕だよ。エステルを肉奴隷としか思えない、この僕がね」
「ウソ……ウソよね……? そんな、そんなのって……」
エステルは、無益な問いを呆然と繰り返すことしかできなかった。恋人にはなれなくても、
ずっと家族だったはずのヨシュア。そんな最後の拠り所まで失くしたエステルは、突然心が
空っぽになった気がした。
「ヨシュア……ウソでしょ……? ウソだって言ってよぉ……!」
いつも明るく前向きだった少女の瞳は涙に濡れ、絶望に浸食されていく。冷酷な声がそこに
とどめを刺した。
「黙りなよ、肉奴隷」
その一言で、エステルの望みは粉々に砕かれた。
「やだ……やだよ……ヨシュア……」
エステルはイヤイヤをするように首を振り、子どものように泣きじゃくった。
「やだぁ……そんなの、やだよぉ……うえっ……うえぇ……」
「うるさいな」
ヨシュアは呟くと片手でハンカチを取り出し、くしゃっと丸めてエステルの口に押し
込んだ。
「あう……んぐぅ……!」
いきなり異物で口を塞がれ、エステルは涙目を白黒させた。
「ちょっとは黙ってなよ、肉奴隷は肉奴隷らしく」
「うっ……ううぅ……」
エステルはくぐもった呻きを洩らしながら涙をこぼすばかりだった。ヨシュアは不意に
片手を伸ばすと、エステルのシャツを乱暴に捲り上げる。
「んっ!」
少女のなだらかな2つの膨らみが外気に晒され、むき出しの白い乳房の先では、鮮やかに
色づいた乳頭がいやらしく屹立していた。ヨシュアは腰を巧みに動かし、エステルの濡れた
股間に硬いペニスを擦りつけながら、指先でピンクの乳輪をなぞるように刺激する。
「んん……んっ……!」
びくんと背を反らして反応するエステルを、琥珀の瞳が冷静に見下ろす。女としての官能
に目覚め始めた少女の痴態を観察しながら、ヨシュアは2本の指で乳首をクリクリと摘み上
げた。その間にもヨシュアの腰は細かく動き、粘液にまみれた陰茎がエステルの勃起した
クリトリスをぬるりくちゅりと押しつぶす。
「んふっ……うっ、んっ……うぅん!」
心は絶望に沈んでいても、性に目覚めた少女の肉体は抜群の感度で、乳首や性器に与え
られる刺激のまま、エステルは全身で淫らな反応を返し続けていた。
「あぅ……んっ……んんん……うふぅ……!」
エステルは好きな人に無理やり押さえつけられ、レイプ同然の体勢で敏感な箇所をいじくり
回されて、まだ未熟な性感を思うがままに引き出されていた。
(ヨシュア……ヨシュアっ……)
押し寄せる性感に翻弄されながら、エステルは涙に曇った目でヨシュアを見た。失恋の
痛みより、ヨシュアのことを分かってなかった自分が、ただ情けなくて口惜しかった。
(あたし、ヨシュアのこと何も分かってなかった……それなのに、告白だなんて一人で
舞い上がって……ホントにあたし、バカみたい……!)
自分のことが許せなかった。自分を罰したいとさえ思った。だからエステルの心はもう、
こんなふうに裸に剥かれて押し倒され、女の子の大事な部分を好きなように弄ばれる恥辱も、
このまま乱暴に処女を奪われ犯されてしまう屈辱も、既に受け入れ始めていた。
(いいんだ……あたしなんて、もう……。それに……ヨシュアとだったら……。ヨシュアに
だったら……何をされたっていい……)
そんなふうに諦めると心は空っぽになり、口惜しさも悲しみも薄れていった。そして
抜け殻のようになったエステルの内面を、疼くような官能の欲求だけが満たしていく。
ヨシュアの指がエステルの薄い乳房を撫で回し、淡いピンクの乳輪をなぞり、ぽっちりと
突起した乳首を摘むたび、少女の肉体は敏感に反応した。
「んふ……ん……うんっ……ふはっ……は……!」
その間にもヨシュアの腰は動き、熱く硬いペニスでエステルの濡れた股間をねっとりと
擦り上げる。
「んんんっ! んっ!」
身体をびくびくと震わせるエステルは、知らず知らず、男を受け入れるように両脚を広げ、
ヨシュアの動きに合わせて、ペニスにアソコをすり寄せるように自分から腰を動かしていた。
(ヨシュアっ……ヨシュアぁ……)
エステルは切なげに潤んだ目でヨシュアを見つめる。初めて好きになった人。あんな酷い
ことを言われたのに、好きな気持ちが止められない。ヨシュアの心が得られないなら、せめて
身体だけでも、その温もりだけでも欲しいと思ってしまう。浅ましいとは思いながら、エステル
は自分が止められなかった。
(欲しい……。恥ずかしいけど、あたし……ヨシュアが欲しいよぉっ……!)
