オルディウム神殿の敵は、かなり厄介な相手だった。  
 強さで考えれば、セクンドゥム廃坑いた魔物と大差は無い。いや、むしろ弱いくらいだった。  
 水中内に生息する魔物は、機動力が高かったのだ。水中のちょっとした変化を即座に察し、回避や攻撃を効率よく行う。また、アルウェンの背後を取るような知能も持ち合わせていた。  
 加えて、アルウェンは戦闘中に殆ど身動きが取れない。方向を変える、と言うだけならば腰を回せば済む事だが、移動するとなると水が大きな足枷となってしまう。無理に動こうとして、最悪転んだら目も当てられない。水中は魔物のフィールドなのだから。  
 アルウェンはすぐに魔法を切り替えた。フォースアローは威力こそ高く速度も速いが、攻撃は直線的で範囲も狭い。オルディウム神殿の魔物を相手にするには向かない魔法だ。  
 取り戻したばかりの魔法、地裂の魔法・アースインパクトを放つ。アルウェンを中心に広域に大地の魔力が走り、魔物を吹き飛ばした。  
 アークシェロブの拙い魔法では地面ごと魔法の影響を受けたが、アルウェンが使えば大地に影響させず効力のみを現す事も可能である。  
 性能は優秀であるが、当然弱点も存在する。魔法の影響が及ぶのは、地面からアルウェンの胸元程度までである。浮いている敵には効果が無いのだが。  
 水面はアルウェンの股下程度であり、魔物の殆どは水中にいる。アースインパクトの効果範囲にほぼ全ての敵がいる今の状況なら、これほど効果的な魔法はない。  
 アースインパクトが魔物どもを吹き飛ばす。セクンドゥム廃坑ではあれほど厄介だった数も、今では全く問題にならなかった。回収した魔力の分だけ、魔法の威力も上昇している。  
 迫る敵をひきつけ、アースインパクトを放つ。たまに耐久力の高い魔物が出てくれば、それにはフォースアローで対応した。  
 気づけば、魔物は居なくなっていた。全て駆逐したのか、それとも敵わぬと考えて逃げたのか。どちらにしろ警戒は解けないが、少しばかり楽になる。  
 先に進もうとして、アルウェンはふと部屋の隅を見た。視界の端で何かが動いたような気がしたのだ。  
 そこには、平べったいエイのような魔物が居た。愛嬌のある体を精一杯丸めて、隅のほうで怯えている。水生の魔物、しびれまんただった。  
 魔物は魔物だ、と思いアルウェンは杖を構えた。しびれまんたは露骨にびくり、と体を震わせる。その瞳は怯えながらもアルウェンを見ていた。  
 うっ、と思わずアルウェンは呻く。下手に容姿がかわいらしいだけに、どうも小動物を苛めているみたいで罪悪感が涌いた。  
 魔法を放てず、さりとて杖を下ろす事もできず、しびれまんたを見ながらアルウェンは思考を巡回させる。結局、攻撃してこないアルウェンにおっかなびっくり近付いてくるしびれまんたを見て、根負けし杖を下ろした。  
 しびれまんたは嬉しそうにアルウェンの周囲を回り、水面から頭を出すと顔の部分を腹のあたりに擦り付けてくる。攻撃の様子は全く無かった。  
「魔物の癖に、妙に人懐っこいな」  
 呆れながら、アルウェンは頭を撫でた。しびれまんたは嬉しそうにきゅー、と鳴く。  
 魔物とは邪気を受けて変質した生き物の総称である。総じて性格は凶暴で、人に限らず色々なものに襲い掛かる。しかし、中にはこういった人懐っこい魔物も存在した。種族単位でか、この子だけかのか、そこまでは分からなかったが。  
 急に、撫でていた左手と腹に衝撃が走った。しびれまんたは青白く発光し、ぱちりと音を立てながら放電している。  
「貴様……!」  
 アルウェンは激昂して杖を構えた。その様子に怯えたしびれまんたは目にも留まらぬ速度で逃げ出す。  
 しびれまんたが逃げた方向を睨んでいると、物陰からこっそりとアルウェンを覗いていた。しばらく様子を見つつ、アルウェンは怪訝に思う。  
 攻撃にしては威力が弱すぎる。密着状態からの電撃となれば、肌が焼け爛れてもおかしくない。しかし、実際には手と腹の辺りが痺れているだけだ。  
 もしかしたら、攻撃ではなく愛情の表現なのかもしれない。そう考え直したアルウェンは、構えを解いて優しく声をかけた。  
「もう怒っていない。だから戻って来い」  
 言葉が理解できたのか、それとも様子で察したのか、しびれまんたは戻ってきた。ぐりぐりと体を擦り付けながらパチパチと放電する。  
 痛みに顔を引きつらせながら、頭を撫で続ける。愛情表現が攻撃につながってしまうとはいえ、友愛を表現している相手を無碍に扱うことはできない。  
