ーーーおまけーーー
余談。・・・先におまけってどうなんだ
「Σや・・っ、なんでこんな・・・」
目が覚めて破壊神は自分の姿に驚く。
魔王の部屋の一角、真っ暗やみの中
一糸まとわぬ・・・というわけではなく、ロープだけを身にまとっている。
きつく縛ってある部分と緩く縛ってある部分にムラがあり
自分が動くことでこすれたりくいこんだり、
現状の我が身の姿による羞恥心が掻き立てられたりで
もう驚くどころではないのだが・・・・臨戦状態になっているのは間違いないだろう。
少し動こうとするたびにキシリ、キシリと音がした。
・・・一方。
「たまには縛られる身の気持ちも理解してもらいたく思いまして。
どんだけ私をズタボロにしたら気が済むんですか!」
これはおしおきですぞ、と一言こぼし、ニヤリとほくそ笑む。
頬からあごにかけて緩やかに撫でた。あと親指で唇をなでる。
長い爪がチクリとしたのか、ビクッと肩を震わせた。
「・・・・で、でもっ、縛り方が違うっ」
「・・・、すごくイイ眺めですな。ふふふ」
「む・・・、引きずらないのか?」
「いえいえ。それ以上に可愛がってあげますぞ」
優越感で高ぶっているのか、いつも以上に楽しそうな表情を浮かべ
見られたくないであろう場所数か所をしつこく注視していく。
なんとなくそんな魔王を意識してか、顔をそむけようとするが。
「んぅ・・・で、でもうまく動けな・・・ッ」
「動く必要もないでしょう、・・・あとは、分かりますな?」
「・・・・魔王、やっ、つつくな!」
「ヤです。いただきますね」
「はっ、あ・・・そこは、っん、舐めないでッ・・・あ"・・・んっ」
「ん・・・む、たまにはこういうのも、イイんじゃない、ですか?ッ」
今日も魔界は平和です。 おしまい。
解くのに苦労したのはナイショです。
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破壊神の努力も虚しく魔王が勇者につかまってしまった。
今に始まったことではなく、「また」である。
「・・・あ、しまった」
「ぎゃぁあぁあぁァアア!!」
断末魔が徐々に遠のいていく。
「・・・・あ、ごめん。」
・・・・す巻きで地下深くから地上にたどり着くまで、
往復で何度行き来したか分からなくなるまで引きずり倒され
やっと終了したところで、今に至る。
ここは魔王城。
魔王は疲れた様子で壁に寄り掛かり、深いため息を一つ吐く。
「ま、こんな日もありますよ。」
どんなにズタボロになっても、不思議な事に酷く怒ったり責めたりはしなかった。
理由はさておき。
破壊神は少し不機嫌そうな顔をし、窓辺で外を見ていた。
「・・・・つまんない。」
「次はうまく行きますよ。」
なかなか機嫌は良くならないようで。沈黙が続く。
よくあることであるが、やはり放っておけない。
「うまく行きますって。」
「・・・・。」
「大丈夫ですよ。」
「・・・・・そうじゃなくて」
様子が変だ、と思い後ろから様子を見ようとするが表情がつかめず
窓ガラスに目をやると、涙を浮かべた破壊神の顔が映っていた。
「うー、・・・やれやれ、まだまだ子供ですね」
「・・・うるさい。」
ぐしぐしと目をそでで擦るしぐさが彼にとってどう映ったのかは分からないが
後ろからそっと抱きしめ、破壊神の頭の上に顎を乗せ
安心させるようにぽつぽつ言葉を紡ぐ。
よしよし、とか。
魔王の体温で安堵したのか、次第に
体の重心を後ろに傾けていく。
「なにか不安ごとでも?」
「・・・そんなんじゃない」
「なんでも言って下さいよ。水臭いじゃないですか」
「・・・・・・・あの、ね」
「ニジリゴケがぐじゃぐじゃした変なのになって、
すごく気持ち悪かくて、ッ!・・・・・それだけっ」
「もしかして・・・・ね、ねんきん、ですか・・・・?ふ、はははは!」
もっとヘビーなモノが来るかと身構えていた所で
予想外の言葉に拍子ぬけしてしまった。
一方、破壊神の顔はとにかく真っ赤ですぐに俯いた。
