翌日、エステルとヨシュアの学園生活が始まった。二人は授業にも参加し、
たちまちクラスの話題を集める存在となった。
女生徒「へ〜、ロレントってそんなとこなんだ〜」
エステル「うん、とっても綺麗なんだよ。あ、でもルーアン地方も良いよね、
海の色見てうっとりしちゃった〜」
他愛ないおしゃべりが続くなか、ジルはヨシュアに近づき、
ひょいっと髪をつまむ。後ろを振り返ることができないので、ヨシュアはそのまま聞く。
ヨシュア「なに?」
ジル「いや〜、綺麗な髪だな〜って」
ヨシュアが気になっていたが、雰囲気から近づけなかった女の子達も、
ここぞとばかり一斉に集まっていた。
女生徒「あ、ほんとだ〜。うん、さらさらでクセが無くて、うらやましいわ」
女生徒「姫の衣装が凄く似合いそう、今度練習の時見せて!」
女生徒「あ、思ってたより腕太いんだ。やっぱり男の子だ〜」
ヨシュア「ちょ……ちょっと……」
エステル「ヨシュアもてもて〜」
側で見ていたエステルが可笑しそうに笑う。全然嫉妬などはしてないようだ。
その様子を見て、クローゼも少し安心する。
ジル「ちょっといい?」
ヨシュア「え? うわっなに?」
ジルがヨシュアの髪に、懐から出した小瓶をシュッと一吹きかけ
クシで綺麗に整える。もともと綺麗な髪がさらに艶やかな色になる。
女生徒「きれ〜、いいな〜」
エステル「すっごい良いよ!」
ヨシュア「なに、これ?」
ジル「へへっ、いいでしょ? ヨシュア君の髪を見たときから、してみたかったんだ♪」
クローゼ「もともと私が使っていたんですけど、ショートヘアであまり
使わなかったので…」
女生徒「いい香りもするね」
ジル「私のお気に入り、やっぱり男の子だってオシャレしないと♪」
女生徒達「ねー♪」
エステル「ヨシュア、よかったねー!」
エステルは他の生徒と一緒になって笑っている。よっぽど意見の合う
友達と語るのが楽しいのだろう。
それより他の男から嫉妬と敵意の視線をヨシュアは感じ、静かに溜息をつく。
クローゼは微笑みつつジルを見る。視線に気づいたジルは、
こっそりウインクした。
クローゼ「(やっぱり……)」
さすが、用意周到なジルらしい…そんなことを思いながら、放課後を心待ちにした。
放課後、講堂で演劇の練習が始まる。最初はジルの指示で立ち位置や移動の確認だけで
すぐ終わりとなった。そんな中、エステルは講堂に落ちてたボールを気にする。
クローゼ「バスケットボールが、気になります?」
エステル「え?……う、うん。小さいときよくしてたけど、最近してないなーって」
ヨシュア「そうだね、昔は今以上におてんばだったからね」
エステル「どーいう意味よ?」
ヨシュア「言葉通りの意味だけど?」
ジル「せっかくだからエステル、遊んでみる? ちょうどここに好選手いるし」
ハンス「えぇ? オレかよ?」
ジル「良い機会じゃない、せめてボールで強いトコ見せなさいよ」
ハンス「でもブレイザーって言っても女の子じゃなぁ…」
エステル「(むかっ)」
何も言わずエステルはボールと取り、何回かドリブルしてポストに投げる。
あっさり3点シュートを決めてしまった。
ハンス「………」
クローゼ「すごい……」
ジル「やるじゃない♪」
エステル「勝負してみない?」
ハンス「おっ面白いじゃないか。それならこっちも全力だしてみるぜ!」
エステル「そうこないと!」
一気に白熱した二人は力の限り競い合った。結果は…ハンスにまたひとつ、
ジルからからかわれる理由ができた。
エステル「疲れた〜……眠い……」
クローゼ「エステルさんったら……はしゃぎすぎですよ」
生徒会室、劇の練習後試合を終えて食事を取った5人は、学園祭の日に使う
万国旗を作っていた。単調で地味な作業は、エステルの状況でなくても眠気を誘う。
ハンス「オレも〜…」
ジル「だらしないわねぇ」
クローゼ「でも、もうこれだけできてますし…二人は先に寝てもらって
いいと思いますよ」
ジル「クローゼったら優しいわね〜」
ヨシュア「そうだね、そんなに疲れてたら明日も大変だろうし」