 しばらくしびれまんたに付き合っていたが、いつまでもこうしているわけにはいかない。アルウェンは先にすすもうとしたが、どうしてもしびれまんたが付いて来ようとした。  
 
 確かに懐いてくれるのは嬉しいが、流石に連れて行くわけにはいかない。きゅー、と鳴いて惜しむしびれまんたを引き離す。  
「下手に人前に出るでないぞ。皆に理解があるわけではないのだ」  
 アルウェンがそう言うと、しびれまんたは頷くかのように頭を振り、どこかへと去っていった。  
 アルウェンは自分の手を握ってみる。一応指が動いているのは確認できるが、その感触は全く無かった。腹も似たような様子で、全身の反応が鈍い。  
 かなり問題のある状態だったが、時間的猶予がないのと元から水中では早く動く事が殆ど無いと割り切り、そのまま進んだ。  
 索敵を続けながら進んでいくが、どうも不自然に魔物の姿が無い。魔物の気配だけはあるのに、よって来る気配が無いのだ。  
 もう一つの気配が原因だろう、とアルウェンは考える。この先に、他の気配より若干大きな気配があった。それが魔物を怯えさせているのだろう。  
 未だ体の感覚は回復しないが、これまでの敵のレベルを考えれば今の状態でも十分対処可能だ。そう判断し、気配に近付いていく。  
 通路を進んでいくと、アルウェンの正面に大きな部屋が見えた。気配が大きくなり、この先に魔物の親玉が居る事が分かる。  
 しかし、顔を少しだけ覗かせてみて、そこには何も無かった。魔物はすぐ近くのはずなのに、その姿は見えない。  
 警戒しつつ、部屋の中に進入する。やはり、何も居なかった。  
 アルウェンの感覚がおかしくなっていないのであれば、絶対に魔物はこの部屋に居るのだ。問題はどこに居るのかなのだが――そこまで考えた瞬間、急に頭上が輝いた。  
「上か!」  
 しびれまんたに良く似た青白い輝きを追って、アルウェンは頭上を向く。空中には、何本もの触手を垂らした巨大なクラゲのお化け、えれくとくらげが電撃を放っていた。  
 即座にアルウェンは杖を掲げようとする。しかし、先ほどまでの電撃の影響が祟り、右腕の動きは鈍く思った通りに動かない。  
 遅い、そう叫ぶ間もなく、電撃はアルウェンに直撃する。全身に痛みを感じた後、まるでブレーカーを落とされたかのように体が動かなくなった。  
 ざぱん、と音を立ててアルウェンの体が水に沈む。もがく事もできないアルウェンは、溺れる恐怖に精神を引きつらせた。  
 意外にも、それを助けたのはえれくとくらげだった。触手を伸ばしてアルウェンを引き上げると、優しく自分の体の近くまで持ってくる。  
 アルウェンは触手に釣り上げられる形になった。体は仰向けの体勢で、えれくとくらげ本体近くで向き合うように持ち上げられる。  
 触手が杖を離させようと、絡まり引っ張り出す。これを離したら抵抗が出来ない、その思いがアルウェンの右手に力を入れさせた。  
 しびれまんたの体が再び青白く輝く。光は触手を伝い、アルウェンの右手に絡まる触手に流れていく。電撃は触手から右手へと流れていき、放電しながら体を掻き回す。  
「――っあぁ!」  
 アルウェンは悲鳴を上げる。体が焦げるほど強力な電撃ではなかったが、それでも電気が通った後右手が痙攣し続けた。  
 触手は再び杖を引っ張るが、アルウェンは手を離さない。さらに二度、三度と電気を通されても、それでもアルウェンの手から杖が零れ落ちる事はなかった。  
 強情なアルウェンに杖を奪う事を諦めたのか、触手は杖から離れていった。その代わりに、触手たちは服の隙間から進入し始める。  
「な!? 何をする!」  
 体を動かし離そうとしたしたアルウェンに、全ての触手から電気が流れた。  
「あっ、あっ、あっ、あっ!」  
 意図しない悲鳴が漏れる。電撃の影響でアルウェンの神経は乱され、体を思うように動かせない。  
 それでもアルウェンは左手を動かし、触手を引き抜こうとする。左手に絡まった触手が電撃を放ち、アルウェンの手は力を失い垂れた。  
 体は痺れて、もう動かせる場所がなくなってしまった。さらに、動けば電撃を喰らう事を体が学習してしまっている。攻撃されない為には、されるがままになるしかない。  
 ぬらぬらとした触手は、アルウェンの全身をまさぐった。妙にねっとりとした感触なのに、汁気は殆ど無い。不思議な感触だった。  
 触手には無数のヒダがあり、それがアルウェンを切なく攻める。くすぐられているような、そうでないような。なんとも形容しがたい愛撫だった。  
 触手はちろちろと舐めるように、アルウェンの乳首の上で動く。  
「ん……あん……」  
