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「そんなヨシュアのことをあたしは好きになったんだから!」  
 夜空に響く少女の叫び。  
「1人で行くなんてダメだからね!」  
 こぼれそうな涙とともに。  
「あたしを、あたしの気持ちを置き去りにして消えちゃうなんて!」  
 すべての想いを吐き出すように。  
「絶対に許さないんだからぁっ!」  
 それは魂のすべてを賭けた、少女の告白だった。  
「……エステル……」  
 勝気な少女の涙を前に、ヨシュアは言葉を失った。  
 しかし麻痺する意識とは別に、プログラムされた思考回路は全速で  
回転し、この状況下における最良の解をはじき出していた。己の目的  
を達するために。  
 動揺する心を脇へ置き、ヨシュアの口はひとりでに言葉を紡ぐ。  
「エステル、君は……いつもお日様みたいに眩しかった。できること  
なら僕も……エステルが好きになりたい」  
「ヨシュア……」  
「でも」  
 ヨシュアの瞳が翳る。  
「言ったよね、僕の心は壊れているって」  
「そんなこと……!」  
 エステルの言葉を片手でさえぎり、ヨシュアは続けた。  
「無理なんだ。たとえそうしたいと願っても、誰かに心を預けてしま  
うことが、どうしてもできない」  
 苦悩の表情をエステルに向ける。  
「もちろん、遊撃士仲間としては信頼してるよ。でも、心から人を愛  
することはできそうにない。5年も一緒に暮らしてきた大切なエステ  
ルでさえ、心の底では信頼しきれないんだ」  
「そんな……」  
 
 悲しげなエステルに、ヨシュアは微笑みかけた。  
「エステルのせいじゃないよ。これは僕の心が壊れてるせい。僕は人  
を愛せない、欠陥品みたいな存在なんだ」  
 そんな自嘲の言葉を、エステルは激しく否定した。  
「違う! 違うよ! ヨシュアはいつだって優しくて、そりゃちょっ  
と鈍いところはあるけど、それでも……!」  
「ありがとう、エステル。そう言ってくれて嬉しいよ。でもね、僕は  
どうしても人を信ずることが……」  
「ヨシュア!」  
 突然、エステルが声を上げた。  
「な、なに……?」  
「あたしが信じさせてあげる!」  
 瞳に固い決意を秘め、エステルは言った。  
「あたしがヨシュアに、人を信じられるようにさせてあげる!」  
「そんなこと……一体どうやって?」  
「どうしたらいい?」  
「えっ?」  
 エステルはヨシュアの前に進み出た。  
「あたしが今から……何でもヨシュアの言うことを聞いてあげる。  
ヨシュアのために、どんなことでもしてあげるから! だから…  
…!」  
 悲壮なまでに献身的な情熱だった。  
「だから……気の済むまで、あたしのことが本当に信じられるまで、  
何でもあたしに言って!」  
「……」  
 言葉を切ってうつむくエステルをよそに、ヨシュアの中では暗い思  
考が回り始める。  
 夜はふけて星は冴えわたり、闇はいっそう深まっていった。  
 
「エステル……じゃあ、胸を見せて」  
「えっ?」  
 おびえたように目を上げるエステル。  
 ヨシュアは静かに繰り返した。  
「エステルの、裸の胸が見たい」  
「…………」  
 エステルは真っ赤な顔でうつむいた。  
(見せる? ヨシュアに、あたしの胸を……?!)  
 そういう希望が出るかもしれないことは予想していたが、やっぱり  
恥ずかしくてたまらない。わずかに逡巡した後、  
「うん……わかった……」  
 思い切ってジャケットに手をかける。  
「待って、ジャケットはそのままでいい」  
「え?」  
「そのまま胸だけ出してくれればいいから」  
「なっ……」  
「エステルの可愛いおっぱいだけ、僕によく見えるようにむき出しに  
して」  
「そっ……!」  
(そんなの、もっと恥ずかしいじゃないっ!)  
 そう言おうとした言葉を途中で呑み込んだ。  
 羞恥に涙がこぼれそうになるのをこらえる。  
(ヨシュアのためだ……頑張らなくちゃ)  
 シャツの裾をつかんで、胸元まで上げていく。  
 可愛らしいお臍、滑らかな白いお腹が、夜風とヨシュアの視線に晒  
されていく。  
 エステルの手は、ブラの下で一瞬止まった。  
 思春期を迎えて以来、どんな男にも見られたことのないエステルの  
胸。それが今、初恋の人の前に晒されようとしていた。  
(心臓が爆発しそう……! でも、ヨシュアのため!)  
 ブラに指をかけると、エステルは目を閉じ、思い切ってシャツごと  
たくし上げる。  
 
 ヨシュアの目の前に、慎ましい膨らみがふたつ、ぷるんとこぼれ出  
た。  
 目もくらむほど白い胸の先には、まだ男の愛撫を知らぬ桜色の  
乳頭が、ぷっくりと息づいていた。  
 むき出しの乳房にヨシュアの視線を感じて、エステルは耳から胸の  
先まで真っ赤になる。  
(やだ……ヨシュアに見られてる……!)  
 露になったエステルの胸に視線を注ぎながら、ヨシュアは言った。  
「エステル、よく見えないよ。もっと突き出して、よく見せて」  
「……っ!」  
 エステルは恥ずかしくて涙目になる。真っ赤な顔で、だが健気にも  
下着を引き上げ、ヨシュアのほうに胸を突き出した。あられもなく突  
き出された乳房の先端は、羞恥のあまり震えていた。  
 ヨシュアは鼻先が触れんばかりに顔を近づけ、あらゆる角度から、  
エステルの小ぶりな乳房をじっくり観察した。  
「へえ……ふうん」  
(そんなにジロジロ見ちゃヤダ……!)  
「エステル……この胸を誰に見せたことがある?」  
「えっ……?」  
 エステルは涙目をぱちくりさせた。  
 ヨシュアが言葉を換えて繰り返す。  
「エステルの、この可愛いおっぱいを見たことがあるのは誰と誰?」  
「えっ、えっと……シェラ姉と、あと……温泉でティータにも。シャ  
ワーでクローゼにも見られたかも」  
「男には?」  
「そんなの、いないに決まってるでしょっ!」  
 思わず声を上げるエステル。  
「じゃあ男では僕が初めて?」  
「そうよ、当たり前……っあッ!」  
 顔を寄せたヨシュアの息が乳首にかかり、エステルは思わず声を洩  
らした。  
(ヤダ……変な声、出ちゃった……)  
 
