リベルアークの事件から3年  
二人は大小さまざまな事件、ドラマを経たのちロレントに戻っていた。  
 
エステルは史上最年少A級遊撃士として知る人ぞ知る存在である。  
大きな事件の裏にはブライト有りといわれるほど  
リベール、帝国中の事件を解決しまくった彼女には熱心な固定ファンができS級と勘定する人もいた。  
もちろんヨシュアのサポートの賜物だがその当のヨシュアはまだB級だったりする。  
これは単純に遊撃士経験の差だ、エステルの元に戻ったときすでに彼女はC級だった。  
また戦闘技術、洞察力、ヨシュアの方がすべて上だが  
派手なエステルの方が依頼主の印象に残るということもある。  
 
そういうわけでエステルも後任を指導する立場だ。  
全国から彼女を慕って遊撃士になりたい少年少女がロレントに集まり  
ブライト遊撃士塾の様相を示していた。  
リベールでは王国軍兵士に比べて遊撃士の数が極端に少ないのが悩みの種だったため  
遊撃士協会全面協力のもとギルドの2階でエステル先生と呼ばれている。  
まだ若いし、あまり几帳面な性格ではないため当初は不安だったが  
A級遊撃士としてのキャリアは伊達ではない。面倒見がよく  
明るく厳しい彼女に多くの生徒は憧れと尊敬を抱き、真剣に遊撃士を目指すこととなった。  
 
シェラと違い生徒の数が多いため、どうしてもそちらにかかりきりになる  
父は王都に新しく家を借りていてロレントにはいない、リッジは転属していて  
実際のロレントでの遊撃士の仕事はほぼヨシュア一人でこなしていた。  
表面上は特に意識してないが、エステルの生徒の目もあるし  
男として一刻も早くA級にならないといけないとヨシュアは感じていた。  
 
そんな折に共和国のジンからギルドを通し手紙がきた  
「エステルとヨシュアの力を借りたい」  
どうやら共和国でテロが多発しその掃討のために  
大規模な作戦を展開するのだが、そのために腕利きの遊撃士を助っ人に頼みたいということだった。  
 
「あのジンさんが助っ人を頼むくらいよ・・・  
 かなり危険とみて間違いないわね。ま、でも平和なロレントで少し退屈してたのよ、  
腕が鳴るわ♪」  
ヨシュアは少し考えた後  
「・・・エステル、僕一人でいくよ」  
「えっ・・・」  
「いやだって、君までいくとロレントに遊撃士が一人もいなくなっちゃうよ」  
「この依頼は緊急を擁するみたいだしロレントに人を呼ぶ時間はない」  
「君の教え子のこともあるし・・・・」  
 
「・・・・・・」  
「・・・・・・でも・・」  
「・・わかったわ・・」  
「ヨシュアの実力はわかっている・・・ただ無茶だけは絶対しないでね・・」  
「もちろんさ・・約束する」  
「作戦の期間はだいたい2週間か、ジンさんには何度もお世話になってるし・・・借りを返さないとね」  
「・・・うん」  
 
ヨシュアはその日の晩に用意を済ませ、早朝ロレント発着場にて共和国に向かう飛空艇に乗り込んだ  
見送りのエステルにいつもの笑顔はない  
「絶対絶対無茶だけはしないでよ」  
「うん、危険なことはわかっている、無茶はしないよ。」  
少しわざとらしいかもしれないがヨシュアは無理矢理明るく装う  
「そうそう、おみやげは何がいい?」  
「もう、遊びにいくんじゃないんだから・・・無事に戻ってきてよ」  
「ふぅ、なんか調子くるうな・・じゃあ行くよ」  
「あ、ジンさんによろしく伝えといてね、私も行きたかったけど諸事情でヨシュアに止められました、ごめんなさいって」  
「はいはい」  
名残おしそうなエステルの手を優しく離し微妙な表情のエステルにヨシュアは精一杯の  
笑顔をむけた  
 