 ヒダで撫で、軽く摘む。そうであるかと思えば殆ど膨らみのない乳房全体を揉まれ、時には絞り上げるように包まれる。乳首にも触手の先端が巻きつき、ニップルリングをはめられているようだった。  
 
 体の様子は全て服の中で行われているため、アルウェンには何も見えない。しかし、うごめく服は自分が弄ばれていると自覚させるには十分だった。  
 乳首を包んだ触手が、くい、くいと上に引っ張り上げられる。触手にはあまり力はいのか、引っ張る力は弱い。それが逆に、アルウェンに痛みを感じさせずもどかしさのみを伝えていた。  
 全身で遊ばれ、次第に興奮しだしたアルウェンの乳首は勃起しだす。かちかちに自己主張してるのが自分でも分かり、アルウェンは顔を朱に染めた。  
 乳首は包まれたまま、上下左右に動かされる。動悸が早くなり、乳首の感度がましていく。  
「あ……んあぁ……んっ! はぁ……んあぁ……んっ!」  
 アルウェンの喉から、切ない吐息が漏れる。乱暴さなど一切ない、労わるような魔物の愛撫を、アルウェンは拒絶できなかった。  
 いままで包んでいるだけだったニップルリングが上下に動き、アルウェンの乳首をしごき始める。ぞくぞくと背筋が震え、乳首はもっと苛めて、と叫びながら大きくなる。  
 乳房全体にヒダが絡みつき、にちゃにちゃと音を立てながら撫でた。触手が乳房の根元を包みながら背後に通され、ぎゅっと胸を寄せて淫靡に目立たせる。それさえも弱く、甘い刺激だった。  
 体には足先、指先まで触手が絡みつき、ゆっくりとヒダを歩かせる。ナメクジが全身を通っているような感触であるのに、嫌悪感を感じられないのに恐怖した。  
 襟から、体を撫でていた触手が覗く。触手はそのまま服から這い出て、アルウェンの首、顎をゆっくり撫でて唇に触った。  
 唇にヒダが擦り付けられる。僅かに出ている体液が唇に溜まり、アルウェンの唾液と混ざり合い舌に流れた。  
「んぅ……あ、はぁ……」  
 アルウェンは自分の唾液と混ざり合った液体を、熱い息を吐きながら飲み込んだ。ちょっと塩辛くて生臭い、そして甘い液体をアルウェンはまるで蜜のように感じた。  
 その液体を飲むと、何故か意識が朦朧としだす。今まで考えていた事が瞬時に溶け、今あるがままを受け入れる。嫌悪感と羞恥心は幸福感と快感に変換され、受け入れられなかった感覚を積極的に要求しだす。  
 口の中に触手が進入してくる。触手は口の中を撫でた後、ヒダを丹念に舌に塗りつけて絡みついた。  
 舌はアルウェンが何もしなくても、触手にあわせて踊った。力のない弱弱しい触手を導くように舌を踊らせ、ヒダの間を丹念に舐めてきれいにする。  
「んあ……はん……れろ……んちゅ……ごくん……んちゅ……くちゅ……ごく」  
 触手の為に口の閉じられないアルウェンは、その淫猥なダンスの音を隠せなかった。恍惚とした顔で触手を舐め上げるアルウェンに、それを恥ずかしいと思うだけの羞恥心が残っているとはとても思えなかったが。  
 口の中に溜まった液体を、躊躇することなく飲み込む。禁断の蜜のようなそれは、舌で撫でればまた口に溢れるだろう。口の中も舌も、どろどろの粘液に包まれている。それでもアルウェンは舌を触手に這わせて、蜜を得ようとした。  
 アルウェンが飲み込みきれない液体は、口の横から零れて水面に落ちる。恥辱の逢瀬の他に響く、唯一の音だった。  
 乳首をしごいていたニップルリング型の触手に変化が現れる。上下に動いていたそれは動きを止めて、縛っていた乳首を緩める。力が弱いとはいえ、絞められていた乳首は血の回りが悪く、一気に血が流れた事でじんじんと熱くなった。  
 触手の先端から極細で柔らかい針が何本か飛び出て、乳首の先に重ねられた。ゆっくりと触手は近付いていき、針が乳首に突き刺さる。  
「ん!? んぶうぅ!」  
 アルウェンの体が跳ね上がり、目が見開かれる。半ば茫洋としていた意識が覚醒し、口から蜜が零れ落ちた。  
「んあ……らにを、しへいる。わらしのからだに……いっひゃいらにをしたぁ……」  
 背中をびくびく震わせながら、アルウェンは詰問した。触手の針がずるずるとアルウェンの胸の奥まで侵入しているのが、感触で分かる。それなのに……、とアルウェンは怯えた。  
 乳首から針を刺され確かに恐怖心がある筈なのに、痛みが全く無かったのだ。針はその柔らかさを生かし乳腺を通り、乳房を内側から犯していた。  
 恐怖心に負けたアルウェンは、体を揺すってなんとか針を引き抜こうとした。しかし、絡みついた触手から再度電撃が放たれ、再び抵抗力を奪われる。  