 ヨシュアはさらに質問を続ける。  
「じゃ、触ったのは?」  
「ええっ?」  
「この可愛いおっぱいを触ったことがあるのは誰?」  
「えっと……やっぱシェラ姉かな。ふざけて揉まれたりとか……」  
「こんなふうに?」  
「やンっ!」  
 不意にヨシュアの指がエステルの胸に触れた。  
「やだ、くすぐった……あぁン!」  
 両手で柔肌を撫でさすり、控えめな白い膨らみを揉み上げる。  
「やはっ! あっ! んんっ!」  
 ヨシュアの手の動きにあわせ、エステルは声を上げ続ける。  
「はぁん!」  
 指が淡色の乳輪をなぞると、ひときわ大きな声が響いた。  
「エステルの声、いやらしいね」  
「やだぁっ……あん!」  
 ぷくりと立ち上がった乳首を、ヨシュアは指先で弄り回した。  
「やっ! あはっ! あっ! あう!」  
 エステルは上気した胸をむき出しにして、びくびくと背をのけぞら  
せる。  
 ヨシュアの指は、エステルの胸の膨らみを、その先の未成熟な突起  
に到るまで、思うがままに蹂躙した。  
「あっ! はっ! あん! やはっ! ふあっ!」  
 エステルの胸を弄びながら、ヨシュアは口元を乳房に寄せ、ピンク  
に上気した乳首をくわえて吸い上げた。  
「やぁっ! はあぅッ!」  
 エステルのはしたない声がグランセル城壁に響き渡る。  
 ヨシュアはエステルの真っ赤な耳元にささやいた。  
「エステルの恥ずかしい声、お城のみんなに聞こえちゃうよ?」  
「だっ、だってヨシュアが……ふあうッ! あン! やッ!」  
 ぷくりと尖った乳首を舌先で転がすと、エステルはいつまでも嬌声  
を上げ続けた。  
 
 ヨシュアは、その唇と舌とでエステルの小さい胸をじっくり味わう。  
片方の乳輪を唇にくわえ込み、唾液に塗れたもう片方の乳首を指先  
でクリクリとつまみ上げる。  
「あはっ! やぁん!」  
 舌を大きく伸ばして乳房全体をなめ上げ、ちゅぱちゅぱと音を立て  
て乳首に吸いつく。  
「あんっ! ヨシュア……そんな音、立てないでよぉっ……!」  
 エステルは、びくびくと身体を震わせ、膝から崩折れそうになる。  
「やっ……立ってられないっ……!」  
 ヨシュアは素早く背後に回り、エステルを抱きかかえた。「はぁ…  
…ヨシュア……」  
 潤んだ瞳で息をつくエステルに、ヨシュアは後ろから顔を寄せる。  
ほのかな石鹸のにおいに、エステルの汗のにおい。長い髪に顔を  
埋め、小さな耳元にささやいた。  
「可愛いよ、エステル」  
 その一言でエステルの胸は締め付けられ、熱いもので満たされる。  
「ヨシュア……あたし……っあン!」  
 背中から回された手がむき出しの胸に伸び、ふたつの控えめな膨ら  
みを撫で回す。  
「あふっ、あっ!」  
 いやらしく尖りきった乳首を指先で撫で、転がし、つまみ上げる。  
「やっ、あぁ、ヨシュアぁ……」  
 甘い声で泣くエステルの首筋に、ヨシュアは強く口づけた。  
「ふあっ!」  
 胸を弄びながら、エステルの白く滑らかなうなじから耳まで舌で丹念  
になめ上げる。エステルの肌は、汗の味に微かな甘酸っぱさが混じり  
合った味がした。  
 
 エステルの胸を、首筋を、耳を、背後からさんざんに責めたて犯した  
後、ヨシュアは再び前に立った。  
「はっ……は……はぁ……」  
 エステルは息を乱し、立っているのがやっとだった。  
「エステル、もう胸はいいよ」  
 その一言で我に返ったように、エステルは赤くなってシャツを下ろし、  
ずっと丸出しだった胸を隠した。  
 酷く恥じらうエステルを目にして、ヨシュアの胸は暗い満足感で満た  
されていった。夜伽の意味さえ知らなかった少女に、屋外で胸を露出さ  
せ、初々しい乳房を思うさま嬲りたてて、あんなにいやらしい声を初め  
て上げさせたのは自分なのだと。  
「……」  
 気丈な少女の恥ずかしがるさまを堪能しようと、ヨシュアはしばらく  
無言で眺める。エステルは赤い顔で目をそらし、もじもじと太腿をすり  
合わせた。  
「〜〜〜〜〜!」  
 エステルは切なそうな、泣きそうな顔で身体をよじる。エステルの両  
脚の間で、何か異変が起きているらしかった。  
「エステル」  
「……っ何っ!?」  
 びくっと過剰に反応するエステルに、ヨシュアは次の希望を告げた。  
「スパッツを脱いでくれるかな。他は脱がなくていいから」  
「えっ……あ、でも……その、スニーカーは……?」  
「ああ、そうか。スパッツを脱ぐとき邪魔になるね。じゃあそのときだ  
け脱いで、また後で履けばいい」  
「う、うん……」  
 エステルは身体を隠すように横を向き、スカートの下に手を入れる。  
胸を出すことに比べれば、スパッツを脱ぐほうがまだマシだった。  
 が、そこにヨシュアの声がかかる。  
「待って、エステル。こっちを向いて、よく見えるようにゆっくり脱ぐ  
んだ」  
 エステルは、言われたとおりにするしかなかった。  
 