すらりと伸びたエステルの白い両脚は、今やヨシュアの腰を抱くように上向きに大きく
開かれ、細くしなやかな腰は淫靡に動いて、ぐしょぐしょに濡れきった女陰の肉襞を懸命に
ヨシュアの男根に自ら擦り付けていた。
「んふっ、んんっ……あん……んふあっ……!」
エステルの甘く鼻にかかった声と、男を求める腰のうねりに、ヨシュアは薄く笑って
エステルを責める角度を変える。女性器の上を滑っていたペニスを引き、その先端を陰唇
の間に押し当てた。亀頭が淫肉の襞を分け、まだ男を知らない膣口を小突くと、エステル
の身体がビクンと跳ねた。
(あ……ヨシュアが……ヨシュアのおちんちんが、あたしの中に入ってくるんだ……)
期待と不安に胸を高鳴らせながら、エステルはぎゅっと目を閉じて脚を開き、ヨシュアの
挿入を待っていた。ところがヨシュアのペニスは膣口を探るばかりで、エステルの中に押し
入ってこようとしない。とろとろに濡れほぐれたエステルの陰唇はぱっくり開いてペニスの
先を包み込み、お尻の下に水溜りを作るほど愛液を垂れ流して男の肉竿を受け入れようと
しているのに、亀頭が半分ほど入るか入らないかでヨシュアは腰を引いてしまう。
(あん、やだ……ヨシュア、どうして? あたし、ヨシュアが欲しいのにっ……!)
「んんっ、うんっ、んんんっ……!」
だがハンカチを口に押し込まれているので、エステルの訴えは切ない呻きにしかならない。
「そろそろ、肉奴隷の鳴き声でも聞かせてもらおうかな」
ヨシュアは冷たい笑顔で呟き、エステルの口からハンカチを取り去った。
「ぷはっ……はぁ、はぁ、はぁっ……」
酸欠気味だったエステルが必死に息をする間にも、ヨシュアは愛撫の手を休めなかった。
とっくに抵抗を止めたエステルの両腕を放すと、両手でなだらかな胸の膨らみを撫で回し、
指先で乳首をいじりながら、いったん腰を引いた。そして陰裂の始まる恥丘の谷間に沿って
ペニスを滑らせると、健気に勃ったピンクの肉芽が硬い陰茎の下でクニュッと押しつぶされた。
「ひゃうッ!」
ひときわ大きな嬌声とともにエステルは背を反らす。
「はうっ……! んんっ、あッ、はッ……! ヨシュアぁっ……!」
息も絶え絶えのエステルは、とろけそうな眼差しをヨシュアに向けた。無垢な少女の瞳は
情欲の色に染まり、ヨシュアに向かって「欲しい」としきりに訴えかける。ヨシュアは冷た
く微笑むと、さらに容赦なくエステルを責め立てた。
「あんッ! あぁッ! はっ、あっ! ヨ、ヨシュアっ……!」
ヨシュアの指と手とペニスの先で、エステルの身体は好きなように触られ、嬲られ、感じ
させられていた。上気した薄い乳房もピンクの乳首も、淡い茂みに覆われた恥丘もびしょ濡れ
の陰部も勃起したクリトリスも、身体中の敏感な部分をいじりまわされ、焼けるような快感の
中にじわじわとエステルの意識が熔けていく。
「やっ、あっ! ダメぇっ……あッあッ! あたしッ……!」
(イク……イッちゃう……!)
だが、あと少しというところでヨシュアは愛撫の手を止め、絶頂まで上り詰めようとする
エステルは途中で放り出されてしまう。今にもイきそうな状態で放置されたエステルは身を
焦がす肉欲を持て余し、やるせなく白い肢体をよじった。
(あぁん、もうちょっと……もうちょっとでイけるのにっ……!)