 針が胸の中を通るたびに、ぞくぞくと形容しがたい感覚が襲った。もぞもぞと動きながら乳腺を掻き分け刺激し、その度にアルウェンの背筋が震える。時折道に詰まった針が、乳腺の中で小さく暴れ神経を薄皮一枚内側から快楽に溺れさせる。  
 
 自分の体はどうなっているのだ、恐怖と悦楽に犯された頭でアルウェンは自問した。行為の全ては服の内側で行われており、撫でられ辱められている事はわかっても、それがどうやって行われているかは全くわからないのだ。  
 唯一分かるのは、半透明でヒダのついた淫猥なイメージを与える触手が、アルウェンの舌が止まった事に焦れて舌を働かせようとしている事だ。  
 舌を囲んで這い回る触手に、動かさぬように力を入れて耐える。ヒダは触手の動きに合わせて口内をねちねちと這い回り、粘液を擦り付ける。口の中ではそこらじゅう粘液が糸を引き、開ききった口はてらてらと光っていた。  
 いつまで経っても再開しないアルウェンに怒ったのか、えれくとくらげが発光する。その様子に、アルウェンはびくりと震えた。このまま意地を張れば、今度の電撃は口の中に流れてくるだろう。  
 いくらアルウェンの体が真祖の吸血鬼のものであり、恐ろしく丈夫で蘇生に近い再生が出来ると言っても、脳を焼かれてまで大丈夫かは分からない。死の恐怖に怯えたアルウェンは、舌での奉仕を再開するしかなかった。  
「ぴちゃ……んわぁ……くちゅ……くちゅ。ぢゅず……くちゃ……ねちゃ、ぐちゅ……こ、れ……くちゅ、む……くちゃ……りぃ」  
 アルウェンは舌をゆっくり動かし始める。ヒダの合間に舌を差し込み、隙間を丹念に舐め取る。粘液はどろどろとアルウェンの舌の上を滑り、喉の方へと落ちていった。  
 溜まった粘液が呼吸を阻害し始めている。舌も粘液と触手の為に動かしづらく、結構な力を入れなければならかなった。それでも飲み込まぬようにとアルウェンは耐えていた。  
 アルウェンが粘液を飲み込まぬよう努力している理由、それは、この粘液はとても気持ちよく美味しかったのだ。汚物と思っていたそれは蜜となり、アルウェンから抵抗する心を少しずつ奪っていく。  
 体を撫でる触手も、最初は気持ち悪いだけだったのに今では気持ちよく感じてしまっている。  
 何度か粘液を飲んでしまったアルウェンは分かった。これは蜂蜜だ。体と心を蕩けさせるための、甘い麻薬のような誘惑を持つ蜂蜜なのだと。粘液で満たされた口の中は、何もしなくても脳を心地よく刺激している。  
 これを飲めば体が作り変えられてしまう。そういう確信があったからこそ、アルウェンは粘液を飲むのを拒絶した。  
 口をすぼめて、粘液を吐き出そうとする。しかし、またえれくとくらげが光った。粘液を吐き出したら、また電撃を撃たれてしまう。  
 飲めば体が変になるが、飲まなければ強烈なお仕置きをされてしまう。死の恐怖を思い出してしまったアルウェンは、えれくとくらげの脅しに屈服するしかなかった。  
「くちゅ……ちゅぐ……こく……くちゃ……ごくん。ちゅ……ちゅる……じゅる……ごく」  
 そのまま飲み込もうとしたが、それは粘液の粘度が高すぎて無理だった。辛うじて吐くのを堪え、舌で唾液と混ぜ合わせ少しずつ飲み込む。口をすぼめて音を立てながら混ぜ合わせ、触手に吸い付いてフェラチオをするように奉仕した。  
 粘液を飲み込むごとに、快楽と幸福感が増す。恐怖感と必死さは薄れていき、生臭い粘液は再び極上の蜜に変わる。まるで上質なベッドの上で寝ているかのような安心感が生まれ、思考を鈍らせようとする。  
 それでもアルウェンは、混濁する意識を押さえつけてなんとか自分の意識だけは保ち続けた。  
 口の中に溜まっていた蜜を飲み終わり、新たに出てくる蜜を処理するだけになると少し余裕が生まれた。その余裕のせいで、今まで気にする余裕が無かった胸の刺激が直接快楽を伝えてくる。  
 針は胸の内側から肉を柔らかく揉みほぐしていた。幼く膨らみが少なく硬いアルウェンの胸は、触れば溶けそうなほど柔らかくされていた。外側から表面のみを揉まれたのではない、内側と外側の両方からの刺激によってのみ可能な柔らかさだ。  
「こわひ……ちゅっ……こんなの……くちゅ……ちゅる……やめへ……くれ。んっ……ちゅる……ちゅぅ……へんら、くちゅ……くちゃ……んだ」  
 アルウェンは言いようの無い恐怖感を感じた。自分の体がいいように弄ばれているのに、えれくとくらげの望みどおりに変質させられているのに、アルウェンが感じているのは喜びだった。こんなものは嫌なはずなのに、改造していただいているという考えが浮かんでいる。  