笑ってはいけないと頭では分かっていても、つい声にでてしまう。
「わ、笑うな!」
「いえいえ、すいません、・・・・・ふふ」
「あ、ああいうのが苦手なんだよ・・・。」
くるり、と向きをかえて魔王にしがみつくように抱きついた。
顔を思いっきり胸に埋めて、少し震えている。
「前にアレを増やしすぎて埋もれかけた事があって
とにかく思い出すのも・・・っ」
泣いているわけではなく。赤面を隠すのに必死なのか、
その様子が可愛いような可笑しいようなで、
いろんなものがこみ上げてきた。
「そんなことが・・・、もう、ほんとにしょうもないですな。」
ぎゅうと抱きしめてやると、
「魔王・・・」
「ん?なんです?」
「魔王の、…あたってる・・・っ」
「あ、ああ・・・。すいません、つい」
「つい・・・じゃなくて、・・・・」
「じゃあ破壊神様、責任とって処理してくれます?」
「・・・!、な、っ!・・・ばか!」
破壊神は唐突な魔王の反応に後ずさる。
「破壊神さま?」
「ん・・・。」
後ずさりされた分だけ前進し、破壊神を抱きしめて
少し強引気味であるが深く口づける。
抵抗しようとしたのかパタパタしていたのも次第に止み、
魔王に同調するように舌を絡め始め。
部屋の中は水音と抑えたかすかな声しか聞こえなくなり。
破壊神が求めるように腕を回してきたのを機に
服の上から体のあちこちをまさぐっていく。
背中から腰、ふとももへと柔らかく撫でてかるく揉んでみる。
「ふ・・・ぁ・・・、、ま、魔王っ」
「なんでしょう」
突然ピタリと手を止めた事に驚いたのか、破壊神が顔を上げた。
「もっと欲しいんでしょ?ちがいますかな?」
「・・・・・っ!」
「では、私におねだりしてみてください」
ニヤニヤと意地悪そうな笑みを浮かべ、
鋭い指でやわらかな頬をつつく。
「・・・・・・」
ぷいっ、とそっぽを向く。が。
そっぽを向いたところで魔王の態度は変わらなかった。
黒い笑みを浮かべ、破壊神の様子を見て楽しんでいるようだ。
「あ・・・・う、・・・・・」
「どうしたんです?聞こえませんぞ」
「ん・・・っ、と、魔王様っ・・・。・・・欲しいです」
不安と恥じらいを帯びた声で一つ呟くと
背伸びをして軽く口付ける。
もうここまでくると支配者という立場が逆転してしまう。
心の奥底まで欲情が支配していくような感覚に駆られ、衝動と化す。
「破壊神様・・・・ッ!」
「ち、ちょっと・・・、まって・・・!」
こんなところで、といい終わる前に服を脱がしにかかるが、
いい加減にやったため服がはだける。胸元のはだけたところに
手を差し込みふにふにと乳首を弄る。
「やっ・・・、ん、 魔王っ、まって、ぁっ、あっ・・・!」」
「待つとでも?」
下着以外の服を簡単に取り去ると
破壊神へ、ついばむようにしてキスを落とし、
口をうっすらと開けたところで舌を侵入させ、言葉を封じる。
「・・・っ、今日は強引すぎない…?」
「いつも破壊神様の方が強引じゃないですか。おあいこですぞ、おあいこ。」
「・・・でも、っ・・・・ぁっ」
円を描くようにショーツの上から秘部を撫で、布越しに人差し指を中に入れ弄ぶ。
「だ、だめ!っ・・・・!ぁんっ、、だめっ、・・・ぁああっ!」
破壊神は抵抗をやめ快楽に脱力し。立った状態で体の重心を魔王にを委ねた。
---それから。
カーテンにすがりつくようにしがみ付き、腰を突き出す形で
魔王の逸物を一身に受ける破壊神の姿があった。
暗い部屋の中で、うすぼんやりと体が白く映る。
血色の悪い繊細な指が、やらかい腹部をさするように撫で、
「っつ・・・!あっ・・・あ・・・!」
リズミカルに打ちつける音が響く。
もう片手で下から乳を持ち上げ、乳首を擦り上げていく。
「魔王っ・・・・まお・・・・うっ、、あぁっっ!好き・・・っ、もっと、ぁあっ、」
「破壊神様・・・ッ、いい、いいですぞ・・・。」
やさしくいやらしい速度で突き上げていった。
少し経過し、ぴたりと魔王の腰の動きが止まる。
「・・・えっ・・・?」
ずるり、とペニスを抜き取ると。