 エステルがスカートに両手を差し込むと、ヨシュアが正面に来て腰を  
落とす。エステルの腰を目の前に見る格好だ。  
(そっ、そんなところで見てないでよっ……!)  
 エステルは真っ赤になりながら、スパッツの背中側に指を入れて引き  
下ろす。スパッツがお尻を抜けたところで、手を前に回してぐいぐい引  
き下げていく。  
「あ……」  
 スパッツが膝下まできて初めて気づいた。このままではスパッツを脚  
から抜き取れない。  
(先にスニーカー脱がなくちゃ……)  
 スパッツを途中まで下ろした格好で、スニーカーの紐を解こうと身を  
かがめる。だがスパッツが邪魔で思うようにいかない。しゃがんでしま  
えば楽にできるだろうが……。エステルはちらっとヨシュアを盗み見る。  
(こんな格好、みっともないよぉ……。でもしゃがんだらヨシュアにパ  
ンツ見えちゃうし。どうしてあたしってば、こうドジなのよ〜〜〜っ!)  
 不自然な体勢でイライラとスニーカーを脱ごうとするエステルの様子  
を、ヨシュアは微笑みながら見守っていた。  
 そのとき、エステルが後ろにバランスを崩す。  
「あっ!」  
 あわや尻餅をつきそうになったエステルを、ヨシュアが抱きとめるよ  
うに支えていた。  
「エステル、大丈夫?」  
「あ、ありがと、ヨシュア……」  
 ヨシュアの腕の中で、エステルは頬を熱くした。ヨシュアは抱えたエス  
テルの腰を、そっと床に下ろす。エステルは三角座りのような格好になっ  
た。ヨシュアは、とっさの事にぼうっとしているエステルから身を離し、  
エステルの正面に腰を落とした。  
「エステル……続けて」  
「えっ……あ!」  
 エステルはヨシュアの視線に気づき、酷く慌てた。ヨシュアの位置から  
だと、エステルのパンツが丸見えだった。  
 
「やだっ……」  
 パンツを見せまいと身をよじるエステルに、ヨシュアは琥珀色の瞳を向け  
た。  
「その姿勢のままでスパッツを脱いでくれるかな」  
「う……うん……」  
 羞恥にとまどいながらも、ヨシュアに言われるとなぜか逆らえない。  
(すごく恥ずかしいけど……ヨシュアがそう言うんなら……)  
 パンツの見える体勢で座ったまま、仕方なくエステルはスニーカーを脱  
ぎ始める。まず右、ついで左を脱ぎ、そのまま座って両足を上げ、自由に  
なった両足からスパッツを抜き取る。  
 スパッツを脱ぎ、再びスニーカーを履き終わると、エステルは三角座り  
になって目を伏せ、困ったようにもじもじした。  
「ヨシュア……スパッツ、脱いだよ……。えっと、その……どうするの?」  
「そうだね……じゃあ両手を後ろについて」  
「えっ……。こ、こう?」  
 両膝を立てて座ったまま、エステルは胸をそらして両手を後ろにつく。  
無防備な姿勢になった気がして、かっと顔が赤くなる。  
「そう、それでいいよ。そのまま脚を開いて」  
「……え、ええぇっ?!」  
 思わず訊き返すエステルに、ヨシュアは静かに繰り返した。  
「そのまま脚を開いていって。僕がいいって言うまで」  
「ヨ、ヨシュア……ホントにするの? 恥ずかしいよっ……!」  
 エステルが思わず拒みかけると、ヨシュアの声が急に優しくなった。  
「イヤならやらなくていいよ、エステル。強制する気なんてないから」  
 その優しい声に、エステルはハッとする。  
(これはヨシュアの本心じゃない。人を信じられないヨシュアが見せてる  
仮面なんだ……。ヨシュア、大好きなヨシュア。あたしが……あたしが、  
信じられるようにしてあげる……! だからどんなに恥ずかしくても……  
頑張らなくちゃ!)  
 エステルの胸に固い決意が生まれる。渾身の勇気を奮い起こして、だが  
やはり羞恥に頬を染めながら、エステルはヨシュアの見ている前で、自ら  
脚を大きく開いていった。  
 
 エステルのスカートがめくれ上がり、白いパンツがほぼ丸見えになった  
ときヨシュアは言った。  
「もういいよ、エステル」  
 エステルは大きく開脚したまま、羞恥に声もなかった。白い薄布一枚を  
隔てて股間をヨシュアにさらけ出す恥ずかしさを堪えていた。  
 ヨシュアはエステルの前に来て、股間を覗き込むように身をかがめた。  
左右にすらりと伸びたエステルの両脚の間をじっと見ながら言う。  
「エステル、ちょっと腰を上げて」  
「やっ……!」  
 泣きそうになりながら、エステルは言うとおりにする。両手を後ろにつき、  
脚を大きく広げて腰を突き出していた。初恋の人の眼前に、見てくださいと  
いわんばかりに股間を差し出す格好だった。  
(こんなの……恥ずかしすぎるよぉ〜! ……でも、これもヨシュアのため  
だから……)  
 そんな葛藤も知らぬげに、ヨシュアは無言でエステルの股間を仔細に観察  
していた。  
 飾り気のないエステルの白いパンツ。恥丘のところに薄い布地の微かな凹  
凸があり、陰毛の生えぐあいをうかがわせる。その下、股間の中央には、縦  
に丸く染みが広がっていた。  
「エステル……濡れてるね」  
「ええっ?」  
「濡れてるよ、パンツ」  
「えぇ? ぬ、濡れてるって……?」  
 赤かった顔がさらに真っ赤になる。  
「あ、あたし、お漏らしなんてしてないわよっ……!」  
 濡れるということの意味が分かっていないようだった。  
 ヨシュアは微笑み、軽くため息をつく。  
「仕方ないな……エステル、立ってくれる?」  
「う、うん」  
 エステルは股間を隠すように脚を閉じ、すばやく立ち上がる。ヨシュアは  
その場にしゃがんだまま、エステルに次なる希望を告げた。  
「スカートを手で持ち上げて。エステルのパンツがよく見えるように」  
 