 舌での奉仕には、熱が入ってきている。仕方なく、で始めた行為のはずなのに自分から望んでやっている気さえしていた。  
 乳腺の先端まで到達した針は、それでもなお進もうとした。左右に振れながら薄皮をつつき、乳房を内側から揺さぶる。胸全体に熱く熱がこもり、ぞくぞくと被虐の悦楽が襲い掛かってくる。  
 
 やがて先が無い事を理解すると、針の進行は止まった。アルウェンはその様子にほっとしたが、それも一時のことでしかなかった。急に、胸の中がぞわぞわとうごめきだし、びくんと体が跳ねる。  
 針が枝分かれを起こして、他の無数にある乳腺に進入しだしたのだ。乳腺は乳首から木の枝のように複数に分かれながら存在する。進入した針は、その一番奥深くにあるものにだけ進入していたのだ。今度は正真正銘、乳腺の一本も残さず胸の全てを征服された。  
 いままでまばらだった乳房の刺激は、今度は満遍なく全てにいきわたる。乳腺の全てを丹念に開かれる行為は、心臓を握りつぶされるほどの刺激を伝えてきた。  
「んぶ! ふぁああぁぁぁぁ!」  
 蜜と触手に舌を絡め取られたまま、アルウェンは絶叫した。その拍子に蜜を大量に零してしまい、アルウェンはさっと顔を青ざめた。  
 視界が一瞬白に染まり、一瞬意識が飛んだ。口の中に溜まっていた蜜が一斉に喉に押し寄せ、吐き出しそうになる。  
 吐いてしまえば、またお仕置きされてしまう。電撃の恐怖が首をもたげ、呼吸ができない苦しみを堪えながら飲み続ける。吐いたら怒られる、その思いのみが必死に喉を動かさせた。  
 苦しいはずなのに、喉がじんと熱くなる。限りなく原液に近い蜜が喉に張り付いたため、この苦しみすら快楽に変換し始めている。そんなはずない、と頭で必死に否定しながら、唾液で少しずつ流すことしかできない。  
 蜜を飲み込むと電撃の痛みと恐怖が薄れ、また幸福感で思考を掻き乱される。妥協と屈服に被虐の幸福を覚えさせられ、反骨心が潰れていく。アメとムチを使い分けた、効率的で慈悲のない完璧な調教だった。  
 針は乳腺の侵略を完全に終了していた。最早乳房はアルウェンのものではなく、快楽や動きさええれくとくらげに支配されている。そして、その支配の手は半ばアルウェン自身にさえ届いていた。  
 恐怖と快楽と蜜、この三つによってアルウェンは殆ど抵抗する事を諦めている。最後まで抵抗しているのは、僅かに残るアルウェンの意識と杖を強く握り締めたままの右手だけだ。だが、たったそれだけの抵抗も、えれくとくらげは良しとしなかった。  
 胸が内側から圧迫される。その指先から脳天まで行き渡るほどの衝撃は、アルウェンに全身を痙攣させた。  
「いやっ、おっ、おっ、おっ……おああぁぁぁぁ!」  
 びくんびくん震えながら何が起きたのか、と自問するがそれは無駄だと分かっていた。自分の状況を知る術などないし、元より与えられたものを全て受け入れれる以外に選択肢はない。  
 アルウェンの見えない服の内側の、さらに乳腺の中では、針が膨らんでいた。乳房は一回りほど大きくなり、おもいきり張っているのが分かる。  
 針は乳首のあたりから膨らみ始め、先端に向かって進んでいく。肥大化が進むたびに、アルウェンの体はびくびくと震えた。  
 指一本動かす事が出来ないほどの強烈な刺激であったにも関わらず、アルウェンは忠実に蜜をすすり続ける。まるで意識以外の全てが別の生き物になってしまったかのようだった。  
 胸の外から与えられるヒダの愛撫が、アルウェンに心地よさを伝える。逆らわなければこんなに優しく愛してもらえるのだ、だからもう全て身を任せてしまえ、と胸が訴えてきた。アルウェンはそれを全力で否定しつつも、既にそれに限りなく近い状態であるのは自覚してしまう。  
 アルウェンが精神的に屈服するのは、そう遠い話ではない。それを理解したえれくとくらげは最後の調教に出た。  
 膨らんだ針が、縮みながら先端から何かを出した。体の内側から感じる冷たい液体の感触は、アルウェンもしっかりと感じ取る事が出来た。  
 液体はゆっくりと排出され、縮む針の隙間に入り込むように乳腺全体に広がっていく。液体は母乳を生産する場所、腺房にまでじっくりと染み渡っていった。  
 どくん、と急激に動悸が早くなる。心臓の音が聞こえそうなほど脈打ち、乳房に幸福感が満たされていく。  
 蜜を直接胸の中に流し込まれた事に気づいたアルウェンは、青ざめて絶叫した。  
「や、やめ……ごくん、それだけは……くちゅ……こく、やめてくれ……。おかしく……こく……ちゅる……こんどこそ……くちゃ……おかしくなるぅ!」  