「やっ、やだぁ……! ヨシュアぁ、お願い、お願いっ……!」
甘いねだり声を洩らしてエステルは腰をくねらせ、ぐちょぐちょに濡れきった淫肉の花弁
をヨシュアの男根に擦りつける。ぬるぬると性器が触れ合うと、痺れるような快感がエステル
の背をビリビリと駆け上がった。
「あぁぁ……気持ちいい……ヨシュアの、気持ちいいよぉ……!」
うっとりと吐息混じりに呟くエステルの顔には、もはや健康的な少女のはつらつとした
面影はなく、ただ性の快楽に溺れ快感を貪ろうとする淫らな女の表情が浮かんでいた。ヨ
シュアは意地悪く微笑むとエステルから身を離し、すっと立ち上がってしまう。
「あ、あっ……ヨシュア、そんなぁっ……」
芝生の上に取り残されたエステルは、空しく手を伸ばして切なげにヨシュアを求める。
ヨシュアは冷淡な瞳でエステルを見下ろして言った。
「肉奴隷は、どうして欲しいの?」
「よ、ヨシュアので……イかせて欲しい……。ちょうだい、ヨシュアの……お願いっ……!」
(やだ……あたし、すごくエッチなこと言ってる……)
エステルは羞恥に頬を染めながらも、いやらしい願いを口に出した。普通ならとても口に
できない言葉だったが、初恋も家族の絆も奪われた今のエステルには、ただもうヨシュアに
抱かれて気持ちよくなることしか考えられなかった。
「ねぇヨシュア、お願い……ヨシュアの……ヨシュアの、ちょうだいっ……!」
必死の哀願に、ヨシュアはとぼけてみせる。
「ちょうだいって、何を?」
「……っ!」
エステルは顔を赤くして唇を噛み、その言葉を口にした。
「ヨ、ヨシュアの……おちんちん」
「ふーん? それをどうして欲しいって?」
(もう、分かってるくせにっ! ヨシュアの意地悪……!)
そう思いながらも、エステルは淫らな欲望を言葉にするしかなかった。
「あ、あたしの……アソコに、入れて欲しい……」
「アソコって? よく分からないな。ハッキリ言って、見せてくれないと」
エステルの身体の疼きはもう限界だった。
「ここ! あたしのおまんこっ……!」
叫びながらエステルははしたなく開脚し、上気したびしょ濡れの陰部をヨシュアの前に
さらけ出した。むき出しの股間の真ん中には、あでやかなピンクの陰唇が淫液に濡れ光り、
男を求めるように淫靡に咲きほころびていた。
(ああぁ……!)
エステルは恥ずかしい格好を取ってしまったことで歯止めがきかなくなり、両手を股間に
伸ばすと自ら陰唇を左右に開いてしまう。今日まで誰の目にもぴったりと閉ざされていた
エステルの性器の奥、誰にも見られたことのない秘められた淫肉の襞は今やエステル自身
の手によって好きな男の前に露出され、未発達の肉ビラが伸びきるまで開かれて、女の子の
大事な部分を何もかもさらけ出していた。エステルにそれを恥ずかしく思う気持ちはもちろん
あったが、それ以上に身体の中で疼く思いをどうにかして欲しかった。自分が何を言っている
かも分からないままエステルは叫んでいた。
「ここに、あたしのおまんこにっ……! ヨシュアの……おちんちん、入れてぇ……っ!」
上の口がそんな哀願を洩らす間も、エステルの下の口はぱっくり開いて愛液をとろとろ
垂れ流し、ヨシュアの目の前で、処女の秘奥へと続くピンクの肉襞を物欲しげにひくつかせ
ていた。
「ヨシュア、入れてぇ……お願いっ……!」
エステルのはしたないおねだりに、ヨシュアはニヤリと笑って訊き返した。
「……入れるだけでいいの?」
「ううん、入れて、いっぱいかき回して……何も考えられないくらい、あたしのことメチャ
クチャにしてぇっ……!」
それはエステルの本心だった。今はただヨシュアに抱かれてすべてを忘れたかった。
失恋のことも、この偽りの5年間のことも……。何もかも投げ出すようなエステルの言葉に、
ヨシュアは暗い笑みを浮かべた。
「そうだね……じゃ入れてあげるよ。上手におねだりできたから、肉奴隷にご褒美だ」
「う、うん……ありがと……」
期待と羞恥に頬を上気させ、エステルはヨシュアを待つ。ヨシュアがズボンと下着を
脱ぎ捨てると、反り返るほどに怒張したペニスが露となり、エステルの目を奪った。
(ヨシュアのおちんちん……あれが、あたしの中に入るんだ……)
そう思っただけで下のほうがきゅっとなって溢れてしまう。エステルの身体中で官能の
波が騒ぎ、ヨシュアを求めて疼いていた。
(あぁ……ヨシュア……)
エステルは熱っぽい目で、身体の上に近づく愛しい人を見つめる。漆黒の髪も端正な
顔立ちも琥珀の瞳も、何もかもがいとおしかった。ただ、視線を合わせると、いつもの
優しい笑顔の代わりによそよそしい無表情があるだけで、それがたまらなく悲しかった。
エステルが涙を堪えて噛んだ唇は、すぐに艶っぽく開かれる。
「あふっ……!」
ヨシュアがペニスの先端をエステルの淫裂にあてがっていた。ただそれだけの刺激で
エステルの下半身はピクピクと反応し、ぷちゅ、くちゅっ、と性器同士が触れ合う微かな
水音を響かせる。感情の見えない琥珀の瞳を、エステルはぼうっとした目で見返した。
(あたし……今からヨシュアと、しちゃうんだ……)
処女を失うことへの不安がぼんやり頭に浮かんだ。
(しちゃったら……赤ちゃん、できちゃうのかな……)
だが、もうどうなってもいいという気持ちと、ヨシュアとだったらかまわないという
気持ちの間で不安は溶けていった。
(いいわよね……だって、ヨシュアにあげるんだもん……)
振られても肉奴隷と蔑まれても、やっぱり初めての人はヨシュアがよかった。
(ファーストキスは、もらってくれなかったけど……)
そう思うと胸が締め付けられ、さっき堪えた涙が込み上げてくる。
「ひっく、うっく……」
(ダメだ、泣いてちゃ……。泣いてたって仕方ないじゃない……! もう……もうヨシュア
とは、何もかも終わっちゃったんだから……!)
