昇りゆく月の光を頼りに、オリビエは獣道を駆ける。  
 薄暗い林の中も、先ほどの下見のおかげで着実に進むことができた。  
(まさか、下見がこんなにすぐ役立つとはね……)  
 そんなことを考えながらも、追跡の足取りは緩まない。  
(無事でいてくれ、子猫ちゃんたち……!)  
 やがて、魔獣のねぐらと見当をつけた付近に到着する。  
 この先は、魔獣と遭遇する確率が高くなる。オリビエは導力銃  
グレイウルフを取り出すと、慎重に進んでいった。  
 
 ほどなく、オリビエの耳が林の奥に物音を捉えた。  
 目をこらすと、木々が密生して迷路のように入り組んだ奥に、  
さらに周りを潅木に囲まれた空間があるようだった。  
(なるほど、自然の隠れ家だね。これじゃ、荷物を持ってると  
身動きが取れなくなるな……)  
 オリビエは荷物袋を大木の根方に置き、導力銃を構えて木々の  
迷路に踏み込む。中心に近づくにつれ、先ほどの物音がはっきり  
と聞こえてきた。  
「……ん……ふっ…………あんっ……やぁ……」  
 切れ切れに聞こえてくるのは、少女たちの切ない声。  
(まさか……!)  
 オリビエの脳裏に最悪の図が浮かんだ。エステルもクローゼも  
ティータも、魔獣に処女を散らされ、なお凌辱の限りを尽くされて  
いる――。  
(そんな……!)  
 オリビエは青くなって、魔獣のねぐらへと突き進んだ。  
 木々の間を抜け、潅木の向こうに開かれた場所では――。  
「やっ、やだっ…………あっ、もう、やめなさいよっ……」  
「んっ……んふっ…………くっ、んんっ、ふあっ……」  
「あっ、あんっ……やっ…………ダメです、ダメぇっ……」  
 エステルもクローゼもティータも、魔獣に辱めを受けていた。  
白い柔肌を押さえつけられ、露にされた敏感な部分を魔獣の舌に  
舐め回されて、裸の少女たちは切ない喘ぎを洩らしていた。  
 
 エステルは両脚を大きく開かれ、まんぐり返しの体勢で押さえ込ま  
れていた。恥ずかしいところが全部むき出しになる屈辱的なポーズで、  
二匹の魔獣に前の穴と後ろの穴を舐められている。  
「やだ、もう……そんなとこ、あっ……イヤ……やめてってば……」  
 どれほどの間、こうして責められ続けたのか。気丈な少女の声は  
か弱く、ほとんど哀願のようだった。  
 クローゼはひざ立ちの格好で、前と後ろから責められていた。正面  
の魔獣はクローゼの控えめな乳房を舐め回し、後ろの魔獣は恐れ多くも  
姫君のお尻の間に鼻面を突っ込み、バックから大きく股間を舐め上げて  
いた。  
「んくっ……んっ、ふうっ…………うっ、ふあ…………くふっ……」  
 クローゼは、絶え間ない刺激に足腰を震わせながらも、はしたない  
声を洩らすまいと必死に唇をかみしめていた。  
 ティータは小さな身体を後ろからM字開脚で抱きかかえられ、  
丸出しの股間を真正面から舐められていた。魔獣の舌が無毛のワレメ  
をこじ開け、幼いスジまんこの柔らかな中身をねぶり回していた。  
後ろの魔獣は長い舌を伸ばし、膨らみかけた胸の真ん中にぷっくり  
突き出したティータの乳輪をなぞっていた。  
「ダメです……あんっ、やっ……もう……許して、くださいぃ……」  
 ティータが泣き声でお願いしても、魔獣相手には何の効き目も  
なかった。  
 
 三人とも全裸で辱めを受けていたが、見たところ、まだ処女を  
奪われてはおらず、怪我もなさそうなのでオリビエは安心した。  
 安心した瞬間、オリビエの胸に激しい怒りがこみ上げる。  
(僕の大事な子猫ちゃんたちに、なんてことをッ!)  
 人のものは俺のもの的な憤りではあった。  
(なんてうらやま……いや、いやらしい。僕にもやらせ……いや、  
やめさせよう)  
 早く三人を助けなくては。  
(魔獣は……全部で六匹か)  
 少女たちは、それぞれ二匹の魔獣に押さえ込まれ嬲られていた。  
(エステル君なら振り払えそうなもんだけどねぇ……?)  
 しかし、よく見ると三人とも両手が後ろに回されている。  
(後ろ手に縛られてるのかな……魔獣にそんな知能が?)  
 ともかく、三人とも自由が利かないのは間違いないようだった。  
 