 たとえ電撃を食らっても暴れだしたいほどの恐怖を感じた。これほどの激情であっても体は言う事を聞かず、おとなしくされるがままである。口もいくら嫌だと言っても、蜜を飲み続ける事をやめなかった。  
 
 えれくとくらげが定めたルールさえ遵守すれば、おしおきはされない。例えどれほど罵詈雑言を吐こうとも、体で抵抗しなければ幸福を得たままでいられる。従順になったアルウェンの心がそれを理解しているからこその、言葉だけの抵抗だった。  
 乳房を犯す蜜は、幸福感を増幅しながらアルウェンの精神に訴えかけた。抵抗する心を削りながら、意識を沈める。  
 アルウェンの目から力がきえ、とろんと溶けだす。蜜が作り出す幸福の麻薬は強力で、アルウェンの心を別の何かに変えようと躍起になる。  
 蜜はどんどん吸収されていき、減った分だけまた蜜が注がれる。  
 乳房を人間では不可能な動きで揉みしだき、蜜が吸収されるのを助けていた。  
 外から全身に塗りたくられた蜜と、乳房の内部から吸収させられる蜜、そして口から飲み込んだ蜜。この三つで、アルウェンの体に蜜が届いていない場所はない。特に乳房は念入りに吸収させられ、感度は桁違いになっている。  
 自分はもう限界だ、そう考えるアルウェンは焦りながら逃げ出す方法を考える。しかし、なぜ逃げる、幸福を手放すな、逆らってはいけない、気持ちよくしてもらう、という思いが胸からせり上がり邪魔をする。  
「い……い、のか? いや……いかん……けど、気持ちがいい……やることが……けど、しあわせ……」  
 思考すらアルウェンに反逆し、逃げるという考えを良しとしない。その間にも、どんどん蜜は注がれ吸収され、抵抗の意識が敗北を続ける。  
 乳腺の中の針が、電撃を放った。お仕置きのように強力なものではない。胸を活性し刺激を与え、蜜の吸収を助ける。  
 柔らかく解された乳房が、さらに柔らかく溶かされる。触ったら崩れてしまうのではないかというほど柔軟に変貌を遂げる。ぴりぴりとした刺激が胸中に走り、その快楽は留まる事を知らない。  
 外観のみの話で言えば、アルウェンの胸は犯される以前とそう大差ない。乳首のサイズがそう大きくなったわけでもなく、乳房も精々一回り半大きくなっただけだ。  
 元のサイズが小さいのだから、ちょっと大きくなったとしても十分常識の範疇だ。それも、中の蜜が吸収し終われば元の大きさに落ち着くだろう。  
 しかし、その中身は以前とはまったく別物だ。感度はありえないほど上昇し、媚肉の柔らかさは極上の肉に勝る。なにより、胸から得られる快感はそのまま幸福として受け取れるように神経まで改造されている。  
 なおも電撃は続いた。媚乳の改革を促進し、さらに増大しながら。乳首は勃起を持続し続け、刺激してくれと言わんばかりに泡立つ。  
「ちゅる……あ、はぁ……もっと……ほしい……くちゃ……きもち……ちゅうぅっ……よすぎる。むね……ちゅば……もっと」  
 アルウェンが濁った目で訴えかけた。正気の色を殆ど失い、与えら得る快楽と幸福に依存する比重が大きくなる。  
 抵抗を続けるのは難しかった。たとえ与えられたものであろうと、得たものであろうと、幸福には違いないのだ。過程が違うだけであり、得られるものは変わらない。  
 針が後退を始めた。人格にさえ影響を及ぼす媚乳の作成は、アルウェンの懇願により完成を見せた。  
 アルウェンの美しい顔は、今は面影も無い。いや、美しさは同等のものだが、別種の美貌になっていた。  
 強くきりりと構えられた眼光。自信と誇りが感じ取れる顔つき。それらは失われた。  
 今のアルウェンは、粘液でべたべたに汚した口。垂れ下がり色を失った瞳。快楽で火照り赤く染まった肌。それに加え、幸福感に浸かりきった溶けた顔が全てだ。  
 以前の強さは全く感じられない。その代わりに、他者に全てを明け渡し従順になりきった、雌特有の淫猥な美しさがある。アルウェンの美は、少女にして雌である事、それだけに収束していた。  
 抜け出る針は進入する時の優しさを忘れ、乱暴に暴れながら引き抜かれる。乳腺の中で肉に接触するたびに、そこから強めの電気がながれ胸を快楽に焼いた。  
 針は抜き出されながらも、大量の蜜を出し続ける。隙間を遊ばせておく余裕はないとでも言いたげに満たしていった。  
 じゅる、と音を立てて針が引き抜かれる。  
「ふお……お、お、お、おああぁぁぁ……ひゃん、あぁぁ!」  
 その乱暴な引き抜き方は、アルウェンに胸を犯されていると思わせるには十分な刺激だった。針は抜かれながらも蜜を出し続け、乳腺は粘液でいっぱいにさせられる。  