「へっ……?! う……うん……分かった」  
 エステルは、おずおずと両手を伸ばしてスカートの両端をつまんだ。しゃ  
がんでいるヨシュアの顔は股間のすぐ前だ。震える手でスカートを持ち上げ  
ようとして、急にエステルは不安になる。  
「ねえ……ヨシュア」  
「なに?」  
 ヨシュアが顔を上げた。見上げられたエステルは目を伏せることもできず、  
赤い顔で視線を泳がせる。  
「その……あたしのこと、女の子だと思ってくれてる?」  
「えっ?」  
「だって、あたしって……こんなだし。おしとやかじゃないし、身体だって  
女らしくなくて……胸も小さいし……」  
 次第に口ごもるエステル。  
 つとヨシュアは立ち上がり、エステルを正面から抱きしめた。  
「ヨ、ヨシュア……?」  
「僕にとってエステルは、世界中の誰よりも可愛い女の子だよ。そうでなきゃ、  
こんなこと頼まない」  
「ヨシュア……!」  
 エステルの胸が熱くなり、じわりと涙が浮かんだ。  
「エステル……泣いてるの?」  
「ご、ごめんっ……! これはね、これは違うのよ。えっと、その……嬉しくって」  
 そんなエステルを、ヨシュアは黙って抱きしめた。どこか安らいだ表情で  
身を任せるエステルに、そっとささやく。  
「エステル……君の可愛いところを、もっと見たいんだ」  
 エステルは真っ赤になりながら、こくんとうなずいた。  
「う、うん……ヨシュアにだったら……」  
 再び腰を下ろしたヨシュアの目の前で、エステルはスカートを持ち上げる。  
健康的な小麦色の脚、ついで日焼けしていない生白い太腿、そして最後に  
真っ白な下着が現れた。パンツの布地は、太腿の合わさるあたりが小さく  
染みになっている。  
「エステル、ちょっと脚を開いて」  
 
 素直に脚を開いたエステルに、ヨシュアは告げた。  
「触るよ」  
「えっ?」  
 返事も待たず、ヨシュアの指がエステルの股間、パンツが染みになってい  
る個所をなぞり上げる。  
「あうンッ!」  
 エステルの腰が大きく後ろに跳ねた。ヨシュアが注意する。  
「エステル、逃げないで」  
「ううん、逃げたんじゃないよ。ちょっとびっくりしただけ。だって、そん  
なとこ……」  
「触られるのは、初めて?」  
 ヨシュアはスカートの下からエステルの顔をじっと見上げる。エステルは  
酷く赤面した。  
「あ、当たり前じゃないっ! そんなとこ……自分で触ったこともない  
よぉ……!」  
「そうか……じゃ、今から僕がいっぱい触ってあげるよ」  
「そんな……あ! あッ!」  
 ヨシュアの手のひらが、白いパンツ越しにエステルの股間を包み、優しく  
撫で上げていった。  
「ひあっ! やっ! うンッ!」  
 指先が蠢くたび、エステルの腰が跳ね上がり、両腿がヨシュアの手を締め  
付ける。  
「エステル、もっと脚を開いて、腰を突き出して。スカートも下げちゃダメ  
だよ」  
「あ、うん……」  
 さらに脚を開き、スカートを上げ、股間をヨシュアの顔に向かって突き出す。  
(あーもう、あたしこんな格好で……恥ずかしいよっ……!)  
 だがヨシュアの指が股間をまさぐると、羞恥に勝る未知の感覚がエステル  
にはしたない声を上げさせる。  
「やっ! あん! ふあっ! あッ! あうッ!」  
 エステルの知らないうちに、パンツの染みは大きく広がっていた。  
 
 ヨシュアの手のひらはエステルの恥丘をやわやわとなぞっている。なめらか  
なパンツの布地越しに感じられるエステルの陰毛が、さらさらと気持ちよかった。  
「あはっ、うんっ、ヨシュアぁ……」  
 指先はさらに下、びしょびしょの股間へと忍び入り、濡れた布地を通してエ  
ステルの敏感な部分を弄くっていた。  
「やっ! そこ! ダメっ! あふッ! あン!」  
 もう一方の手は、エステルの太腿をすべすべと撫で回し、小さな下着に覆わ  
れたお尻まで優しく揉みしだいた。下半身を丁寧に、執拗に愛撫され、エステ  
ルは女の声を上げ始めていた。  
「ふあっ! やぁッ! あふッ! あぁンッ!」  
 エステルのパンツには大きな染みができ、股間はもう太腿まで濡れていた。  
「エステル……すごく濡れてる」  
「え……ええっ?」  
 初めての快楽のせいか、エステルはぼんやりとヨシュアを見る。ヨシュアは  
もう一度繰り返した。  
「濡れてるよ、エステル」  
「え? 濡れてる……って?」  
 オナニーをしたこともない少女には、やっぱりよく分からないようだった。  
ならば直接見せてやるしかなさそうだ。ヨシュアは黙って愛撫を再開する。  
「あッ! はぁンッ!」  
 エステルが感じている隙に、お尻に回した手でパンツをずり下ろしていく。  
「んっ! あぁっ……?!」  
 エステルが気づくと、パンツが下げられてお尻はペロンと丸出しにされ、  
前はヘアーが見えかけていた。  
「あっ、やだっ……!」  
 そうは言っても、両手はスカートを持ち上げているので何もできない。股間  
を凝視するヨシュアの前で、若草のような淡い陰毛が、パンツの上端からはみ  
出している。エステルの髪と同じ赤毛が、柔らかく縮れて顔を覗かせていた。  
 そしてヨシュアの両手が、ゆっくりと白い下着の両端にかかる。  
「あっ!?」  
 エステルが声を上げた時、パンツは一気に膝下まで下ろされていた。  
 
