その日、螢子は疲れてた。  
新任早々、担任が決まり、それがいわゆる問題児クラスで  
毎日悪ガキ相手に悪戦苦闘であった。  
悪ガキなら幽助で慣れてる。と思っていたが、相手が違うからか  
自分が変わったからか、どうも意思疎通ができない。  
特に女の子なんかだと、優等生だった自分からは想像もできないことを  
やってのける子もいる。  
今日は、そんな子の一人がクラスの子を傷つけ、親御さんに謝ってきたところだ。  
至らない自分にうんざりし、教師という職業に不安を感じ出していた。  
 
マンションを見上げると、自分の部屋の窓が明るい。  
家出る前に消し忘れた?いや、もしかして・・・・!  
 
いそいで階段を上がり、ドアを開くと  
「お帰りー。螢子」  
そこには、ゲーム機片手にニカっと笑っている幽助が座っていた。  
 
幽助の顔を見ると、いままで入れてた肩の力が抜ける。  
 
「あんた。今日屋台は?」  
「気分じゃないから、早く閉めちゃったー」  
 
幽助は時々そんなこと言って屋台を閉める。  
そして、今日のように勝手に家に上がりこんで、くつろいで  
泊まっていって。  
歯ブラシ、ゲーム機、プロレス雑誌  
そんな風にしてるうちに螢子の家は幽助の物で侵食されるようになった。  
 
「それはいいけど、部屋散らかすのは止めてよ。」  
「まあまあ、それよりメシ食べるー?俺、さき食っちゃったけど。」  
 
素直に嬉しい。  
幽助の作ったご飯は美味しいのだ。  
 
「おーい。食べねーの?」  
「た、食べる!」  
 
温めなおされたおかずが螢子の目の前に並ぶ。  
ぐう とお腹が鳴る。  
一口、食べてみる。  
やっぱり美味しい。  
気がつくと、夢中で食べていた。  
 
「ごちそーさまっ。」  
箸を置くとくくっと幽助が笑う。  
 
「なによ?」  
「いや、お前さーほんとうまそーにメシ食うな」  
その言葉に、かああっと顔が熱くなる。  
「本当に美味しいんだもの」  
「いやいや、料理人冥利に尽きます。」  
ニンマリと幽助が笑った。  
 
二人で食器を洗う。  
正確には 螢子→洗う人 幽助→拭く人 という形だ。  
 
「なー。お前さー。最近暗くねぇー?」  
その言葉に少しドキッとする。  
「俺さー。妖怪専門の始末屋だって言ってんのに、  
最近屋台で人生相談持ちかけられることが多いわけよ。」  
「ふーん。」  
その気持ちもわかる。  
幽助のあっけらかんとした性格はどんな人にでも頼られる。  
 
「で、少しは俺もお前の相談ぐらいには乗れるって。」  
「別に、幽助に話すようなことなんてないわよ。」  
 
幽助に愚痴をいいたくなかった。  
愚痴ばかり言ってる疲れた女の姿を見せたくなかったのだ。  
せめて、幽助の前ではしっかり将来を見据えてたときの自分のままでいたかった。  
だけど  
 
「ふーん。ならいいけど。」  
「でも・・・・ 幽助 あんた中学のとき、先生のことどう思ってた?」  
何気ない感じで、でもどうしても聞いてみたかった質問をしてみた。  
 
「俺の話かー?・・・まあなあ、どいつもこいつも説教臭せー奴ばかりで  
うっとーしいだけだったけどな」  
「そっか。」  
出した声が沈んでいるのが、自分でもわかった。  
やっぱり、私が生徒にしてることってうっとうしいだけなのかな。  
 
「おい、急にだまりこくってどーした?・・・・・・!」  
 
急に幽助の顔がアップになったかと思うと、唇が触れた。  
 
ポカッ  
一秒の沈黙の後、つい殴ってしまった。  
 
「バカ バカバカバカバカ」  
ドンドンと幽助の胸を叩く。  
 
その手をふいにつかまれ、抱きしめられた。  
「お前さ。たまには俺に甘えろよ」  
その言葉に気が緩みそうになる。  
「なによ。わたしの心配の原因の8割は幽助なんだからね」  
「まーそういわれるとなにも反論できないわ。」  
そういって幽助は頭をかいた。  
 