エステル「いいの? それじゃあ先に休ませて貰うわ…ごめんね」
ジル「いいって、気にしなくても」
ハンス「オレも……」
ジル「あんたは残りなさい」
ハンス「えー?」
クローゼ「あらあら……ハンス君も休ませていいでしょ? 残りこれだけなら、
3人ですぐできると思うし」
ヨシュア「うん、もう大丈夫だと思う」
ジル「しょうがないわね〜」
ハンス「悪いな、それじゃ先に失礼するよ」
エステル「私も〜、おやすみ〜」
クローゼ「おやすみなさい」
ジル「おやすみ♪」
ヨシュア「足下、気をつけて」
エステルとハンスはふらふらした足取りで、部屋を出て行った。黙々と作業を
続けていた3人だが、しばらくしてジルが「二人の様子みてくる」と言って、
部屋を出て行った。クローゼとヨシュア二人だけとなり、万国旗を糸に通す音と、
窓の外にある木が風に揺れる音だけが響いていた。
クローゼ「エステルさんって、いい人ですよね」
突然、クローゼはヨシュアに話し始める。
ヨシュア「え?」
クローゼ「可愛くて元気があって…気になりません?」
ヨシュア「気になるって…手のかかる妹みたいなもんですよ」
クローゼ「そう……ですか」
しばらくそのままヨシュアを見詰めていたが、席を立ち、
ヨシュアの横の椅子に座る。そのままじっとヨシュアを見詰める。
クローゼ「………」
ヨシュア「……なにか?」
クローゼ「ううん、ヨシュアさんって……格好いいなって……」
ヨシュア「……ありがとう、クローゼさんも可愛いですよ」
クローゼ「あら……ありがとうございます……。あ…あの……」
ヨシュア「はい?」
クローゼが両手をもじもじさせながら視線を泳がせる。顔が夕日以外の色で紅く染る。
クローゼ「好きって言ったら……迷惑ですか?」
ヨシュア「……え?」
クローゼ「ヨシュアさんの事が……気になって……もっと知りたいって……」
ヨシュア「……ごめん、付き合うとか、そういうのはちょっと」
クローゼ「やっぱり、エステルさんの事が…」
ヨシュア「それはない、それじゃないけど……クローゼさんだったら、もっと
ふさわしい人がいますよ」
クローゼはヨシュアの手を取り、自分の胸に押し当てた。
ヨシュア「……あっ?」
クローゼ「こんなに……ヨシュアさんのこと思ってドキドキしてます。
ヨシュアさんだから……」
ヨシュア「でも……」
クローゼ「(女の子にここまでさせても、墜ちないなんて…さすがね)」
行為に驚きつつも、まだ自分に気を向けてくれてない事に、クローゼは少し苛立ってきた。
戸棚の所まで小走りで走り、ジルが用意した小瓶の液体を口に含む。独特の味が
舌に広がり、思わずこぼれないよう口を押さえる。
後ろから見ていたヨシュアには、クローゼが泣くのを押さえてるように見えたらしい。
そっと後ろに近づき、さっきよりも優しい声で語りかけてくる。
ヨシュア「クローゼさんが嫌いとか、そんなんじゃなくて…よくわかってないから、
ちょっと早いかなって思っただけで……」
瞬間、クローゼは振り返り、ヨシュアの唇を奪う。突然のキスにとまどい、
体を硬くするヨシュア。しかし肩をしっかり掴まれ、動くことができない。
しばらく唇を重ねただけのキスだったが、クローゼの舌がヨシュアの唇をこじ開ける。
顔を紅くし、大粒の涙を溜めたクローゼを目の当たりにすると、拒むのが失礼な
気持ちになり、ヨシュアはつい口を開けた。
その隙間に不思議な味のする液体が流し込まれた。ヨシュアははっとした表情をしたが、
気を遣ってか強く押し返さない。
数分してようやく顔が離れた。唇をこぼれた液体が伝う。
ヨシュア「いまのは…?」
クローゼ「キスは……初めてでした? ごめんなさい……気持ち伝えたくて」
ヨシュア「何か口に……流れてきた気が…」
突然のキスと、それと一緒に何かをされた疑問を聞いてくる。
クローゼはもう一度謝った…さっきよりも本音を出して。
クローゼ「ごめんなさい……ヨシュアさんが、どうしても欲しくて……」
ヨシュアの唇から垂れた液体を、人差し指ですくい、自分の口に含む。
