ここはツァイスの研究棟にある医務室。
ティータはアガットの横でうつらうつらしていた。
徹夜の看護で疲れていたのだ。
そこに、女医のミリアムがやってきた。
「おはよーティータちゃん。」
「・・・あ、先生。」
「あまり無理しないでもうおうちで寝た方が良いよ。後は私が代わってあげる。」
「ありがとうございます。お言葉に甘えてかえります」
ティータはアガットに心配そうな一瞥をくれると帰っていった。
「さーてと、お子さまは帰ったし、久しぶりにサンプル採取しよーっと」
薬棚に向かうと、コンドームとステンレス製の試験管を取ってきた。
もちろん液体窒素の入ったデュワー瓶は常備しているので準備は万端だ。
さっそくアガットのズボンとパンツを脱がした。
そして、まだ萎えている逸物を見た。大きい。
ミリアムは思わずうっとりした。
・・・・・・・・・・・・
ティータが一階に降りて歩いたとき、背中が軽いことに気が付いた。
どうやら導力砲を医務室へ置いてきてしまったらしい。
思わず舌を出してからエレベーターに乗り医務室へ戻っていった。
ミリアムは念のためアルコールで消毒してからアガットの逸物を口に含んだ。
彼女は丁寧に逸物を含み、顔を上下させた。
そこにティータは出くわした。
ティータは本能的に隣のベッドの脇に隠れ、声を出さないようにちょっと顔を出した。
そんなことを知らないミリアムは、自分のフェラチオで勃起したアガット自身をうっとりと眺めた。
そのままで自分の中に入れるとサンプルが採れないので、コンドームをかぶせた。
本来なら手でしごいて試験管に直接採るはずの物なのだが、それではちっとも気持ちよくない。
ミリアムはアガットに馬乗りになり自分の中に彼を迎え入れた。
彼は濡れた股間にするりと入った。
彼女は、股間だけでは物足りないので、白衣の上から自分で胸を揉み始めた。
彼女は思わず喘いだ。
そして呼吸が浅くなる。
思わず声が出てきた。
「ああ、すごい、いい、うん、あん、」
そんな中アガットの意識が戻り、ミリアムに声を掛けた。
「おい、何やってんだ?」
ミリアムは、目を潤ませながらも事も無げに
「サンプル採取です。」
と答えた。
「サンプル採取だあ?ただのSEXじゃねえのか?まあいいや。俺は女性上位が嫌いだからよ、ちょっと姿勢を変えるぜ。」
そうアガットは言うと、ミリアムのふくらはぎを経由して脇の下を抱え、腹筋で上半身を起こすと自分の尻を支点に一八〇度回転し、ミリアムをベッドに倒し自分の下に置いた。
驚いたミリアムは声も出なかった。
こうなるとアガットの独壇場だった。
ミリアムは手もなく嬲られ、弄られ、犯されていった。
アガットが果てた頃にはほとんど放心状態だった。
そこにアガットがミリアムに、からかい半分に声を掛けた。
「サンプル採取ってのはどうなったんだ?」
ミリアムはさすがに医者だけあって、本能的にアガットのペニスから器用にコンドームを外すと、ステンレス製の試験管にザーメンを移し、油性ペンで姓名日時を書き込み、液体窒素を満たしたデュワー瓶に放り込んだ。もちろん目の焦点は合っていない。
それが済むと同時に彼女は床にへたりこみ、そのまま伏せってしまった。
そんな彼女の所にアガットは歩いていき、こう持ちかけた。
「このべたべたする代物を掃除して貰おうじゃねえか。それくらいしてくれても良いだろう?」
ミリアムにペニスを舐めて清めて貰おうというわけだ。
彼女もまったく断ろうとはせず、焦点の外れた目を上げて、言われるがままペニスを口に含んで舐め始めた。
彼は適当なところで彼女の顔を離し、「ありがとよ」とお礼を言いおでこにキスをした。
彼女はまたもへたりこんだ。
アガットはサッサと服を着て、何もなかったかのように長剣を背中に預けると「じゃあまたな。最高だったぜ。」と言って医務室を出ていった。
ベッドの陰に隠れていたティータは自分の見たものを信じられなかった。
あのはきはきした先生が溶けたようになっているのだ。
ティータは立ち上がろうとした。すると、腰に力が入らないことに気が付いた。しかも、パンツの辺りがじゅくじゅくとして気持ちが悪いのだ。
「どうしちゃったんだろう?」
ティータは半分這うようにしてミリアムの所に行った。