 すぐに飛び込むのはたやすいが、まずは木陰から周囲を見回し、  
移動しながら退路を探す。左手に一本の抜け道が見えた。どこに  
通じる道か正確には分からないが、退路としては申し分ない。  
(よし……!)  
 導力銃を構えつつ、アーツを立ち上げる。  
 風のクオーツが燐光を放ち、オーブメントが唸り始めた。  
 導力の高まりを感じながら、オリビエは複数のターゲットから  
目を離さない。もし万が一アーツの発動前に少女たちのバージン  
が危機にさらされたら、即刻ハウリングバレットをぶち込むつも  
りだった。  
 さいわい、魔獣どもは3人の秘所を舐め回すことに熱心で、  
アーツ駆動までSクラフトの出番はなかった。  
 
 オリビエはターゲットを目がけ、渦巻く風の力を解き放つ。  
「エアリアル!!」  
 敵陣の真ん中に、竜巻が湧き起こる。荒れ狂う風が魔獣を  
まとめてなぎ払い、四方の地面に転がした。  
 オリビエは木陰から飛び出し、叫ぶ。  
「エステル君! クローゼ君! ティータ君! 助けに来たよ!  
早く、こっちだ!」  
 一瞬、茫然としていた3人もすぐに状況を飲み込み、何とか  
起き上がってオリビエのほうに駆けてきた。やはり両手は後ろ  
手に固定されているらしく、とても走りづらそうだ。とはいえ、  
縄を解いている余裕はない。魔獣が、早くも不意打ちから立ち  
直ろうとしていたからだ。  
「こっちへ! お互い離れないように、まっすぐ逃げるんだ!」  
 逃げてくる裸の少女たちを誘導しながら、オリビエは油断なく  
魔獣の動きを見張っていた。エアリアル一発では大したダメージ  
にはならない。いち早く立ち直った魔獣が、獲物を逃がすまいと  
追いかけてきた。  
「そらっ!」  
 オリビエのグレイウルフが吼える。  
 額に一発をくらって、魔獣は再び地面に転がった。  
 だが、今度は他の魔獣どもが一斉に向かってくる。  
「このっ……クイックドロウ!」  
 素早い連射で、複数の魔獣を足止めする。  
 とはいえ、多対一の対決はそろそろ限界だった。  
 囚われの少女たちが全員逃げ出したことを確認すると、オリ  
ビエも身を翻して撤退した。  
 
 一本道を逃げる利点は、敵がいかに多数であっても、しんがり  
は常に一対一で追撃に対処できるところだ。オリビエも3人の  
後を追うように逃げながら、時々振り返って、追いすがる魔獣を  
撃退していた。  
 だが、3人の少女は、夜道で、しかも後ろ手にされた不自由な  
状態ゆえに、どうしても速くは逃げられない。いきおい、オリビエ  
が踏み止まって魔獣と対決し、時間を稼がなくてはならなかった。  
(こんなときには、アガット君みたいな接近戦タイプが向いて  
るんだがねぇ……)  
 ぼやきながらもグレイウルフで応戦する。ただ、どうしても銃の  
場合は最低限の間合いが必要で、後退しながら戦うしかないのが  
辛いところだった。  
 どうにか3匹目を片付けた頃には、オリビエはかなりの傷を負って  
いた。グレイウルフを構え、息を切らせて闇の奥を見据える。  
「どうやら……これ以上の追っ手はいないようだね」  
 ほっと息をつくと同時に身体中が痛みを感じ、どっと疲労が押し  
寄せてきた。  
(そういえば……ディナーを食べ損なったね)  
 思い出すと、お腹まで鳴り始めた。  
 怪我と疲労と空腹でフラフラだったが、まだ安心はできない。  
 オリビエは気を引き締めると、油断なく後ろを振り返りながら、  
3人に追いつこうと足を速めた。  
 