酷く扇情的な光景、ぴちゃぴちゃと指を舐め取る仕草に、欲情が強くなるのを
ヨシュアは感じた。急激に股間が熱くなってくる。それと同時に、目の前にいる
クローゼを乱暴に押し倒したい衝動に駆られる。
ヨシュア「(さっきの薬のせいか…?)」
瞬時に理解した。しかし、体が言うことを聞かない。
そんなヨシュアの変化を、クローゼは見逃さなかった。視線はヨシュアの股間……。
クローゼ「ヨシュアさん……」
視線を感じ、思わず腰を引いて後ずさる。それにあわせてクローゼも寄ってくる。
ゆっくりと引いてくうち、とうとう壁際に追いつめられた。ヨシュアの体に
もたれかかり、下から見上げるようにヨシュアの目をのぞき込むクローゼ。
クローゼ「逃げないで…ください…」
左手の人差し指でヨシュアの頬を軽く突きながら、右手をヨシュアの股間に這わす。
触られた途端、びくっと体を震わすヨシュア。ズボンの上からでも、
熱い鼓動が伝わってくる。
クローゼ「こういうことは……初めてですか?」
ヨシュア「う……うん、でも……こんなことしちゃ……」
クローゼ「大丈夫……私に任せてください……」
そういって唇を重ねる。今度は舌を深くまで差し込んできた。
下手に抵抗したり動いたりしたらクローゼの舌を噛んでしまう…そう思い、
ヨシュアは押し返すことができない。
そして、クローゼはキスしたまま、両手でヨシュアのベルトを外しズボンを
膝まで降ろす。下着だけの格好、これでは、逃げることも人を呼ぶこともできない。
そんな状態になってから、ようやくクローゼは顔を離した。
ヨシュア「………」
クローゼ「ヨシュアさん……」
ジル「いいとこまで進んだわね〜」
突然響いた声に、ヨシュアは心臓が止まるかと思った。クローゼが壁に
押しつけたとはいえ、見方によってはヨシュアが襲ってるようにも見える。
クローゼ「……どうだった?」
クローゼはそんなヨシュアの驚きを気にせず、あっさりジルに聞く。
ジル「二人ともぐっすり眠ったわ。もう明日の朝まで起きてこないわね」
クローゼ「そう……」
ヨシュア「ちょっと…どういうこと?」
ジルが来ても驚かないクローゼ、それどころか二人で何か歩調を合わせてる様子に
疑問が浮かび、聞いてみる。
ジル「クローゼがね、どうしてもヨシュア君のこと気になって仕方がないって
言うから協力してあげたの。二人っきりにしてあげたりとかね」
ヨシュア「でも、だからってこんなことまでしなくても……」
ジル「そうしないと、クローゼに気を向けてくれないじゃない。せっかくなんだし、
いくところまでいったら? 大丈夫、返事はそれからでもOKよ」
ヨシュア「そ……そうじゃなくて……」
ジル「踏ん切り悪いわね…クローゼ、もういただいちゃなさい♪」
そういってジルはヨシュアの両手を押さえつける。
クローゼ「ジルったら…気持ちも何もないんだから……」
そう言いながら、クローゼはヨシュアの股間に顔を近づけ、下着の上から
両手でこねくり回す。
クローゼ「ヨシュアさんの……見せてください……」
ヨシュア「……ちょ……ちょっと……あ」
ヨシュアの抗議は無視され、いっきに膝下まで下着を降ろされてしまった。
勢いよく反り返ったペニスが外気に触れ、ヒクヒクと鼓動に合わせて揺れる。
クローゼ「あ……」
ジル「わ……」
ヨシュア「………」
クローゼもジルも、ペニスを目の当たりにして、そのまま動きが止まってしまった。
二人の視線を浴びて、ヨシュアは恥ずかしい気持ちで一杯になった。でも、
股間はより刺激を求めて固くいきり立つ。
数秒して、ようやくジルが口を開いた。
ジル「……なんか、別の生き物みたい」
クローゼ「おどろきました……こんな不思議な形なんて……」
二人の言葉に、かすかな違和感を感じるヨシュア。でも考える前に、
クローゼの温かい手が竿を掴み、その快感で考えが飛んでしまった。
ヨシュア「うあっ……」
クローゼ「確か、ここが気持ちいい場所なんですね…」
そう言って、クローゼは優しく竿を右手で上下にこする。左手は袋の部分を