飛空艇の席につき今後のことを考える  
「2週間か・・・」  
思えばエステルの元に戻ってきてからずっと二人一緒に行動していた  
ロレントでは一人で仕事をすることが多かったとはいえ長くて半日、  
ヨシュアふいにあるはずのものがないような感覚におちいる  
(せめて遊撃士ランクくらい並ばないと、かっこつかないよね・・・)  
ジンの文面から2人を希望していることはわかっていた  
(寂しいけど・・自分一人でそれなりに厳しい任務をこなさないとその差は縮まらない・・)  
(一人で二人分だ・・甘くはないな・・・・)  
ヨシュアは決意を固めた  
 
共和国での事件は想像通り厳しいものだった  
しかしヨシュアは偵察、斥候、対多人数戦闘とその能力をフル稼働し事件の解決に尽力することになる  
その鬼気迫る活躍ぶりにジンをはじめ多くの先輩遊撃士が舌をまいた  
「あんまり無茶をするなよ」  
「大丈夫です、無茶はしません。エステルと約束してるんです」  
腕の傷をアーツで治しながらエステルを想う  
はやくロレントに戻って、彼女に会いたい・・・・  
さきほどの戦闘ではあやうく敵を殺してしまうところだった。  
(ひさびさにスイッチはいったな・・・)  
忌まわしい記憶がよみがえる。  
いつもエステルを守っているつもりだったが離れてみて初めてわかる、自分の闘い方の危うさに  
(今の僕の強さは遊撃士の強さじゃない・・・)  
どれほど自分の心の弱さを彼女に依存していたのかと思う  
「ふぅ・・それよりジンさん、作戦はそろそろ大詰めです」――――――――――――――――  
 
 
  ***  
 
 
・・・・・・・共和国の事件は無事解決を迎えた・・。  
2週間との見通しだったが10日程で片がついた。  
それが想像以上のヨシュアの活躍によることはいうまでもない。  
 
共和国のギルドに報告を終え  
「ヨシュア、世話になったな」  
「いえ、こちらこそ。またいつでも呼んでください」  
「で、共和国はいつ発つ予定なんだ」  
「えっと、今日の最終便がギリギリとれました」  
「ずいぶんせわしないな・・・まあ嬢ちゃんが待ってるしな」  
「今度は2人でこいよ、その時はゆっくり案内するからな」  
「ええ、ありがとうございます」  
ジンと固く握手をかわし、ギルドを後にする。  
あまり時間はないがおみやげを買う時間くらいならありそうだ。  
いそぎショッピングモールに入りアクセサリーを購入する。  
少々値は張るがミラもBPもかなりボーナスもついたし、まあいいだろう。  
発着場に向かう足も軽い―――――――――  
 
ロレントに到着したのはかなり夜もふけた頃・・  
あせる気持ちとは裏腹に天候不良で若干、定刻時刻より遅れていた。  
ロレントの街は一部店舗にしか明かりはない、当然ギルトにも明かりはなく  
自然と足が駆け足となる。街を一直線に抜け、最短距離でブライト家に向かう  
家にも明かりはついてなかった。  
 
(もう寝てしまったのかな・・?)  
ドアに静かに手をかけ暗闇の一階で一瞬迷う  
(寝てしまっているのなら起こすのも悪いし・・)  
(かといって明日の朝びっくりさせるのも・・・)  
 
「あぅ・・」  
その刹那、エステルの微かな呻き声が聞こえた  
不意のことにドクンッと胸が鳴る、とっさに気配を殺してしまう。  
鼓動が速くなる、声は2階から・・  
ヨシュアは気配を殺したまま階段の途中まできた  
「ふぁ・・」  
声はより鮮明に聞こえた。  
といってもそれはほんとに微かで特別な訓練をうけたヨシュアだから聞こえたものだが  
むしろヨシュアの鼓動の音のほうが大きかったかもしれない  
声は間違いなくエステルの部屋からだ――――――――――――  
 