「寸止めです。」
「・・・・っ、な!・・・魔王・・・?」
息を上げながらも、何が起こったのかさっぱりわからず
驚いたようにして魔王を見上げる。
「なんでもかんでも与えてちゃあだめですよね。
最近ごぶさたたで。ツイいじめたくて。」
「・・・・・・・っ」
急に今の現状、姿が恥ずかしくなり、破壊神は顔を真っ赤にする。
目に涙を溜め、魔王を見た。
「そうだ、破壊神様、これなんていかがでしょうか」
「え・・・!!なにそれ・・・って、それは!!・・・ひぁっ・・・!」
魔王が手にしているのはニジリゴケで。
それを破壊神の頬に当てる。ぷにぷにとした質感で
いきなりひんやりとしたものが触れたことにより、ビクリと反応した。
背中からつーっ、と腰に掛けて滑り落ちる。
腰辺りで、上に昇ろうと這っては、背中あたりからまた下へ滑る。
「やっ・・・ぁっ・・・んっ」
背中の上の上下運動が心地よくなってきたのか、
少しずつ声を上げていく。
「破壊神様はやらしいですな、こんなのがいいんですか。」
「っ!!ち、ちがうっ・・・、」
「では・・・」
ブラジャーに手を差し込み、ニジリゴケを入れた。
中でランダムに動いては、破壊神の乳首に擦れる。
「ふぁ・・・あんっ・・ぁあっ!・・・ん、魔王・・・魔王っ、
もう・・・、」
途中で芽が出、根がのびる。しかし土ではない所で生えてしまったので
根が伸び、首筋や、わき腹などにまで及んでいく。
水や土の場所を探しているようで、根はくねくねと探るように伸びる。
さわさわとブラの隙間から根と葉が急速に伸び、耳元まで及んだ。
「んっ、んっ・・・・っ、や、やぁっ・・・やだっ・・・ぁんっ、あっ!」
「破壊神様。私は見ていましたぞ。前、ねんきんを使って自慰しようとしていたのを。」
「・・・・っ・・・」
「でも花が咲いてビックリしちゃったんですよね。ちがいますか?」
シニカルに笑う。でも、どこか楽しそうで。
やさしく両方の頬を撫でる。
根は水分を求め、秘部に到達し、侵入し、うごめき始めた。
細い根がクリトリスを刺激し、破壊神はさらに追い詰められ。
愛液が太股をつたってとろりと落ちた。
「ふああぁあぁっ、 やだぁあっ、あぁっ・・・!!」
少しずつ、根が中で成長して太さを帯びてくる。
葉は増えて、いろんな所をくすぐるかのようだ。
腰をガクガクさせ、床に崩れ落ち、なお感じ続け、息を荒げる。
「ヤじゃないんでしょう。正直じゃないですね。こんなに滴り落ちてるのに。」
「だ、だって・・・最近魔王に会ってなかったし・・・、」
生理的、快楽的から来る涙がぽろぽろと零れ落ちた。
寂しかったのか、楽しくなかったのか。そこはどうだか知らないが
それでも魔王は動じること無く。
「う・・・、魔王、、、わ、私は・・・」
「・・・・・・・・・・。まだ言葉を聞いてないですぞ。」
熱を帯びた目から大粒の涙が伝い零れ
「魔王様・・・っ、魔王のがいい・・・、入れて・・・・っ、
もっと、もっと欲しい・・・!」
「ふむ、・・・・よろしい。」
ブチリ、と根と茎を引きちぎるとニジリフラワーは枯れ、消えた。
腰を持ち上げて、中の根っこを抜き出すと抑えた快楽とも苦痛ともとれる
声を一つ上げ、脱力する。
「・・・・今のでイったんですか?・・・・今ので。抜いただけですよ。」
「・・・うっ・・・ぁあっ、・・・はぁ、はぁ、・・・でもっ、 来て、お願い・・・」
目があまりにもうつろで、力がなく。艶かしい感じにそそられたのか
一気に付きあげるとさらに快楽を求めあう。
仰向けの破壊神の足を持ち上げ、深くまで突く。
乳首に吸いつき、とにかく愛しむように抱き締め、ピストン運動を速めた。
「は、ぁっ、魔王っ・・・!んっ、あぁあっ、あ!っ、魔王の、いいっ・・・!」
「・・・ふふ、どうやら私無しでは破壊神様はだめのようですな、・・・っ」
「・・・っ!!ぁ、いくっ、魔王っ、あぁっ、・・・!!」
「破壊神様の子供・・・ふふ、・・・・ぁあ、出る!!」
「っんあぁっ・・・!!・・・・・ぁぁ・・」 ずるり。