やさしく揉むが、不思議そうに掴むその手は、精巣を指できゅっと摘んでしまう。
ヨシュア「痛っ!」
クローゼ「ごっごめんなさい! ここ…そんなに痛いなんて…気をつけます…」
ジル「ほら、ヨシュア君…どこをどうすれば気持ちよくなるか言わなきゃ…」
ヨシュア「そ……そんな……」
ジル「言わないと、またさっきの所摘むわよ……」
ヨシュア「……ごめんなさい」
クローゼ「教えてください……ヨシュアさんに、気持ちよくなって欲しいんです……」
そう言いながら、優しく竿を上下続けるクローゼ。柔らかい手で受ける刺激だけで、
もう射精感がこみ上げてくる。でも、クローゼはそれだけでは満足していない。
よりヨシュアが気持ちいい顔するよう、いろんな所を刺激してくる。
ヨシュア「うぁ…」
クローゼ「……ここが、良いですか?」
ジル「かなりくるんじゃない? 何か液がでてきたよ」
カリ首の裏筋を刺激され、思わず呻いてしまう。クローゼはそんなヨシュアの
表情を見ながら、ペニスを揉んでゆく。湧き出た液で、擦るたびに粘液質な
音が響いてきた。
クローゼ「おおきい……ぺろっ」
ヨシュア「うあっ…クローゼ…さん…そこ、汚い……」
クローゼ「気にしないで…気持ちよくなってほしいから…」
黒い肉棒を舌で一撫で。それだけで強い快感が全身を走る。
クローゼ「ぺちゃっ…ん…どうですか、ヨシュアさん…ん…」
ヨシュア「い…いいけど…もう止めて」
クローゼ「いま…止めても…良いんですか?」
そう言ってクローゼは、唾液で濡れた肉棒を優しく強く右手でこする。
ヨシュア「うぉっ…」
クローゼ「ここは、嫌がってませんわ? もっと気持ちよくできますけど…止めます?」
ヨシュア「………」
クローゼ「私は……続けたいです、ヨシュアさんに気持ちよくなって欲しいし、
一つになりたい……」
ヨシュア「クローゼ……さん……」
大きな瞳が上目遣いにヨシュアの表情を見詰める。あまりにも切なそうな
クローゼの表情に言い返すことができない。さっきの薬のせいもあってか、
とうとうヨシュアは墜ちた。
ヨシュア「………つ…つづけて…」
クローゼ「…ふふっ、ありがとう……ヨシュアさん……」
妖しい笑みを浮かべつつ、クローゼは肉棒を丹念に舐め始める。
口いっぱいにほおばりながら、舌で裏筋を刺激する。
ヨシュア「うっうっぁ…だ…だめ……」
よくわからない罪悪感と背徳感が心を支配し、快楽の波が股間から常に沸き上がる。
ジル「気持ちよさそう…ヨシュア君、可愛い……」
両手を押さえてたジルが突然、ヨシュアの顔を覗き込みながら話しかけた。
惚けた顔を見られた気恥ずかしさで、思わず横を向きそうになったが、
いきなりキスで口を塞がれた。
ヨシュア「んーっ!?」
目の前にはジルの顔、ペニスは相変わらずクローゼが舐めている。なにかおかしい、
そう思わずにはいられないのだが、考える前にジルが舌を差し込み、口を吸い始める。
ジル「ん…ぴちゃ…ぴちゃ……ヨシュア君の口、おいしい…」
クローゼ「こっちも……もしかして、出そう…ですか?」
ヨシュア「う…うん……」
クローゼ「そこに、横になって……」
ジルが両手をようやく離し、ヨシュアをカーペットの上に寝かせる。
もうヨシュアに抵抗する気が消えていた。未知の快感にとまどうばかりで、
まともに考えがまとまらない。
ぼうっとしていたら、下半身だけ衣類を脱いだクローゼが前に立っていた。
クローゼの秘部は既に濡れ、愛液が垂れている。毛が薄いせいで、形がよく見えた。
クローゼ「そんなに見詰めないでください…恥ずかしいですわ」
ヨシュア「……さっき、僕のもじっくり見たお返しですよ」
ジル「クローゼの肌みて、それだけ言えるなんて…さすがだわ」
ジルは壁にもたれかかり、観客を決め込んでいる。セックスそのものも恥ずかしいのに、
それを他の人に見られながらする異常な状態。でも、妙な興奮も感じる。
クローゼ「ヨシュアさん……ください……んっ」
クローゼがヨシュアの腰を落とし、膣にペニスをゆっくり差し込む。