 
  ***  
 
 
ヨシュアが共和国にいってから10日が過ぎた。一人でする食事はおいしくない・・  
いやおうなしに過去の苦い思い出がよみがえる。たった2週間なのに・・・  
ヨシュアの実力もわかってるし遊撃士という仕事が危険なこともわかってる・・  
でもそれを達観できるほど私はベテランじゃない・・・  
(母さんもいつもこんな気持ちだったのかな・・?)  
昼間は仕事に忙殺されてさほど気にならないが、夜広い家に一人だと  
胸がどうしようもなくせつなくなる。  
毎日無事を祈って、早いうちから布団に入って寝てしまっていた。  
 
・・が、眠れない日もある  
(ヨシュア・・・・)  
そんな日は毛布にくるまり下着にそっとふれる。  
(いつもやさしいヨシュア・・・)  
ヨシュアとのいつもの情事・・  
やさしく、繭をあつかうが如くやさしく私にふれる彼を思い浮かべる  
(これがヨシュアの指や舌だったなら・・・)  
下腹部に這わせた指に少し力が入る  
「あっ・・・」  
デリケートな部分にふれ一瞬ビクンッとなる  
(はやく帰ってきて欲しい・・・)  
いつも彼は長い時間をかけてやさしくゆっくりと愛撫してくれる  
「ヨシュア・・ヨシュア・・・」  
指にさらに力を込め熱を帯びた秘所を擦る  
「はっ、ふぁ・・」  
頭がぼうっっとなり、行為に没頭する。  
くちゅくちゅという音が聞こえ、たまらない気持ちになる  
「あっ・・んぁ・・・はぁう」  
「はぁ、はぁ・・・ヨシュア・・」―――――――――――  
 
 
  ***  
 
 
一方、金縛り状態のヨシュアだが  
エステルの部屋の気配は一つ、最悪な状況は回避され少し安堵するが  
(・・これは・・・)  
不意に微かな呻き声に自分を呼ぶ声が混じり、一瞬バランスを崩す  
(・・エステル・・・・)  
思考がめぐり一つの結論を導き出す  
(・・えーっと・・・・・・)  
(・・これは・・その・・・・つまり自分を思って・・・?)  
(・・そう自惚れていい・・の・・?)  
 
胸が高鳴りすぎて一瞬わけがわからなくなる  
(・・エ、エステル・・・・・)  
うれしいやら恥ずかしいやら胸の鼓動は鳴りっぱなしである  
(・・エステル・・・・・)  
(・・エステル・・・・・)  
あまりに予想外の事態に一瞬の油断  
不覚、うっかり右足に力がはいる  
・・・ミシッ・・・・・・・  
 
そこはさすがにA級遊撃士  
「誰!!」  
怒声が響いた。  
(や、やばい・・・・・・)  
ヨシュアの顔から血の気が引く  
「エ、エステル!!僕だよ!ただいま!!」  
 
ドォカァアアア  
 
寝巻き姿に棒を持ったエステルがドアを蹴破りそうな勢いでとびだしてきた  
あまりの剣幕に気圧されしてうっかり足を踏み外す  
ズゥダダダダダダダッーーーーーーーーーーーー  
階段の下まで転げ落ちるヨシュア  
「ヨ、ヨシュア」――――――――――  
 