知らないうちに、エステルの頬は涙で濡れていた。もう何も考えたくなかった。考えれば
自分が惨めになるだけだったから。頭を空っぽにして目を閉じると、ただヨシュアを求める
身体の疼きだけがエステルの真実だった。
(ヨシュアが……欲しいよ……)
瞼を開くと、エステルの上に身体を重ねてくるヨシュアと目が合った。底の見えないアンバー
の瞳に温もりは感じられず、切なさがエステルの胸を締め付ける。
「ヨシュアぁ……」
せめてヨシュアの体温を感じたくて、エステルは両腕を伸ばし、手のひらでヨシュアの身体
を確かめるように撫でまわす。
「ヨシュア、ヨシュアっ……」
切なく呼びかける声にも応えず、ヨシュアは無表情のまま黙って腰を進めた。ぷちゅっ、
と淫靡な水音と共に、怒張したペニスの先端がエステルの陰唇を割って小さな膣口に侵入し、
はずみで溢れた淫液がとろりとエステルのアヌスに垂れる。
「あふんっ!」
とろけるように甘美な声を上げ、エステルはビクンと震えた。下半身からじわじわと溶ける
ような快楽に襲われ、うっとりと目を閉じてヨシュアのモノを味わおうとする。亀頭が半分ほど
入っただけで、エステルの性器は内奥の肉襞まで美味しそうにひくひくと蠢いていた。
「あ、あっ……あぁ……」
ぬぷぬぷとペニスが膣に呑み込まれていくと、エステルは恍惚とため息を洩らす。上気し
濡れた唇は半ば開かれ、閉じられた瞼は快感に震えていた。甘やかにうねる処女の肉壷は、
男性器を亀頭まで呑み込んだあたりで僅かな抵抗を見せ、スムーズに侵入してきたペニスは
突然何かに引っかかったように押し返される。
「んっ……!」
違和感にエステルの眉が動いた一瞬、ヨシュアは力強く腰を突き上げる。じゅぷり、と
音を立て、ペニスは一気にエステルを貫いた。
「いっ、痛ぁっ……!」
焼けるような痛みに目を見開くと、見つめるヨシュアと目が合った。思わず上げてしまった
苦痛の声を、エステルは必死にかみ殺す。
「……っく……つぅっ……!」
(こ、これくらい我慢しなきゃ……。でも……初めてが、こんなに痛いなんてっ……!)
目に涙をため、眉を寄せて破瓜の痛みに耐えるエステルは、しかし心のどこかで痛みを
嬉しいと思っていた。
(……ヨシュアっ……!)
エステルは、膣内で脈打つヨシュアのペニスを、ズキン、ズキンと熱く感じていた。ヨシュア
を強く感じられる痛みだから、痛いことが嬉しかった。ヨシュアの痛みを分かってあげられ
なかった分も、ヨシュアに与えられる痛みを感じていたかった。
(ヨシュアの5年分の痛みに比べたら、これくらい……っ!)
エステルは固く目をつぶり、歯を食いしばって痛みを堪える。だがヨシュアが腰を進めると、
噛みしめた唇から、か細い悲鳴が洩れてしまう。
「くぅ……いっ……うぅんっ……!」
エステルは必死でヨシュアの身体にしがみつく。涙目になった顔を見られまいとヨシュア
の首を抱きかかえ、苦しげな泣き声で何度も名前を呼んだ。
「っふ……ヨシュア……うくっ……ヨシュアぁっ……!」
ヨシュアは黙ったまま腰をじりじり前進させていく。怒張したペニスがずぷずぷとエステル
のヴァギナに沈み込み、ほどなく根元までずっぽり入ってしまった。
「んうっ!……あ……はぁ……ヨシュアぁ……っ……ふぁ……は……」
腰を止めたヨシュアにしがみついてじっとしていると、エステルの呼吸は次第に落ち着いて
いった。痛みにこわばっていた身体からも徐々に力が抜けていく。
(あたし、今……ヨシュアと一つになってるんだ……)