感じたことのない快感がペニスから伝わり、思わず喘いでしまう。
もうかなり我慢していたのだろうか、クローゼはいっきに腰の速度をあげ、
ペニスで膣内のいたる所を刺激し始めた。
クローゼ「ヨシュアさん…いいっ…いいっ!」
ヨシュア「くっ……あっ……いいよっ……」
粘液質な音が部屋中に響き、熱い牡と牝の臭いが充満する。快感が互いに高まりあい、
射精感が強くこみ上げてくる。
自分の腰の上で激しく淫らに狂うクローゼ、普段の聖女のような振る舞いからは
とても想像ができない、そのギャップが一層ヨシュアの心を狂わす。
クローゼ「はっはっはっ…あぁ!!」
膣口を浅く刺激したり、奥についたり、腰の動きは激しいままクローゼの膣は
ヨシュアのペニスを貪欲に求める。あまりにも激しい動きに、ヨシュアは
熱い固まり吹き出そうな感覚が近づいてくるのを感じた。
ヨシュア「クローゼさんっそれ以上されたら…そのっ…」
クローゼ「出そうですか? どうぞ、だして…中に……あぁっ」
ヨシュア「中は駄目じゃ…危ないですよ…っく」
クローゼ「いいの、ヨシュアさんだから…好きだから!」
悲痛にも感じた一言に、我慢が決壊した。
ヨシュア「そんなっ…あっ……ああっ!!」
クローゼ「あっ!あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
我慢に我慢を重ねた精液が、一気にクローゼの膣に吐き出される。クローゼは
体を硬直させたまま、その熱さを体内で受け止めた。
そのままの姿勢で固まっていたクローゼが、ヨシュアの射精が落ち着いた頃、
ゆっくりともたれかかった。繋がったままの股間からは、入りきらなかった
精液が垂れている。
クローゼ「ヨシュアさん……ありがとう……」
ヨシュア「………」
ヨシュアは複雑そうな表情をしたまま黙っている。
クローゼ「そんな顔しないで……これは私のわがままだから……」
ヨシュア「でも……エステルになんて言えば……」
クローゼ「あらっ……気にされることありませんわ。男性はパートナーの過去を
気にするようですけど、女性はパートナーと作る未来しか気にしませんから……。
ヨシュアさんがエステルさんと関係を持つようになったとしても、秘密にすれば
いいですし……」
ヨシュア「それでいいんですか?」
クローゼ「いいんです。それに……女性を抱いたあとで、他の女の子の話は
タブーですよ。」
ヨシュア「抱いたって…クローゼが勝手に…うあっ」
左手で軽く精巣を摘むクローゼ、顔は微笑んでいるが……。
ヨシュア「はい、言いません……」
クローゼ「それで……いいんですよ」
そういってクローゼは左手を放し、ヨシュアの顔に優しくキスをした。
ジル「いや〜、凄かったね〜」
横で静観していたジルがようやく口を開いた。ヨシュアは自分の格好に気づいて、
一気に恥ずかしくなった。下半身だけ裸で、同じく下半身だけ裸のクローゼと
ペニスを差し込んだまま抱き合っている状況。
クローゼ「ジルは……しないの?」
クローゼは全く気にせず、ようやくヨシュアの上から降りた。股間から垂れる液体が
妙にいやらしい。ティッシュで軽く拭きながら服装を整え始めた。
ヨシュアもペニスをふきながら、服装を整える。
ジル「今日はいいや。私は単純に男の子の体に興味あっただけだし……
そのうち借りるわ」
ヨシュア「借りるって…クローゼさんも興味で僕を抱いたんですか…?」
心に引っかかっていた疑問を、失礼かもしれないけどそのままぶつけてみた。
クローゼはそのまま振り返り、ヨシュアに軽くキスをして答えた。
クローゼ「好きじゃないと……こんなことしませんわ」
ヨシュア「………」
自分の思ってる好きと、クローゼの言う好きはかなり違うような気がしたが、
あえて何も言わないことにした。
ブレイザーとしての演劇手伝い以上に、突然降ってわいた肉体関係に悩むヨシュア、
まだまだなにか企んでいるクローゼとジル。
難しいことが続きそうな学園生活はまだ始まったばかり……。