 
  ***  
 
 
「もう、ただいまくらい言いなさいよ」  
「い、いや寝てるところを起こしたら悪いと思って・・・」  
ヨシュアはエステルの部屋で擦り傷と打ち身の治療を受けていた。  
「ふぅ、予定より随分はやかったわね、びっくりしちゃった」  
「うん、事件は無事解決したよ、ジンさんもエステルによろしく伝えてくれって」  
「うん、良かった。でもせっかく共和国までいったんだし明日の朝でも良かったんじゃないの?」  
「それは・・・・」  
不意にヨシュアはエステルを抱きしめる  
「あっ・・・」  
「一刻もはやくエステルに会いたかったから」  
耳元で囁くとそのまま耳に舌をはわせた  
「やっ・・」  
ヨシュアは満面の笑顔でエステルをベッドに押し倒す  
「ふふっ・・・」  
「ひとりでさみしかった・・?」  
うれしそうにいたずらっぽい声をだすヨシュアはそのままうなじへとキスをすべらす。  
「ちょっ・・」  
いつになく積極的なヨシュアにエステルはびっくりする  
「ちょっと・・・・そんないきなり」  
ひさしぶりのエステルとさきほどの盗み聞きが相まって  
ヨシュアの下半身は暴発寸前だった。  
「エステル・・・」  
じっと顔をみつめ落ち着いたエステルが眼を閉じたのを確認したのちキスをする。  
いつになく深いキス  
「んっ・・・」  
「あ・・う・・・」  
やっと開放されたエステルの眼はトロンとし、唇から二人の糸が垂れる  
「エステル、かわいい・・・」  
左手で頬をなで右手で髪をすくう  
 
ヨシュアのあまりの笑顔にエステルは嫌な予感がした  
「・・ま、まさか・・・見てたんじゃ・・・」  
ヨシュアは答えずにまたキスをした  
「やっ・・」  
再び深いキス  
 
「はぁ・・・ふぅ・・」  
 
暴れるエステルを深いキスでおとなしくさせる  
そして開放・・・  
一息つく隙をつき腰を抱え腕を持ち上げ素早く器用に寝巻きを脱がす  
「えっ・・」  
そのあまりの一瞬の早業に呆けるエステルを余所に自分の上着を脱ぎつつそっと首に舌をはわせた  
 
ブラもはずしそのまま首から下にゆっくり移動させる  
「あんっ・・」  
(ゴメン、エステル今日は我慢できそうにない)  
 
右手で優しく胸に触れ、もみはじめる。全体をまんべんなく  
もみながら、首から移動させた口を左胸にはわせる  
尖った乳首をやさしく舐め、吸う。円をかくように舐めまわし  
右手も先端を中心に愛撫する。  
「あっ・・あっ・・あっ」  
エステルは何がなんだか、されるがままに押し寄せる快楽の波に喘ぐことしかできなかった。  
 
やっと胸を開放されヨシュアをみるといつのまにかズボンも脱いでいる  
膨れ上がったヨシュアのソレがお互いの下着越しに触れ合い、充分すぎるほどその熱が感じられた。  
「エステル・・」  
下着を脱がし、どろどろになっているエステルの秘所をピチャピチャと  
軽くすすり敏感な部分を舌でつぶす  
「やっ・・やっああああ・・・・・」  
エステルが軽く達し震える隙に自分の下着も脱ぐ  
そして自分のペニスでエステルの秘所をそっとなでる  
その状態のままエステルに顔を近づけ、湧き上がる衝動を必死にこらえる・・・  
「エステル・・・いれるよ・・」  
息もたえだえなエステルが眼を閉じたのを了解ととらえ  
ゆっくりと挿入する。あいかわらずキツイがなんとか根元までいれる。  
熱い締め付け、動かずにエステルとの一体感を味わう  
動かなくても充分気持ちいい。その状態でエステルとキスをする  
 