「おおい、エステル君、クローゼ君、ティータくーん!」  
 前方の夜道に白く揺れる3つのお尻に向かって呼びかけた。  
 裸の少女たちは、振り向いて立ち止まる。  
 息を切らせながら追いつくと、オリビエは言った。  
「はぁ、ふぅ……ひとまず奴らは撃退したから、あとは注意して  
ゆっくり進もうじゃないか」  
 その一言に、硬くなっていた少女たちの緊張が解けた。  
 不意にティータがぐずぐずと泣き出し、  
「オリビエさぁーーーーーーーーーーーーんっ!!」  
と幼い裸身をオリビエに預けてきた。  
「よしよし、ティータ君。もう大丈夫だよ」  
 オリビエは、泣きじゃくる小さな身体をそっと抱きとめ、頭を  
優しくなでてやった。抱きしめてやろうとして、後ろ手にされた  
少女の両腕に気づく。  
「ああ……そうだったね、かわいそうに。今すぐ縄を解いて……」  
 オリビエは後ろに回されたティータの手首に触れ、  
「あれ?」  
と首をひねった。  
 縄で縛られていると思いきや、ティータの手首には何もなかった。  
 それなのに、両手の自由は利かないらしい。  
「ど、どうなっているんだい?」  
 オリビエはティータの後ろに回った。  
「ちょっと失礼するよ」  
 ティータの両手を持ち上げ、近くで見てみる。  
 少女の両手は、後ろ手でお祈りをするかのように組み合わされた  
まま、樹脂のようなもので互いにくっついていた。  
「なんだこれは……糊? 樹液? 何かの粘液か?」  
 掌も指もしっかりとくっついて固まり、とても引き離せそうに  
ない。縄で縛られるよりずっと厄介な代物だった。  
(くそ……! 魔獣のくせに、なんて狡猾な……)  
 オリビエは、くっつき合ったティータの手指をあれこれ引っ  
張ったり伸ばしたりしてみた挙句、  
「ダメだね、これは」  
とさじを投げた。  
 不安そうな目でクローゼが尋ねる。  
「やっぱり、ダメですか?」  
「ああ、残念だけどね。お湯か、油か……薬液みたいなもので  
溶かして洗い流すしかないだろうねぇ」  
「そっかぁ……」  
 エステルの声もがっかりしていた。  
 
「ところで3人とも、怪我はないかい? どこか痛いところは?」  
「うん、大丈夫……」  
 オリビエの声に3人は顔を見合わせ、自分たちが素っ裸なのを  
思い出して急激に恥ずかしくなった。夜の林が暗いとはいえ、  
仮にも男の前に一糸まとわぬ姿で立ち、素肌を残らずさらして  
いるのだ。おまけに両手が使えないので、恥ずかしいところを  
手で隠すこともできなかった。  
 少女たちは、赤い顔で横を向き、身体を縮めて、少しでも  
裸を見られないようにしようと涙ぐましい努力をしていた。  
 オリビエは思わず微笑んだ。  
(おやおや、可愛らしいねぇ。でも悪いけど、君たちのいちばん  
恥ずかしい穴は、もうとっくに見せてもらったよ……。それに  
今だって全然隠れていないよ。ティータ君のちっちゃなお尻も、  
クローゼ君の白くて丸いお尻も、エステル君の健康的な肉付き  
のお尻もね)  
 さらに、クローゼの可愛い胸の先っぽや、エステルの意外に  
ふくよかな横乳も、彼女たちが恥ずかしげに身をよじるたび、  
チラチラと見えてしまうのだった。  
「み、見ないでよっ!!」  
 オリビエの視線を感じたのか、エステルが真っ赤な顔で言った。  
「そんなこと言われてもねぇ……」  
 とぼけるオリビエに、クローゼがおずおずと尋ねる。  
「あの……私たちの服は……」  
「そうよ! 持ってきてくれたんでしょ?」  
 勢い込んでたたみ掛けるエステル。  
 