「先生、どうしたんですか?」
「ああ、ティ、ティータちゃん・・・・・。」
ミリアムはとろんとした目でティータを見た。
「先生、何かすごいことをやってたみたいですけど・・・大丈夫ですか?」
「え?あ、あれをみてたの?・・・うーん・・・。」
「立てますか?」
「なんとかね。よいしょっと。」
ミリアムは何とか腰を浮かすと、自分の診察机まで中腰で歩き、椅子にどかっと腰を下ろした。
「これじゃあどうしようもないわねえ。」
ミリアムはそうひとりごちてから、机の引き出しを開け、ブドウ糖のアンプルとビタミン剤のアンプルを取り出すと、両方を注射器で吸い出し混ぜ合わせ、自分に注射した。
「あー、やっと意識がはっきりしてきたわ。」
はっきりすると同時に、白衣がはだけて裸体があらわになっている事に気が付いたので、さっさと前を合わせ、ボタンを掛けた。
「先生、あれがセックスっていう物なんですか?」
「え、ええ、そうよ。」
「じゃあ、私も感じたのでしょうか?見ているだけでパンツが濡れちゃったんですけど?」
「感じたというより欲しかったのよ。さあさ、股の所をこれで拭いて、あとこれをあてがっておきなさい。」
ミリアムは、そう言いながらティータにタオルと生理用ナプキンを渡した。
「ありがとうございます。ところで、セックスっていうのはいつも先生みたいにするものなんですか?」
「うーん、そうとも限らないけど・・・まあ、教えてあげるわ。」
そこからミリアムの保健の授業+αが始まった。
生殖、出産から始まって、性行為のノウハウからオナニーの実技まで幅広く教えた。
最後にきつく忠告された。
「いい?ティータちゃん?あなたの体はまだ子供を作れるほど体力がないの。もし出来てしまったら親子とも死んでしまうか、もし無事でも子宮が裂けて、二度と子供を産めなくなってしまうわ。
もちろんそんな状態だと子供は死んでいるわ。それを防げるのはこれだけだから。もしセックスをするときは絶対に男にこれを付けさせること。そうじゃないと死んじゃうわよ。」と言いながら、ミリアムはコンドーム一箱をティータに渡した。
(本当はそれほど安心じゃないんだけど、保険のようなものね。言うと怖がるから信じさせちゃおう)
「先生ありがとうございます。子供のことは気を付けます。」
それから2日後、アガット、ラッセル博士とティータの3人で逃避行が始まった。
そんなある日、とあるところで野宿をした際、アガットとティータが二人きりになる機会に恵まれた。
「アガットさん。」
「なんだ?」
「医務室では気持ちよかったですか?」
「なんだ?急に?」
「実は、ミリアム先生と二人でセックスするところを見ちゃったんです。」
「え?あれを見てたってのか?参ったなあ。」
「そのあと先生からオナニーを教わったんですけど、それ以来夜になるとなんだかむずむずするようになっちゃったんです。」
「そうか。うーん、ちょっと難しいぜ。なにしろこの逃避行だ。もしお前に子供が出来ちまったら逃げられるところも逃げられねえ。」
アガットとしては今すぐにでも襲いかかりたいのだが、事態の重大さが彼に自重を強いていた。
「あのー、先生からこんなものを貰ったんですけど・・・。」
件のコンドームをアガットに見せた。
「おいおい、こんな良いもの用意していたのかよ?あのズベ公意外と気が利くじゃねえか。これならまあ安心できるわな。ただ、これはティータ、お前が俺に付けてくれ。どーもこういう柔なモンを扱うのは苦手だ。ところで、男とやったことは?」
「ぜんぜんありません。だいたいセックスを見たのはあのときが初めてだったし・・・。」
「うーん、そうか。それじゃあセオリー通り慎重に行くしかねえな。なんたって初めては痛いって言うし。」
「ええ?いたいんですかあ?」
「え、ああ、そう聞いただけだから何とも言えんがなあ。初めてなら、うーん、まずはキスから行こうか。」
「はい。」
アガットははじめはそっと、そして次第に熱っぽくキスをした。
(ああ、これがディープキスなんだあ。たしか先生からこういうときはベロをこう動かすっておそわったっけ)
(うん?おお、キスを返してきたぞ。へええ、ちょっとぎこちねえがなかなかやるじゃねえか。)
(つぎはどうなるんだろう?)