「くっ・・・」  
我慢に我慢を重ねてきたがこらえきれずエステルの奥にだしてしまった。  
「あっ・・・あーーーー」  
エステルが悲鳴にも近い声をあげる  
「はぁ・・はぁ・・」  
つながったままエステルを抱きしめる  
少し落ち着いたがエステルの中のものはあっという間に固さを取り戻していた  
「エステル・・・」  
「ヨ、ヨシュアァ・・・」  
エステルは意識を振り絞ってヨシュアの名を呼んだ  
(エステル・・・エステル・・・・)  
(愛してる・・・エステル・・)  
上下するエステルの胸にそっと手をあてゆっくりとこねる、頭を撫で体を撫で  
そしてそのまま正面からゆっくり動きはじめる  
・・クチュクチュ・・・  
自分の精液とエステルの愛液が混じりあい下半身がとてつもなく熱い  
深く、だんだん早く・・・・止まらない  
「・・・うぅ・・・・」  
エステルのつらそうな呻き声も耳に届かない  
「エステル・・・エステル・・・」  
エステルの名前を呼びながら腰をうごかす  
根元から子宮口を突くような動き  
「あっ・・あっ・・あっーーーー」  
ひときわ高い喘ぎ声の後  
エステルの膣内がヨシュアのペニスにからみあう  
「・・うっ・・・・」  
びゅる びゅ びゅう・・・!  
二度目の性も中に解き放つ  
「あっ・・・あぁぁあ・・・・・」  
どくどくと流れる快楽の奔流に全身が震える  
同時にエステルも全身を痙攣させヨシュアに虚ろな視線を送った  
「・・・あっ・・・・・」  
エステルが今までみせたことのない表情で自分をみていることに気付く  
(エ、エステル・・・)  
今まで性に疎い彼女を想い、やさしくやさしくを心がけていた、こんな風に一方的に行為に及ぶのははじめてだった。  
 
エステルのそこはかなり小さい、自分は大変気持ちよかったが彼女は痛かったのかもしれない  
「ご、ごめんっ・・・エステル・・・・」  
息もたえだえなエステルがつぶやく  
「ヨシュア・・ひどいよ・・・・」  
「・・・・・・・・」  
その自分を呼ぶ微かな声はさきほどの盗み聞いた声とだぶった  
(これは・・どうしたものか)  
エステルが自分を思って自慰にふけるのを想像してしまった  
エステルの中のものは再び固くなってきた。  
「あっ、あう・・」  
固くなったものに気付いたエステルが呻く  
(ちょっ・・ヨシュア・・・・・)  
「エステル・・・いいよね・・?」  
我ながら白々しいと思える笑顔をうかべ、半泣きのエステルを  
かかえ涙にそっとキスをする  
「あんなに僕を想ってくれてたんだもんね」  
エステルの眼に理性が戻る  
(・・・あ、)  
羞恥で耳まで真っ赤になる  
(・・・・うっ・・・ううーーーー)  
恥ずかしい  
こんなに恥ずかしいことは生まれてはじめてだった。  
あまりに恥ずかしくて涙まで出る  
(・・うっうううううーーーー、死にたい・・・・・・・・・)  
ヨシュアはそんなエステルに深いキスをし誤魔化す。  
エステルの中にはまだヨシュアのものがあり右手でその結合部に触れる  
(なにもかも忘れさせてあげるよ・・・・)  
ポロポロと泣き出すエステルに全身を使った愛撫を行う  
「うぅ・・・あぅぅうう・・・・・・・・」  
恥ずかしい、せつない、気持ちいい、悲しい、さまざまな感情が入り乱れ  
気が狂いそうなる  
ヨシュアは背後から抱きしめるよう形の体位に変える  
エステルの両手を頭の上にあげ自分の頭を抱きしめるさせる  
また背後をむかせてキスの続き  
わき、胸、へそ、陰核 自分の知ってる知識を総動員させエステルの弱い部分を愛撫する。  
 
エステルの中に深くはいっているものも完全に大きさを取り戻していた  
「・・・はぁ・・・うぁああ・・・・・」  
ヨシュアの思案どおりエステルの頭の中は真っ白になっていた。  
「あっ・・・あっ・・・」  
エステルが泣き止み、喘ぎ声に変わるまでヨシュアは全身の愛撫を続けた。  
「はっ・・・ふぁ・・・・ダ、ダメェ・・・こんな・・あっ・・あっ・・・」  
「・・ヨシュア・・・ふぁああ・・・ダメ・・ダメなの・・・」  
納めている自分のものにピクピクと刺激が伝わる  
(・・エステル・・・・・)  
艶っぽい声に理性が吹き飛ぶ  
そのまま手を放しエステルを開放することで自然と彼女はうつぶせになり  
後背位の形となる  
「・・・やだぁああ・・・こんな格好・・」  
抵抗しようにも全身に力がはいらない  
背後から胸とお尻を揉まれる  
「・・・や・・やぁあああ・・・」  
手の動きがいやらしくて今までのヨシュアとは別人のようだった。  
胸をもみながらゆっくりと腰を動かしはじめる  
エステルのやわらかく弾力のある胸は名残惜しいけど動きに専念するために腰の位置に固定する  
はじめはゆっくり、深く・・・そして除々にスピードをあげていく  
「・・あんっ・・・あんっ」  
パンパンパン  
エステルのお尻とヨシュアの下腹部があたりエッチな音が聞こえ始める  
「・・こ、こんなのって・・・」  
ガクガク体が揺さぶられる  
今までの紳士的なヨシュアとはまるで別人、激しいセックスに戸惑いが浮かぶ  
エステルは近くにあった枕にしがみつき激しい動きと快楽の波に必死に耐えた  
 