 期待する少女たちに、オリビエは頭を下げた。  
「いやその、すまない。実は、君たちの装備も全部まとめて持って  
きたんだが、その……戦闘の前に、邪魔になるので置いといたんだが、  
逃げるときに回収できなくて、あそこに置きっぱなしなのだよ」  
「ええーーーーーっ?!」  
 ぶーたれるエステルを筆頭に、目に見えて落胆する少女たち。  
「いや本当にすまない。回収してる余裕がなかったんだ」  
 オリビエは深々と頭を下げた。  
「いえ……あの状況では逃げ出すのが精一杯だったと思います」  
 クローゼが優しくフォローし、ティータも口を添えた。  
「うん、助けてもらったんだもん。仕方ないよ」  
「そうよね……オリビエが来てくれなかったら、あたしたち、  
どうなってたか……」  
 エステルの言葉に、先ほどまでの辱めを思い出し、少女たちは  
羞恥と嫌悪に身を震わせた。  
「オリビエ……助けてくれてありがとう。感謝してる」  
 エステルが頬を染めながら、オリビエに礼を言う。  
「いや、それは当然のことをしたまでだよ。それはいいんだが……  
確かに裸のままというのは色々と不都合だねぇ」  
と見回すオリビエの視線に、全裸の少女たちは赤面し、もじもじと  
身体をそむけた。  
 
「せめて、身体に巻ける布か何かないんでしょうか?」  
 恥ずかしげなクローゼの質問に、オリビエははたと手を打った。  
「おお、そうだ! 忘れていたよ! これがある!」  
と、ベルトに挟んでいた3枚のバスタオルを引っ張り出す。  
 たちまち、少女たちの瞳が安堵に輝いた。  
「さあ、これを身に着けてくれたまえ!」  
 オリビエが意気揚々と差し出すバスタオルを前に、少女たちは  
複雑な表情をしていた。オリビエも、ふと気がつく。  
「あ、そうか。君たちは両手が使えないんだったね……」  
 少女たちの両手は、後ろ手でくっつき合ったままだった。そんな  
状態では自分でタオルを巻くこともできない。  
「仕方ないねぇ。では、ボクが巻いてあげよう。ティータ君」  
「えっ? あっ、はい……」  
 オリビエは戸惑うティータの正面に立ち、小さな身体の後ろから  
バスタオルを通そうとする。ティータの両腕が後ろ手になっている  
せいで、しゃがまないとタオルが背中に回せなかった。  
「どれ」  
「あっ……オ、オリビエさん」  
 ティータの身体の正面でしゃがむと、ちょうどオリビエの目の前  
に、幼いつるつるのワレメが見えた。目を上げてティータの様子を  
うかがうと、真っ赤になってぎゅっと目をつぶっている。安心した  
オリビエは、ティータのスジまんこを真正面からしげしげと眺めた。  
ふっくらした無毛の恥丘に一本のすじが入っただけの、シンプルな  
アソコだった。  
 ティータの背中に回したバスタオルを持ち上げながら、オリビエ  
の視点も上昇していく。つるりとしたお腹、可愛いおへそ、膨らみ  
かけた小さな胸、ぷっくりと女の子を自己主張する乳頭が、次々と  
オリビエの目にさらされる。そして最後に、目をつぶって羞恥に  
震えるティータの赤い顔を眺めながら、オリビエはバスタオルを  
巻き終えた。  
「ほら、できたよ、ティータ君」  
「あ……ありがとうございます、オリビエさん……」  
 やっと目を開いたティータは、ぼんやりとお礼を言った。  
「礼には及ばないよ。さて、次は……」  
 