(そろそろ服を脱がせっかな?)
アガットはティータの着ているサロペットのボタンを外し、そっと腰までおろした後、シャツの下に手を差し入れてティータのほとんど無いと言っていい胸を手のひらでこね始めた。
「きゃっ、くすぐったあい」
「ちょっと強すぎか?」
アガットはちょっと手加減した。
「ああ、ちょっと、やめてくださいー。」
「ふーん、ほんとにやめちゃうぞ。」
「・・・・・やっぱり続けてください・・・・。」
「やっぱりな。」
(なかなか感度が良いぜ。こりゃ楽しみだ。)
アガットはティータのサロペットとパンツをいっぺんに脱がせた。
そして股間に触ってみる。
(それにしてはちょっと濡れが足んねえかな?)
アガットはティータの胸だけではなく脇や背中もさわり始めた。
「ああん、やあん、ううん。」
ティータは呻きながら体をくねらせている。
(そろそろかな?)
ティータの股間をもう一度触ってみる。
今度は十分濡れている。
おもわずペニスを突っ込みそうになったが、ティータの手がそれを止めた。
「アガット・・・さん・・・これ・・・」
コンドームを見せた。
「ああ、そうだったな。」
普段のアガットなら、最初に言ったことを無視し、そんなの要らんと突っぱねるはずなのだが、今回はそうも行かない。
「じゃあやって貰おうか。」
アガットはティータの目の前に、半ば勃ったペニスをもってきた。
「はい。」
そう言うと、ティータはアガットの逸物を舐めた。
直にアガットの逸物は堅くなった。
ティータは手早く器用にコンドームを被せた。
「ふーん、うまいじゃねえか。じゃあ続きをやるぜ。」
「はい。」
アガットはティータの体を一通り刺激してやったあと、自分のペニスをティータのヴァギナに突っ込んだ。
「痛っ!」
痛みがティータの体を貫き、思わずべそをかいた。
それでもアガットの腰は止まらない。
ティータはだんだん壁のような何かを意識し、慌てだした。
「な・・・な・・・なに・・・なにか・・・くる・・・なに?」
「・・、そいつぁ・・おめえが・・いくって・・前触れ・・てこった。」
「そ・・・そ・・・そう・・・なんだ。」
(あれ、オナニーのときとちがう・・先生の言ったオルガスムってこっちのことなのかなあ)
「ああ、いく、いく」
「ああ、いつでも、いいぜ」
アガットはそう言うと、腰の動きを早めた。
「ああ!」
ティータは背中をきゅーっと反らせた後、くたーっとへたりこんだ。
アガットはティータのヴァギナが発する心地よい痙攣に促され果てた。
「ふう。こんなモン付けてたにしちゃあ良かったぜ。」
(さてと、小手調べはこんなもんか。2回目はもうちょっと苛めても何とかなるかな?)
そう思いながらティータから逸物をそーっと抜き、彼女を見たら、もはや寝息を立てている。
「おいおい、明日までお預けかよ?」
アガットは自分が脱ぎ捨てたズボンからくしゃくしゃのハンカチを取り出し、潮を吹いたティータの股間を拭った。その後自分のペニスからコンドームをむしり取り、そのハンカチで拭った。
「風邪を引かれちゃかなわん。服でも着せるか・・・。」
アガットはティータに服を着せた。
多少乱暴に扱ったにもかかわらず、ティータは寝たままだ。
「こんな扱いをされても目を覚まさないなんて、何て体力がないんだ・・・。これじゃあ先が思いやられる。それにしても明日まで我慢なんて、そんなこと出来るかよー!」
欲求不満なアガットであった。
完