「やっ……やだあぁ……」  
 女の子の大切な部分をむき出しにされ、羞恥のあまり腰が引けてしまうエス  
テル。だがヨシュアは容赦しなかった。  
「ダメだよ。エステルのここ、よく見せて」  
「あっ……!」  
 ヨシュアの両手が生尻をぐっとつかみ、エステルの股間を引き寄せた。息が  
かかりそうなほど間近に、慎ましい恥毛の茂みがアップになる。淡い茂みの下  
には、桃色の合わせ目が垣間見える。愛らしく縮れた赤毛は、下のほうが濡れ  
てからみ合い股間に貼りついていた。  
(そんな恥ずかしいとこ……じっと見ないでよぉっ……!)  
 エステルの陰部を至近距離からじっくり鑑賞し、ヨシュアは言った。  
「エステルって、ここも可愛いね」  
「やあぁん……!」  
 両手で顔を隠せないエステルは、真っ赤な顔でイヤイヤをする。  
「ここはこんなに、ちゃんと大人になって……」  
「ふあッ!」  
 ヨシュアの手が、さらさらと恥毛を撫でさする。  
「……いつから、こんなに大人になったの?」  
「ん……えぇっ?」  
「ここに毛が生えたのはいつ?」  
 訊きながらヨシュアの指は淡い茂みを探り続ける。  
「あんっ……知らない。覚えてないわよ、うんッ! ヨシュア、そこあんまり  
触らないでよぉ……あッ! やはっ! あン! たぶん……3年くらい、前か  
な……んうッ!」  
 ヨシュアの片手は陰毛を弄り、もう片手は後ろに回して、すべすべのお尻を  
柔らかく愛撫する。  
「ほら……エステル」  
 ヨシュアは恥毛を弄った手をエステルの前に持ち上げてみせた。指先は透明  
な液体に濡れ、てらてらと星の光を反射する。  
「濡れてる……」  
「そうだよ、エステルのいやらしい液で濡れたんだ」  
 
「そんな……」  
 恥ずかしくて目をそらすエステルを、ヨシュアは可愛いと思った。もっと可  
愛いところを見るため、少しいじめてみたくなる。ヨシュアは膝下のショーツ  
に手をかけ、するりと引き下ろした。  
「あ、あっ……?!」  
 慌てるエステルの声にもかまわず、そのまま足首からショーツを抜き取ろう  
とする。  
「わっと……」  
 スニーカーごと、まずは右足を上げようとすると、エステルがふらついた。  
言われたとおり、陰部が見えるように両手でスカートを上げているから無理も  
ない。  
「エステル、僕につかまって。スカートはもういいよ」  
「うん、ありがと……」  
 エステルはスカートから手を離し、ヨシュアの肩につかまった。右足を少し  
上げ、ショーツを抜き取りやすくする。伸縮性に富んだショーツの穴を、右の  
スニーカーが通り過ぎた。右がすんだら次は左。  
 抜き取ったショーツの股間の部分をヨシュアは両手で広げ、エステルに見せ  
つける。白いショーツは、股間の当て布部分を中心に、透けるほどぐっしょり  
と濡れていた。  
「ほら見てごらん、エステル」  
「やだぁ……! びしょびしょじゃないっ……!」  
「そうだね。どうしてだと思う?」  
「どうしてって、そんなの……」  
 エステルは赤くなってうつむいた。  
「それはヨシュアが、変なとこ触るから……」  
「触ったら、どうして濡れるの?」  
「それは、その……」  
 エステルは目を伏せてもじもじする。  
「あ、あたしのあそこから……その……いやらしい液が出るから……なの?」  
「そうだよ、エステル」  
 ヨシュアの答えに、エステルは泣きそうになる。  
 
「じゃあ、あたしって……い、いやらしい女の子ってことになるの?」  
「うん。エステルは濡れやすいから、とてもいやらしい女の子だよ」  
「そんな……ひどい……」  
 赤くなってうなだれるエステルを見て、ヨシュアの胸には相反する想いが渦  
巻いた。この子を大切にしたいという想いと、この少女を辱めたいという想い  
がせめぎ合う。  
 許されるなら、エステルの気持ちを受け止めてあげたい。いとしいエステル  
を抱きしめ、ずっと傍で守ってあげたい。だが、それは叶わぬ願いだ。闇に属  
し、さらなる闇の死闘へ赴こうとする自分には、光を手にする権利はない。  
(黙って旅出つべきだった……)  
 苦い思いで、ヨシュアは唇を噛む。  
 でも本当は分かっていた。エステルのことは誰よりもよく知っている。たと  
え黙って旅立とうが、面と向かって来るなと言おうが、エステルを止めること  
なんてできないだろう。エステルが追ってくるのを止められるとすれば、それ  
は……。  
(エステルに嫌われるしかない)  
 それも、ただ嫌われるのでは足りない。エステルの中のヨシュアという幻想  
を徹底的に破壊し、追いかけようという気力そのものを根こそぎ奪い去るしか  
ない。エステルを忌まわしい戦いから遠ざけるために……。  
(エステルを汚すんだ……この手で)  
 目の前の少女は、ヨシュアの言葉ひとつでどんな痴態でも晒すだろう。暗い  
声が、ヨシュアの心に言い聞かせる。  
(優しくするな。愛するな。ただ汚して、犯して、辱めろ。……それで彼女は  
巻き込まれずに済む)  
 ヨシュアの瞳が暗い光を帯びた。  
「エステル、城壁のほうを向いて、そこに両手をついてくれる?」  
「え……ヨシュア?」  
「城壁のほうを向いて、両手をついて」  
「う、うん……」  
 ヨシュアの声も雰囲気も先ほどまでとは違う。エステルはどこか不安を感じ  
ながらも、初恋の人の言葉に従うのだった。  
 
