「陣さん…」
どことも知れない空間の中で、陣は女の声で目を覚ます。
「どっ…どこだべ!?ここは…」
辺りを見回すが白くぼやけた風景が広がるばかり。
「ここは…私の結界の中です」
裸体の肝心な場所に紐が巻き付いただけの女性が、妖艶な微笑みを
浮かべて座っている。
どこかで見た事がある。
確か、暗黒武術会の会場で…瑠架といったはずだ。
「ねえ、陣さん…?私と遊びましょうよ…」
彼女はゆっくり近付き、陣の胸元をつーっとなぞる。