「・・・ふぅ。ごちそうさまでした。最後にちゃんときれいに舐め取ってくださいね。」「・・・魔王…様」
END
いつもは破壊神が責め。(襲い受け)
でも最近コンタクトを取ることがなく
破壊神、魔王両者欲求不満
魔王はプラスアルファでイライラ
破壊神はプラスアルファで依存気味。
ーーーーーーーーー
あれから早朝。
朝の陽射しがうっすら窓越しに流れてくる。
「・・・・。」
ベッドので寝息を立て穏やかに眠る少女の寝顔を
ぼーっと眺めていた。
少し乱れていた前髪を指ではらってやる。
ついでにやわらかな頬をぷにぷにしてみたりする。
それでも反応は無く、ぐっすり眠っているのだな、と察した。
内心、昨日ひどくしすぎたかという不安があり。
・・・それ以前に数週間破壊神がぱったりいなくなったことがあって
昨日の衝動はその不安感から生まれたものだった。
今までにはそんなことは無かったのだけど、聞くタイミングを逃し
なんとなくモヤモヤして今に至る。
でもすやすやと自分の傍らで安心して眠っている様子を見ていると
心なしか安心感もあり。少し複雑な心持のようだ。
「ん・・・・。」
「おお、目がさめましたか。」
「うーん・・・。」
体のあちこちが痛い。と目をこすり、多少不機嫌そうな眼ざめである。
「今日は一日動きたくないー・・・。」
自分用の枕を抱き枕のように抱き、顔を埋め隠した。
あの後魔王がシャツを一枚着させたようだが、
やはり一枚だけだと恥ずかしいようで。
「奇遇ですね。私も・・・・って!え”−−っ!」
がっくし!と首を重たく下げる。
今日こそはやり残しまくったトレーニングやらチャレンジやら
やらせようと思っていたのに、と落胆。
「たまにはこうして一緒にごろごろしてよう?二度寝もいいよね。」
“たまに”なのか?と一瞬疑問に思ったものの
どうも彼女の笑顔を見るとペースに飲み込まれてしまう。
その見ていて落ち着く顔をまじまじと見ていると
顔を赤らめてベッドのシーツを全部引っ張り、ベッドにぺったりと座り込むと
自分の体を覆うようにかけた。
白いシーツに白いシャツ。日の光を受けて全体的に少しまぶしい。
「えーと・・・あ、明日からがんばるから!」
「ふうう、・・・まったく!しょうがない破壊神さまですね!」
苦笑交じりで、シーツの上から頭をわしわしと撫でた。
「あと、・・・その・・・」
「・・・ん?」
「心配かけたかな。追加シナリオを追加する分のお金がなくてダンジョン使わず『直で』勇者をシメてたんだ。なかなか貯まらなくてホント大変でさ、」
遠出した分寂しかった。とかすかに聞こえた。
魔王は一気に血の気が引いたのか、空いた口が塞がらない。
「だ、だからツルハシが血みどろだったんですね;・・・流石としか・・・」
破壊神が破壊神らしい事を思いっきり外部で行っていた事に驚いていたが
それよりも実際、破壊神が自分の不安を察していた事のほうがビックリであり。同時に少し恥ずかしく思い。
「ん?どうした?」
「あ、ああ。いえいえ、・・・ふふ、少し安心しましたよ。そうだったんですか。」
今までの重みが取っ払われたのか、安堵のため息が漏れる。
「あと・・・あとさ、もういじめないでね?」
「ヤです。(キッパリ」
「・・・なっ!///」
「げふんげふん、あ、ああ。そんなことより!
二度寝しましょう2度寝!!さっきそう言ってたじゃないですか!」
「え、うわぁっ!」
シーツを取り払い。ひょい、と抱きあげられ、元の位置に戻される。
そのあとバサッと先ほどのシーツが下りてきて。
魔王の少し暖かい体温とひんやりとした布地が心地よい。
一緒の時間がやはり落ち着く、とお互いほんのりと思うのであった。
「魔王、魔王、」
「・・・なんですか?」
「・・・・・・・・好きっ。」
破壊神は魔王の腰に力いっぱい抱きついた。
なんとも、どんな顔をしたらいいか、少し戸惑いつつ。
「///そ、そういうストレートな所嫌いじゃないですぞ」
・・・こうしてだらだらと2度寝が始まったとさ。
おしまい。