「こ、こう……?」  
 エステルは言われたとおり外周の城壁に向かって立ち、ヨシュアに背中を向  
けて壁の上面に両手を置く。  
「そう。もっと脚を開いて、頭を下げて、こっちに腰を突き出して」  
「ええっ……?」  
(そんなにしたら見えちゃうじゃないっ……!)  
 今やスカートの影でエステルの股間を覆うものは何もなかった。  
 それでも唇を噛んで恥辱に耐え、言われたとおりに腰を突き出す。頭を下げ  
ているので、お尻をヨシュアに向かって突き上げる格好になった。  
(こんな格好……恥ずかしすぎるよ……!)  
 泣きの入るエステルに、ヨシュアは過酷な要求を突きつける。  
「エステル、じゃあスカートをめくって」  
「……!」  
 ショックのあまり、エステルは硬直してしまう。  
「聞こえなかった? そのままスカートをめくって見せるんだよ、エステル」  
 その声に、エステルの胸がチクリと痛んだ。  
(ヨシュアの声、なんだか冷たい……。きっとまだ私のことが信じられないん  
だ……)  
 片手をついて上体を支えながら、もう一方の手をお尻のほうに持っていく。  
(こんなとこを、自分でヨシュアに見せるなんて……)  
 今からしようとすることがあんまり恥ずかしくて、涙がこぼれそうになる。  
歯を食いしばって泣くのを堪え、震える手でスカートをつかんだ。  
(信じてもらえるように頑張るって決めたんだ。どんなに恥ずかしくっても……!)  
 エステルはぎゅっと目をつぶり、自分の手でスカートをめくり上げる。  
 ヨシュアの目の前に、エステルの白いお尻が丸出しになった。  
(あぁぁ、ヨシュアに……ぜんぶ見えちゃう……!)  
 無駄な肉づきのない滑らかな丸みを帯びた臀部。すべすべした真っ白な肌は、  
ヨシュアの視線に晒され、たちまち淡いピンクに上気していく。あられもなく  
腰を突き出したエステルの下半身を隠すものは何一つなく、すらりと伸びた両  
脚の付け根、白い生尻の間には、恥ずかしい柔肉の合わせ目と、その下の陰毛  
までもがハッキリと見えていた。  
 
 ヨシュアの嘗めるような視線を感じ、エステルは逃げるように腰をよじった。  
(やだぁ、あんなとこ、ヨシュアに見られてるよぉ……!)  
 エステルの最も恥ずかしい部分を、これほど間近で視姦しても足りないという  
ように、ヨシュアは追い討ちをかける。  
「エステル、両手でお尻を広げて」  
 エステルは耳を疑った。物凄いことを言われた気がして目が点になる。  
「え……えええええぇっ?!」  
「もう一度言うよ、エステル。両手でお尻をつかんで大きく開くんだ。お尻の間  
まで全部よく見えるようにね」  
 エステルの顔がボッと赤くなる。  
「そ、そんなこと……したらっ……!」  
(あんな……あんな汚いとこまで丸見えになっちゃうじゃないのよ〜〜〜っ!!)  
 そんなエステルの葛藤を楽しむかのように、ヨシュアは命じた。  
「エステル、いちばん見られたくないところを僕に見せるんだ。恥ずかしくて、  
汚らしくて、絶対誰にも見られたくない部分を今ここで、僕だけに、よーく見せて」  
 その言葉にエステルはハッとする。  
(そうか……あたし、試されてるんだ。ヨシュアだって、自分の知られたくない  
過去を、あたしだけに打ち明けてくれた。今度は、あたしの番なんだ……!)  
 そう覚悟はしたものの、好きな人に自分のお尻を開いて見せるというのは、  
仮にも妙齢の処女には恥ずかしすぎる行為だった。おずおずとお尻に伸ばされた  
両手はこわばり、羞恥と緊張で小さく震えた。  
(もうやだ……恥ずかしくて死にそう……!)  
「ほら、エステル」  
 ヨシュアの声に後押しされるように、エステルは両手で尻たぶをつかみ、ぐっと  
開いた。ヨシュアの目の前で白いお尻が左右に開き、その割れ目からセピアの小さ  
な窄まりが顔をのぞかせる。  
 むき出しになったエステルの肛門に、ヨシュアは顔を近づけた。  
「エステルのお尻の穴、よく見えるよ」  
 その一言に、淡いセピアの窄まりはピクンと収縮する。  
「やだぁ……ッ!」  
 エステルはもう半泣きになっていた。  
 
(ヨシュアに……みんな丸見えになってるよぉ……!)  
「エステル、いま僕の目の前に何が見えてると思う?」  
「やぁっ……! やめてよぉ……!」  
 泣き声の哀願もヨシュアには通じなかった。  
「エステルの下の毛も、大事なところも、お尻の穴まで丸見えだよ」  
「ヤだぁっ……! そんな恥ずかしいこと言わないでよぉっ……!」  
 真っ赤な泣き顔でイヤイヤをするエステルは、それでも言われたとおりに自分の  
両手でお尻を開き、ヨシュアの前に、その薄い陰毛と、未熟な性器と、羞恥にひく  
つく肛門まで、何もかもさらけ出していた。恥ずかしくて目がくらみ、足が震える。  
(こんなにぜんぶ見られちゃって……あたし、もう……!)  
 勇気を出して、やっと告白できたばかりなのに。初めて好きになった人に、女の子  
の大事なところも汚いところも、残らず見られてしまっている。  
(ひどい……こんなのひどいよ……)  
 エステルは唇をきつく噛み、泣きたい気持ちを必死で堪える。  
「エステル、どうしたの? お尻の穴がひくひくしてるよ?」  
「……っ!」  
 ヨシュアの心無い一言に、ぽろりと涙がこぼれてしまう。  
(ダメ……泣いちゃダメだ……! ヨシュアのために頑張るんだからっ……!)  
 白い下半身を震わせながら健気にも恥辱に耐えるエステルを、ヨシュアは軽い驚き  
の目で眺めた。  
(驚いたな……)  
 ここまでさせられても、エステルは挫けなかった。今まで恋も知らなかった少女が、  
いきなり初恋の相手の前で、胸も陰部も、女性器から排泄器官までも露出させられ、  
じっくり視姦された上、言葉で嬲られているのだ。それも恋する相手本人によって。  
(それなのに、エステル……君って子は……)  
 ヨシュアは改めてエステルを見た。5年来の幼馴染み。いつも元気で快活な少女。  
見慣れた遊撃士のコスチュームに身を包んでいるが、普段とは異なり、下半身を覆う  
ものすべてが取り去られ、滑らかな肌も秘められた部分も、何もかもが少女自身の手に  
よって目の前に差し出されていた。すらりと伸びた肢体に、日焼けしていない真っ白の  
お尻、その中心にセピア色の肛門、その下にはピンクに濡れた陰唇の合わせ目が僅かに  
ほころびている。愛する少女のそんな姿は、息を呑むほど美しく、いやらしかった。  
 