ヨシュアは何かにとりつかれたように腰を動かす  
深く、はやく、腰を抱え、いやおうなしにも征服感が湧き上がる  
「・・・は・・激しすぎ・・・・」  
その動きにいろんなヒダがめくれる、が、おかまいなしに突きこむ  
 
そのうち下半身に熱いものが感じられ  
「・・エステル、エステル!!」  
 
ひときわ深く突く、  
びゅっびゅるる  
3発目とはおもえない勢いでエステルの中に精液が叩き込まれる  
「あっああああああああああああ」  
その刹那、エステルの膣がしまった  
枕に顔を埋め、必死に耐えるものの迫り来るあまりの快楽に  
完全にエステルの頭の中は真っ白になった  
 
「ふっ・・ふぅ・・ふぅ・・」  
息があらい、快楽にのまれ、後半はエステルのことなどおかまいなしの自分本位のセックスだった。  
エステルは・・・気絶してしまっている  
「・・・あっ・・・と・・・・・・・・」  
(・・・考えるのはよそう・・・・)  
自分がこれほどいい加減な男だったとは自分でもびっくりである。  
今までエステルに対しては常に格好をつけていた、それはもう自然な状態だったが  
これが自分の素なのかもしれない・・・  
エステルに愛されているということがうれしくてうれしくてしょうがなくて  
今日は理性がとんでしまった  
(・・な・・なるようにしかならないさ・・・)  
 
さすがに疲れた。  
そういや共和国の事件の黒幕を追い詰めたのも今日だった、何かはるか昔のことのようだ。  
エステルを抱き寄せ軽く頬擦りする  
布団をとりよせ、つながったままの痴態でヨシュアは眠ってしまった。  
 
    
   ***  
    
 
次の日の朝、エステルのベットで目が覚める、すでに彼女はいなかった。  
当然全裸である。自分が寝てたから取り替えるわけにもいかなかったのだろう  
シーツのHな染みもそのままで、男女の匂いがする。  
そういえば夢うつつで怒りの叫び声が聞こえたような・・・・・  
(あ、あとで部屋の掃除を手伝おう・・・)  
 
急いで自分の部屋に戻る。濡れたタオルで体を拭き、いつもの服を着る。  
覚悟を決め1階に下りる、最高の笑顔でおもいっきり明るく  
「エステル、おはよう!」  
 
返事はなかった・・・・・・・・  
 
一応、二人分の食事の用意はされてあったが・・・  
「・・えっと・・・・・」  
戸惑うヨシュアをよそに  
エステルはヨシュアの顔をみようともせず一人で食事を始めた  
「・・あ、あの・・今日の予定は?」  
「・・・今、残ってる遊撃士の仕事は・・?僕が引き継がないといけないわけで・・・」  
 
何を語りかけてもエステルは答えなかった。  
そそくさと朝食を済ますと自分の皿の後片付けをしさっさと自分の部屋に戻ってしまった。  
「掃除手伝うよ」  
急いで食事を済ませ彼女の部屋にむかう  
階段でシーツを持ったエステルとすれ違うが何かすごくものをいいたげなジト目をヨシュアに一瞬なげかけたあと無視して下に降り、ひとりでギルドに向かった。  
 