 針が全て引き抜かれるのと同時に、アルウェンは胸を突き出して全身を痙攣させた。陸に放り出された魚のようにびくびく跳ね、絶頂を迎える。  
 胸から異物が引き抜かれてもなお、蜜は殆ど出てこなかった。粘度が高いために、乳房に圧迫されながらも排出を拒んでいる。  
 
 触手の先端が丸く広がり、乳首に押し当てられた。それはぴったり乳輪の大きさで、空気を抜かれながら乳首の形に張り付く。きゅっと乳首が締められ、触手が千切れる。これで中の蜜が飛び出る事はなくなった。  
 ずっと口を犯していた触手が、口から引き出される。アルウェンの口と触手を何本もの糸が伝うという卑猥な光景を残した。最後まで触手をしゃぶり、今も惜しげに舌で追っていたが口を閉じ、まだ口内に残っている蜜を大事に飲み込む。  
 胸を刺激する触手の勢いが弱くなった。それを残念に思いながら、アルウェンは次の行為を大人しく待つ。  
 えれくとくらげは全身をやわやわと撫でるだけで、何もアクションを起こさない。アルウェンはそれを濁った目でじっと見続けた。  
 えれくとくらげはアルウェンが抵抗しないのを確認していた。刺激を弱くしても、アルウェンは期待する目で見上げるだけで、指一本動かさない。  
 じゅる、とえれくとくらげの中心部分から、太い触手が出された。今までのものとは違う、太くてヒダの少ないものだった。それがアルウェンの目の前に差し出される。  
 びくり、とアルウェンが震える。目の前に出された太い触手が最後の仕上げなのだと悟った。これに奉仕をする事で、本当にアルウェンは雌として完成する。  
 どうする、と問うかのように、太い触手はアルウェンの眼前から動かない。漂う様にゆれながら、アルウェンが自分から奉仕するのを待った。  
「どう……する? 私は、やらなきゃいけない事が……。しかし……これで……」  
 すぐにそれを口に含むことはできなかった。最後に残った一握りの意識が、ここが最後のチャンスだと告げる。  
 成功する訳がない。魔法よりも電撃の方が早いだろう。おしおきは怖い。  
 どうしようか、と考え続ける時間は強制的に終わらせられた。胸に絡みつく触手が、強く動き出した。  
 乳首は再びしごかれ、乳房は揉まれるのとヒダで愛撫されるのの二段攻撃。さらに、乳首の先端を触手がこりこりと押し、こね回しながら弄び始めた。  
 抵抗の意思は一瞬で吹き飛んだ。雌になればこれから幸福と快楽の中でのみ生きられる。いっぱい胸を揉んでもらって、奉仕をして、気持ちよくなる。アルウェンがそれだけを求めるように変えられていった。  
 舌を伸ばしながら、顔を触手に近づけていく。右手から力が抜けていき、杖が落ちそうになった。  
 触手を口に含む瞬間、えれくとくらげの体が大きく泳いだ。アルウェンは驚愕に目を見開き、右手を強く握り直す。最後の力を振り絞って、一握りの抵抗し続けていた意思をつなぎとめる。  
 体が落下を始める一瞬で確認したのは、しびれまんたがえれくとくらげに体当たりした事だった。  
 えれくとくらげの触手が、発光しながらしびれまんたを捕らえようとする。アルウェンに、そんな事をさせる余裕を与えるつもりはなかった。  
 杖を振り上げて照準をえれくとくらげに合わせる。そして、アースインパクトの魔法をえれくとくらげに直接叩き込んだ。  
 大地を操り、また粉砕する魔法は、えれくとくらげの内部でその力を発現した。体が振動しひび割れ爆散する。  
 水に落ちたアルウェンは、慌てずに下を把握して水面から顔を出した。正面には、しびれまんたが心配そうにアルウェンを見ている。  
 しびれまんたの頭を撫でて、アルウェンは微笑む。  
「すまぬな、世話になった」  
 きゅー、と鳴きながらしびれまんたは喜び、泳いで去っていった。  
 今回ばかりは助けられた、と素直に思う。最後に助けられなければ、本当に引き返せなくなっていたかもしれない。もっとも、しびれまんたの"じゃれつき"があったから遅れを取ったのも事実だが。  
 そうだとしても、上位の存在に逆らってまで自分を助けてくれたのだ。それを思えば、しびれまんたと友好を交わしたのは間違いでないと断言できる。  
 アルウェンはしびれまんたの無事を祈った。多少なりとも情は涌いているが、危険な道中あの子を連れて行くわけにはいかないし、なにより水の中から出られない。魔力さえ回収してしまえば、もうオルディウム神殿に来る事もなくなるだろう。恐らくこれが今生の別れになる。  
 水に腰までつかり、粘液を洗い流す。気を抜くと粘液を掬い上げ、すすってしまいそうになった。全身はまだ熱を持っており、今すぐ体中をまさぐりたくなる。  