 ドクン。  
 ヨシュアの身体を、熱い衝動が突き上げる。  
(エステルが折れてくれれば、ここで止めてあげられるのに……)  
 そんな思考ももはや口実にすぎなかった。抗いがたい力の命ずるまま、ヨシュアは  
白い肢体に手を伸ばす。エステルの滑らかなふくらはぎから太腿までを、するすると  
手のひらで撫で回した。  
「ひゃっ……!」  
 急に触れられ、エステルが身体をこわばらせる。ぱっくり開いた尻から丸見えのア  
ヌスが、きゅっと窄まった。エステルの身体は、そんな部分まで愛らしいとヨシュア  
は思った。  
「あっ……あぁん……」  
 ためらいがちに声を出し始めたエステルのアヌスを間近に見ながら、ヨシュアは  
むき出しの下半身を愛撫していった。すねから膝を通って下腹部の近くまで撫で上げ、  
そのまま腰からお尻の下、膝裏を通ってふくらはぎまで撫で下ろす。  
「あぁっ……やぁ……ん……ふぅん……」  
 緩やかなリズムで両脚の内側を通り、太腿を上って股間のすぐそばへ。  
「……んんっ!」  
 内股から敏感なところに近づくと、エステルの腰がびくりと跳ねた。だがヨシュア  
の手は、大事な部分には触れぬまま脚を撫で下ろしていく。  
「あっ……ふ……うんっ……」  
 また太腿を這い登ってきた手のひらは、今度はお尻を大きく撫で回す。そのとき、  
尻肉を開いているエステルの両手が邪魔になった。  
「エステル、お尻の穴はもういいよ。十分見せてもらったから」  
「……っ!」  
 エステルは激しく赤面し、お尻から両手を外した。ヨシュアに軽く背を押され、  
テラスに両手を突いて身体を支える格好になる。そして突き出された白いお尻を  
ヨシュアの優しい手が容赦なく這い回った。  
「あぁっ……やぁん……んふっ……あっ……!」  
 だがヨシュアの手は、お尻の割れ目や内股の際まで触りながら、肝心の部分には  
決して触れようとしなかった。エステルは、大事な場所の縁をなぞられるたび、切な  
げに腰をよじり続けた。  
 
(やぁっ……なんか、ヘン……)  
 初めての感覚にエステルは戸惑っていた。  
(下のほうが……むずむずするよぉ……)  
 胸が切なくてたまらないのに、どうしたらいいか分からない。感じるということの  
意味さえ分からないエステルは、ヨシュアに与えられる刺激のままに、甘い声を上げ、  
身体をくねらせることしかできなかった。  
「あぁっ……やぁん……うン……!」  
 だがエステルの気づかぬうちに、身体は敏感に反応していた。内股はもう秘所から  
溢れた蜜でびしょびしょになっていた。まだ幼げな陰唇から流れ出した液は、内股を  
しとどに濡らし、太腿の下まで垂れていく。  
 ヨシュアは側面に立ち、片手でエステルの下半身を弄びながら、もう片方の手で小  
ぶりな胸元をまさぐった。  
「あッ!」  
 エステルの身体がびくんと跳ね、はずみでめくり上げられたスカートが元に戻る。  
これももう取ってしまおう、とヨシュアは思った。  
「エステル、スカートを脱いで」  
「え……あ、うん……」  
 エステルは両手をゆっくり腰に回し、留め金を外す。スカートが腰鎧と一緒に落ち、  
エステルの白い下半身が露になった。シミひとつない白い肌を翳らせるのは、下腹部  
の淡い恥毛の茂みだけだった。  
 ヨシュアは自分も腰鎧を外し、エステルに寄り添って立つ。覆うもののなくなった  
滑らかな下半身に遠慮もなく手を伸ばすと、じらすような愛撫を再開する。  
「んっ、あっ、あンっ……!」  
 エステルは、すぐに切ない声を上げ始めた。肝心な部分をギリギリで避ける愛撫ば  
かり執拗に繰り返され、エステルはおかしくなりそうだった。  
「やぁ、あぁん、ヨシュア、うんっ、ヨシュア、ヨシュアぁ……」  
 身を苛む切なさをどうしていいか分からず、エステルは潤んだ目でヨシュアを見つ  
め、名前を呼び続ける。ヨシュアの手指の動きに合わせ、無意識に腰を動かしていた。  
ヨシュアの指に陰毛をまさぐられると、自然と陰部を前へ突き出し、お尻の割れ目を  
なぞられると、アヌスを後ろに突き出してしまう。それでもヨシュアの指は、大事な  
部分だけを巧妙に避け、エステルをさらに追いつめていった。  
 
 エステルの身体は、熱に浮かされたようになっていた。  
(やだぁ……こんなのヘン……あたしヘンだよ……!)  
 そう思いながら、ヨシュアに触れられるたび、はしたない声を上げてしまう。  
「はぁん……ヨシュア、ヨシュアぁ……んうッ!」  
 そろそろ限界と見たヨシュアが声をかける。  
「エステル、胸を出して」  
 エステルは素直にシャツをまくり上げ、小ぶりの乳房を丸出しにする。ピンクの先  
端が2つ、ぷくりと大きく突起していた。  
「エステル、胸を出したまま、片手で僕のも触って」  
「え……えぇっ!?」  
 エステルは、びっくりして目を見開いた。  
「ほら、これだよ。触ってごらん」  
 ヨシュアは腰を寄せ、エステルに股間の膨らみを見せつける。エステルは真っ赤な  
顔でそれを見つめたまま固まっていた。  
「ほら触るんだ、エステル」  
 ヨシュアがエステルの手を取り導いてやると、一瞬びくっと硬くなったが、やがて  
おずおずと手を伸ばした。ヨシュアの股間を手で包むように、恐る恐る撫でていく。  
(すごい……硬いよ……。これが男の人の……ヨシュアのなんだ……)  
 そう思っただけで、エステルの身体の奥がきゅんと熱くなった。  
「あっ……!」  
 その途端、エステルの脚の間を何かが流れ落ちていく。  
(やっ、やだ……これって……!)  
 恥ずかしくて太腿をすり合わせると、濡れた内股どうしがピチャリと貼りついた。  
「エステルって濡れやすいね」  
「やだ、言わないでよっ……!」  
「エステルは、いやらしい子なんだ」  
「そ、そんなことない……ふあんッ!」  
 ヨシュアは手で、エステルの胸とお尻を同時に撫で上げた。  
「あぁん、ヨシュアっ……ヨシュア、あっ、あッ、あんッ!」  
 ヨシュアは左手でエステルの小さな乳房を弄び、右手でお尻の割れ目から濡れた内  
股まで撫で回す。左手の指先が色づき盛り上がった乳輪をなぞると、エステルは大き  
く背をのけぞらせた。  
 