 オリビエの視線に、2人の少女は思わず目をそらした。  
「クローゼ君」  
「は、はいっ」  
 裸の姫君は、気の毒なほど緊張した声を上げる。  
「では、失礼するよ」  
「……っ!」  
 バスタオルを持ったオリビエが近づくと、クローゼは思わず目を  
つぶり、羞恥に染まった顔をそむけた。オリビエは、クローゼの白い  
裸身を抱けるほど間近に迫り、女らしい曲線を描き始めた腰に腕を  
回した。身をかがめたオリビエは、クローゼの背中側、お尻の下  
あたりにバスタオルを回しつつ、息がかかるほどの至近距離から、  
愛くるしい恥毛の丘を正面に見ていた。  
 真正面から見るクローゼのアソコは、意外なほどしっかりと生え  
そろった縦長の陰毛に覆われ、大事な性器を見えないように守って  
いた。その、見かけは大人びて生えそろった茂みをかき分け、中に  
隠されたまだ子どもっぽい性器を押し開いて、処女の秘密を何もかも  
さらけ出してやりたい。そんな欲望と戦いながら、オリビエはクロー  
ゼの身体に回したバスタオルを持ち上げていく。  
「んっ……!」  
 お尻から背中へと駆け上がるタオルの感触に、クローゼがピクッ  
と身を震わせ、オリビエの目の前で、ふたつの乳房が小さくプルン  
と揺れた。両の先端には、ミルクの匂いがしそうな色淡い乳頭が  
乳輪ごとぷっくり突き出し、未成熟ながら女の身体をアピール  
していた。その美しい膨らみを、オリビエは名残惜しい気持ちで  
タオルに包む。これで完了というとき、  
「あっ……」  
 目を開きかけたクローゼが声を上げ、赤い顔で身をよじった。  
バスタオルの端を折り込んで留めるとき、オリビエの手がクローゼ  
の左のおっぱいに柔らかく沈みこみ、生乳に触れた指先が乳首の際  
までかすめたのである。オリビエは何食わぬ顔で言った。  
「よし、これでオーケー」  
「あ……ありがとう、ございます……」  
 クローゼは、真っ赤になって太股を閉じ合わせ、もじもじとお礼  
を言った。  
 
「あとはエステル君だね」  
 オリビエの視線に、エステルは警戒心をむき出しにした。  
「み、見ちゃダメだからね!」  
「見ないで、どうやってタオルを巻くんだい?」  
「いいから、こっち見ないで! 目をつぶって!」  
「はぁ……仕方ないねえ……」  
 オリビエは、目をつぶってエステルの前に立った。  
「じゃあ、巻くよ?」  
「ど……どうぞ」  
 すぐそばでエステルの声がする。  
 オリビエは見当をつけて身をかがめ、タオルを持った腕を伸ばす。  
(このへんかな……?)  
「キャーーッ!」  
 オリビエの両手は、エステルの滑らかで張りのある尻肉をつかんで  
いた。  
「こ、これは失敬」  
「バカっ! もっと下でしょ!」  
「了解した」  
 仕切り直したオリビエは、さらに身を低くして前進した。  
「オリビエっ、ちょっ、イヤン!」  
「ぶっ」  
 何かに顔から突っ込んだオリビエが思わず目を開くと、そこは  
温かい茂みのただ中で、奥には蒸れた匂いを放つ柔らかい谷間が  
息づいていた。エステルの下腹部に顔を埋めていることに気づい  
た瞬間、  
「イヤーーーーッ!!」  
 鮮やかなキックが、オリビエを地面に蹴り転がした。  
 
 少し後。  
 オリビエは、ぷんぷん怒るエステルに平謝りだった。  
「わざとじゃないんだ。分かってくれたまえよ」  
「……もういいわよ。目開けててもいいから、さっさとして!」  
「フッ、心得た」  
 オリビエは、エステルのすらりと伸びた両脚の前にかがんで、  
太股を抱えるようにバスタオルを回す。こっそり視線を上げると、  
均整の取れたエステルの全身が、包み隠さず見えてしまった。  
しなやかに伸びる手足、程よく膨らんだ両の乳房、滑らかな  
お腹、その下の恥丘を覆って生い茂る薄い陰毛……。エステル  
の健康美溢れるオールヌードも、足元から見上げると、股間の  
淡い茂みの間におまんこが見え隠れし、男の劣情をそそって  
やまない眺めになるのだった。  
 バスタオルをエステルの背に回すと、オリビエは素早く立ち  
上がった。  
「きゃ……!」  
 脇まで一気にタオルを上げられた拍子に、エステルの美乳が  
大きくプルンと揺れる。健やかに育った乳房の先には、可愛い  
乳首が尖っていた。ふたつの胸の突起は、バスタオルを巻かれ  
ても布地をツンと押し上げ、健気に存在を主張し続けた。  
「タオルを留めるよ」  
「んっ……!」  
 バスタオルを挟み込むオリビエの手の動きが、エステルの左の  
おっぱいを揺らし、震わせ、こね回して、敏感な先端にまで刺激  
を与える。エステルが耐え切れず声を洩らしそうになったとき、  
「はい、終わったよ、エステル君」  
「ふあっ……あっ、ありがと……」  
 頬を上気させたエステルは、何とかお礼を言った。  
 

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