「じゃあ・・・ひとつだけ甘えさせて」  
幽助の目を見上げた。  
 
「わたしを優しく抱いて。」  
「へ?」  
 
ふっと笑って指を突き立てた。  
「いつものように、自分本位じゃだめよ。わたしを大切にして。」  
「おいおい、いつもって俺、そんなH下手かー?」  
本当は幽助はいつも優しいんだけれど。  
 
ぎゅっと螢子から抱きついた。  
上を見上げて、ぽりぽりと鼻の頭をかくと幽助はまた口付けした。  
今度は深く、舌をからませる。  
 
「ふぁ・・・」  
螢子が息を漏らす。  
唇を離すと、幽助は螢子を抱いて、寝室へ運んだ。  
 
今度は螢子のほうから、口付けを求めてきた。  
潤んでいる目が色っぽい。  
幽助は服の中へ手を滑らせた。  
細い腰をなで、背中へ そして器用にブラジャーのホックをはずした。  
窮屈におさめられていた乳房が幽助の手へはじける。  
その胸は幽助の手に収めても余るぐらいだった。  
こわごわと乳房を揉みしだく。  
螢子の言葉を思い出して、いつものように強くできない。  
 
「んん・・・」  
螢子は声を出すのを嫌がる女だった。  
歯をかみ締めて、小さく声を漏らす。  
そんな螢子の崩れた姿をもっと見たかった。  
悪戯心が、芽生える。  
 
触る前にもう立ってしまっている、小さな突起をころころと転がす。  
「もう固くなってるのな。螢子」  
「バカぁ・・・」  
ぱああっと螢子の顔が赤くなる。  
乳首を下から上へ、上から下へ 丁寧にねっとりと舐める。  
「やっ・・・ふぅぅん」  
 
そっとスカートをたくしあげ、足をたどり、  
その先の、小さな布をさする。  
クリトリスが浮き彫りになっているのがわかる。  
「ゆ・・幽助ぇ・・・」  
「わかったわかった。」  
そういうと、幽助は螢子をベットへ押し倒した。  
そして、もう一度口に吸い付いた。  
口付けるというよりは口を犯すように  
そうしながら、足をぐいっと持ち上げた。  
 
「ちょ・・・ちょっと幽助なにしてるのよ・・・」  
「優しくして欲しいんだろ?」  
そういうと、パンツをすべりおろし、あそこの部分が丸見えになった。  
かちかちになったクリトリス  
割れ目はもうぬるぬるになっている。  
そっと、割れ目に舌を這わせた。  
 
「やっ・・・汚いっ」  
「なにいってんだよ。キレイなもんだぜ。」  
ピチョピチョと音をたてる。  
螢子は身を縮まらせ、目をつぶっている。  
次は、指で触ってみる。  
「あっ・やぁぁぁぁぁぁ」  
クリトリスを触ると、いつもより大きな声で螢子が鳴いた。  
(ここが、螢子のツボか?初めて知った。  
やっぱり螢子の言うとおり、俺自分本位なのかなー)  
執拗にクリトリスをいじると、螢子は幽助の腕を持ち、  
身をくねらせた。  
 
そのまま、もうベチョベチョになった秘部へ指をはわす。  
ぬるっと簡単に指が膣へ入りこんだ。  
「はぁんっ・・・」  
よりいっそう螢子が乱れる。  
「俺、限界かも・・・」  
そういって、幽助はペニスをとりだした。  
それはすでに、グロテスクに大きくなっていた。  
「・・・・っ・・・」  
螢子が言葉を詰まらす。  
そのペニスをクリトリスへ激しくこすりつける。  
「んっ! んんっ、んんんんんんっ!!」  
思いっきり幽助の胸を螢子がつきとばした。  
 