 何処よりも重症なのが胸だった。粘液で張り付いた服を離そうとするだけでイきそうになり、幸福感がこみ上げる。涙を堪えながら長時間かけて、やっとの思い出服を胸から引き剥がす。  
 襟口から見えた乳房はぱんぱんに張り、乳首に透明感のある物体が吸い付きながら覆いかぶさっている。  
 
 乳首に張り付いたものを取る勇気は、アルウェンにはなかった。触れただけで心をぐちゃぐちゃにかき回されるのは目に見えている。  
 服を脱げば胸が擦れる。それだけは避けたかったアルウェンは、水を手で掬い少しずつ粘液を洗い流すしかなかった。体に張り付いた粘液は、手で洗い流すのは怖かったので何度も水をかぶる事で済ませる。  
 それですら胸に水が流れれば快楽を得ていた。  
 一通り洗い流し、前かがみになりながら進んでいく。出来る限り胸を刺激しないための処置だ。  
 ゆっくりと魔物に遭わないように進んでいく。幸いにも、魔物に遭う事はなかった。気配からしてアルウェンを避けているようだ。えれくとくらげを排除するほどの相手に楯突く気は起きないのだろう。  
 やがて庭園らしき場所に着く。神殿内部と違い、ここは昔の情景を濃く残している。おそらく魔物にあらされていない為だ。つまり、ここならばゆっくりと休息をとる事ができる。  
「やっと……休める」  
 アルウェンは弱弱しく声を出し、その場に座り込んだ。顔を赤く染めているのは、疲れのためではない。  
 体の調子は大分戻ってきている。しかし、胸だけはどうにもならなかった。肉体の自浄作用が蜜の快感をなくしていきはしたが、神経細胞のレベルで変質し調教された胸は戻らない。  
 体が、胸は今の状態が正常だと認識してしまったのだ。これから先、一生このままだろう。胸を触られれば、たとえどんな相手だろうとどんなに嫌だろうと幸せになってしまう。  
 なにより精神の奥深くまで、胸は快楽を得るものだと刻み込まれてしまった。たとえ以前の体に戻ったとしても、胸を触れば快楽を信じてしまう。アルウェン自身も、もはや経験が皆無であった性を強く意識せずにはいられない。  
 肉体も完全に元通りとはいかない。胸の影響を受けて変化を受け入れやすくなった体は、蜜の効果が抜け切ったとしても今までより遥かに敏感になっているだろう。  
 あまりな屈辱に、強くした唇を噛む。涙だけはなんとか堪えた。  
 元のサイズまで戻った胸の先端に、縮んだ事でたるみが発生し取れやすくなったニプルキャップもどきがある。  
 指先でたるみをつまみ上げる。それだけで快感が走り、甘い声を漏らしてしまう。それでも意を決して力を要れ、一気に引き剥がす。  
「ひゃあぁっ!」  
 たったそれだけであるのに、アルウェンは背を仰け反らせショーツに愛液を噴き出した。目じりは垂れ下がり、雌の顔が覗く。  
 もう一つにも手を伸ばし、一気に引き剥がす。淫らな顔を顔を隠しもせずに、その快感に浸った。  
 最後の一撃がとどめとなり、脳をかき回す。我慢の限界を突破してしまったアルウェンは、おもむろにスカートをたくし上げた。  
 ショーツに守られた恥丘は、半乾きだったのにまた中心から新たに濡れていた。指を伸ばして、以前あおじぇりーに凌辱されたクリトリスと尿道を弄る。胸に触れるのだけは、自制心よりも恐怖心が止めさせていた。  
 にちゃにちゃと音を出して、愛液と媚肉の感触を楽しんだ。ショーツがぐしゃぐしゃになるのも気にせずに、二箇所を思うがままに刺激する。頭はかつての刺激を反芻しながら、凌辱を再現しようとしていた。  
 終わりは早かった。唯でさえ敏感になっている体に、強力な刺激を与えたのだ。それも当然だろう。  
 尿道から潮が吹き出て、続いて黄金水が漏れる。黄色い液体は愛液を洗い流しながら、ショーツと指に黄色い染みを作り出した。  
 尿が出ているにも関わらず、アルウェンは弄るのを辞めない。黄色い液体はあたりに撒き散らされ、水溜りを至る所に作っていく。  
 跳ねて飛んだ尿はオーバーニーソックスにも染みて、変色させる。  
 黄金水の終わりと同時に、アルウェンの変態的な自慰も終わった。しばらく放心しやがて頭が働きだすと、自分の惨状と尿の異臭に自らの浅ましい行為を自覚する。  
 真っ当な行為ではない。それでもやめられなかった。自分の体は変わってしまった。  
 泣く事も許されないアルウェンは、その事実にうなだれるしかなかった。  
 

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