今まで喧嘩は数え切れないほどしたが無視されたのは初めてである。  
(・・ヤバイ・・・どうやら本気で怒らせちゃったみたいだ・・・)  
 
ギルドでもエステルは目をあわせようともしなかった。  
(・・ふぅ・・)  
アイナさんに共和国の事件を報告し、掲示板の依頼を新規でうける  
午前中に一つ解決し、報告したところであることに気付く  
(あ、お昼・・・)  
いつもはエステルが弁当をつくってくれているのだが今日は無い  
手持ちの食材もロクなものがない  
(これじゃあクッキーくらいしか作れないな・・・・)  
 
仕方ないので居酒屋アーベントで食事をすることにする。  
一人寂しく一本木パスタを食しているところでエリッサに声をかけられた  
「あら、ヨシュア一人?」  
「めずらしいじゃない、エステルと喧嘩でもしたの?」  
 
「ハハ、ちょっと怒らせちゃってね。口も聞いてくれないんだ」  
エリッサは腕組をし、考える  
「悩むよりあたって砕けろのあの子がそういった行動にでるのは初めてよね」  
「これはよっぽどのことね」  
「ヨシュア!!浮気でもしたの!!!」  
「し、してないしてない」  
あわてて否定する  
「そうね、君しかみえないのヨシュアにそんな甲斐性ないわよね・・・」  
「じゃあ原因は何?」  
「浮気じゃないのなら仲裁ひきうけてもいいわよ」  
(・・い、言えるわけないじゃないか・・・・・・・・・)  
 
昼食をすませ、次の依頼にとりかかる。  
ギルドの前を通ると2階からエステルの元気な声が聞こえてきた  
さすがに仕事には影響してないね。ただ・・・・  
ロレントは狭い、変な噂がたつともかぎらない。  
(父さんに殺されちゃうよ・・・・)  
(なんとかしないと・・・)  
ヨシュアは深いため息をついた。  
 
午後にも一つ依頼を片付けギルドに報告をする。少し手こずった為、日は落ちていた。  
もうすでにエステルもエステルの教え子たちもいなかった。  
 
(なんとか・・許してもらわないと・・・)  
昨日はあんなに軽かった家にむかう足どりが今日は重い  
家にかえると自分一人分の食事の用意がしてあった  
(エステル一人で食べちゃったのか・・・今までは必ず待っててくれたのに・・・)  
 
ヨシュアは冷め切ったオムライスを食べ覚悟をきめる。  
(太極輪くらってもやむなしだね・・・・)  
なんだかんだで渡しそびれたエステルへのお土産を手にエステルの部屋の前に立ちノックをする  
「エステル・・・」  
「・・その・・・」  
静かにドアが開く  
 
「・・・・ハァ・・・」  
深いため息の後、エステルが口を開く  
「確かにこんなことするのは私のキャラじゃないわね」  
「・・・いいわよ、入って・・・・・」  
ベットの上に二人腰掛ける  
数秒間の沈黙の後、ヨシュアが口を開く  
「エステル、ごめんなさい」  
エステルはもうすでに泣きそうな顔だった  
「もう・・・なんで謝るのよ・・・ヨシュアのバカ」  
「バカ、バカ・・・」  
バカの連呼の後、消え入りそうな声で  
「・・・その・・・・あのね・・・・・」  
言いにくい・・・口がごもる・・・  
「・・Hな女の子だと思った・・?」  
 
エステルの口からでた意外な言葉にヨシュアはびっくりする  
「・・あ・・・」  
ヨシュアはどうすれば彼女を傷つけずにすむか思考をめぐらす  
「えっと・・・僕は共和国で毎日、君を想って自分を慰めてたよ」  
ウソだとしてもうれしい・・・けど  
「お、男と女は違うわよ・・」  
(ふぅ・・・どうしたものか・・・・)  
 