(な、なに……今の……胸がビリッてきた……)  
 長らくじらされたエステルの性感は酷く高まっていた。ヨシュアの指に優しく乳首  
をいじられると、エステルは身をよじらせ高い声で泣いた。  
「あッ! ふあッ! やッ! やぁっ! あン!」  
 下腹部の淡い翳りの下はもうびしょ濡れで、エステルの腰が跳ねるたび、恥ずかし  
い雫がポタポタと石畳に落ちていた。ヨシュアの右手はいまだエステルの大事な部分  
に触れることなく、腰回りや太腿、お尻、内股ばかりをねっとりと愛撫し続けた。  
「うぅんっ、いやぁ、ヨシュアっ、ヨシュアぁ……!」  
 自分が何を求めるかも分からないまま、エステルはもどかしげに腰をくねらせる。  
「エステル、手がお留守だよ」  
 言われてやっと思い出したかのように、エステルはヨシュアの股間に手を伸ばした。  
触れようとして、手袋をしたままだったことに気づき、おたおたと手袋を外す。そして  
女の子にしてはたくましい、だがやはり白くて小さなエステルの手が、ズボン越しに  
ヨシュアの男根をぎこちなく愛撫する。  
(ヨシュアの……すごい……こんなに硬くなるんだ……)  
 好きな人の性器に触れていると思うと、エステルはどきどきした。そこをヨシュア  
の指に責められ、はしたない声が出てしまう。  
「あうッ! ヨシュアっ……! やん! あんッ!」  
 押し寄せる快感の合間に、エステルは必死でヨシュアの股間を撫でさする。  
(ヨシュアにも……してあげないとっ……)  
 互いの身体を愛撫しながら、エステルとヨシュアは見つめ合った。エステルの顔が  
発火したように赤くなる。  
(考えてみたら、あたし……キスもまだなのに……すごいことしちゃってるよぉ……)  
 こんな城の屋上で、下半身すっぽんぽんで胸は丸出し、前も後ろも触られながら、  
好きな人の性器を触っている。  
「や、やだぁ……」  
 頬を染めるエステルに、ヨシュアは言った。  
「エステル、君の感じるところをもっと見せて」  
「え、そんなぁ……やうッ、はあぁンッ!!」  
 返事を待たず、ヨシュアはエステルの乳首にむしゃぶりついた。舌先で乳首を転がし、  
左手で乳房を撫で回しつつ、右手は尻たぶを揉みしだく。  
「やあッ! あうッ! ヨシュア! ヨシュアっ! あんッ! ふあぁンッ!」  
 
(やっ、なにっ、なにこれっ……!)  
 胸からの刺激が強すぎて、何も考えられない。知らない感覚が襲ってきて、意識が飛ん  
でしまいそうになる。ヨシュアの手は上気した乳房をやわやわと揉み上げ、舌は色づき隆  
起した乳輪を嘗め回した。  
「あふッ! ヨシュアっ! やあッ! あンッ!」  
 今度はヨシュアの指が乳首を弄り、唇と舌が乳房を嘗め上げる。  
「やあッ、ヨシュアっ! あたし、あたしっ……!」  
 ヨシュアに胸を触られ嘗められ弄くられるたび、痺れるような感覚がエステルの意識を  
かき回し、背筋を突き抜けていった。  
「ま、待って、ヨシュア! あン! ヨシュアっ、あうッ!」  
 強すぎる未知の刺激に意識を犯され、エステルは怖くなった。だがヨシュアは哀願に耳  
を貸すどころか、エステルを落とす勢いでさらに愛撫を加速していく。  
「ちょ、ちょっとぉ! あんッ! ヨシュアっ、あう! お願いっ! やはあぁン!」  
 あられもない声を上げながら、エステルは背をのけぞらせる。エステルの膝がガクガク  
し始めると、ヨシュアはエステルの背中に回り、最後の責めを開始した。  
「あっ……?!」  
 ヨシュアの両手がエステルの乳房を包み、指先で乳首を摘み上げる。それと同時に、首  
筋に強く口づけながら、股間のモノをエステルの尻の割れ目に押しつけた。  
「ひゃあうッ! あふッ! やん! あンっ! ヨシュアぁ!」  
 ヨシュアはクリクリと乳首を摘み、うなじを嘗め上げ、男根の隆起でエステルの尻の間  
を擦り上げる。  
「あン! あうッ! あっ! あッ! あッ! ア……!」  
 エステルの息が早まり、声に余裕がなくなる。ヨシュアの指が、2つの乳首を強くひね  
り上げた。  
「ふあッ! やあぁッ! あッあああああああぁぁぁァァーーーーーッッ……!!」  
 エステルの背が弓なりに反り、びくびくと四肢が震える。エステルの股間から小さな飛  
沫が飛んで、石畳とヨシュアのズボンを濡らした。  
「あはぁ……っ」  
 甘いため息と共に座り込みそうになるエステルを、ヨシュアは背中から支える。  
「はっ……はっ……はぁ……」  
 頬を上気させ、とろんと潤んだ目で息をつくエステルに、ヨシュアはささやいた。  
「イっちゃったね、エステル」  
 

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