「おい、なんだよ。」  
「お願い・・・つけて」  
「へ?」  
その言葉が一瞬理解できない。  
 
「妊娠するのは嫌だからっ・・・」  
螢子はいつも避妊にうるさかった。  
子供なら育ててやるって言ってるが、絶対と言う。  
今日はいつも以上に乱れた螢子に夢中になり、つい忘れてた。  
 
「いやあ、すまんすまん」  
いそいそとポケットのなかから、コンドームを取り出す。  
「ん?」  
ふと、心の中である願望が膨れ上がる。  
 
「螢子ちゃーん」  
ニッコリわらってふりかえる。  
「なによ。早くつけてよ。」  
螢子がキッとにらむ。  
「螢子ちゃんさー。避妊したかったら、僕につけてくれないかなー?」  
「はあああ?」  
そういった螢子の顎を、ぐいっとつかむ。  
 
「せっかくやる気だったのに、そがれちゃったし、  
それぐらいやってくれてもいいと思うなー。」  
そんなことを口では言いながら、ブツはまだビンビンだった。  
「なによぅ・・・」  
「別にいいけどねー?つけてくれなくても。僕はそのまま犯るだけだしー」  
 
螢子の顔が一瞬で赤くなる。  
「わ、わかったわよ!」  
そういって、幽助の手のコンドームを取り上げた。  
 
緊張しながら、幽助のペニスに手を触れる。  
「優しくしてね。」  
「うるさいわね!」  
そういって虚勢を張りながらも、顔はこわばってた。  
 
ゴムにペニスを当て、手をすべらす。  
「うっ・・・・・」  
大きく自分の物が反応しているのがわかった。  
「こんなに大きいの、どうすればいいのよ。」  
螢子が涙目で見上げる。  
「しょうがないなー」  
そういって、幽助は自分の手を、螢子の手に重ねた。  
ゴムはひっぱられ、奥までペニスをしまいこんだ。  
「ふぅ・・・」  
螢子が安堵のため息をつく。  
その螢子を無理矢理押し倒す。  
「やっ・・・・」  
 
焦ったように、ペニスを螢子の秘部へ押しあてる。  
ズボズボと簡単にはまっていく。  
膣の中の暖かさがペニスを通して感じられる。  
ズッズッズッ  
夢中で腰を振る。  
それにつられて、螢子の乳房が激しく揺れる。  
「あっ あっ は・やあああん」  
「もっと鳴けよ。その姿が俺は見たいんだよ。」  
「あ、ああっ!あああああん」  
グッチョグッチョグッチョ  
真っ暗な寝室では、音が良く響く  
さらにピストンを激しくする。  
「幽助っ・・・・ちょっと乱暴」  
「ごめ・・っ止めらんね・・っ」  
ビクッビクッ  
螢子の体が痙攣する。  
「幽助ぇ・・・・」  
名前を叫びながら、螢子は絶頂に達した。  
それとほぼ同時に、幽助も白い欲望を吐き出した。  
 
 
「ねえ、幽助?」  
螢子は幽助の背中を抱きしめた。  
「ん?」  
「やっぱり、幽助が変わったのって、幻界さんや蔵馬君たちと出会ったから?」  
「なんだよそれー。俺変わった?」  
「変わったわよ。前なんか他人なんか寄せ付けない雰囲気だったのに」  
 
んーと幽助はちょっと考え込むと、照れくさそうに口を開いた。  
「んーまあ、それはあれかな。俺の通夜みてからかな。」  
「お通夜ぁ?」  
「うん。霊体になって、俺なんか死んでも誰も悲しまねーよ。とか思ってたらさ、  
おふくろとかお前とかはぼろぼろと泣いちまうしよー。  
・・・あと竹中のセンコーも泣いてた。  
なんかあんなのをみちまうと、  
こんなどーしよーもねー俺でも思ってくれてるやつがいるんだ。と思ってよ。」  
「ふーん」  
「あっ。なんだよ。笑って。あーもうぜってーこんな話お前にしねー」  
 
「ふふふ。幽助」  
「あん?」  
「ありがと」  
 
【完】  
 

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