ヨシュアはゆっくりと口を開く  
「エステル・・あのね・・・・・」  
「僕が君を異性として意識しはじめたのは13歳の時からだ・・・」  
(あの時はけっして届かないと思っていたけど・・・)  
そっとエステルの肩に手をかける  
「ある時を境に君を好きだってことが異性の好きというのに変わったんだ」  
(ずっとこうしたかったんだよ・・・)  
そっと身をよせる  
 
「・・・・なのに君ときたら!!」  
いきなり口調が変わってエステルはびっくりする  
 
「そんな僕の気持ちもよそに下着でうろつきまわるわ、後ろからとびかかるわ  
 ベッドにもぐりこむわ・・・・・・・・」  
「ハァ・・・いろいろ大変だったよ・・」  
ヨシュアはため息の後、本当に大変だったという表情になった  
 
エステルは不意に過去、王立学園でジルにからかわれたことを思い出した  
 
ヨシュアの言葉は続く  
「さらに君自身は僕をまったく男として意識してないときてる!!」  
「いくら弟と思っていても限度があるよ・・・・」  
 
「二人で旅に出てからはまた別の意味でつらかった・・・」  
「1つの部屋に若い男女が二人!!君は暗くして10分で寝てたけど僕は気になって寝れやしない!」  
少しためらった後、ヨシュアは言葉を続けた  
「君は勘が鋭いからなかなか抜け出せないし」  
「・・・・・・・」  
「・・・・・・・」  
「・・・・・僕は寝る前にしょっちゅうトイレにいってたろ・・・・・」  
 
「あっ」  
エステルはハッと気付く  
トイレから帰ってきたヨシュアに  
「ずいぶん長かったわね」と冗談でいったら  
すごいジト目でみられたのを思い出した。  
「下品なこといって怒ったのかとおもってて・・・」  
 
「ふぅ・・」  
「・・エステル・・・・」  
 
肩をとり、顔を自分の方に向かせる  
いつになく真剣な表情で  
「エステル、愛してる・・」  
エステルはいきなりの告白に声もでない  
「愛してる・・・」  
(自分よりも・・)  
 
「ずっとずっと愛してた」  
(世界中の誰よりも・・・・)  
「・・いつも、いつも不安だった・・・・」  
(エステルはせがむことはあってもけっして自分からキスはしてくれなかった・・)  
「僕の感情が強すぎて、君の重荷になるんじゃないかって」  
「君にたいして嫉妬することすら罪になるんじゃないかって」  
「エステルが望むのなら僕は・・・・」  
ヨシュアは声を詰まらす  
思えばヨシュアが自分にストレートに感情をぶつけてくることは、めったになかった。  
「だからね・・・・」  
「本当に、本当にうれしかったんだよ」  
そっとエステルを抱きしめる、そしてどちらからともなくキスをする  
 
そのままベッドに倒れかかる  
「・・・・・・」  
「・・・・・・」  
「・・・・・・」  
「・・・・・・」  
「・・・なんか・・・・うまく・・いいくるめられたような・・・・・」  
続きの行為に移ろうとするヨシュアをエステルが遮る  
「全部、本音さ・・何ひとつウソはないよ・・・」  
ヨシュアはエステルに微笑みかける  
そんなヨシュアにエステルは  
頬を赤らめ、下を向き、目をあわせず、精一杯の努力で恥ずかしい言葉を口にする  
「その・・・あのね・・・昨日はいきなりだからびっくりしたけど・・・」  
「・・・激しいのも嫌いじゃないから・・・・」  
 
ヨシュアは一瞬キョトンとするが、後に満面の笑みを浮かべた  
「・・エステル・・・・」  
(・・エステル・・・僕のエステル・・・・)  
優しく髪をなでる  
 
不意に頭に何かがひっかかる  
(・・あ、そういえばまた、おみやげ渡すの忘れてた・・・・)  
(ま、明日でいいか・・ふふふふ)  
 
 
 
今日も夜は長そうだ・・・・・・・・・    
 
     
 

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